胎児ドックで分かることに関する記事

胎児ドックとは?スクリーニング検査で分かる胎児の異常

胎児ドックとは?スクリーニング検査で分かる胎児の異常

胎児ドックは、もっとおなかの赤ちゃんのことを知りたい!と思った時に受ける検査です。ここでは胎児ドック情報をお伝えします。

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胎児ドックとは?検査の費用と結果から分かること

おなかにいる赤ちゃんが、五体満足で元気に生まれてきてくれたらいいのに…というのは、すべてのママの願いではないでしょうか。でも、妊婦健診の時、超音波(エコー)でおなかの中の様子を見ることが出来ても、時間が限られているので、胎児の詳しい状況はわかりませんよね。今回は、赤ちゃんをより正確に知ることが出来る、胎児ドックについてご紹介します。

胎児ドックとは?

元気な赤ちゃん

日本では、新生児のスクリーニング検査が行われています。ここで紹介するおなかの赤ちゃんが受ける胎児ドックとは、おなかにいる赤ちゃんの健康や発育の状態、そして、先天異常などの病気がないかを確認することが出来る検査のことです。病院では、胎児スクリーニング検査、胎児超音波スクリーニング検査、胎児初期精密検査などの名前で呼ばれることもありますが、胎児ドックなどの名前が一番浸透しています。

胎児ドックは、カウンセリングと超音波診断装置(エコー)を使って行われます。この検査では、胎児の形、骨格、血液、脳、内臓などの発育状況、染色体や遺伝子の異常を見つけることができます。一般的に、かかる費用は、2~5万円程度。健康保険が適用されず、全額自己負担となります。

胎児ドックは、すべての産婦人科で受けることが出来るわけではありません。熟練した経験を持つ診断能力が高い医師がいる、特定の産婦人科において予約制で行われます。日本では、まだ対応できる病院が少ないので、検査を希望する場合は、早めに予約をするといいでしょう。

胎児ドックはこんな人が受けている

  • 高齢出産、赤ちゃんの誕生に不安があるという人
  • これまでに、先天性疾患や染色体異常の出産経験がある人
  • 妊婦健診で要検査となり、生まれてくる赤ちゃんの胎児ドックを医師から勧められた人

胎児ドックで行われるカウンセリング

胎児ドックは、エコー検査だけではなく、必ずカウンセリングを行います。胎児ドックを受けるママは、強い不安を持っている人が少なくありません。カウンセリングでは、そのような悩みに対して、専門的な立場から時間をかけて受け止めてくれますし、解決に導いてくれます。もしも、検査でなんらかのリスクがあったとしても、早い段階であれば、生まれてくる前に準備もできます。赤ちゃんが生まれてからすぐに治療を始めることが出来るという、解決策を一緒に見出すことが出来るのです。

胎児ドックのカウンセリングで行われる説明

  • 胎児ドックで分かることは何か
  • 検査によって得られた結果は、必ずしも100%ではない
  • もしもスクーリングに引っかかってリスクが高いと判断されたら、絨毛検査や羊水検査など、より高度な診断方法を選択することが出来る
  • 検査の結果は、夫婦がより良い方向性を見出させるための方法である
  • 赤ちゃんが生まれるまでの期間に、何かしらの準備が出来る
  • 検査の結果をどう受け止めるか、前もって心の準備をする

胎児ドックで行われる超音波検査

胎児のイラスト

妊婦健診の際にも、超音波(エコー)でおなかの中を見ることはよくありますね。この時は、あくまでも元気かどうかを判断する、推定体重を出す、性別を見るためになどで、それほど精密なものではありません。また、通常の超音波検査の時間は5分~10分程度の観察であり、常に動いている赤ちゃんを観察するので、すべてを把握するのは非常に難しいです。胎児ドックでは、精密な超音波機械を使用しておなかの中の様子を詳しく見ていきます。

胎児ドックで行われる超音波検査(エコー)

  • 赤ちゃんの基本的な成長や発育を見ることが出来る
  • 赤ちゃんの脳や骨、心臓、四肢の奇形などの妊娠週数に応じた問題を知ることが出来る
  • 母体側の羊水の量やへその緒や胎盤に関する問題を知ることが出来る

この超音波検査は、痛みがなく、時期を選ばずに検査をすることが可能です。ただし、赤ちゃんの体位や動きにより見えない部分もあるため、慎重に時間をかけて診察を行います。

胎児ドックで行われる母体血清マーカー検査

この検査は、妊娠15~18週ごろに行います。トリプルマーカーテスト(赤ちゃんや胎盤から出る3つの成分を測定する採血)とクアトロテスト(赤ちゃんや胎盤から出る4つの成分を測定する採血)の2種類があり、18トリソミー、神経管染色体異常のリスクを推定する検査です。この二つのテストの違いは、クアトロテストにおいて先天性疾患を発見する精度が増すということです。

病院が採用しているテスト方法も異なるので、二つとも受けるママは少なく、どちらか一方の採血を受ける人が多いです。また、どちらもママの採血だけで検査できるので、赤ちゃんへのリスクを心配せずに受けることが出来ます。

胎児ドックと出生前診断との違い

染色体の模型

出生前診断とは、お腹の赤ちゃんに先天性の病気や染色体に異常がないかを調べる検査のことで、妊娠9週~22週ごろに行います。胎児ドックは、出生前診断の一つに分類されていますが、主に非確定的検査であり、あくまでスクリーニングにすぎません。

そのため、出生前診断の中でも、超音波検査や母体の血液マーカー検査は胎児ドック、より正確な染色体や遺伝子診断が出来る絨毛検査と羊水検査、そして、2013年から日本に導入された無侵襲的出生前遺伝学的検査は、一般的に新型出生診断と呼ばれ、出生前診断ととらえられることが多いです。続いて、胎児ドックと出生前診断との違いを見てみます。

出生前診断は検査のリスクが高い

出生前診断で行われる羊水検査や絨毛検査は、直接ママのお腹に針を刺し羊水や絨毛を採取します。精度が高い検査である反面、胎児への悪影響を与える恐れがあります。

出生前診断は検査結果の信憑性が低い

出生前診断で分かるのは、染色体や形が見えるものの異常で、先天性異常の中のほんの一部です。この検査で異常が見つからなかったといっても、生まれてくる赤ちゃんが必ず異常ではないという保証はありません。また、生まれる前にお腹の赤ちゃんに異常が見つかったとき、産まない選択をするママも少なからずいて、このことが命の選別になるのではと問題になっています。

出生前診断は費用が高い

豚の貯金箱と小銭

胎児ドックにかかる費用は2~5万円程度ですが、出生前診断も健康保険が適用にならないので、費用がいくらかかるのか気になりますね。出生前診断で行われる非侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)は約20万円、絨毛検査は10~20万円、羊水検査は10~15万円程度かかり、胎児ドックと比較するとかなり高額です。胎児ドックに比べて、出生前診断の方がより精度が上がることが理解できますが、どちらの検査を受けるのか、よく考える必要がありそうですね。

妊娠期別の胎児ドック

胎児ドックは、妊娠の時期によって検査をする内容や項目が異なります。その胎児ドックの内容を見てみましょう。

妊娠初期の胎児ドック

  • 検査が受けられる妊娠週数
  • ・妊娠11~13週

  • 検査方法
  • ・超音波診断装置(エコー)
    ・血清マーカーをチェックする
    ・カウンセリング

  • 検査内容
  • ・赤ちゃんの首のむくみ
    ・胎児の心拍数
    ・体の外形や骨の形に異常があるかどうか
    ・へその緒、静脈の血流の異常

  • 検査によって分かること
  • ・染色体の異常

妊娠中期の胎児ドック

  • 検査が受けられる妊娠週数
  • ・妊娠18~21週

  • 検査方法
  • ・超音波診断装置(エコー)
    ・カウンセリング

  • 検査内容
  • ・赤ちゃんの大きさ、発育状況
    ・骨、脳、血管、内臓の異常
    ・へその緒、胎盤、血流の異常

  • 検査によって分かること
  • ・先天性疾患、遺伝子や染色体の異常

超音波診断装置(エコー)検査は、断面だけの診断ではなく、赤ちゃんの様子を立体的に見る3Dや、さらに赤ちゃんの表情やしぐさを見ることができる4D検査があります。できる検査は病院によってことなります。

妊娠後期の胎児ドック

  • 検査が受けられる妊娠週数
  • ・妊娠29~30週

  • 検査方法
  • ・超音波診断装置(エコー)
    ・カウンセリング

  • 検査内容
  • ・赤ちゃんの大きさ、発育状況
    ・骨、脳、血管、内臓の異常
    ・へその緒、胎盤、血流の異常

  • 検査によって分かること
  • ・先天性疾患、遺伝子や染色体の異常

妊娠後期の胎児ドックの検査は、ほぼ妊娠中期と同じですが、赤ちゃんがさらに成長しているので、ダブルチェックを行います。また、この時期でなければわからない脳のしわ形成を観察することで、脳や神経系の発達を見ることが出来ます。

胎児ドックを受けるか受けないか

赤ちゃんが出来ると、どの段階においてもママは赤ちゃんのことが心配ですよね。胎児ドックは、あくまで検査なのですが、特に不安が強い人は、適切な時期に胎児ドックを受けておくと、赤ちゃんの状態がよくわかり、より良い妊娠生活と安心して出産を迎える準備ができますね。しかし、検査の結果が思わしくない場合もあるので、検査を受けるか受けないかは、家族やかかりつけ医と相談し、よく考えてから判断しましょう。

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