りんご病の潜伏期間/検査に関する記事

りんご病の潜伏期間?妊婦は要注意!症状なしの感染/検査

りんご病の潜伏期間?妊婦は要注意!症状なしの感染/検査

りんご病は妊娠や胎児に恐ろしい悪影響を与えかねない病気!妊婦さんが知るべき潜伏期間や、感染時の危険性等を解説します。

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りんご病の潜伏期間などの正しい知識をもちましょう

おおむね5年を周期に日本で大流行するりんご病は、子供がかかると症状が比較的軽く済み、ほっぺが赤くなるのが微笑ましいとさえ感じる病気ですが、一方で妊娠中の女性が感染すると、妊娠の継続やおなかの赤ちゃんの発達にも影響を与えかねない、怖い感染症としても知られています。

今回は妊婦さんや妊娠を考える女性にぜひ知っておいてほしい、りんご病の潜伏期間と大人のりんご病予防策についてご紹介します。

そもそもりんご病とは?大人も感染する?

マスクをした女性

感染するとほおが赤くなることから一般的に「りんご病」と呼ばれているこの病気は、ヒトパルボウイルスB19によって引き起こされる感染症で、正式には「ヒトパルボウイルスB19感染症」や「伝染性紅斑」という名称です。
りんご病が前回流行したのは2011年のことですので、2016年に大流行が予想されており、実際すでに首都圏を中心にじわりじわりと感染者が増えているのですよ。

りんご病は5~9歳の児童に感染者が多いのですが、大人もかかるということは意外と知られていません。稀に脳症などの合併症を発症するケースがあるものの、基本的に健康な子供であれば微熱程度の症状で済んでしまうりんご病。

ところが、大人が感染すると症状が重症化しやすい傾向にあります。中には強い倦怠感や動くこともできないほどの痛みを伴う関節痛などの症状が、1ヶ月以上続いたという症例もありますので、大人は油断せず、感染しないことを第一に予防をしていきましょう。

大人のりんご病の症状

・発熱
・顔や体への発疹
・咳や喉の傷み
・鼻水
・全身の倦怠感
・関節痛
・頭痛

大人の場合は約半分が、感染しているのに症状があまり表れない不顕性感染とも言われ、ほっぺが赤くなるりんご病特有の紅斑や、手足の発疹は全体の25%しか現れません。

りんご病の潜伏期間は?

熱さましシートを貼って眠る女の子

一般的にりんご病はウイルスに感染してから、およそ10日(4〜15日)の潜伏期間をおいて発症します。
初期症状としては微熱や咳、鼻水といったいわゆる風邪と同じような症状がみられますが、感染後7~10日程度すると両頬に紅斑が出現し、体や手足に拡がります。紅斑が引くまでに1週間前後はかかります。

貧血などの既往症がある人は貧血発作などの合併症リスクも高いので、春から夏にかけての流行期や、周りでりんご病が流行っている時には特に注意して、大人も初期症状がみられた時には無理をせずに、早めの受診を心掛けましょう。

大人のりんご病で引き起こされる合併症

・関節炎や関節リウマチ
・血小板や白血球の減少による異常出血や免疫力の低下
・溶血性貧血にかかっている場合は、急激に貧血症状が進む可能性がある

妊婦さんがりんご病に注意が必要な理由

自分のお腹を見る妊婦

りんご病の一番怖いところは、有効的な治療方法がなく、感染した場合は熱や痛みを和らげる対処方法しか治療手段がないことと、胎盤を通して母子感染をしてしまうことです。

風疹やおたふく風邪などの感染症も、妊娠中に母体と胎児に悪影響を与える可能性がありますが、りんご病を引き起こすヒトパルボウイルスB19は、赤血球のもとになる赤芽球細胞を破壊してしまうので、妊娠中の女性が感染すると一時的に赤血球が造成されなくなってしまい、赤ちゃんに充分な血液が送られず、妊娠の継続が難しくなってしまうこともあるのです。

さらに胎盤を通して運ばれたウイルスに赤ちゃんが感染すると、赤ちゃんの体の赤血球が減ってしまい、赤ちゃんの身体の発達にも重大な悪影響を与えかねません。

りんご病が引き起こす胎児への影響

・胎児貧血
・胎児水腫など

※前回りんご病が大流行した2011年、りんご病に感染した妊婦さんに対して行われた厚生労働省の調査では、りんご病にかかった女性のおよそ70%は、妊娠の継続ができなかったことが明らかになりました。また、別の調査では、子供から感染し、不顕性感染であった妊婦さんが多かったことが判明しました。

特に妊娠20週未満での感染は、胎児感染のリスクが非常に高い傾向にあります。ので、妊娠初期、もしくは次の出産を考えている女性は、油断しないでりんご病の予防をするよう心掛けましょう。

りんご病を予防するには?予防接種はある?

掌に消毒液の泡をのせる

風疹やおたふく風邪のように、妊娠中に感染すると危険な病気の予防には、ワクチンの予防接種が一番有効なのですが、残念ながらりんご病のワクチンはまだ未開発で、妊娠前に予防接種を受けておいて感染を防ぐということができません。

そのため、りんご病の感染を防ぐためには、自分が体にウイルスの侵入を防ぐ予防措置をとるしか方法がないのです。
りんご病は感染した人の咳やくしゃみなどからうつる飛沫感染と、感染した人が触った手すりなどを媒介してウイルスが皮膚や粘膜に付着してうつる接触感染で広がっていきますから、妊娠の可能性がある場合にはしっかり予防対策をたてて、ウイルスから体を守りましょう。

感染した人と不用意に接触しないということも大事ですね。りんご病の感染力が一番強いのは、風邪に似た初期症状が現れている時期です。紅斑が現れている場合には感染力は低下していますので、明らかにりんご病とわかる人との接触を避けるのではなく、流行期に発熱などのりんご病に感染した可能性がある人や、その周囲の人との直接接触を避けるように心がけましょう。
地域や職場、小さな子供がいる場合には子供の通う幼稚園や保育園、学校などでりんご病が流行していないか、周りの感染情報を積極的に把握しておくのも大事です。
本人だけでなく家族や周りの人も協力して、妊娠中にりんご病にかからないよう気を付けていきたいものですね。

りんご病の予防に有効な予防対策

・うがい
・手洗い
・マスクの着用など

りんご病の検査とは?

血液検査

りんご病だということが早めにわかれば、周りへの感染拡大を抑える対策もとれるのですが、りんご病の特有の症状は感染力の弱まった後半以降に現れますし、大人の場合は紅斑がでない人も多いので、感染の判断はとても難しいといえます。健康な子供がりんご病に感染した場合には、積極的な検査をしないで、対処療法だけで対応する医療機関も多いようです。

しかし妊婦さんの場合は、妊娠や胎児への影響がないかを早めに観察する必要性がありますから、発熱などの気になる症状がみられた場合には、早めに医師の診断を受けましょう。
りんご病は血中のヒトパルボウイルスIgG、IgM抗体価を検査することにより診断することができます。検査費用は数千円で、医療機関により異なりますので、かかりつけの病院で確認しましょう。

母子感染が起きる確率は全体の10~30%程度で、「妊娠20週以降の感染であれば胎児感染のリスクも比較的低い」と言われていますが、妊娠中はあらゆる危険を想定して対策をとる必要があります。早めの診断、早めの経過観察で自分自身の健康や赤ちゃんの命を守ることができますので、「もしかしたら」と思ったら、早めに医師に相談するようにしてくださいね。

りんご病の検査で検出する抗体は?

  • IgM抗体

ウイルスに感染してから10日目頃から検出でき、数ヶ月間だけしか検出されません。感染が疑われる場合にはIgG抗体とIgM抗体を数回検査して診断をします。

  • IgG抗体

IgM抗体よりも数日送れて検出されますが、長期間検出されますので終生免疫の有無を調べることができます。

子供がりんご病に感染したら…と思うのは当然です

エコー検査を受ける妊婦

妊娠中に身近な家族や子供がりんご病に感染した場合、「自分にもうつるのではないか」と不安に思う人は多いでしょう。

妊婦さんがりんご病に感染した場合には、母体は症状をやわらげる薬を飲みながら安静にして、自然治癒を待ちます。胎児の場合は妊娠33週以降であれば早期に出産して、胎外で治療をする選択肢もあります。基本的には最低でも10週以上にわたって週1~2回のペースで超音波検査を繰り返し、胎児の経過観察を続けます。胎児水腫などが発症した場合は、対応して治療をしていくことになります。

お腹の赤ちゃんの命は、いかにママが早期に病院で診断を受け、異常に対処していけるかにかかっています。お腹の中の赤ちゃんの治療は簡単なことではありませんが、いま胎児治療の技術は飛躍的に進歩しています。胎児のりんご病や合併症の治療に関しては保険が適用されますので、経済的にも安心ですし、胎児輸血などの在胎治療で多くの赤ちゃんが助かっています。

妊娠したら、まずは予防を!

感染に対して過度に不安を抱え込むと、心身ともに負担がかかってしまいますので、まずは自分の予防措置をしっかり取り、発熱などの初期症状が見られた場合には、できるだけ早く医療機関を受診して、産科の主治医とも相談をして対処していきましょう。

子供の頃にリンゴ病に罹ったことがあれば大丈夫?

りんご病のウイルスに一度かかると終生免疫ができるため、二度とりんご病にかかることはありません。大人は50~70%の確率で免疫を獲得しているといわれていますが、妊娠を考えるのであれば、まず自分が小さい頃にりんご病にかかっていないか、体に抗体を持っているのかを病院で確認しておくとよいでしょう。

既に免疫があるため、大人がりんご病を発症する確率は低い傾向にありますが、子育て中のママの場合は、感染した子供の面倒を見る中でウイルスが体に付着し、知らぬ間に媒介してしまう可能性があります。

りんご病に罹ったことがある人も注意

無駄な感染を広げることがないよう、りんご病の子供の世話をした場合にはしっかり手洗いをして、感染症の流行を防ぐことを心がけましょう

確実な予防と早期の治療でりんご病のリスクを減らしましょう

大人でりんご病にかかるリスクが高いのは、なんといってもりんご病にかかりやすい5~9歳の子供を持つ母親です。そのため妊婦さんはもちろん、これから妊娠を考えている女性も気をつけたいですね。生まれてくる赤ちゃんの命を守ってあげられるのは、お腹に胎児を宿す女性しかできません。女性だからこそ、母親だからこそ、感染症に関する正しい知識をもち、日頃から高い防疫意識を持つことを心掛けて下さいね。

手洗いなどの予防対策だけでなく、ウイルスに負けない体力を保つためにも、バランスの良い食事と適度な運動を心がけて、日頃からウイルスに打ち勝つ健康な体作りしておくことも大事です。
紅斑が現れない大人の場合は、りんご病にかかったとは気づかずに無防備に過ごしてしまい、家族や職場などで感染を広めてしまうリスクも高いので、日頃から感染症情報に気を付けて、積極的に情報収集をしましょう。

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