胎児の向きはいつ決まるの?に関する記事

胎児の正しい向きとは?逆子や胎向異常はいつ分かるの?

胎児の正しい向きとは?逆子や胎向異常はいつ分かるの?

胎児の向きが正常なのか?そうでないのか?出産が近い妊婦さんなら誰でも気になるはず。赤ちゃんの向きの上下が逆の逆子や、前後が逆の胎向異常はいつ頃になると分かるのでしょう?さらに、出産の際に胎児が回りながら下りてくる回旋について解説しています。

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胎児の向きはどう変わるの?妊娠中と出産時の姿勢の違い

妊娠中に胎動を感じるようになると、赤ちゃんが元気かどうか分かりやすくなります。でも、お腹の中って見えないので、赤ちゃんがどんな様子なのか気になりますよね。

また、出産が近づくと、赤ちゃんの姿勢は分娩に影響を与えることから、正しい姿勢をしているかどうか不安に思うママも多いのではないでしょうか。

お産の不安を取り除くためにも、胎児の向きについて知っておくことが大事です。ここでは、赤ちゃんがお腹の中でどのように過ごしているのを知るために、妊娠中から分娩時までの赤ちゃんの姿勢の変化についてご紹介します。

妊娠中の胎児の向き

妊娠中の赤ちゃんの向きは、妊娠の時期によって徐々に変化していきます。出産までにどのように変化するのか、妊娠中期と妊娠後期の違いについて知っておきましょう。

妊娠中期

ママのお腹を触る女の子

妊娠初期にはまだまだ小さかった赤ちゃんも、妊娠5ヶ月くらいになるとグレープフルーツよりも大きく成長し、徐々にお腹の中で頻繁に動く「胎動」をはじめます。

この時期は、お腹の中に十分なスペースがあるので、赤ちゃんが自由に動き回ることができるため、特に胎児の向きは決まっていません。

妊婦健診の超音波検査で、赤ちゃんがいろんな姿勢が見られますが、まだ出産に影響を与える時期ではないので気にする必要はありません。

妊娠後期

正常な向きの胎児のイラスト

妊娠8ヶ月ごろになると、赤ちゃんが大きくなることで、お腹の中の動けるスペースが少なくなってきて、そろそろ赤ちゃんの向きが定まってきます。

この時期の胎児は、頭を下にした「頭位」の状態になるのが一般的で、顔はママの背中の方を向いています。臨月に入ると子宮頚管が柔らかくなるため、胎児は徐々に下がってきます。

知っておきたい胎児の向きの2つの異常

妊娠後期に入っても、赤ちゃんが正常な頭位の状態にならないケースがあります。ここでは、分娩時のトラブルにつながる上下と前後の向きの異常について、それぞれ具体的な対処法についてご紹介します。

1逆子

逆子(さかご)とは、胎児の足が子宮口から最も近く、頭を上にした状態のことをいいます。

逆子の状態のままでは自然分娩が難しいため、妊娠34週に入っても逆子が治らない場合は、37~38週をめどに帝王切開の手術が行われるのが一般的です。ただし、逆子と診断されても、赤ちゃんが向きを変えて自然と治るケースも…。

また、妊娠30~34週までなら、次のような方法で逆子が治る場合もあります。

外回転術(がいかいてんじゅつ)
医師と相談する妊婦さん

外回転術とは、医師がお腹の外から力を加えることで、胎児を頭位の姿勢にする方法です。赤ちゃんが十分に動けるスペースがある妊娠30週くらいまでに行う必要があります。

この処置は、ママだけでなくお腹の赤ちゃんにも影響を与える恐れがあるため、経験豊富な医師と十分に相談した上で受けたほうがいいでしょう。

側臥位法(そくがいほう)

側臥位法とは、赤ちゃんの向きに合わせてママが横たわることで、逆子を直す方法です。羊水に浮かんでいる赤ちゃんは頭が重いため、ママが横向きになることでくるんと向きが変わるのです。

赤ちゃんがママの右側に向いている場合は右向き、ママの左側を向いている場合は左向きで横になります。この処置についても、医師の指示に従って正しく行いましょう。

逆子体操をする

胎児が逆子と診断された場合、簡単な体操をすることによって正しい位置に戻すことができます。代表的な逆子体操には、胸膝法(きょうしつほう)やブリッジ法などがあります。

胸膝法では、四つん這いになり顔や胸の床につけた状態で、お尻を上に突き出した姿勢になります。それに対して、ブリッジ法では、仰向けの状態でお尻の下にクッションや畳んだタオルを敷き、ブリッジのような姿勢になります。

どちらの方法も、医師の指示に従って、産院で正しい指導を受けてから行うことが大切です。

2胎向異常

寝ている新生児

「胎向」とは、ママの体に対する胎児の背中の向きのことで、通常は、胎児がママの背中側を向き、次のどちらかのような状態になります。

  • 第1胎向:胎児の背中がママの体の左側を向いている
  • 第2胎向:胎児の背中がママの体の右側を向いている

胎児がママの背中側を向いている姿勢が一般的なのに対して、胎児がママのお腹側を向いている場合、「胎向異常」と診断されます。

胎向異常では、胎児が下がらないことで陣痛が起こりにくいことから、難産が予想される場合は、帝王切開になる可能性があります。

回りながら下りてくる?!分娩中の胎児の向きとは?

いよいよお産がはじまると、胎児は産道を通り抜けるために体の向きを変える「回旋」をしながら下りてきます。短い区間とはいえ、狭い産道を通るのはとても大変なので、分娩の際は回旋を欠かすことができないのです。

出産時の胎児の回旋は、次のような4つの段階に分かれています。

第1回旋

本格的な陣痛がはじまると、胎児は骨盤を通り抜けるためにママの体に対して横向きになり、あごを引いた状態で後頭部から骨盤の中に入ります。

5枚のパーツに分かれている頭がい骨は、大人になるとくっついてしまいますが、赤ちゃんはまだ柔らかい状態のため、頭のサイズを小さくすることで、狭い骨盤の中を通り抜けることができるのです。

この段階では、ママの子宮口は3cm程度に開き、陣痛が10分間隔の状態。このタイミングで破水が起こる人もいるので、入院準備をして病院に向かう必要があります。

第2回旋

陣痛室にいる妊婦さん

この段階の赤ちゃんは、背中がママの体のお腹側を向くように90度回旋しながら、「骨産道」と呼ばれる骨盤の入口に入り、恥骨に向かって下りていきます。

この段階に入るとママは、入院後に陣痛室で子宮口が全開大となるのを待ちます。陣痛の間隔が5分から2分ほどと短くなり、子宮口は7~9センチ程度まで開いた状態となって、陣痛の痛みが激しくなります。

回旋している赤ちゃんの心拍を確認するため、ママのお腹にモニターをつけ、分娩監視装置でチェックしながら、お産が進むのを待ちます。

第3回旋

ママが陣痛に合わせていきむことによって、赤ちゃんの後頭部がママの恥骨の正面にある「恥骨結合」まで下りてくると、赤ちゃんの頭が骨盤を抜け、発露の状態になります。

発露になりママがいきむのをやめると、赤ちゃんは後頭部を恥骨結合に付けた状態で、それまで引いていたあごをあげることで、会陰から赤ちゃんのおでこや顔が滑るように出てきます。

この段階では、「赤ちゃんが下りてくるまでいきみを逃す」「陣痛がきたらいきむ」「発露になったらいきむのをやめる」などの状況で、出産の呼吸法を使い分ける必要があるため、出産前にイメージトレーニングしておきましょう。

第4回旋

この段階では、顔が出た状態で赤ちゃんはさらに90度回旋します。それによって、片方ずつ肩が外に出てくるのに続いて、体がスルッと出てきます。その後、赤ちゃんが産声を上げれば、無事出産です。

回旋にかかる時間は?

第1回旋~第2回旋:初産婦で12時間、経産婦で5時間程度
第3回旋~第4回旋:初産婦で2~3時間、経産婦で1時間半程度

出産時に注意が必要な回旋異常

お産では、回旋が正常に行われなければ、赤ちゃんは外に出てくることができません。何らかの原因によって回旋が正常に行われない回旋異常とは、どのような状態なのでしょう?

主な回旋異常には、次のようなものがあります。

定位異常

回旋が正しく行われないことによって、胎児が下りてこないままとどまってしまうことを「定位異常」といいます。

定位異常には、第1回旋が正常に行われない「高在縦定位」と、第1回旋の後で第2回旋が行われない「低在縦定位」の2つがあります。

反屈位

生まれたての赤ちゃん

第1回旋で、胎児があごを引かない状態で、体が前屈みにならないまま骨盤の中に入ってしまうことを「反屈位」といいます。

反屈の程度が深刻な場合は、胎児が胎盤を通り抜けることができない可能性があるため、分娩中に帝王切開が行われる場合もあります。

後方後頭位

第2回旋の際、反対方向に回ってしまうことで、本来なら胎児の背中がママのお腹側を向くはずなのが、ママの背中側を向いてしまうことを「後方後頭位」といいます。

後方後頭位によってお産が進まないと判断されると、子宮口が開いていない場合は帝王切開、子宮口が全開大の場合は吸引分娩が選択されます。

進入異常

ママの骨盤に対して、胎児の頭が誤った角度で侵入してしまうことを進入異常といいます。

進入異常は、ママの骨盤の大きさに対して胎児の頭が大きい「児頭骨盤不均衡(CPD)」の場合に起こりやすいことから、出産前のX線検査でCPDにより自然分娩が難しいと判断されると、難産を避けるために帝王切開が選択されます。

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