授乳中の葛根湯は母乳移行する?に関する記事

授乳中の葛根湯の服薬は大丈夫?効果的な飲み方と注意点

授乳中の葛根湯の服薬は大丈夫?効果的な飲み方と注意点

授乳中の葛根湯の服薬は、母乳や赤ちゃんに影響はないのでしょうか。風邪や乳腺炎で葛根湯を服用するときの注意点を解説します。

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授乳中でも葛根湯は服薬OK?赤ちゃんに影響はない?

女性にとって、出産は体を酷使する一大イベント!出産後は、休む間もない赤ちゃんのお世話とひっきりなしの授乳で、ママの身体は疲れ切ってしまい、体力が落ちて風邪などの感染症にかかりやすくなります

授乳中のママは、母乳や赤ちゃんへの影響を考え、薬を飲むことを躊躇してしまいますよね。しかし、風邪や乳腺炎で服薬する機会の多い、生薬の葛根湯に問題はないのでしょうか?
今回は葛根湯の成分や効能に触れながら、授乳中の葛根湯の注意点や葛根湯の服用のタイミングについてご紹介します。

葛根湯ってどんな成分でできているの?

葛の花と乾燥させる根

葛根湯は、強い発汗作用と鎮痛効果のある葛根(カッコン)を主成分として、頭痛や熱による痛みを和らげる芍薬(シャクヤク)、炎症を抑えて喉の痛みを和らげる甘草(カンゾウ)、鼻づまりを緩和する麻黄(マオウ)、身体を暖める桂皮(ケイヒ)、そして生薬同士を組み合わせて生まれる副作用を緩和する生姜(ショウキョウ)や大棗(タイソウ)などの7種の薬草をブレンドした漢方薬です。

葛根湯は、漢方の原典とも言われる「金匱要略(きんきようりゃく)」や「傷寒論(しょうかんろん)」にも記録がある、古くから用いられてきた漢方薬です。中国から伝わった漢方は、日本で独自の発展を遂げ、私たちは昔から風邪の治療などに、生薬である葛根湯を薬として使ってきました。

自然の植物に由来する漢方は、基本的に煮出して薬湯として服用しますが、煮出すと時間も手間もかかりますよね。
現在では、漢方製剤を手広く手掛け、多くの産婦人科や病院に漢方を販売している株式会社ツムラから、葛根湯から抽出したエキスから作った「ツムラ漢方葛根湯エキス顆粒A」という、顆粒状で飲みやすい葛根湯も出ていますので、手軽に服用できるようになりますよ。

葛根湯が効果的な症状

・汗を伴わない風邪の初期症状
・鼻かぜや鼻炎
・頭痛
・肩こりや筋肉痛、手や肩の痛み
・じん麻疹
・炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎など)

葛根湯は授乳中でも飲める?赤ちゃんへの影響は?

指摘する女医

葛根湯に含まれる麻黄には、「興奮作用のあるエフェドリン類が含まれており、まれに赤ちゃんに顔のほてり、頻脈などの症状が出る可能性がある」と言われています。

また、葛根湯はいくつかの製薬メーカーで加工して薬品を作っていますが、成分構成は基本的に同じでも、成分量はそれぞれで異なることもあります。

エフェドリンの母乳移行はごく少量と言われていますが、市販薬を利用することはおすすめできません。
葛根湯は販売している各大手メーカーが、「妊婦及び小児への安全性が確立していない」と発表している漢方薬です。また、体力が著しく弱っている患者への使用も、慎重に行うようにと注意がされています。医師の診察を受けて処方してもらいましょう。

生薬だけど…葛根湯にも副作用があります!

血圧を計る女性

漢方薬は効き目が穏やかで体に優しいとはよく言われますが、薬であることに変わりはなく、服薬することで身体に副作用が現れる場合もあります。葛根湯は、体を温めて病気を発散して治す「辛温発表剤」に分類される薬です。「辛温発表剤」は、どちらかというと体力が充実している人向けの漢方なので、葛根湯は虚弱体質な人や胃腸の調子の悪い人には向かないと言われています。

葛根湯に含まれる興奮作用のある「麻黄」は、心臓や血管に負担をかけますから、心臓病などの循環器系疾患や高血圧、脳卒中などの既往歴がある方の場合、服用は特に慎重に行う必要があります。
また、葛根湯に含まれる「甘草」を大量に摂取すると、むくみや血圧上昇を伴う偽アルドステロン症を引き起こす可能性がありますので、長期間続けて葛根湯を服用することはおすすめできません

産後は体質が変わっていることも…

授乳中は、妊娠出産により体質が変わっている女性も少なくありません。睡眠不足で疲労が蓄積し、本人が思う以上に体力が低下している恐れもあります。「漢方薬だから大丈夫」と安易に考えず、副作用があることも理解し、用法や容量を必ず守ることが大切です!

他の西洋薬や他の漢方薬との併用を自己判断で行うと、副作用が表れる怖れがあり危険です!他の薬を併用して服用する場合にも、必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談してくださいね。

副作用の症状

・胃の不快感や吐き気
・食欲不振
・動悸
・不眠やイライラ
・発汗過多
・尿が出にくくなるなどの泌尿器系の症状
・発疹、発赤、かゆみなどの皮膚症状

重い副作用の症状

・だるさやむくみ、手足のしびれや脱力をともなう偽アルドステロン症や低カリウム血症
・手足の筋力低下や筋肉の萎縮
・ひどい倦怠感や強い吐き気、黄疸や尿が茶褐色になるなどの肝機能障害

副作用症状が表れた時の対応

すぐに服用を中止し、薬を処方された病院を受診しましょう!軽い副作用だからと、そのまま服用を続けてはいけません

葛根湯を飲むベストなタイミングは?

額に手の甲を当てる女性

風邪のひき始めは、体内に侵入してきたウィルスなどの病原菌を攻撃するために、体の免疫システムが体温を上げ始めるため、寒気を感じますよね。葛根湯の薬理効果を最大限に生かす、葛根湯を飲むベストなタイミングは、ゾクゾクッとした寒気がきて「あれ、風邪かな?」と感じた、風邪のひき始めです。

早いタイミングで葛根湯を飲むと、体温の上昇が助けられ、免疫機能や代謝機能が高まり、病原菌が活発に繁殖することを抑え込むことができます。
また、葛根湯の強い発汗作用により、病原菌を撃退した後の発汗が促進され、素早く発熱を下げてくれるので、風邪が治るのがとっても早いのです。症状が軽く済んで早く風邪が治る、これが葛根湯の魅力です。

ただし、悪寒が治まって熱が出た後や、頭痛や咳などの明らかな症状が出てきた後に服用しても、葛根湯の効果が出にくい場合もあります。服用するベストなタイミングを逃さないように、くれぐれも注意してくださいね。

葛根湯を飲むならこのタイミングで!

・ゾクゾクとした寒気や悪寒を感じた時
・なんだか頭が重く、体がだるい時
・首筋から肩、肩甲骨にかけて重苦しさがある時
・筋肉や体の節々の痛みがある時
・鼻がムズムズして、何度もくしゃみが出る時

授乳中に葛根湯を服用するときの注意点

コップで水を飲む女性

葛根湯は食前、空腹の状態で一日2回服用するのが一般的な飲み方ですが、メーカーや処方箋によっては用法が違います。効果を期待して大目に飲むようなことはせず、必ず指示通りに服用しましょう

顆粒や錠剤は、水かぬるま湯を使って服用しますが、漢方独特の薬臭さが嫌でなければ、顆粒薬をお湯に溶かして煎じて飲むと体が温まってより効果的ですよ。
薬臭さやザラザラとした食感がダメな場合には、顆粒をオブラートや服薬用ゼリーで包むと飲みやすくなります。

大人が葛根湯を飲むと、その薬効成分は30分~2時間をピークに体内にとどまり、4時間ほどをかけてゆっくり代謝されて尿と一緒に体外に排出されます。

赤ちゃんへの影響を最小限にする服用方法

母乳への影響を最小限にするには、授乳が終わったら葛根湯を飲み、次の授乳まで4時間程度間隔をあけるとよいでしょう!

不安な場合は医師に相談を

葛根湯は、病院に行くほどもない風邪を素早く治してくれる、昔ながらの安全性の高い生薬ですので、日頃から使い慣れている大人も多いですよね。乳腺炎にも効果があるので、正しい使い方をすれば授乳中のママにとっての強い味方となります。

ただし、誤った服用をすれば、赤ちゃんにも影響が及ぶことを忘れてはいけません。服用中に少しでも不安がある場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。また、用法・用量を守って安全に利用するよう心がけましょう。

授乳中は疲労して、ママの体力が低下している状態です。栄養バランスの良い食生活と適度な運動、睡眠で、風邪を寄せ付けない体つくりをすることを基本とし、上手に葛根湯を取り入れていきましょうね。

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