陣痛促進の6つの方法に関する記事

陣痛促進の方法とは?陣痛がこない時の誘発分娩の方法6つ

陣痛促進の方法とは?陣痛がこない時の誘発分娩の方法6つ

陣痛促進の方法とは?予定日が近くなっても、陣痛が起こらない場合や子宮口が開かない場合、陣痛の促す処置が行われます。ここでは、陣痛はなぜ起こらないのか?また、バルーンやラミナリア、卵膜剥離のほか、陣痛促進剤をつかった方法を紹介します。

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陣痛を促進する方法とは?陣痛がこない原因と対処法

初めての出産を迎える人なら誰でも、陣痛の痛みに対して不安を感じるものです。しかし、いつまでたっても陣痛が起こらないのも困りますよね。

出産予定日がくれば、陣痛は自然に起こるもの…なんて思っていませんか?ところが、何らかの問題によって陣痛がこないと、お腹の赤ちゃんが危険な状態になりかねません。

出産予定日近くになっても陣痛が来なかった場合、人工的に陣痛を起こす処置が行われます。具体的にどのような方法があるのでしょうか?

今回は、陣痛を促進させる方法について、陣痛が起こる仕組みの説明とともに解説していきます。

そもそも陣痛とは?

陣痛が来た妊婦さんのイラスト

陣痛とは、お腹の赤ちゃんを外に押し出すために、子宮が収縮する際に起こる痛みのことです。

出産が近くなると、子宮内で「幸せホルモン」で知られるオキシトシンや、脳に情報を伝達するプロスタグランジンという物質が分泌されることで収縮が起こると考えられています。

そして、プロスタグランジンには、子宮の筋肉の収縮のほか、痛みを引き起こす働きがあることから陣痛が起こるのです。

分泌されるタイミングが異なるE2とF2αの2種類のプロスタグランジンが、陣痛の促進に大きな影響を与えています。

陣痛がこないのはなぜ?

もうすぐ出産予定日なのに、陣痛が来ないと焦りますよね。実は、出産予定日ちょうどに、陣痛が来る人の方がよっぽど割合は少ないのです。

お産の進み具合には個人差があるため、正産期に当たる妊娠37週0日から妊娠41週6日の間に陣痛が起これば、まずは問題なし

しかし、正産期に入っても出産の兆候が現れない場合は要注意。陣痛がこない原因として、次のことが考えられます。

子宮口が開かない

臨月の妊婦さん

子宮口が硬くて、開いていない状態では、陣痛はまだ起こらないと判断されます。出産の際、赤ちゃんが産道を通り抜けやすくするために、子宮頚管が柔らかくなる子宮頚管熟化によって子宮口は開くのです。

子宮頚管の熟化は、プロスタグランジンE2が分泌されることによって、子宮頚管の組織のコラーゲンが分解されて起こるのですが、何らかの原因で子宮頚管の熟化が進まないと、陣痛が起こりにくいのです。

臨月に入ってからの妊婦健診では、分娩の進み具合を知るために、子宮口の開きのほか、子宮頚管の長さ、子宮口の硬さなどを、内診によってチェックします。

初産婦

一般的に初産の場合は、出産予定日よりも遅れて出産する場合が多いといわれています。また、初めての出産によるストレスによって、陣痛を起こすホルモンがうまく働かないなどの原因で、陣痛がこない場合もあると考えられています。

高齢出産

高齢出産の場合、出産のための体の働きが衰えることで、若い人に比べて出産につながる陣痛が起こりにくい傾向があります。子宮頚管熟化が始まらないことで、産道が硬いままの軟産道強靭によって難産になる可能性があります。

緊急帝王切開のリスクを回避するために、最初から予定帝王切開が選択される場合もあります。

太りすぎ

体重を計る妊婦さん

太りすぎも陣痛を感じにくくなる要因となります。子宮の周囲に肉がつきすぎると、陣痛がこないというよりも、陣痛を感じにくくなってしまうためです。

臨月に入ると、安心感などから食べ過ぎて太ってしまう妊婦さんが意外と多いことから、陣痛を感じやすくするためにも、出産前まで体重管理を心がけましょう。

陣痛の促進・誘発が行われる要因

予定日よりの陣痛が少し遅れたぐらいなら問題ありませんが、ママや赤ちゃんに何らかのトラブルが起こった場合は、処置を行って陣痛が促されます。

陣痛促進が行われる主な要因は次のとおりです。

ママ側の要因

病院で血圧を測定されている妊婦さん
  • 妊娠高血圧症候群
  • 前期破水
  • 羊水過多症
  • 妊娠の内科的合併症
  • 何らかの原因で妊娠の継続が難しい場合

妊娠高血圧症候群が重症化すると、お腹の赤ちゃんに十分な血液が送れなくため、正産期に入り妊娠の維持が難しいと判断された場合は、陣痛促進によって出産を早めることがあります。

また、陣痛の前に破水が起こる前期破水は、正産期に入っていれば問題はありませんが、細菌感染するリスクが高まるので、なかなか陣痛が起こらない場合は誘発分娩の処置を行うことになります。

赤ちゃん側の要因

生まれたばかりの赤ちゃん
  • 過期妊娠(予定日超過)
  • 巨大児
  • 絨毛膜羊膜炎
  • 胎盤機能不全
  • 子宮内胎児発育遅延
  • 胎児に外科的処置が必要な場合

妊娠42週を超えた過期妊娠や過期産は、赤ちゃんへの負担が大きいことから、正産期に出産を迎えるために、誘発分娩による出産が選択されます。

また、出産時の体重が4000g前後の巨大児の場合は、お腹の中で大きくなりすぎると自然分娩が難しくなりため、出産予定日を待たずに、正産期に入った37週から38週に出産を促す場合があります。

病院で行なわれる陣痛促進の処置

病院で行う陣痛促進の処置には、子宮口を物理的に開く方法と、陣痛を起こす薬剤を使って促進する方法の2種類があります。

ここからは、それぞれの具体的な陣痛促進の方法をみていきましょう。

物理的な陣痛促進

器具などを使って子宮口に直接刺激を与えて陣痛を促す方法には、主に次の3つがあります。

1.卵膜剥離
産婦人科医

卵膜剥離とは、通称「子宮口グリグリ」と呼ばれる処置です。妊婦健診の内診の際に、子宮口の周辺で円を描くように指でグリグリして、卵膜を剥がすことで陣痛を促進します。

人によってかなり痛みを感じるので、内診で「ちょっと刺激しますよ」と言われた時は、心の準備をした方がよいでしょう。中にはいきなりグリグリされて、びっくりする妊婦さんもいるようです。

2.バルーン

子宮口にバルーンと呼ばれる風船のような器具を入れた状態で、ぬるま湯を注入して風船を膨らませることで子宮口を開く方法です。陣痛促進剤を使っても陣痛が起きない場合に、バルーンによる誘発分娩が多く行われます。

子宮口がちょうどよく広がれば、バルーンは自然と外れますが、子宮口が思うように開かない場合は、直接引き抜くことも。人によってはバルーンを挿入する際や膨らむ際に、激しい痛みを感じることがあります。

3.ラミナリア
入院をしている妊婦さん

ラミナリアとは、コンブが原料のラミナリア桿(かん)と呼ばれる医療器具です。生理用タンポンに似た形のラミナリアを挿入すると、体内の水分を吸収して膨らむことから、子宮口を広げて陣痛を促します。

ラミナリア使用中は前期破水により、急にお産が進むことがあるため、入院で処置を行うことがほとんどです。ラミナリアを使用しても陣痛が起こらない場合は、陣痛促進剤を併用することもあります。

薬を使った陣痛促進

薬剤を使って人工的に陣痛を促す処置には、主に次の3つがあります。

1.陣痛促進剤
注射薬を持つ看護婦さん

陣痛促進剤とは、出産につながらないような弱い陣痛を強くするための薬です。オキシトシン製剤の注射薬のほか、プロスタグランジンE2製剤の内服薬やプロスタグランデジンF2α製剤の注射薬があります。

陣痛促進剤を使ったお産は痛いというイメージが強いことから、不安を感じる妊婦さんは多いはず。しかし、お産が長引くと、お腹の赤ちゃんが危険な状態になる恐れがあるため、陣痛促進剤の使用について十分理解することが大切です。

2.陣痛誘発剤

陣痛誘発剤とは、陣痛がきていない状態で陣痛をおこすための薬です。陣痛を誘発するために使われる薬剤は、基本的に陣痛促進剤と同じものが使われます。

誘発剤を使ってから出産に至るまでの時間は個人差があり、すぐ出産につながる陣痛が起こる場合もあれば、促進剤を数回投与して、ようやく生まれたというケースもあります。

3.子宮頚管熟化剤
ママに抱っこされている新生児

子宮口が開いていない場合や、子宮口が硬いと診断された場合、子宮頚管が柔らかくなる熟化(軟化)が進んでいないことが考えられるため、子宮頚管熟化剤を使って頚管熟化を促すのです。

子宮熟化剤には、陣痛促進剤に使われるプロスタグランジンE2製剤のほか、膣に直接投与するDHA-S製剤(マイリス膣)やなどがあり、ラミナリアやバルーンなどの器具と併用することもあります。

自宅で手軽にできる陣痛促進の方法

自分で陣痛を促すなら、やはりウォーキングなどの軽い運動を行うのがおすすめです。床の雑巾がけやマタニティスクワットも股関節を柔軟にする効果があるので、出産のための筋力アップも兼ねて取り組んでみてはいかがでしょう。

そのほかに、おっぱいマッサージも効果的です。おっぱいに刺激を受けることでオキシトシンが分泌されて、子宮収縮が促されて陣痛につながります。赤ちゃんに吸われているイメージで、乳頭を中心に優しくマッサージしてみましょう。

三陰交というツボにも陣痛促進の効果があると言われています。三陰交とは、足の内側のくるぶしから指4本分上にあるツボ。リラックスした状態で、ちょっとイタ気持ちいい程度にグーと数秒間押し続けると効果があるかもしれません。

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