低出生体重児の原因と特徴に関する記事

低出生体重児とは?正期産と早産の違いに見る気になる特徴

低出生体重児とは?正期産と早産の違いに見る気になる特徴

低出生体重児の可能性があると、出生後の成長に関するリスクが心配になります。少しでも知識を得ると、心の準備もできますね。

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低出生体重児と早産児との違い~原因と成長リスクについて

赤ちゃんが生まれると知った時、元気で無事に生まれて!と誰もが願うでしょう。でも、かかりつけ医から低出生体重児(ていしゅっしょうたいじゅうじ)であることを知らされたら、ちょっと心配になりますよね。低出生体重児は、体の発達が未熟な状態で生まれてきます。この小さく生まれた赤ちゃんを元気で丈夫に育てるために、いろいろ知っておくと心強いはず。

ここでは、低出生体重児と早産児の違い、体重が増えない原因、特徴、そして低出生体重児ならないための注意点をお伝えしていきます。

低出生体重児とは?

生まれたばかりの新生児

低出生体重児とは、体重が2,500g未満で出生した赤ちゃんのことで、以前は未熟児と呼ばれていました。日本全体の出生数に占める低出生体重児出生の割合は、約1割にも上ると言われています。日本の出産数自体は年々減少傾向にありますが、低出生体重児の割合は増加傾向にあり、問題視されています。

低出生体重児として生まれる原因

赤ちゃんが低出生体重児として生まれる原因としては、次のような母体と胎児の2つです。

母体の原因

ママの喫煙

ママが喫煙をすると、子宮と胎盤の血流量が減少し、十分な酸素が胎児にいきわたらないため発育に影響がみられます。最近は受動喫煙による影響もあることがわかっているので、自分が喫煙をしなくても、旦那さんや両親にも近縁の協力をお願いする必要があります。

もともと痩せている/ダイエットをした

妊娠中のママは、体重が自然に増えるものですが、体系の変化からダイエットをしようと食事制限を行うと、赤ちゃんへの栄養が不足し、低出生体重児になる可能性があります。また、もともと痩せている人は、妊娠しても妊娠前と同様の食生活が続くことが多く、体重があまり増えないので、赤ちゃんに必要な栄養が不足しがちになります。

妊娠高血圧症

妊娠高血圧症になり胎盤の機能が低下すると、赤ちゃんに十分な栄養が送られなくなり、低出生体重児になる確率が高まります。

ママの歯周病
歯医者で歯周病治療をしてる女性

妊娠中のママは、つわりの影響で歯磨きをしにくくなるので虫歯や歯周病になりやすい傾向にあります。口の中を衛生に保てないと、歯周ポケットから歯周病菌が入り込み、血液中の炎症物質が増えます。また、炎症物質がママの血液に入り歯周病菌が胎盤を通して赤ちゃんに届き、赤ちゃんの成長を妨げる原因になってしまうのです。

双子や三つ子の多胎児

多胎児は、ママからの栄養を赤ちゃん同士で分けているので、一人あたりの体重が小さくなります。そのために低出生体重児になることが多いです。

胎児の原因

臍帯(さいたい)と呼ばれるへその緒がねじれている

臍帯にねじれがあると、血流が悪くなり栄養や酸素も不足するので、発達や成長が遅れる傾向が見られます。

染色体異常や先天性疾患がある

何らかの疾患により、赤ちゃんが成長できない場合もあり、在胎週数に比べると成長が遅れることがあります。

子宮内胎児発育遅延

何らかの原因で子宮内の胎児の発育が遅れることを、子宮内胎児発育遅延といいます。在胎週数に比べ、体重が少ない赤ちゃんは、低出生体重児になることがあります。

低出生体重児の特徴

赤ちゃんを抱っこしてるママ

低出生体重児は、正期産と呼ばれる妊娠37週0日から41週6日までに生まれた場合と、早産と呼ばれる妊娠22週0日から36週6日までに生まれた場合では、生まれた時の特徴が異なります。

正期産で生まれた場合、栄養不足から身長が低い、皮下脂肪が少ないため痩せて見えるといった傾向がみられます。一方、早産で生まれ場合は、皮膚が薄く傷つきやすい状態、泣き声が小さい、動きが少ないなど、全体的に成長が未熟な様子がうかがえます。続いて、他の特徴を説明します。

出産後に起こりやすい合併症

低体温

体重が3キロくらいの正期産で生まれた赤ちゃんは、出生時皮下脂肪を蓄え、栄養も蓄積して出てくるので、まるまるとした印象があります。しかし、赤ちゃんの栄養不足が続くと、脳や神経系など重要なところに先に栄養が使われ、皮下脂肪を蓄えられないまま生まれてきます。そして、その皮下脂肪がないと、出生後簡単に低体温になってしまいます。

低血糖

もともと蓄えたエネルギーが少ない低出生体重児ですが、出生後には蓄えたものが早くなくなるので、哺乳開始までに低血糖を起こしやすいです。

哺乳力が悪い

低出生体重児は、ゆっくり哺乳するためエネルギー不足から持久力がないため、泣く、元気がなくなるなどの様子の変化がみられます。

黄疸が出やすい

低出生体重児は、正期産の赤ちゃんに比べ黄疸が出やすいと言われています。黄疸の原因であるビリルビンが血液中にたまりやすくなり、肝臓の機能も未熟です。

感染症をおこしやすい

特に生まれた時期が早い低出生体重児は、ママからもらう免疫力が不足した状態で生まれてきます。そのため、感染症になりやすい傾向にあります。

新生児集中治療室や未熟児室でのサポートが必要

NICUの機器と新生児

正期産で生まれた赤ちゃんは、胃腸や消化機能、呼吸機能など体の機能がほぼできた状態で生まれてくるので、体重が少なかったとしても、その後の成長は安定しています。一方、早産で生まれた低出生体重児は、体の機能が未熟なママ生まれてくるので、生まれた後に新生児集中治療室(NICU)や未熟児室(GCU)に入り、サポートを受けることになります。

また、低血糖を起こす可能のある赤ちゃんは、定期的に血糖測定を行います。万が一低血糖になって、けいれんなどの症状があっても、新生児集中治療室にいるとすぐに対応ができますね。体力不足でミルクが上手に飲めない時には、鼻から胃までチューブを挿入し、人工的にミルクを挙げるということも簡単に出来るようになります。

低出生体重児は、出生後いろいろな合併症も予測されるので、おむつだけを着用してあとは全裸でモニターを装着し、保育器で管理するということが多いです。そうすると、赤ちゃんの全身状態を観察しながら異常の早期発見にも対処できます。また保育器でしっかり保温もおこなうので、赤ちゃんの状態をより安定させることが出来ます。

正期産児に比べて障害のリスクが高い

早産で生まれた場合は、体全体の機能も未発達なので、身体的にも精神的にも障害が起こるリスクが高くなります。例えば、筋力が弱く首のすわりが遅い、ハイハイや歩行開始が遅いといった身体的成長に遅れがみられます。また、のちに学習障害や注意欠如多動性障害などの精神的障害が見られることもあります。脳や網膜、心臓などの機能の成長も定期的にフォローしなくてはいけませんね。

一方、正期産の場合は、体の表面や内臓機能、神経系なども出来上がっているので、それほど障害のリスクは高くありません。ただ体重は少ないので、万が一のリスクに備えた専門的な管理は必要になります。低出生体重児は、正期産と早産の場合で、その生涯のリスクが大きく異なるのです。

一時的な発育の遅れがみられる

本来ママのおなかで栄養を受けて成長するはずだった赤ちゃんが、低出生体重児で生まれてしまうと、点滴を受けたり、哺乳で栄養を取る必要があります。おなかの中で成長するよりも早く産まれてしまったら、同じ月齢の子供に追いつくように成長するには時間がかかります。その遅れというのは、首のすわり、一人座り、歩行、そして言語や思考などすべてに影響を及ぼす可能性があります。

しかし、先天性の疾患等がなく、少しずつ成長していれば、ほとんどが3歳ころまでに運動も精神面も追いつくと言われています。同じ月齢の子供と成長を比べて焦るママもいますが、その子なりのペースがあります。定期的にフォローアップの診察を受けながら、ゆっくり成長を見守ることが大切です。

低出生体重児にならないための注意点

禁煙を心がける

禁煙マーク

ママが禁煙すると、へその緒や胎盤の血流量が増加して、赤ちゃんの発育がよくなります。また、ママの喫煙は赤ちゃんだけでなく、ママ自身にも影響を受けます。分娩の時には体力を使いますし、赤ちゃんに十分な酸素を送るためには、効果的な呼吸法が大切になります。しかし、普段から喫煙していると、肺の機能が非喫煙者に比べ衰えるので、ママ自身の呼吸が苦しいということもあるんですよ。早くから禁煙をすることをお勧めします。

無理なダイエットはやめる

赤ちゃんが成長するためには、栄養とエネルギーが必要です。そのため、成長に必要な栄養とカロリーを摂取することはとても大切です。ママの体重が増えることは、当たり前の変化です。赤ちゃんに必要な分体重が増えたとしても、出産後に赤ちゃんや胎盤が外に出ることで、体重は自然と減りますから配はないです。

適度な安静を保つ

もし、妊娠高血圧症候群や子宮内胎児発育遅延になった場合は、安静にすることを心がけましょう。赤ちゃんにしっかりと栄養や酸素が行くよう、体を休めることが大切です。

低出生体重児の可能性を指摘されても赤ちゃんの成長は無限大!

もし、赤ちゃんの推定体重で低出生体重児を指摘されても、その原因を探り対処すれば、赤ちゃんがどんどん成長するということもよくあります。みんなは、赤ちゃんの成長を願いながら、生まれてくるのを心待ちにしませんか?

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