低置胎盤とは?に関する記事

低置胎盤だと帝王切開?前置胎盤と違う・安静にし自然分娩

低置胎盤だと帝王切開?前置胎盤と違う・安静にし自然分娩

低置胎盤と診断されたママへ。低置胎盤とは何か、治療法や前置胎盤との違い、妊娠中のリスクをご紹介します。帝王切開の可能性もありますが、自然に治る可能性もあります。過度に心配せずに妊娠中に気を付けることを知っておきましょう。

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低置胎盤とは!その原因って? 安静にしていれば治るのか入院をするのかなどについて

疑問を持つ妊婦さんのイラスト

低置胎盤とは、通常は子宮の上側(子宮口と反対側)についているはずの胎盤が子宮口よりについている場合を言います。妊娠6ヶ月以降に診断されることがほとんどですが、医師から聞きなれない医学用語の数々で診断を下されると、ビックリされる妊婦さんも多くいらっしゃいます。場所が場所だけに…

もしも低置胎盤と診断されたらどのように生活スタイルを送っていけばよいのか、低置胎盤は治るのか、そして入院は必要なのかなど詳しく説明していきたいと思います。

低置胎盤とは

公益社団法人 日本産科婦人科学会の「産婦人科 診察ガイドライン‐産科編 2014」によると、低置胎盤は、前置胎盤とは症例的には区別されていて、そう診断された妊婦さんは期間中の運動はさけるべきとのことです。胎盤が通常の位置よりも、低い子宮口の近くには付着しているが、子宮口を覆ってはいない状態にあり、超音波検査によって、特定できるとのことです。自然分娩が可能であることから、前置胎盤との識別は重要であるが、自然分娩をすることで、大量の出血がともなことも、ケースによってはあるとのこと。場合によっては、リスクを回避するために帝王切開を選択することもあるそうです。

引用元:公益社団法人 日本産科婦人科学会

低置胎盤とは、胎盤の位置が通常よりも低い位置に付いている症例で、子宮口を塞ぐ前置胎盤とは違い、自然分娩も可能な状態のことです。このような文章だけ見るととても怖いイメージですね。大量の出血など聞いただけでぞっとして、とても怖いイメージを抱いてしまいますが、きちんと気をつけるポイントを押さえておけば、問題なく自然分娩で出産出来ることも多いのが低置胎盤の特徴です。

前置胎盤との違いとは?

お腹を触る妊婦さん

出産について少し詳しく書いて書いてある本を眺めてみると、前置胎盤と言う言葉をよく目にします。私がNICUに勤めていた時にも低置胎盤という言葉を耳にするのは稀でした。では前置胎盤と低置胎盤ではどのような違いがあるのでしょうか?

先ほど低置胎盤とは何かを説明しましたね。胎盤は本来子宮口とは反対側の妊婦さんの頭側に付いているのですが、低置胎盤は子宮口側に寄って付いているものです。これに対し、前置胎盤は子宮口に胎盤がかかってしまっている状態を言います。

低置胎盤と言われてもだんだんお腹が大きくなっていくにつれて、子宮が下側に伸びて胎盤が子宮口から離れていくこともあります。子宮口からの距離が約2センチ以内の範囲にあれば、低置胎盤であると診断を下すそうです。

低置胎盤の原因とは?

なぜ低置胎盤になってしまうのでしょうか、その原因についても気になってしまいますよね。

けれど、そんな興味本位の思いとは裏腹に、実は低置胎盤には、前置胎盤と同様に、まだこれだという原因の特定がされているわけではありません。もしかしたら、こうではないのかという仮説の域で考えられている説がいくつかありますが、それらは確定されているわけではありません。

ひょっとしたら、それらの要因が複雑に絡みあったりして、低置胎盤となってしまうのかもしれませんね。いくつか考えられている説を紹介します!

ママの体が冷えているため

体が冷えているママのイラスト

ママの体が冷えていると、子宮の中にいる赤ちゃんがより温かいママの心臓の方へ頭を向けようとしてクルっと動いてしまって、逆子になってしまったり、バタバタと動いてしまった刺激で、胎盤が押し下げられることが、低置胎盤になってしまう原因の一つではないのか、とも考えられております。

冷えだけでそんな事は無いでしょうと、つい考えがちですが冷えは万病の元と言われていますし、特に女性の体にとって冷えは大敵です。妊娠期間中は、自律神経が乱れやすく、体温調整機能も働きが鈍ってしまうため、冷えやすいので低置胎盤対策でなくとも、身体を温めて冷やさないようにしましょう!

冷たいものよりも温かいもの、葉物野菜よりも根菜類、寝る前のホットミルクもお薦めです。お料理に生姜を使うと身体を中から温めてくれるようですよ。保温効果のある下着をつけたりモコモコしたソックスを履くのも効果的ですね。

お風呂を面倒と思う人もいるかもしれませんが、直接体を温められ、リラックスできてストレス解消になり、安眠効果があって、むくみも解消できるから、妊娠している時には最高ですよ!でも、お風呂は転んじゃう可能性があるから、くれぐれも気をつけて入って、冷えを解消しましょうね。

子宮の病気がある

子宮筋腫で子宮の内側や外側にこぶができていると、子宮内膜がその影響を受けて胎盤が本来の位置に定着しにくくなってしまい、低置胎盤になりやすいとも言われています。しかし子宮筋腫が出来ている場所によって、その影響の度合いが違いますので一概には言えません。その他の病気でも、子宮に何かしらの問題があると、妊娠した際に胎盤が影響を受けてしまう事も考えられております。

双子以上のお子さんを妊娠している

双子の赤ちゃん

双子やそれ以上の胎児がお腹にいる場合も低置胎盤になりやすいと言われています。これは子宮内のスペースの問題が大きく関わってきます。1人より2人のほうが子宮を赤ちゃんが占めるスペースが大きくなるので、その分胎盤の占めるスペースが狭められたり、重みも加わったりするため、場所がある程度限定されてしまうです。そうすると胎盤は本来の位置になりにくくなり、結果として子宮口側になってしまうというわけです。

タバコの影響

タバコは百害あって一利なしといわれています。無事な出産を迎えるためには、禁煙が絶対条件だとも言われていて、普段喫煙されている方は、妊娠期間中には禁煙をした方が、出産に関わるリスクを減らす事ができます。 たばこを吸う妊婦さんのイラスト

人間の体は、血液中のヘモグロビンにより、全身に酸素が行き渡るようにできています。タバコを吸っていると、タバコの成分が、ヘモグロビンと酸素が結びつくことを邪魔し、血液を通じた酸素の運搬がスムーズにいかなくなってしまいます。その影響を受けて、赤ちゃんにも充分な酸素が送られなくなってしまって、赤ちゃんは苦しい思いをしてしまいます。

低置胎盤の原因としても、この酸素不足が何らかの影響を与えているのではないかと考えられています。また人の吸っているタバコの煙を吸ってしまう受動喫煙は、「自身で吸っているよりも悪影響がある」と言われていますので気をつけましょう。レストランなどでは禁煙シートも多くの普及していますし、なかなか禁煙を言いづらいラーメン屋さんなどでも禁煙の時間帯を作るなど工夫しているようです。

禁煙を決意された妊婦さんは、ご自身の力だけでは、何だか心もとない時には、病院を受診することで、妊娠期間中でも出来る、禁煙の治療法を実施してくれますよ!健康のことを考えると、一時的ではなく禁煙は必要ですが、家族を含め妊娠期間中と授乳中だけでも禁煙するようにしましょう。

低置胎盤の治療方法って

新生児の赤ちゃん

低置胎盤は、普通の位置より低い位置に胎盤がきてしまっている状態です。ですから特にこれといった治療法があるわけではなく経過措置に任せます。その位置から上に無理に押しあげようとすると、ママにも胎盤の中にいる赤ちゃんにも悪影響を与えてしまうリスクの高い処置であるため、それよりは自然経過を見て子宮が大きくなるにつれて、胎盤が上に上がる事を期待する事の消極的治療の方が、無事な出産につながる確率が高まります。

前置胎盤の方では出産までには、半数以上の方が自然と治るというデータがありますので、低置胎盤はデータ数は少ないかもしれませんが、それと同じくらいの方々が自然と治っていくと考えられております。

安静にして出血したら病院へ!

低置胎盤では出血を伴うことも多いので、運動をさけて安静にしていることが求められます。体に負担がかからない程度までなら、時期を見計らって仕事をしても問題ないと判断する医師もおります。お腹に変に刺激を与えないためにも、疲れたらすぐに休養を取って、子宮が収縮してしまうのを防ぎましょう。

出血があったけど少しだし、お腹も痛くないから様子を見ようとは絶対に考えないでください。低置胎盤の出血は痛みを伴いませんし、最初は少量でも突然大出血を起こすこともあったりします。どんなに少量でも出血やいつもと変わった様子があればすぐに受診してください。

低置胎盤になってしまうと、どんなリスクが高まるの…

では、低置胎盤は通常の胎盤の位置の状態を比べると、どんなリスクを伴うのでしょうか。胎盤が下方についていることで起こる危険性があるものを確認しましょう。

出産の際に難産となりやすく、多くの出血がともなう

帝王切開を終えたママ

低置胎盤は胎盤が子宮の下方にあるため、分娩時に赤ちゃんよりも先に胎盤が出てしまったり、赤ちゃんの頭が外の世界に出ようとする際に邪魔してしまう場合があります。ですから、出産するに際しては、より慎重にならざるを得ずに、分娩時間が長引いたり、自然分娩に臨んでも緊急帝王切開に移行する可能性が高まってしまいます。

分娩の際には、子宮口に胎盤がかかってしまっている前置胎盤よりは、低リスクだと考えられます。しかし、通常の分娩と比べると、低置胎盤の状態の方が分娩時の出血が多い傾向にあると言われています。

大量の出血があると、妊婦はショック状態になりやすく、胎児も仮死状態に陥りやすくなってしまいます。
また低置胎盤は、出産時だけでなく妊娠中にも出血する危険性があります。痛みを伴わないため兆候も無く、自覚症状もないまま大出血を起こすケースもあります。

帝王切開を選択するケースが多くなる

出血のリスクが高まってしまう自然分娩よりは、帝王切開で出産した方がリスクが少ないだろうと帝王切開を選択する医師も多くおります。胎盤の位置が子宮口から数cm以内であると、自然分娩になるケースは稀であり、帝王切開になるケースが多くなっていきます。低置胎盤の方は出産しても胎盤が子宮から剥がれにくい癒着胎盤も多く見られるので、その際にも大量の出血が伴う恐れがあり、そういった総合的な見地から帝王切開が選択されることもあります。

低置胎盤と診断されてしまった時には

健診を受けている妊婦さんのイラスト

妊婦検診の際に医師から、低置胎盤と診断されてしまったとしても、妊娠の経過とともに治るケースも多くあります。決して心配し過ぎることなく、今より少しだけゆったりと妊婦生活を送っていきましょう。

安静にしていなければいけませんが、これといった治療法はないし、それならばストレスを少なく楽しく妊婦生活を過ごして気持ちを落ち着かせていましょう。激しい運動はせずに、パパや身近な方のサポートを遠慮なく受けて、安静に過ごしていく生活を続けていたら、妊娠後期に差し掛かる8ヶ月以降に、低置胎盤が自然と治っていったという事もありますから。

もしも自然と治らなくとも、医師や助産師さんを信頼して経過を任せましょう。あなたの出産を医療スタッフは万全の準備をもって待っていますから。かつて私もその1人でしたので、自信を持って言えます。お腹にいるお子さんが無事に産まれるその日まで、不安なく安静に過ごしていてください。不安な気持ちが赤ちゃんに伝わっては大変です。お母さんはどーんと構えていてくださいね。

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