経産婦の妊娠出産Q&Aに関する記事

経産婦は何が違う?2回目以降の出産の不安をまとめて解消

経産婦は何が違う?2回目以降の出産の不安をまとめて解消

経産婦の出産って楽?それとも大変なの?経験があるからこそつらさを乗り切りやすく、その反面油断をして危険を招きやすいのが経産婦の出産です。2人目以降を意識したら知っておきたい、経産婦の出産のポイントについて解説しています。

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経産婦だって不安…2回目以降の出産に立ち向かうママの心得

2度以上の妊娠出産を経験する経産婦には経産婦なりの出産の難しさや不安があって、「経産婦だから、出産なんてお手のものでしょ」なんて軽く言う人もいるのですが、お産は何度目でも決して楽なことではありません。

そこで今回は、おしるしや胎動といった経産婦の噂の真実、陣痛から出産までの時間などの基本情報、経産婦の注意点などについて詳しくご紹介していきます。不安を払しょくして、安産を目指しましょう♪

経産婦とはベテランママのこと?

経産婦

経産婦とは1回以上の出産を経験したことがある女性をさす言葉です。前回の妊娠が24週に満たない場合は、経産婦ではなく初産婦となります。

出産経験があるかないかで妊娠経過や出産時の進行の注意点が変わりますし、婦人科の病気の際にも治療方針が変わることがあるため、産科を受診した際には必ず確認されます。カルテなどにも初産婦か経産婦かが区別できるように、大きなハンコを押したり、色分けして管理したりする病院も多いです。

一般的に経産婦は一度困難なお産を経験したことで精神的に余裕をもって次の出産に臨むことができるというメリットがあると言われていますが、妊娠・出産のプロセスは同じ女性であっても1回1回違いますので、心にも体にも不安を抱えてしまうことは決して少なくありません

経産婦は出産の経験があるだけでお産や子育てのプロではありません。出産に苦痛や不安を抱えている場合には、経産婦であっても積極的にお医者さんや助産師さんに相談し、助言を受けましょう。

経産婦の出産準備は大変!

経産婦ということは生まれてくる赤ちゃんのお兄ちゃんかお姉ちゃんがいるということですが、その子供達がまだ小さい場合には出産のためにママが入院した時の子供達の預け先を探さなくてはいけません。

初産のときは里帰り出産をしたというママでも、上の子がいる場合は幼稚園や学校の都合で里帰りができないといったケースも多いです。ですから実は初産の時より準備が大変な経産婦さんも多いです!

里帰り出産ができない場合には、パパが仕事に出かけている間に急に陣痛や破水でお産が進行することもあります。そういった緊急時の上の子の預け先やパパへの連絡なども含めて、経産婦の場合は事前によくパパと話し合い、出産をパパと2人でどう乗り切るのか二人目出産の準備についてよく検討しておく必要があります

油断してトラブルを招くことも…

妊婦さん自身が「経産婦だから、これぐらいは大丈夫!」という甘い考え方をもつことも危険です。初産の場合は出産にむけて骨盤が開くのに相当な時間がかかる事が多いのですが、経産婦の場合は子宮口の開きが早く一気にお産が進行してしまったり、無理をして破水したりする傾向がありますので、初産の時以上に激しい運動や重いものを持つなどの極端に体を疲弊させることは慎まなければなりません

出産は古代から女性が命がけで行ってきた生の営みです。経産婦であることに油断をして知識不足、準備不足で過ごしてしまうと思わぬリスクを被ることがあることを自覚し、経産婦だからこそ慎重に出産と向き合っていきましょう。

経産婦の出産年齢は高年齢化している!

三世代家族イラスト

昭和60年では25~29歳で出産する女性が最も多く、第一子出産平均年齢も26.7歳だったのに対し、平成27年では30~34歳の出産が最も多く、第一子出産平均年齢も30.7歳に上がりました。女性の出産年齢はどんどん高年齢化しているのが現状。それに伴い経産婦の第2子以上の出産年齢も30~34歳が最も多くなっています

35歳を過ぎると高齢出産となりますが、平成27年には35歳以上の高齢出産となる経産婦が179,830人の新生児を出産しています。この人数は平成27年の総出生数のおよそ17.9%と決して低い数字ではありません。(注1)

高齢出産には合併症などのさまざまなリスクもつきものですので、一度経験があるからといって健診を省くようなことはしないで、経産婦だからこそ普段から体調管理に気を付けて安全に赤ちゃんを産むことを考えていきましょう。

つわりは経産婦の方が軽い?

初産と経産を比べると「初産の方がつわりがひどかった!」という感想を持つママは多いのですが、これを裏付けるような医学的根拠はなく、つわりは個人の体質によるところが大きいです。

一般的に辛いことや苦しいことは一度経験すると慣れて次回は負担が軽くなりますし、「上の子のお世話で忙しくて、つわりどころではなかった」という人もいます。

ただし中には二回目以降の方がつわりがひどいと感じる経産婦もいますので、やはり出産は赤ちゃんによってそれぞれ。つわりの時期はママの体も赤ちゃんも不安定な時期ですので、経産婦であっても無理をせず、つわりのひどい時はしっかり休んで大変な時期を乗り切りましょう。

経産婦は胎動を感じるのが早い?

一般的に「経産婦は胎動を感じるのが早い」と言われていますが、経産婦であってもお腹の赤ちゃんの胎動を感じられるようになるのは妊娠中期以降です。

早く感じるからと言って経産婦の方が赤ちゃんの発達が良いわけではなく、ママの経験や体型、性格による差です。経産婦は前回の妊娠で知った胎動の感覚を覚えているので、わずかな赤ちゃんの動きでも感じとりやすいのです。

赤ちゃんの胎動を早めに感じ、幸せな気分に浸れるのも経産婦のメリットの一つ。胎動は赤ちゃんの健康をはかる大切なバロメーターでもありますので、上の子のお世話で忙しくてもしっかり観察しましょう。

経産婦はお腹が膨らむのが早い?

お腹に手を当ててる妊婦さん

妊娠した女性のお腹が膨らみ始めて周囲にもわかるようになるのは妊娠中期の前後ですが、経産婦は初産の頃に比べて早い時期にお腹が目立つようになる傾向があります。

これはもちろん経産婦の赤ちゃんの方が大きくなるのが早いというワケではなく、ママの子宮やお腹の皮膚の伸びが良くなっているからです。

子宮やお腹の皮膚は妊娠するとゆっくりと引き延ばされていきますが、前回の出産時に一度皮膚が伸びているため、経産婦の方が子宮やお腹はラクラクと伸び、グングンお腹が大きくなっていきます。そのぶん経産婦は早い時期からお腹をぶつけないように注意が必要になりますので気をつけましょう。

経産婦のおしるしの有無は初産と同じ?

いよいよ出産間近の妊娠36週以降になると、経産婦であっても出産の兆候の一つである「おしるし」が起きるか起きないかも気になる所でしょう。

一般的に体が出産の準備を始めたことでおりもの様の少量の出血が起きるおしるしは、初産の場合でも経験したという人もいれば、全くなかったという人もいて人それぞれです。なかには初産でおしるしがあったのに、2度目以降はなかったという人もいて、おしるしがあるかないかはそれぞれの出産ごとに違います

おしるしは特になくても問題はなく、出産前の兆候の一つでしかありませんので、経産婦であれば気持ちに余裕をもって出産の起きるタイミングなどを計っていきましょう。

経産婦でも予定日超過になる?

経産婦の陣痛は初産に比べて早く来るというイメージがありますが、赤ちゃんがいつ生まれるのかは誰にも予測がつきません。経産婦だから必ず予定日通りに赤ちゃんが生まれるというわけではなく、予定日より赤ちゃんが早めに生まれてくる可能性もあれば、経産婦でも陣痛が来ないために予定日超過になる可能性もあります

出産予定日を超過している場合は胎盤機能の低下や赤ちゃんの健康状態が心配ですので、病院によって妊娠41週で陣痛促進剤による誘発分娩の準備を行うところもあれば、42週まで誘発分娩の必要性を医師が検討するところもあります。(注2)

ママとしてはできるだけ自然な出産を望むかもしれませんが、赤ちゃんが育ち過ぎているため誘発分娩を行っても産道を通れず、最終的に緊急帝王切開になることもあることを知っておきましょう。

経産婦は陣痛の痛みが軽い?

陣痛の痛みの強さに関しては、経産婦の方が「初産よりも楽だった!」という感想をもつママが多い傾向があります。ですがこれにも医学的な根拠はありません。

経産婦は一度経験がありますし、お産の進行も早く初産の時ほど陣痛で苦しむ時間が長くないことも、経産婦のほうが陣痛の痛みは軽いと言われる一因でしょう。

陣痛の痛みの強さや感じ方は人それぞれですが、経産婦であっても痛みに弱い人もいれば、お産の状況で痛みを強く感じることもありますので、前回のお産の経験を生かしてできるだけリラックスすることを心がけて、陣痛を乗り切りましょう。

新緑子
36歳

初産か経産婦ではない!微弱陣痛より破水は痛い!

私には3歳と1歳の子供がいますが、初産の時は予定日超過で陣痛が来ないので誘発分娩になり、最終的には吸引分娩でスルッと出産したので「言われるほどお産って痛くない。何でみんな叫ぶのかなぁ?」と痛みにとても弱い私が強気なことを思いました。

ところが経産婦になってのお産でも陣痛が強くならずに一晩病院で過ごしたのですが、翌朝突然破水して、そしたら急に強い陣痛に襲われました。助産師さんが分娩室の準備をする間、「暫く我慢してね。急に赤ちゃんが出ると裂けちゃうから」と言って子宮口を抑えたので、「出ちゃう!出ちゃう!」と内心パニックで、助産師さんが準備のためにそこを離れて抑えてくれなくなってからも必死に我慢していました。この時は痛みより出ちゃうのを我慢するのが辛かったです。後で我慢する必要がなかったと助産師さんに言われて「なにっ」と腹が立ちました。

30分後ストレッチャーで分娩室に入ったのですが、いきんだら途中で赤ちゃんが挟まっているみたいな初産の時にはなかった痛みがあり、思わず叫んでしまいました。それでも「いきんで~」と言われ、切れ痔のあの裂けちゃう痛みの恐怖を思い出して一瞬ためらいましたが、赤ちゃんを産んであげなきゃと気を取り直して数回いきんだら産まれました。結局、切れ痔のようないきんだ瞬間の裂けちゃう痛みなんてありませんでしたよ。あの挟まる痛みを経験して、どういうわけか経産婦そして母親としての自信が増しました。

ちかこ
34歳

分娩台にのぼって思い出した

6歳の男の子と2歳の女の子のママです。初産のときはつわりもひどく陣痛で12時間も苦しみましたが、二人目のときは体が慣れていたのか、つわりもひどくなく陣痛が始まっても余裕で乗り切れていました。

私を含めて3人の娘を生んだ私の母とは、「出産のつらさは慣れて忘れられるから次の子が産めるのよね」なんて冗談を交わし合って過ごしたのですが、いよいよ子宮口が開大して分娩台に乗った途端、「あっ、ここから痛いんだ!」と出産の痛みを思い出し、でももう戻ることも出来なくて、必死になって出産の痛みに耐えて3200㎏のビックな娘を生みました。

後になって母に分娩台に乗ってからパニックになりかけた話をしたところ、「やだ!私も分娩台に乗ってから後悔したわ!でも忘れて次の子を産んじゃうのよね~」と笑っていました。
母曰く、出産のつらさや痛みに慣れて忘れることができるのは、「神様からのプレゼント」だそうですよ。

経産婦の陣痛から分娩終了までの所要時間

経産婦の場合は体が出産の準備を整えるのが早いため時間は初産の半分と言われていて、所要時間の目安は子宮口が全開になるまでが5~6時間、子宮口全開から赤ちゃん誕生までが30分~1時間後産が10~20分合計6~8時間ほどとなります。(注2)

初産のときは「陣痛の間隔が10分間隔になったら、病院へ連絡して」と指導されることが多いのですが、経産婦の場合はこれでは間に合わず、ぐずぐずしていると自宅や車の中でお産が急激に進行してしまうことが多いです。「一度出産したからお産の進行が良くわかっている」と思い込んで、陣痛がきてからものんびりするのは危険です!

経産婦の場合はリスク回避を第一に考えて、病院への連絡は余裕をもって向かいましょう

新子
38歳

危なかった!

3人の女の子のママです。私は比較的痛みに強く、初産のときも冷静に対処できたと思うのですが、破水してから出産まで6時間はかかりました。

二人目のときは36週の検診に行った時にお腹の張りと痛みがあったので、「今陣痛が来てるかも」とお医者さんに言ったのですが、お医者さんは私の顔を見て「まだまだ、痛みで笑顔が作れなくなったら来てください」というので、そのまま自宅に帰りました。

その夜だんだん陣痛は強くなってきたのですが、まだまだ耐えられる痛みだったので初産と同じように10分間隔でいいのかなと自宅で耐えていたのですが、突然「ブルブルッ」と赤ちゃんが激しく動いた瞬間に破水し、しかもタラタラではなくてバシャッと羊水が出てしまったので、主人の車で慌てて病院へ行きました。

車の中ではどんどん陣痛が強くなり、病院についたらすぐ着替えてそのまま分娩室へ直行し、病院に到着してから20分後には次女を出産していました。
病院で迎えてくれた助産師さん曰く、病院についたとき私のお腹は完全に出産間近の形をしていて焦ったそうで、「あと5分かかっていたら、車の中で生まれていたかも」といわれました。

その後3人目も同じ産院で出産したのですが、そのときは「あなたの場合はお産の進行が早いから、陣痛がきたらすぐ病院へ」といわれ、3人目は陣痛が規則的になったらすぐに病院へ行ったのですが、なぜか3人目に限って陣痛が途中で途切れてしまい、入院から出産まで3日かかりました。

病院では「産めば産むほど子宮が疲労して、いきむ力が弱くなるので仕方がない」といわれましたが、本当に出産は1回1回で違って、面白いなと思いました。

経産婦の後陣痛は初産の時より痛い?

一般的に経産婦は初産婦よりも子宮収縮の力が強く、後陣痛の痛みも強い傾向があります。女性が出産すると大きくなっていた子宮は6~8週間をかけてゆっくりと元の大きさに戻っていきますが、経産婦の子宮は子宮復古の働きが強く、その分痛みも強いのです。

子宮復古はオキシトシンの分泌で促進されます。赤ちゃんが母乳を飲む刺激でオキシトシンが分泌されて母乳が出る仕組みになっているのですが、この際にオキシトシンの働きにより子宮が収縮して後陣痛の痛みが強くなりやすいのです。

経産婦の場合は後陣痛が2~3日続いたり、痛みのため嘔吐してしまったりすることもありますので、できるだけお腹を冷やさないように心掛け、辛いときは無理をせずに医師や助産師に相談をして薬を処方してもらうといいでしょう。

花パッパ
28歳

後産ハンパない!

二人目の赤ちゃんを産んだ直後に助産師さんから「経産婦さんは後産が痛いですからね。無理しちゃいけませんよ」とは言われましたが、初産のときはそんなに痛くなかったので軽く考えていました。

そしたら、本当に痛い!!オッパイあげている時にまっすぐに座っていられず体を折り曲げてしまうほど。「体を曲げたい!でも、そうすると赤ちゃんが母乳を飲めない!」と葛藤し、歯を食いしばって耐えました。陣痛よりもつらかった!

経産婦だからこそリラックスして安産へ!

精神的には一度お産を経験しているからこそ余裕をもって臨める反面、身体的には一度経験しているからこそ注意が必要な経産婦の妊娠・出産。気を引き締めてかかりさえすればそれほどに不安に思う必要はなく、赤ちゃんが増えるという喜びと幸せが一杯の経験です。

新しい命をこの世に送り出すことに「経産婦だから楽」も「経産婦だから大変」もありません。お産は1回1回が真剣勝負で同じものはありませんが、妊産婦の不安は分娩時の出血量を増やすなど分娩にも影響がでる、経産婦の方が初産婦と比較しても不安による分娩への影響が少ないといった報告もありますので、リラックスして出産に挑みましょう。(注3)

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