多胎妊娠のリスクや注意点に関する記事

多胎妊娠のリスクとは?双子や三つ子の妊娠・出産の注意点

多胎妊娠のリスクとは?双子や三つ子の妊娠・出産の注意点

多胎妊娠での注意点は?単体妊娠の違いは?など、双子や三つ子などの多胎児の妊娠や出産に関する疑問にお答えします。

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多胎妊娠とは?双子や三つ子の妊娠・出産のリスクと注意点

多胎妊娠(たたいにんしん)とは、同時に二人以上の赤ちゃんを妊娠する状態のことで、双子の場合は双胎(そうたい)、三つ子は品胎(ひんたい)と呼ばれます。双子は妊娠の状態によって一卵性と二卵性に分けられ、一卵性だとみんな顔がそっくりなのに対して、二卵性の双子の場合は顔があまり似ていません。

双子が欲しい、三つ子を妊娠したいという女性が多い反面、多胎妊娠は、一度に二人以上の赤ちゃんを授かることから、出産や育児の面で不安を感じている妊婦さんは多いはず。そこで、多胎妊娠のリスクや妊娠中の注意点、単胎妊娠との違いなどについて、正しい知識を持つことで安心してマタニティライフを送れるようにしましょう。

多胎妊娠の原因とは

ベビーカーに乗っている双子の赤ちゃん

双子が欲しい女性の中には「双子を妊娠する方法はあるの?」という疑問を持っている人も多いはず。双子には1つの卵子が分かれて成長した一卵性双生児と、2つ卵子がそのまま成長した二卵性双生児の2種類がありますが、自然妊娠で一卵性の双子を妊娠する原因はまだはっきりしていないので、誰にでも起こりうる可能性があるのです。それに対して、多卵性の多胎妊娠は、遺伝や人種の影響が大きいと考えられていています。

多胎妊娠はママ側の遺伝の影響を大きく受けることから、ママが双子の場合は、双子や三つ子を妊娠する確率が高くなりますが、パパやパパの兄弟が双子であっても遺伝の影響は受けないと言われています。特に、日本人の多胎妊娠は、他の国に比べてあまり多くはありません。また、自然妊娠以外では、ほとんどの場合が排卵誘発剤による妊娠です。

多胎妊娠の5つのリスク

多胎妊娠は、さまざまな合併症を引き起こすことがあり、単胎妊娠よりも帝王切開での出産になるリスクが高まります。合併症を予防することはもちろん、母体や胎児のためにも早期発見・早期治療を心がけることが大切です。それぞれの病気について、発症する理由や症状を詳しくみていきましょう。

1妊娠糖尿病

妊娠中はホルモンの影響で糖の代謝がうまくいかないので血糖値が上がりやすく、妊娠糖尿病になることがあります。妊娠中なら誰にでも起こりやすく、多胎妊娠では、単胎妊娠と比べて子宮が急激に大きくなるほか、ストレスを感じやすいことで発症しやすい傾向にあります。特に、妊娠糖尿病は自覚症状がないことから、十分に注意しなければなりません。

2妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群は、発症する原因はまだわかっていませんが、一般的に何らかの理由で胎盤の血管がうまく作られないことが原因だと言われています。特に、多胎妊娠は、単胎妊娠よりも母体に大きな負担がかかるので、妊娠高血圧症候群になりやすい条件の一つです。妊娠高血圧症候群になると高血圧のほか、頭痛・倦怠感・むくみの症状が見られるため注意しましょう。

3貧血

妊娠中は貧血になりやすいため注意が必要です。妊娠すると、つわりによって食欲がなくなるほか、ママの鉄分が胎盤を通じて赤ちゃんに送られるのですが、多胎妊娠の場合は、お腹の赤ちゃんの人数分の鉄分が必要になってくるため、より貧血になりやすいのです。

4早産

妊婦さんが自分のお腹を触っている

お腹の赤ちゃんが複数の多胎妊娠は、単胎妊娠に比べると子宮が大きくなるため、子宮の内圧が高くなるため早産になる確率が高くなります。早産になる確率は単胎妊娠の約10%と比べて、双子は約50%、三つ子だと約80%と非常に高くなっています。また、多胎妊娠の場合、体重が2,500g未満の低出生体重児となる可能性も高まります。

5胎児発育不全

お腹の中の赤ちゃんの発育が通常よりも悪く、体が小さいことを胎児発育不全と言います。赤ちゃんはママの胎盤から栄養をもらって育つのですが、多胎妊娠だと一つの胎盤に対して、赤ちゃんが複数いることで充分な栄養が行き渡らないことがあるのです。胎児の数が多いほど、胎児発育不全になるリスクは高くなります。

ママが、普段からお酒を飲んだりタバコを吸うことを習慣にしている場合も、赤ちゃんの成長に影響を与えます。多胎妊娠のケースに限らず、そのような習慣はできるだけ止めるようにしましょう。

多胎妊娠の注意点

妊娠中はいろいろなことに注意し生活をしていることと思いますが、多胎妊娠は単胎妊娠よりもさまざまなリスクがあるため、注意しなければならないことがたくさんあります。ここでは、多胎妊娠でも、安心してマタニティライフが送るために、心がけることを見ていきましょう。

設備が整った病院を選びましょう

多胎妊娠は、単胎妊娠に比べて、母体にも胎児にもリスクを伴うことが多いので、個人の病院では対応が難しく、健診や分娩を受け入れてくれない病院もあります。そのため、自宅に近い、国立や公立の総合病院や大学病院などの設備が整った大きな病院を選ぶことが大切です。赤ちゃんに何かトラブルがあったときのために、NICU(新生児集中治療室)がある病院だと安心ですね。

早めに入院準備をしておきましょう

畳んでいるタオル

何が起こるかわからない出産ですが、多胎妊娠の場合は、より早産のリスクが高くなるため、急な入院にも対応できるようにしておきましょう。妊娠25週前後に、早産予防のための安静入院を勧める病院もありますので、いつ入院しても良いように、パジャマ、下着、お風呂用品などは早めに準備をしておきます。出産する病院に売店があるなら、妊婦健診の時に、何が売っているのかチェックしておくのもいいかも。

食事の栄養バランスに気をつけましょう

妊娠高血圧症候群のリスクを回避するために、塩分や脂肪分を控えた食事を心がけるようにしましょう。さらに、貧血予防のために、鉄分やその鉄分の吸収をよくするタンパク質、ビタミンCの多い食材を積極的に摂るなど、栄養バランスがとれた食事を心がけるようにしましょう。貧血を予防するには、次のような食材がおすすめです。

  • 鉄分が豊富
    レバー・牛もも肉(赤身)・ほうれん草・ひじき・大豆
  • タンパク質が豊富
    豚もも肉・鶏ささみ・卵・牛乳・大豆食品
  • ビタミンCが豊富
    パプリカ・海苔・いちご・キウイ
  • ビタミンB12・ビタミンB6が豊富
    レバー・干しエビ・海苔・バナナ・ドライプルーン
  • 葉酸が豊富
    レバー・納豆・枝豆・ほうれん草・ブロッコリー・アボカド

腰痛に注意しましょう

妊娠中は、子宮が大きくなることで腰への負担が増えたり、ホルモンの影響で骨盤が不安定になるため、腰痛が起こることが多いのですが、多胎妊娠だと単胎妊娠よりも子宮が大きくなる分、より腰痛になりやすいのです。姿勢に気をつける、適度な運動をする、ストレッチをする、骨盤ベルトをするなどで腰痛を予防していきましょう。

多胎妊娠の出産方法

生まれたばかりの双子赤ちゃん

多胎妊娠といえば、帝王切開による出産をイメージする人が多いので。三つ子以上になると自然分娩は難しいのですが、双子の場合は次のような条件が揃うと、自然分娩が可能な場合もあります。

双子でも自然分娩が可能な条件

  • 健診で母体・胎児ともに異常が見られない
  • 胎児が産道を通りやすい位置にいる
  • 最初に出てくる胎児の頭が下向きになっている
  • 前期破水のリスクが少ない

ただし、分娩中に赤ちゃんの状態に異常がみられた場合や、出産に時間がかかる場合は、途中で緊急帝王切開に変更となこともあります。

要注意!多胎妊娠と単胎妊娠の違い

妊娠すると、さまざまな助成を受けられますが、多胎妊娠は単胎妊娠と比べて赤ちゃんが数人いる分、国の手続きや制度の取り扱いも変わってきます。ここでは、具体的な単胎妊娠との違いをみていきましょう。

母子手帳の交付

母子手帳がもらえる時期になると、かかりつけ医から「そろそろ手続きをしましょう」と声がかかります。時期の目安は妊娠8週から10週あたり。母子手帳は、赤ちゃん一人につき1冊なので、双子のケースであれば2冊。多胎妊娠の場合は、赤ちゃんの人数分の母子手帳が必要となるので注意しましょう。

母子手帳は、ママの住民票がある市区町村役場へ妊娠届を書いて申請します。その際、病院で発行してもらう妊娠証明書が必要になるので、忘れないで持っていきましょう。妊娠届提出後に多胎妊娠であると分かった場合は、追加で母子手帳の交付を受けることが可能です。

妊婦健診の回数

制服を着た男の子の双子

多胎妊娠の場合、単胎妊娠に比べて妊婦健診の頻度は高くなります。妊娠トラブルが起こるリスクも高いので、一般的に、多胎妊娠の妊婦健診は、妊娠初期から妊娠31週ごろまでは2週間に1回、以降は1週間に1回の割合で行われます。

妊婦健診は通常の14回までは無料で受けられ、1回の妊婦健診にかかる費用は単胎妊娠と変わりませんが、多胎妊娠で妊婦健診の回数が多いと、14回分の助成ではまかないきれない場合があります。自治体によっては、14回を超えた分の妊婦健診費用を一部負担してくれるところもありますので、問い合わせてみましょう。

出産育児一時金

出産によって保険から支給される給付金に出産育児一時金があります。金額は、一人の赤ちゃんにつき42万円なので、双子だと84万円、三つ子は126万円となります。出産育児一時金の申請方法は、加入している健康保険、または病院に確認するといいでしょう。

出産育児一時金の受け取り方法は、自分で出産費用を立て替えてから出産後に健康保険へ申請する方法と、健康保険から出産した病院へ直接支払われる方法の2つがあります。直接病院へ支払われる方法を選ぶと、前もって高額なお金を用意しなくても済むので助かりますよね。

もしも、出産費用が42万円より少なかった場合は、差額を受け取ることができるので安心してください。

産休(産前休業)

働くママには産前休業を取る権利が与えられていますが、産休の期間は単胎妊娠の場合は6週間であるのに対し、多胎妊娠だと14週間と期間が長くなります。これは、単胎妊娠に比べて、多胎妊娠は母体にかかる負担が大きいことが考慮されているためで、働くママにとっては嬉しい制度ですね。

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