妊娠による頻尿の原因や対処に関する記事

妊娠して頻尿になるのは普通?病気?すぐできる対処法3つ

妊娠して頻尿になるのは普通?病気?すぐできる対処法3つ

妊娠中の頻尿は妊婦の代表的なマイナートラブルの一つ。多くの妊婦さんが悩みますので、妊娠したら頻尿が起こる原因や頻発する時期、すぐにできる対策や解決法などを知っておくと安心。既に妊娠中の頻尿で悩んでいる妊婦さんも必見です。

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妊娠すると頻尿になるの?いつからいつまで?尿意コントロール術

あくびをする妊婦さんイラスト

妊娠すると日々体が変化し、経過が順調であってもマイナートラブルはつきものです。中でも妊婦さんによくみられるのが頻尿。多くの妊婦さんが経験します。特に夜間頻尿は睡眠の質が下がりますので、お腹の赤ちゃんとママの健康のためにもよくありません。

そこで今回は妊娠中の頻尿の病気との関係、時期別の原因などを詳しく解説し、簡単にできる解決策をご紹介します。

頻尿とは?1日8回以上が目安?

頻尿1日回数の目安イラスト

頻尿とは文字通り「頻繁な尿」という意味で、尿が近く感じる実際に回数が多いといった状態を指しています。
頻尿には起きている間の「日中頻尿」と、夜中に尿意で目が覚める「夜間頻尿」があり、日本泌尿器科学会は次のような症状を頻尿として紹介しています。(注1)

  • 起きている間に8回以上の排尿がある
  • 8回はないが、排尿回数が多いと感じる
  • 就寝後、排尿のために1回以上起きる

ただし、夜間頻尿が実際に生活上の問題となるのは2回以上のケースです。

夜間頻尿は生活に支障が出やすい!

夜中に尿意で目が覚めてトイレに行く「夜間頻尿」。2~3日なら夜1回くらい気にならないでしょうが、一晩に2回以上目が覚めたり、夜1回でも毎晩続いたりすると、睡眠不足睡眠の質の低下によって日常生活や健康への悪影響が心配です。

妊娠・出産には何よりもまずママの健康が欠かせません。赤ちゃんへの悪影響はもとより妊娠継続や安産に備え、「夜間頻尿かも」と思ったら早めに対策しましょう。

一般的な頻尿3つの原因

妊娠による頻尿について知る前に、まず心配な要因である一般的な頻尿の原因についてみていきましょう。妊娠中でもこうした原因に該当する場合がありますので油断大敵です。思い当たる方は妊娠が原因と決めつけず食生活などを見直し、必要に応じて婦人科や泌尿器科を受診しましょう。

病気

頻尿になる病気は様々で、中でも膀胱が活発に活動しすぎる過活動膀胱や、排尿後も尿が膀胱に残る残尿はテレビCMや病院のポスターなどで耳にしたことがある人も多いでしょう。尿道や膀胱に菌が入って炎症を起こす尿路感染症膀胱炎も尿道が短い女性に多い頻尿の原因です。

妊娠中は雑菌が入りやすく膀胱炎になりやすいため、頻尿以外にも痛み残尿感発熱といった症状がある場合は、すぐに病院を受診しましょう。放置すると重症化や腎盂炎を招いてしまう恐れがあります。(注2)

頻尿になる病気の原因としては、菌による炎症以外にも、高血圧や糖尿病、睡眠時無呼吸症候群といった生活習慣病睡眠障害加齢による膀胱の老齢化などがあり、実は40歳以上の男女およそ4,500万人が夜1回以上の夜間頻尿と言われています。(注1,3)

水分の過剰摂取や食べ物

キュウリを切ってる女性の手元

病気などの異常がない人でも、水分の過剰摂取や食べ物の種類などが原因となって頻尿になることがあります。
例えば、寝る前に水分や冷たい物を摂り過ぎると夜間頻尿を引き起こしますし、利尿作用のあるカリウムが豊富なキュウリやスイカなどのウリ科の食物を食べ過ぎることで、いつもよりも頻尿になることがあるのです。

心の問題

トイレ

検査の結果、病気や尿量などに問題がないのに「夜間頻尿はなく日中だけ頻尿」という場合は、心因性頻尿の可能性があります。トイレの話をすると急に尿意を感じるように、トイレが気になって仕方がない心理状態が原因となって頻尿になってしまうのです。

妊娠による頻尿~2つの原因

妊娠中は一般的な頻尿の原因以外に、次の2つの原因が引き金となって頻尿になりやすくなります。

  1. 1. 女性ホルモン
  2. 2. 膀胱圧迫

妊娠中は様々な女性ホルモンの分泌量に変化が見られますが、妊娠成立や継続へのかかわりが深いプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が増えると頻尿症状が起こることがあります。(注4)

また、妊娠が進みお腹が大きくなるにしたがって膀胱が圧迫されるため、尿意を感じやすくなったり、排尿回数が増えたりします。

妊娠による頻尿はいつからいつまで?

妊娠による頻尿は早い人で妊娠超初期から見られ、頻尿により妊娠に感づく人もいるほど。「妊娠中の頻尿は初期にひどく、中期に入って一旦落ち着く傾向がある」と言う人も多いのですが、実際には個人差があり中期以降に頻尿に悩まされる人が増えます。また、いったん収まった人もお腹のふくらみと共に再発することが多いです。

出産を終えるとプロゲステロンの分泌量は急激に低下しますし、子宮も元の大きさに戻っていきますので、産後1ヶ月以内には落ち着いていきます。

妊娠超初期の頻尿

妊娠超初期に明確な定義はありませんが、一般的には妊娠検査薬で反応が出る生理予定日の1週間後よりも早い時期をさしています。プロゲステロン(黄体ホルモン)は排卵後に分泌が盛んになりますが、妊娠が成立せず生理が始まると分泌量は低下していきます。

ところが妊娠が成立するとプロゲステロンの分泌量は高まります。このプロゲステロンには利尿作用や子宮周辺の筋肉を柔らかくする作用がありますので、尿量の増加に加えて膀胱周辺の筋肉も緩むことで頻尿になることが多いのです。

妊娠初期の頻尿

妊娠超初期に引き続き、妊娠を確認できる初期にも頻尿に悩まされる妊婦さんが多くなります。これは先にご説明したプロゲステロンの分泌量がどんどん高まるためです。

また、血液量が増えたり代謝が活発になったりすることで腎臓の活動も高まります。それにより尿量の増加に拍車をかける場合があります。

妊娠中期の頻尿

妊娠6ヶ月になると頻尿の妊婦さんが増えます(注5)。中期に入って一旦納まっていた人も、子宮のふくらみと共に膀胱が圧迫されたり、赤ちゃんの胎動で膀胱に刺激を感じたりして頻尿が再発しやすくなります。

プロゲステロンの分泌量もさらに増えていきますし、つわりが落ち着き飲食量も増加することで、頻尿が継続する場合もあります。

妊娠後期の頻尿

妊娠も後期に入るとお腹がかなり大きくなって膀胱を圧迫して、膀胱内に溜められる尿の量が減ります。そのため頻繁にトイレに行かないといけなくなりますが、尿量自体は多くないため「トイレに行ってもあまり出ない」「すっきりしない」といった残尿症状を感じやすくなるのです。

加えて子宮周辺の筋肉も薄く伸びていきますので、膀胱周囲の筋肉も緩み、頻尿に加えて尿漏れが起こる場合もあります。咳やくしゃみ、腹圧のかかる動作などの際、膀胱括約筋が十分に働かず尿が漏れ出てしまうのです。尿漏れは日常生活を送る上で大変な問題!

さらに精神的な不安が原因となって頻尿になるケースもあります。出産が近づくにつれて待望の赤ちゃんに会える喜びとともに、破水などへの不安も大きくなっていきますので、頻繁にトイレで確認して尿漏れと破水を間違え、病院受診をする人もいます。

妊娠による頻尿にすぐできる3つの対処法

妊娠中だけの我慢とはいっても、トイレに関することは切実な問題。睡眠や外出などにも支障をきたすようではやはり困ってしまいますので、病的な要因がなければ簡単にできる対処法を試してみましょう。

生理用ナプキンや尿取りパット

妊娠中の一時的な頻尿や尿漏れに関しては、生理用ナプキンや尿取りパッドなどを使用することで対応することが可能です。妊娠中は特に代謝が盛んになり、発汗やムレがおこりやすくなりますので、通気性が良く肌への刺激が少ないものを選びましょう。

ただし長時間同じナプキンを使用していると雑菌が繁殖し、膀胱炎や子宮内感染を招く恐れがありますので、常に清潔を心がけてください

夜間頻尿は睡眠の質にもかかわるため切実な問題。女性の2回以上の夜間頻尿率を調査したところ、妊娠していない女性は3.1%だったのに対し、妊娠初期23.6%、妊娠中期32.7%、妊娠後期以降で31.1%というデータもありました(注6)。

睡眠中の頻尿や尿漏れが気になる方は思い切って介護用おむつを使用し、精神的な安心感を得るのもアリです。心理的に抵抗があるかもしれませんが、まずはトイレに対する不安を軽減し、安眠できる環境を整えることが大切です。

冷たいものを控える

アイスコーヒー

妊娠中の体は羊水や血液を増やすためにたくさんの水分を必要としますので、妊婦さんがトイレを心配するあまり、必要以上に水分を控えることはオススメできません。ただし過剰摂取している場合は体に負担が掛かりますので気をつけましょう。

また、水分摂取の方法を工夫することも大切です。

  • 飲み物は常温か温めて
  • 夜は水分摂取を少なめに

冷たいものは体を冷やしトイレを近くします。また夜の水分を控えめにするため、寝起きなど日中は水分をしっかりと摂りましょう

骨盤底筋体操を行う

妊娠中の女性運動イラスト

頻尿や尿漏れの改善には骨盤底筋群を鍛えることが有効です。骨盤底筋群とは骨盤や子宮・膀胱などの周辺にあるいくつかの筋肉のことをいいます。妊娠によって子宮が大きくなると、骨盤底筋群も引き伸ばされます。すると膀胱周囲の筋力が弱くなり、頻尿や尿漏れにつながるのです。

骨盤底筋群を鍛えることによるメリットはそれだけではありません。子宮周囲の筋肉も併せて鍛えることによって産道が柔らかくなり、お産をスムーズに行うことができるようになります

骨盤底筋体操は妊娠中だけでなく、産後も継続して行うことで子宮の復古を促進してくれます。産後のマイナートラブルを防ぐためにも、無理のない範囲で習慣づけしておくとよいでしょう。

骨盤底筋体操のやり方

  1. 仰向けになる
  2. 足を肩幅に開き、膝をたてる
  3. そのままの姿勢で、膣と肛門に力を入れてキュッと締める
  4. 力を抜く
  5. 1~4を5回繰り返す
  6. 3の後、そのままゆっくり5まで数える
  7. ゆっくりと力を抜きリラックスする
  8. 5回繰り返す

※これを1セットとし、1日数セット行います。

ただしお腹の張りを感じた場合はすぐに中止して安静にしてください。妊娠中の無理は禁物ですので、最初は回数を減らす等様子を見て行い、徐々に無理のない範囲で回数を増やしていくとよいでしょう。

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