会陰裂傷の痛みと原因・予防に関する記事

会陰裂傷はなぜ起こる?つらい痛みは会陰マッサージで予防!

会陰裂傷はなぜ起こる?つらい痛みは会陰マッサージで予防!

会陰裂傷の痛みはどんなものなのか、原因は何?治療法や会陰マッサージとは?会陰裂傷に関するさまざまな疑問を解決しましょう。

マーミーTOP  >  出産  >  会陰裂傷はなぜ起こる?つらい痛みは会陰マッサージで予防!

会陰裂傷の痛みはいつまで?効果的な予防法とは?

初めての出産を控える妊婦さんにとって、出産は不安のかたまりのようなもの。中でも、赤ちゃんが出てきやすいように行われる会陰切開(えいんせっかい)は、できれば避けたいと思っているママも多いはず。でも、自然に切れちゃう会陰裂傷(えいんれっしょう)は、もっと避けたいことでしょう。

ここでは、会陰裂傷が起こる原因や、痛みの具合、会陰裂傷が起こった際に気をつけること、会陰裂傷を予防する会陰マッサージについて解説します。会陰裂傷について前もって知っておくことで不安を解消し、予防するためにできる限りのことをしておけると良いですね。

会陰裂傷が起こる3つの原因

病棟

会陰裂傷とは、膣と肛門の間にある会陰という部分が、自然に裂けてしまうことをいいます。会陰部は、赤ちゃんを出産するときに、赤ちゃんの頭が出やすいように圧迫され、薄く引き伸ばされます。これが限界まで引き伸ばされてパンパンになってしまうと、自然にピリッと切れてしまうのです。

一方、会陰切開は、会陰裂傷を防ぐのが目的で、出産直前に医者が切開するかしないを判断します。最近は、会陰裂傷と会陰切開の傷の治りに大差が見られないことから、赤ちゃんと母体に異常がない状況であれば、会陰切開をしない病院が増えてきました。

つづいて、会陰裂傷が起こる原因を3つ紹介します。

1会陰部の伸びが悪い

会陰部は、年齢を重ねるたびに伸びにくくなっていきます。そのため、高齢出産の場合、会陰裂傷になるリスクが高まります。また、会陰部は、一度会陰部が引き伸ばされた経験があると、次の出産のときには伸びやすいという特徴があるので、初産婦さんの会陰も伸びにくい状態にあると言えますね。ほかに、東アジアの人は、会陰が伸びにくいという研究も報告されています。

2赤ちゃんが大きい

赤ちゃんが大きい場合、特に頭や肩が大きい巨大児の出産では、赤ちゃんが出にくくなるので、会陰部にかかる負担も大きくなる。また、赤ちゃんの頭が無事に出たとしても、赤ちゃんの肩が会陰にひっかかって、会陰部が無理に引き伸ばされるので、場合によっては膣壁一緒に切れてしまうこともあります。

3分娩の進行が速い

急速にお産が進んだ場合、通常ゆっくり引き伸ばされていく会陰部が、時間をかけられず無理やりに引き伸ばされてしまうので、会陰にかかる負担も大きく裂傷が起こりやすくなってしまいます。気持ちばかりが急いて、強くいきみすぎると裂傷を起こりやすくしてしまうので、リラックスしてお産に臨めるようにしましょう。

会陰裂傷と縫合の痛み

会陰裂傷や会陰切開の痛みは、実際に体験したママでなければ分かりませんが、いつまで、どのように続くのか、誰でも気になりますよね。ここでは、一般的な痛みの程度をご紹介しますので、参考にしてみてください。

裂傷が起こる際の痛み

痛む女性のイラスト

会陰裂傷が起こるときは、お産も進行していて陣痛もピークのとき。ですからほとんどの場合、陣痛の痛みの方が強くて、裂傷が起こったことには気づかないのがほとんどです。裂傷を縫合するときは麻酔を行うので、個人差もありますが、縫う際の痛みはあまり感じません。

傷跡の痛み

会陰裂傷の痛みは、糸が引きつれるような痛みといわれ、一般的に、おおよそ3日でおさまります。もちろん個人差があるので、人によっては1か月以上、痛みや違和感が残ることもあります。そんな痛みをやわらげてくれるドーナツクッションは、妊婦さんにとって、産後の必需品ですね。また、気になる傷跡は、あまり残らないというママがほとんどです。

抜糸の際の痛み

傷口の縫合の仕方は、合成吸収糸という自然に溶ける糸を使う場合と、そうでない場合があります。溶ける糸以外で抜糸が必要な場合は、チクチクする程度ですみます。しかし、人によっては「裂傷のときより痛い!」とひどい痛みを感じることもあるようです。また、一般的に、傷口は、早い人は1週間程度、約1か月で完治すると言われています。溶ける糸を使った場合は、約1か月で糸が体に吸収されるので抜糸はありません。

会陰裂傷の4つの分類と治療内容

女性の医者

会陰裂傷の治療は、基本的には傷を縫合することです。その傷の深さによって4つに分類され、治療法も異なってくるのですが、出産直後に医師の視診によって判断されます。4つの段階と治療内容は、次のとおりです。

第1度会陰裂傷

第1度とされるのは、会陰部の皮膚まで、または膣壁粘膜(ちつへきねんまく)の表面までの傷です。一般的に、かすり傷と判断される程度の傷です。通常のお産なら、この程度の傷はほとんどのケースで起こりうるので、縫合時間も10分程度とあまりかからず、産後も傷みがひどくなることはないでしょう。

第2度会陰裂傷

第2度になると、表面だけの傷である第1度よりは傷の程度が深く、皮膚の下にある筋肉層まで損傷があるのですが、ここまでの傷はよくあることなので心配ありません。ただ、裂けた範囲が広くなると、元々くっついていた部分がわからなくなってしまい、合わせ目を一つ一つ確認ながら縫合するので、時間がかかることがあります。

第3度会陰裂傷

第3度になると、輪ゴムのように肛門をキュッと締める役割の肛門括約筋(こうもんかつやくきん)まで傷が及びます。肛門括約筋は、肛門の周りを取り囲んでいるので、そこが切れてしまうと、肛門のしまりが緩くなってしまいます。そのため、切れてしまった肛門括約筋を元のような働きができるように処置を行ってから、裂けたところを縫合していきます

第4度会陰裂傷

第4度は、傷が深く、肛門括約筋のさらに奥の直腸まで裂けた状態です。まず、直腸粘膜を縫合し、次に肛門括約筋の処置をおこない、最後に第2度裂傷と同様に縫合するという段階を経て処置を行います。処置は注意深く進められるため、処置が長時間に及ぶこともあり、設備の整った大きな病院に搬送されることもあります。

出産後に注意すべきこと

家のお風呂

手や足の見える部分にケガをしたとき、お風呂に入ったり、激しく動かないよう注意しますよね。出産の後も、同じように気を遣う必要があります。特に、会陰部は、見えにくい場所にあるため状態が分かりにくいです。縫合した傷口が悪化したり、治りが遅くなったりして痛い思いをしないように、次のようなことに気をつけましょう。

会陰部を清潔に保つ

会陰部は汚れやすい場所なので、清潔に保つことが大切です。トイレのたびに洗浄綿を使用して、消毒しましょう。肌がデリケートな人は消毒剤でかぶれることもあるので、トイレのウォッシュレット機能を使い、患部を水で洗い流すだけでもOKです。

便秘対策をしっかりと行なう

出産の後は、会陰部が痛み、縫い合わせた会陰が開いちゃったらどうしようという不安でトイレを我慢する、授乳するようになると水分が母乳に向けられる、赤ちゃんのお世話が忙しくトイレに行くのを忘れるなど、便秘になりやすい状況がたくさんあります。便秘は、ママの子宮が、妊娠前の状態に戻る妨げになるので、そうならないようにしっかりと対策することが大切です。

便秘にならないように心がけること

  • 水分をしっかり摂る
  • 食物繊維の多い豆類、イモ類、きのこ類を取り入れた食事を意識する
  • 1日3度の食事を規則正しくとる
  • 食事の後は、トイレに行くことを習慣にする
  • トイレを我慢しない

また、便秘のツボをマッサージするのもおすすめですよ。人差し指と親指が交わるあたりに位置する「合谷(こうこく)」というツボを、反対側の親指でちょっと痛いくらいグッと押すと、便秘に効くと言われています。

痛みがひどい時は無理せずに安静にする

産後は、安静にすること、栄養バランスのとれた規則正しい食生活を心がけることが、傷口の治りが早くなることをサポートします。また、会陰部の痛みがストレスになってしまっては生活にも支障があるので、我慢せずに痛み止めを服用することも効果的です。

会陰裂傷を防止する会陰マッサージとは

できるなら、傷ができることは避けたいと思っているママ、妊娠中に会陰マッサージをすることで、会陰裂傷を予防したり、傷の程度を最小限に抑えたりすることができますよ。さらに、会陰裂傷が起こった場合でも、会陰マッサージをしておくことで傷の回復が早くなります。

効果的な会陰マッサージの方法

お腹を触っている妊婦さん

会陰マッサージは、妊娠34週を目安に始めましょう。マッサージする回数は、重ねれば重ねるほど効果がアップするわけではないので、無理のない程度に週2~3回、1回5~10分くらいのペース(臨月は毎日)でおこなっていきます。誰にでもできる簡単なマッサージなので、面倒がらず気軽におこなっていきましょう。会陰マッサージの手順は次のとおりです。

  • イスやベッドの上で、手が会陰部に届きやすい姿勢になる。
  • 指で膣入口周辺の会陰部に、アルファベットのUを描くようにしながら強めに押す。
  • 会陰部全体を円を描くようになぞる、これを繰り返す。

会陰マッサージをおこなう際の注意点

  • お風呂上りにおこなう
  • 手の指は清潔に保ち、爪は切っておく(感染症防止のため)
  • 肛門に指が触れないように気をつける
  • お腹が張りやすい人は臨月に入ってからおこなう

会陰マッサージにおすすめのオイル

オイルを用いてマッサージをする場合は、手が会陰部に届きやすい姿勢をとったあとにオイルをつけた指を、膣に3~5センチ挿入して、押し広げるようにマッサージをします。オイルは浸透するので、マッサージが終わった後に拭き取る必要はありませんが、気になるようならおりものシートをあてておくと良いですよ。

会陰マッサージに使用するオイルは馬油が一般的です。馬油は、人間の皮脂に似ている晴雨分のため皮膚に浸透しやすく、昔からなじみのある保湿剤として人気があります。一方、最近は、カレンデュラオイルが人気です。カレンデュラオイルは、キンセンカ(英語はマリーゴールド)から抽出されたオレンジ色のオイルを、オリーブオイルなどの植物油に浸したものです。

カレンデュラオイルは、もともと栄養価の高いオリーブオイルに漬け込んでいるので、ビタミンAやサポニン、βカロチンなど豊富に栄養素を含み、外傷だけでなく婦人科トラブルにも効果があります。会陰部だけでなく妊娠線の予防に使用するママもいるようですよ。低刺激で敏感肌にもOKですが、オイルを使う時は事前にパッチテストをすると安心です。

スポンサーリンク

おすすめコンテンツ