妊娠性掻痒の原因と対処法に関する記事

妊娠性掻痒の症状と原因・痒みを抑える対処法と予防法

妊娠性掻痒の症状と原因・痒みを抑える対処法と予防法

妊娠性掻痒は、我慢が出来ないほどの痒さです!肌トラブルを防止して、妊娠中に穏やかに過ごすポイントについて解説しています。

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妊婦の湿疹「妊娠性掻痒」の症状/原因/対処法

お腹に赤ちゃんを宿すと女性の体は劇的に変化し、何かと体調が悪くなってしまったり、それまでにない肌トラブルが起きることもよくあります。妊娠中の体調変化の中でも、肌のかゆみを伴う妊娠性掻痒(妊娠性皮膚掻痒症)はなかなかに厄介な症状です。

妊娠中は体の変化だけでなく、出産や育児の不安で何かと不安定になりがちな時期なので、余計な肌トラブルに悩まされずリラックスして過ごしていきましょう。
今回はプレママを悩ます妊娠性掻痒の原因や症状を詳しく解説しながら、自宅でできる痒み対策などについてご紹介していきます。

妊婦特有の湿疹「妊娠性掻痒」とは?

それまでの生活で肌トラブルはなかったのに、突然体中の強い痒みが妊娠中に起きたら、妊娠性掻痒(にんしんせいそうよう)を疑ってみましょう。妊娠性掻痒は妊娠したプレママの2~3%がかかるというデータがありますが、意外と知られていない病気です。

まずはどんな症状が該当するのか、症状を正しく理解をして対処していきましょう。

妊婦の湿疹が起きやすい時期

二人目を妊娠中の妊婦さん

妊娠性掻痒が起きやすいのは妊娠中期から後期にかけてで、まれに妊娠初期から妊娠性掻痒のひどい痒みに悩まされる人もいます。症状が軽い場合には自然に治まっていきますし、一般的に分娩後24時間以内に症状がなくなるケースが多いのですが、なかには出産後も痒みが続き、長引く人もいるようです。

妊娠性掻痒は初めての妊娠よりも2回目以降の妊娠期間に発症することが多く、一度発症を経験すると次の妊娠の時にも発症しやすい傾向があります。

妊婦特有の湿疹の症状

妊娠性掻痒は妊娠性痒疹PUPPPなどの妊娠時に現れる肌トラブルと間違えられやすいのですが、患部に赤みや発疹などは現れません。あまりの痒みに掻きむしってしまうと、そこから二次的な発疹や苔癬化、色素沈着などのトラブルに発展して重症化してしまうことも多いのですが、症状の始まりは肌に見た目の変化はないのに痒くなるといった特徴があります。

妊娠性掻痒の症状としては、

  • ムズムズした我慢のできない痒み
  • チクチクと刺されるような痒み

で、かゆみが現れる場所も人によって腕、脚、お腹まわり、背中、バストまわり、足とさまざまです。人によっては肛門のまわりや、頭皮に強い痒みを覚える人もいます

肌が乾燥して困っている妊婦のイラスト

妊娠性掻痒は痒い部分が乾燥して粉を吹いたようになったり、乾燥が進むと痒みがひどくなる傾向があります。入浴後や就寝前等の体温が上がった時も、痒みが強くなる傾向が強いのですが、痒いからといって掻きむしると肌が刺激されて痒みがひどくなりますし、お腹の場合は妊娠線を引き起こすなどのリスクも高いので、注意をする必要があります。

妊娠性掻痒で考えられる原因

妊娠性掻痒は妊娠した女性なら誰でもなる可能性のある、妊娠時特有の症状です。残念ながら妊娠性掻痒が引き起こされるメカニズムはまだ解明されていないのですが、妊娠中のみに症状が現れて、分娩と共に症状がなくなることから、妊娠による環境の変化や皮膚の乾燥が原因で引き起こされると考えられています。

女性がおなかに赤ちゃんを宿すと、妊娠を維持しながら赤ちゃんを育てるために女性ホルモンの分泌が過剰になる反面男性ホルモンの分泌量が低下し、ホルモンバランスが崩れることで肌が乾燥しがちになります。肌の痒みはビリルビン酸などの胆汁からの生成物が皮膚に溜ると引き起こされるのですが、妊娠中期以降は子宮が大きくなることで肝臓が圧迫されて肝機能が低下して胆汁の分泌が滞りがちで、耐えがたいかゆみを引き起こすのです。

その他にも羊水アレルギーストレスなども影響を与えていると指摘する報告もありますし、遺伝的要因特定の病気が潜んでいるケースもありますので、「ただの痒み」と油断せず的確に対処をしていきましょう。

妊娠性掻痒の痒みに潜んでいる可能性のある病気

  • 慢性腎不全
  • 肝疾患
  • 糖尿病
  • 悪性リンパ腫
  • 精神神経疾患  など

妊娠性掻痒への対処法

掻けば掻くほどかゆみが強くなるとわかっていても、我慢が出来ないのが妊娠性掻痒の痒みです。妊娠性掻痒を発症してしまうと常に痒みに神経が集中し、ストレスがたまりがちですが、痒みを引き起こす原因をできるだけ取り除いて、少しでも痒みをやわらげていきましょう。

1–しっかりと保湿する

お腹に保湿クリームを塗っている妊婦

妊娠性掻痒の症状は肌の乾燥が進むと強くなる傾向がありますから、痒み対策で一番効果が期待できるのは、肌を保湿して乾燥から守ることです。空気が乾燥しがちな冬の時期だけでなく、妊娠中は体全体をオイルやクリーム、オロナインやワセリンで保湿して、妊娠性掻痒の痒みを軽くしていきましょう。

肌が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下し、肌は外部からの刺激を受けやすくなって、ちょっとした刺激でもひどい痒みが生じます。保湿は妊娠線の防止にも効果的ですので、肌への保湿だけでなく適度に室内を加湿して、妊娠性掻痒の痒みを上手にコントロールしていきましょう。

2–下着や普段着は肌への刺激が少ないものを選ぶ

マタニティーブラをしている妊婦

痒みは肌への刺激で引き起こされますので、直接肌に触れる下着は肌触りが良いものを選びましょう。妊娠中はバストのサイズが大きくなり、小さ目のサイズの下着をつけて体を締め付けていると肌とこすれて刺激され、妊娠性掻痒の痒みがひどくなってしまうので、ゆったりとしたサイズのものを身につけましょう。

下着や服の縫い目や、タグの端も刺激となってしまいます。可愛いデザインであってもレースなどの素材も肌に触れると痒みを引き起こしてしまいがちなので、妊娠中はちょっと我慢して、コットンなどの低刺激な服を選ぶことをオススメします。

3–洗濯時にはしっかりすすぐ

洗濯に使った洗剤が下着や服に残っていると、肌に触れた部分が刺激されて妊娠性掻痒の痒みが引き起こされることがあります。洗濯の際には念入りにすすぎをして、肌へのダメージを少なくしていきましょう。

最近は良い香りでリラックス効果をうたった柔軟剤が市販されていますが、柔軟剤も肌への刺激になります。香りをつけようと量を大目に使うと肌へ負担をかけてしまうので、妊娠中は洗剤も柔軟剤も規定量を守り、少し控えめにするくらいの気持ちで使いましょう。

4–汗の処理をこまめに行う

自分の身体から分泌されるものとはいえ、汗は塩分を含んでいて、長時間汗を放置すると肌に負担がかかり、妊娠性掻痒のかゆみが引き起こされます。汗をかいたらこまめにふき取り、汚れた服は着替えて肌へのダメージを減らしましょう。

身体を洗う時の洗剤は、できるだけ添加物の少ない、お肌に優しい素材のボディーソープなどを選び、洗剤が肌に残らないようしっかり流すことを心掛けて痒みを防止しましょう。

5–身体はスポンジを使わず優しく洗う

妊娠中の肌はデリケートになっていますので、お肌をこすりがちな化学繊維のボディタオルやブラシは刺激が強すぎるため、肌が傷つきひどい痒みが引き起こされる原因となり得ます。妊娠性掻痒の痒みが気になる場合には、入浴時にボディタオルやブラシを使わないで、ボディーソープをシッカリと泡立て優しく手と泡で洗うようにしましょう。

一般的に顔の皮膚は薄く、身体の中でも刺激に弱い傾向がありますから、洗顔用のスポンジも要注意です。洗剤は手のひらでよく泡立てて、優しく手で身体の表面を滑らすように汚れを落とすと、肌にダメージを与えず体をキレイにすることができます。

6–急激な温度変化に注意する

妊娠性掻痒の痒みがひどい時にお風呂に入ると、体温が上昇することで血行が良くなり、胆汁の生成物の動きが活発になるので痒みが強くなります。できるだけ急な体温上昇を抑えた方が痒みをやり過ごしやすいので、お風呂はぬるめの温度を心掛けましょう。

痒みを抑えたい時は冷やすといいのですが、恒温動物である私たちの身体は過剰に冷やされると身体機能を維持するために逆に体温が上昇するので、保冷剤などで急激に冷やすと痒みをひどくします。患部を冷やす時にはぬるま湯に浸したぬれタオルを使って、冷やしすぎないようにして痒みを予防しましょう。

7–規則正しい生活とリラックスを心掛ける

お腹に手をあててリラックスしている妊婦

妊娠中はストレスや疲労で抵抗力が落ちていて、妊娠性掻痒の痒みもより強く受け止めてしまうようです。私たちの身体は痛みよりもしつこい痒みの方がダメージを受けやすく、妊娠性掻痒の痒み自体が強いストレスになってしまうので、痒みをいつまでも気にするのはやめて、こまめに気分転換をしましょう。

妊娠後期はお腹が大きくなることで、女性の身体は本人が思う以上に疲労しています。休息が不十分だと疲労がたまり、精神的に追い詰められてしまいがちなので、妊娠中は規則正しい生活でリラックスを心掛けて、気持ちに余裕を作って痒みを防いでいきましょう。

妊娠中に妊娠性掻痒になったママの体験談

目に見えるような発疹があれば病院へ行くこともスムーズに検討できるのですが、妊娠性掻痒の場合は皮膚表面に明らかな病変が起きないので、痒みを自分一人で我慢しがちです。既に妊娠・出産で妊娠性掻痒を経験したママ達は、どのようにして症状を克服したのでしょうか?

先輩ママの体験談をいくつかご紹介します。

ありばば
38歳

妊娠線とともに痒みが…

6歳と2歳の男の子二人のママです。
32歳の時に長男を妊娠しましたが、10ヶ月頃に急にお腹が大きくなって、もうお腹がかゆくてかゆくて、特に寝るときなど一人でじっとしている時に耐えがたい痒みが襲ってくるので掻きまくってました。私はお腹が大きくなって皮膚が引き延ばされてかゆいのかなと軽く考えていたのですが、二人の時は太ももやお尻の周りがかゆくていてもたってもいられず、産院で相談をしたら、「それは妊娠性掻痒ですね」といわれて、初めて妊娠特有の痒みであることを知りました。人によって個人差があるようですが、私の場合は一人目よりも二人目の時の方が痒みがひどかったです。長男の時は生後10ヶ月頃からかゆみが始まって、2週間くらいでかゆみは自然に引いたのですが、次男の時は出産するまでひどい痒みが続きました。

たまちゃん
28歳

耐え難いデリケートゾーンの痒み

私も出産直前に妊娠性掻痒になりました!私の場合はデリケートゾーンがかゆくて、念のため産院でカンジタ検査をしたのですが反応はなくて、妊娠性掻痒だと診断されました。初めのうちは汚れが原因なのかなと考えて一生懸命お風呂に入って患部を洗っていたのですが、掻けば掻くほど痒みがひどくなってしまうようで、本当に困りました。体が温まるのも痒みがひどくなるみたいですね。掻かないように患部を叩いてやり過ごそうとしましたが、逆にかゆみがひどくなって、逆効果でしたよ。私の場合は産院で勧められて皮膚科にかかり、かゆみ止めをもらって乗り切りました。

しなこ
30歳

無理せず病院へ行きましょう

私は5ヶ月目ころから体がムズ痒くなり、顔以外がとってもかゆくて困りました。特に手の平や足の裏がとってもかゆくて、我慢できずに掻くと一時的にはよくなるのですが、その後でチリチリとした痛みに襲われて大変でした。
私の姉も妊娠後期になって痒みがひどかったそうで、母から痒みに良いと勧められたヨモギ風呂に入って痒みをやり過ごしたそうですよ。
私もヨモギ風呂をすすめられましたが、手のひらを掻き壊して水泡が破れてしまったので、皮膚科を受診しました。妊娠中でも使えるステロイド剤の軟膏を出してもらって何とか痒みが治まったのですが、今あの痒みを思い出しただけでもゾッとするひどさでした。

重症の場合は病院での治療も検討しましょう

病院で診察を受けている妊婦

妊娠性掻痒の厄介なトコロは、かかった人ではないとそのつらさがわからないことです。一般的には肌の痒みは命にかかわるようなことではありませんし、周りの家族に「母親になるんだから、痒みぐらい我慢しなくちゃ」なんて言われると、本人も一人で我慢をすればいいと勘違いをしてしまいがちです。

そうやって無理をすることで掻き壊して余計な痕を作ってしまったり、傷口から雑菌に感染するケースも多くなります。妊娠性掻痒は本来きちんと皮膚科を利用すべき、肌の疾患なのです。症状がひどく我慢が出来ない場合には一人で悩んでいないで、妊娠中であることをきちんと説明をして、病院で治療を受けましょう。

妊娠性掻痒は妊娠という女性の身体の変化に起因する症状なので、病院での治療は痒みを軽減させるという対処療法が中心となります。医師が皮膚の状態を確認しながら、ステロイドの含まれた軟膏や抗ヒスタミン剤の入った軟膏、アレルギーに対応する内服薬など、その人の症状に合った処方して痒みをおさえていきますので、安心して医師の指導で痒みをやわらげて下さいね。

妊娠期間はさまざまな肌トラブルに悩まされることもありますが、妊婦に不安やストレスは厳禁です。痒みを抑える工夫や医療機関を上手に活用して、トラブルを解消しながら、赤ちゃんが生まれるまでの期間をリラックスして過ごしましょう。

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