妊婦がなりやすい膀胱炎とはに関する記事

妊婦が膀胱炎になる原因&薬以外の治し方や胎児への影響

妊婦が膀胱炎になる原因&薬以外の治し方や胎児への影響

妊娠していると、胎児を守るために免疫力を落とします。それらの事が重なって妊婦は、膀胱炎になりやすくなります。その症状や家庭でもできる対処法を紹介。

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妊婦は膀胱炎になりやすい!知っておきたい症状と治療法

妊娠してから自分の体の中に起こってしまう、さまざまな身体の変化に戸惑ってしまう女性は多いことでしょう。その変化の種類によっては、妊娠前には経験したことがない身体のトラブルが起こることもあります。膀胱炎もそのうちの一つであって、妊娠中には膀胱炎になりやすいと言われています。しかし膀胱炎は「早期発見!早期治療!」を徹底することで妊娠期間中に、胎児に異常が生じることはありません

これから妊婦が膀胱炎になりやすい原因や、その症状や、妊娠中の膀胱炎の治療法や、「私、膀胱炎かも…」と思った時に、自分でできる対処法についても紹介します。

膀胱炎になっても正しい知識を持っていて、適切に対処できるような心構えができていると、万が一の時には安心ですよね!

妊婦が膀胱炎になりやすい原因

膀胱炎とは膀胱が細菌に感染して炎症を起こすことで引き起こってしまう病気です。女性は尿道口が直線的で短いことや、その部分が肛門に近いことなどの身体的の特徴から細菌に感染しやすくて、男性よりも膀胱炎になりやすい傾向にあります。さらに妊娠をすると、免疫機能が低下してしまうことからも膀胱炎になりやすくなります。

1 免疫力が低下していること

妊婦さんのイラスト

本来人間の身体には免疫力が備わっており、細菌などの異物が体内に侵入すると、それらを排除しようとする体の機能が働きます。けれど妊娠中には、赤ちゃんという大切な命をお腹の中に抱えている状態なので、免疫機能が十分に働いてしまうと、胎児に悪影響を与えてしまうこともあります。胎児を守るためには、妊娠していないケースと比べると、お母さんの体の免疫機能が弱まってしまって、免疫力が低い状態となります。

免疫力が低い状態だと、膀胱に細菌が侵入してきても、うまく免疫機能でやっつけることができずに、細菌が増えてしまいやすい環境をつくってしまいます。免疫力が低い状態であると、膀胱炎だけでなく、「クラミジア」や「カンジダ菌」などの感染症にも感染しやすい状態であるために、妊娠中の女性は特に気をつけましょう。

2 おりものが多くなること

膀胱炎は主に「大腸菌」や「ブドウ球菌」などの細菌に感染してしまった事が原因となって、その症状があらわれてしまいます。妊娠中の女性は、エストロゲンという女性ホルモンの分泌量が多くなった事の影響を受けて、おりものが多くなってしまいます。

そのおりものを放置することで、膀胱付近に「大腸菌」などの細菌が住みつきやすい環境をつくってしまい、細菌が繁殖してしまうため、膀胱炎になりやすくなってしまいます。

3 大きくなった子宮が膀胱を圧迫すること

妊娠中は赤ちゃんの成長に伴って、子宮もだんだん大きくなります。妊娠前よりも大きくなった子宮が、膀胱を圧迫してしまうと、尿意を感じやすくなってしまったり、膀胱の収縮機能もうまくいかなくなるために、残尿が多くなります。体の外に出しきれなかった尿が長時間膀胱内に残っていると、細菌が膀胱内で繁殖する時間も増えていく、膀胱内にたくさんの細菌がたまってしまって、膀胱炎になりやすくなってしまいます。

膀胱炎の主な症状

トイレを急ぐ女性のイラスト

妊娠する前までには、膀胱炎と縁のなかった女性もたくさんいると思います。そのため膀胱炎がどんな症状なのか意識することは、それほどなかったはずです。しかし膀胱炎は「あれ何か体の調子が変だなぁ~」と、体からのサインに正直に気がつくことが出来たら、早期発見につなげることができます。

そのサインを見逃さないために、膀胱炎の主な症状を知っておきましょう。

1 頻尿になる

「さっきトイレにいったばかりなのに、また行きたくなってしまった…」という頻尿の症状が膀胱炎になると、顕著にあらわれます。もともと妊娠中は、膀胱がせばまるので、頻尿の症状が現れることが多いのですが、膀胱炎の場合には1回の尿量は少なくて、10分おきに尿意を感じてしまってトイレに行くこともあります。

排尿しても残尿感があるため、トイレから離れられないという経験をされた妊婦の方もいらっしゃるようです。

排尿時に痛みが生じる

初期症状では排尿した後に、ヒリヒリするなどの違和感があるのですが、症状が進行してしまうと排尿する際に下腹部付近に重い痛みが、生じることがあります。妊娠中に下腹部が痛んでしまうと、赤ちゃんに何か異常が生じているのでは…と、不安になってしまいますが、その痛みの正体は子宮系統の痛みにではなくて、膀胱炎が原因となった痛みの方が割合的には多いです。

膀胱炎の痛みは、排尿時や排尿後に現れてくる種類の痛みのため、子宮系統の痛みの種類との見分けがつきやすいと言われています。

尿が白っぽく濁る

尿の色をいちいち気にする人は少ないと思いますが、通常黄色が混じった透明の尿が膀胱炎になると白っぽく濁ることがあります。これは、膀胱に侵入した細菌を排除するため、白血球が多く混じったことが原因となります。目で見てすぐに分かるくらいに、白く濁ってしまう場合や血尿になっている場合には、膀胱炎が重症化している可能性があります。

尿漏れする

ほとんどの妊婦さんが尿漏れを経験したことがあるとも言われていて、妊娠中の尿漏れは決して恥ずかしいことではありません。妊娠中に尿漏れをするのは膀胱付近の筋力が弱まっていることが関わっていて、膀胱炎になるとさらに膀胱収縮機能もうまくいかずに、尿漏れしてしまうことがよくあります。

5 発熱する

体温計

膀胱炎になってしまうと、個人差も当然ありますが発熱してしまうこともあります。発熱してしまった場合のほとんどのケースでは、すでに膀胱炎が悪化してしまって、腎盂腎炎(じんうじんえん)を引き起こしている可能性があります。

発熱するということは体内に何らかの細菌が侵入し、増殖してしまっているという証なので、特に妊娠中だと発熱を放置せずにかかりつけの産科を受診するようにしましょう。

妊娠中の膀胱炎の治療

妊娠中に病気になってしまったら気になるのが、自分が飲む薬の成分やその治療法ですよね。「妊娠中に選択されるリスクの少ない治療法とは?」「何科を受診すべきなの?」などが、新しい命を身ごもっている女性が素直に気になる所だと思います。

ここでは何科を受診すべきか、膀胱炎の治療と薬についてみていきましょう。

1 何科を受診すればいいの?

膀胱炎になったら基本的には泌尿器科を受診するのですが、妊娠中の場合には、胎児への薬の副作用も心配されることから、不測の事態に備えて産婦人科以外の科では治療薬を処方しない場合もあります。ですから、妊娠中に膀胱炎になってしまったら、かかりつけの産科医に相談してみましょう。

2 膀胱炎の治療内容

膀胱炎は膀胱に細菌が侵入して炎症がおこるという病状です。まずは細菌を排除するため、副作用の少ない「抗生物質」や「漢方薬」を服用して治療します。炎症がひどい場合には、消炎剤として塗り薬が処方されることもあります。膀胱から細菌が完全に排除されるまでには、薬の服用を続けなければなりません。

炎症がひどくない場合には、だいたい1週間ほどで症状は改善されていきます。

3 治療のために薬を飲んでも大丈夫?

薬と水

妊娠中でも、これからから産まれてくるわが子を思う気持ちが強いため、自分が飲む薬が胎児へ悪影響を与えてしまわないのかと、心配される妊婦さんが多いはずです。けれど、かかりつけの産科医が処方した薬であれば、何も問題はありませんよ。

膀胱炎に効く「抗生物質」や「漢方薬」は基本的に胎児への悪影響はありませんが、もしも悪影響があるのでしたら、すでに処方することが禁止されているはずです。むしろ、産科医に相談せずに、自分の判断で市販薬を服用することの方がリスクが高いといえます。

膀胱炎かなと思ったら

膀胱炎の初期症状の段階では、免疫力を高める生活を心掛けたり、膀胱内で細菌が「今」以上に繁殖しないように気をつけることで、薬などに頼らなくても自然に治すことは可能です。膀胱炎かもしれないと思ったら、次のような対処法を試してみると、薬などに頼ることなく自然に膀胱炎がなおってしまったという、女性は沢山います。

もしかしたら自分は膀胱炎かもしれないと、気にしている妊娠中の皆さんも、その一人になりましょう!

1 水分を積極的に摂る

水分を積極的に摂ることで、尿の回数が多くなります。膀胱内のたまっている細菌は尿と一緒に体の外に出ていきます。おしっこの回数が増えていけば、細菌が尿と一緒に体の外に出ていく回数が増えていき、膀胱内の細菌の数がどんどんな少なくなっていくと、炎症がおさまり膀胱炎は自然に治っていきます。

膀胱内から細菌がいなくなれば、膀胱炎の不快症状も落ち着きます。夏場だとキンキンに冷えた麦茶が飲みたくなるところですが、冷たい飲み物は身体を冷やしてしまうため、体の免疫機能が衰えてしまいます。ですから、常温の飲み物をこまめに飲むようにしましょう。

2 トイレを我慢しない

トイレを我慢する時間が長くなると、尿を膀胱にためる時間も長くなり、細菌が増えやすい時間も長くなります。

ですから、トイレは我慢しないようにしましょう。特に妊娠中は大きくなった子宮の影響をうけて、膀胱が小さくなりトイレが近くなってしまいます。お出かけ先でもトイレの場所を確認し、すぐに行けるようにしておきましょう。

3 しっかりと休息をとる

休んでいる女性

妊娠中は運動を控えがちで、体力が衰えて疲れやすくなってしまいます。疲れがあると体の免疫機能がうまく機能せずに、免疫力は下がってしまいます。膀胱炎を治すためには免疫力をアップさせて、膀胱に侵入した細菌を排除することが大切です。妊娠中は栄養のあるものを食べて、しっかりと休息をとるような規則正しい生活週間を送っていると、免疫力が高まり、膀胱炎になったとしても、回復が早まります。

4 おりものシートをこまめに交換する

妊娠するとおりものが多くなるし、膀胱炎の症状によって膀胱収縮のコントロールがうまくいかずに、尿漏れをしてしまうこともあります。尿漏れは妊娠中の女性の多くが経験してしまうことなので気にせずに、細菌がその部分で繁殖しすぎないように注意しましょう。

そのためには、下着を清潔に保つことが大切です。下着を清潔に保つためにはおりものシートを使用し、こまめにそのシートを交換するようにしましょう。

5 シャワーで清潔に保つ

シャワーを利用することで、「おりものシート」や「尿パット」ではシャットアウトする事ができなかった、よごれを
より清潔にすることができます。膀胱炎を悪化させないためには、尿道に細菌が入らないように清潔に保つことが大切です。ですから、念には念を入れて、シャワーも利用しましょう。

膀胱炎による胎児への影響

妊娠中に膀胱炎になっても、お腹の赤ちゃんには直接的な影響はないけれど、膀胱の違和感や痛みで不安になったり、ストレスを貯めこんだりすることで、お腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼすことがあります。妊娠中はただでさえ、ホルモンバランスの乱れによる体調不良などで、ストレスを感じやすくなってしまいます。

膀胱炎の症状が現れたなら、早めにかかりつけの産科医院を受診して適切な治療を受けて、ゆったりとした気持ちでマタニティライフを過ごしたいですね。それに膀胱炎を放置し、その症状が悪化してしまうと命の危険が伴う腎盂腎炎を引きおこしかねません。

膀胱炎の初期症状である「頻尿になる」「排尿時に痛みが生じる」などに素直になって、早めに自分でもできる「水分を積極的に摂る」「トイレを我慢しない」などを心掛けていくと、膀胱炎は自然になおることがありますし、重症化を防ぐことができます。

そういう心掛けで「自分」とこれから生まれてくる「赤ちゃん」の健やかな健康が守られていきます!

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