妊婦の感染症に関する記事

妊婦の感染症~妊娠中の母子感染に注意が必要な感染症とは

妊婦の感染症~妊娠中の母子感染に注意が必要な感染症とは

妊婦の感染症は、妊婦中だからこそ気をつけなければならないのです。ママやパパが赤ちゃんのために出来ることをご紹介します。

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妊婦が知っておくべき感染症~胎児への母子感染を防ぐには

妊娠しているお母さんのイラスト

妊娠中は、ママと赤ちゃんが胎盤を介してつながっており、一心同体。ママとしては、喜びを感じられる時間が続きます。しかし、妊娠中は、ホルモンバランスが崩れますし、膣内の自浄作用も落ちて感染しやすくなるなど、ママの体には変化が訪れます。

一心同体なのはうれしいけれど、厄介なことが一つ。それは、ママが感染症を発症すると、赤ちゃんにうつる可能性があるということなのです。今回は、そんな赤ちゃんへの感染を防ぐために、ママに知っておいてほしい感染症やその予防対策をご紹介します。

赤ちゃんへの母子感染の3つの経路

ママから赤ちゃんに感染する方法は、その時期と経路によって3種類あります。それぞれについてみてみましょう。

胎内感染

赤ちゃんがお腹の中で感染してしまう状態のこと。胎盤を介して感染する場合と、子宮頚部や膣から羊膜、羊水に病原菌が広がって、赤ちゃんに感染します。

産道感染

分娩が開始になって、赤ちゃんが産道を通る時に感染をしてしまう状態のこと。分娩の時、赤ちゃんの粘膜から病原菌が入ることにより感染する場合と、産道内で、ママの血液中の病原菌が、赤ちゃんに移行することで感染する場合があります。

母乳感染

母乳を飲むことによって感染してしまう状態のこと。母乳は、血液からできています。そのために、母乳中の病原菌が、赤ちゃんの口から入って感染します。

妊娠中に注意が必要な8つの感染症

風邪をひいてマスクをしている妊婦さん

感染症はたくさんありますが、風邪や下痢といったママの体だけで完結するものは、ママはつらいですが、赤ちゃんには影響がありません。問題になるのは、ママが感染すると赤ちゃんに影響を及ぼすもの。特に注意が必要な感染症は8つあるので、一つずつ見ていきましょう。

1麻疹(はしか)

麻疹ウィルスに感染して発症します。感染力が強く、発症すると発熱、発疹、咳などの症状が出ます。大人の麻疹は重症化しやすく、発熱は40度くらいの熱が出るので、ママが感染するととてもつらいです。

赤ちゃんの先天性の奇形発生には影響はありません。しかし、妊娠中の感染時期によっては、赤ちゃんに危険が及ぶ可能性も否定できないことから注意が必要です。

2風疹(ふうしん)

ウィルスのイラスト

風疹ウィルスに感染して発症します。主な症状は、突然全身に発疹が出る、発熱、リンパ節の腫れです。妊娠初期の赤ちゃんの臓器が出来上がるころに胎児感染すると、先天性白内障や先天性心疾患、難聴などの障害が出るなど影響があり注意が必要です。

3水痘(水ぼうそう)

水痘・帯状疱疹ウィルスに感染して発症します。子供のころによくかかる感染症の一つなので、ママも免疫を持っていることが多いです。しかし、もし感染したことがなかったら、免疫がないため、感染者と接触した場合、うつる可能性があります。妊娠中の感染は、水痘肺炎を発症することがあるので、注意が必要です。

妊娠20週未満にママが水痘に感染すると、発生頻度は低いのですが、赤ちゃんが先天性水痘症候群になる可能性があります。分娩が近づいて感染すると、新生児水痘に感染する確率が高いといわれています。

4伝染性紅斑(りんご病)

頬が赤くなっている妊婦さんのイラスト

りんご病は、ヒトパルボウィルスB19に感染して発症します。病名の通り、初期の症状は頬がリンゴのように真っ赤になること、そして全身に発疹が出ます。

妊娠初期に感染すると、胎児水腫や胎児貧血などが起こることもあり注意が必要です。

5サイトメガロウイルス(CMV)

サイトメガロウィルスは、唇などのヘルペスを引き起こす、ヒトヘルペスウイルスの仲間です。ありふれたウィルスなので、成人の半数以上が免疫を持っているといわれます。ママは、感染しても風邪かなと思うほど軽い症状で、無症状のこともあります。

しかし、問題になるのは、ママが妊娠中に初めて感染した時。赤ちゃんに胎内感染をし、先天性CMV感染で、難聴や脳障害の先天異常、てんかんなどを起こす可能性があるといいます。

6トキソプラズマ

猫を飼っている妊婦さんのイラスト

トキソプラズマ症の原因となる、トキソプラズマ原虫が体内に入ることによって感染します。生肉やペットのネコから、人間に感染することが多いです。健康的な成人が感染しても、風邪の症状程度で強い症状は出ません。

しかし、妊娠中に初めて感染すると、胎内感染によって、お腹の赤ちゃんが、先天性トキソプラズマ症を発症する恐れがあります。脳障害や目の障害、発達の遅れなどが問題が赤ちゃんに出る可能性もあるため、妊娠中はトキソプラズマの感染を予防する注意が必要です。

7GBS(B群溶連菌)

GBSは、あまり聞きなれない菌の名前ですが、B群溶血性レンサ球菌という常在菌の一つです。ママの指や皮膚についていることもあります。菌がいることによる症状はほとんどなく、ただB群溶連菌を保菌している場合が少なくありません。

病原性は弱いので、胎児感染はしません。しかし、問題になるのは、分娩中の産道感染した時なのです。産道感染によって、赤ちゃんが新生児GBS感染症に感染すると、肺炎や敗血症、髄膜炎などになってしまうために注意が必要です。

8リステリア

チーズ類乳製品

リステリア菌は、チーズや乳製品、未加熱の食肉などに存在する、食中毒の原因になる細菌です。ママが感染すると、悪寒や発熱といった、インフルエンザに似た症状を発症します。

妊娠中の感染は、胎内感染し、新生児敗血症、髄膜炎を起こすなどの影響があります。

妊婦の感染症を予防するのには?

座っている妊婦さん

妊婦が感染症に感染をすると、赤ちゃんの将来にも関わることもあるので、感染しないように予防をすることが肝心です。少し心がけるとよいだけのものもあるので、妊娠中のママは、出来ることから取り組んでみてください。

また、自分だけでなく、自分と赤ちゃんを取り巻く環境にいる、夫や両親などの協力も大切です。母子感染を防ぐために、みんなが感染予防の方法を学び、気を付けていきましょう。

睡眠をしっかりとる

寝ている妊婦さんのイラスト

感染を予防する上で大切なのは、感染しない免疫力を高めた体作りです。そのために、規則正しい生活をすることが重要なのです。

仕事が忙しく睡眠時間が足りない、ストレスがたまっている、不規則な生活を送っているという状態は、免疫力が下がり、病気になりやすい状態を引き起こしてしまいます。規則正しい生活、しっかり睡眠をとって休息するということが重要なのですね。

栄養バランスの摂れた食事を心がける

栄養バランスのいい食

バランスのとれた食事は、体調を整え、病気になりにくい体を作ってくれます。そのために、栄養バランスのとれた食事をとるだけで、病気を予防することが出来るのです。

また、妊婦中は、始めての経験が多く、ママにとってストレスに感じることが多いのではないでしょうか。バランスの良い食事は、身体的だけでなく、ストレスの軽減やイライラ解消などの心の健康にも不可欠なので、心がけていきましょう。

手洗い・うがいを徹底する

手を洗っている妊婦さん

小さなころから、外から帰ってくると手洗い!うがい!と、口を酸っぱくして言われたこともあるのでは?見えないところの病原菌はたくさん存在しています。その感染を予防する方法として、一番初歩的で効果があるものに、手洗い・うがいがあるのですね。手洗い・うがいは、妊婦さんだけでなく、家族にも注意を促して、意識的に行うことが大切です。

手洗いは、手についた細菌を洗い流す、そして、うがいには、口から体内に入ろうとしている細菌を洗浄する役割があるのです。

正しい手洗いは、しっかり石鹸を泡立て、指の間や爪など隅々までしっかり洗浄し、流水でしっかり洗い流します。うがいは水で充分なので、オーッといいながらのどをふるわせて、3回程度行いましょう。

伝染性の感染症の流行時期は外出を控える

妊婦さん外出用のマスク

人ごみの中に行くと、どうしても感染のリスクを伴うものです。病原菌は目に見えないものですから、いつ感染するかわからないし、怖いですよね。

しかし、妊娠をすると、赤ちゃんを迎えるためのベビーグッズ購入などで、準備が忙しいはず。外出する機会が増えるので、伝染性の感染症の流行時期を外した時期に、そろえておきましょう。

そして、流行時期は、外出を出来るだけ控えるというのがよいです。どうしても外出が必要な場合は、忘れずにマスクを着用するようにしましょうね。

食品の生食や衛生管理に注意する

非加熱の生肉

非加熱の生肉を食べると、トキソプラズマに感染する可能性があります。一方リステリアは、低温でも増殖する能力があるので、チーズや乳製品などの食品から感染する可能性があります。

そのために、食品の衛生管理には、注意をすることが大切です。また、口に入るものは、加熱処理をして食べることを心がけましょう。

妊婦が感染症に感染する可能性はゼロではない

お腹の中の赤ちゃんは、免疫が未熟ですし、胎盤でママとつながっているために、血液を介して感染します。感染の原因になる細菌やウィルスは、ママが妊娠前から常在菌として体に持っている場合があります。反対に、妊娠して初めて感染するというママもいます。

感染症は、大人がなって問題なくても、おなかの赤ちゃんが感染したら、成長に関わる問題を起こす可能性があります。だからといって、感染におびえて妊婦生活を送る必要はないのですが、感染症は、みんながかかる可能性がある、自分自身もかかる可能性はゼロではないということを認識して、予防をすることが大切なのです。

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