妊婦の歯周病と早産予防に関する記事

妊婦になったら歯周病に要注意!胎児への影響は?対策7つ

妊婦になったら歯周病に要注意!胎児への影響は?対策7つ

妊婦さんが歯周病だと、出産や赤ちゃんに様々な悪影響が…。7つの予防法を実践して、歯周病対策をしましょう!

マーミーTOP  >  出産  >  妊婦になったら歯周病に要注意!胎児への影響は?対策7つ

妊婦は歯周病に要注意しよう!胎児への悪影響は?7つの対策

妊娠中は、赤ちゃんが産まれたらできないことをしておきたいと思う女性が多いでしょう。またベビー用品の準備なども楽しみですね。妊娠中にしておきたい重要なことがもうひとつあります。それが、歯のメンテナンス

今回は、歯のトラブルのひとつ歯周病と妊婦の関連について詳しくご説明します。妊婦は、歯周病になりやすいと言われ、胎児に悪影響がある可能性が高いことが分かっています。歯磨きの時に歯茎が腫れてブヨブヨしたり出血したりしたら要注意!体調と相談しながら、7つの歯周病ケアを行いましょう。

妊婦の歯周病は早産の確率が7.5倍に!

妊婦の歯周病は、出産時に異常が生じるリスクが高まると言われています。たかが歯周病と思って放置せず、しっかりと歯のメンテナンスを行う必要がありますよ。

歯周病とは?

歯磨きをしている可愛い女の子

歯周病とは、口内の細菌感染でおこる歯茎の炎症です。悪化すると歯の土台となる骨が溶けてしまうため、最後は抜歯しなければならなくなります。
初期には自覚症状が無いため、歯茎の出血や腫れなどの症状に気づいた頃には、重症化していることも多く、放置すれば次第に歯がグラグラとして抜けてしまう怖い病気なのです。

歯周病は、日本の成人の約80%が患っていると言われていますが、重症化させないためには、定期的に歯医者さんでメンテナンスを行うことが重要です。

なぜ早産になる確率が高いの?

妊婦さんが歯周病になっている場合、早産や低体重児出産になる可能性が約7.5倍も高くなるという鹿児島大学の調査結果がありますが、なぜ妊婦さんが歯周病になると出産や赤ちゃんに悪影響が出てしまうのでしょう。
妊婦の歯周病が早産を引き起こすメカニズムは、現時点では次の2点ではないかと考えられています。

  1. 妊婦の歯周病菌が胎児や胎盤に直接感染するため
  2. 歯周病により発生する炎症性物質が、陣痛を誘発する

歯周病になることで、妊婦さんが自ら早産になる物質を作ってしまうなんて…。歯周病による早産のリスクは、たばこやアルコールよりもはるかに高いといわれていますので、ママはしっかりとケアしましょうね。

妊婦は歯周病になりやすい!3つの原因

妊娠中の女性は、歯周病や虫歯になりやすくなります。妊娠が直接歯周病や虫歯の原因になることはありませんが、妊娠による体調や体の変化が歯に影響を与えているのです。

つわりで歯磨きできない

つわり中の妊婦さんのイラスト

つわりで体調がすぐれない時は、歯磨きができなかったり、歯磨きをする時間が短くなったりすることがあります。また、人によっては歯磨き粉の臭いや歯ブラシの感触で、口に入れるだけで気分が悪くなってしまうこともあります。

そのため、つわりで十分な歯のケアができなくなり、口の中を清潔に保つことができず、歯周病や虫歯になったり悪化させたりしてしまうのです。

女性ホルモンの増加

妊娠すると女性ホルモンの分泌が増えますが、実は女性ホルモンには歯茎の炎症を悪化させたり、歯周病菌を増やしたりする働きがあるのです。そのため、妊娠中に歯茎のケアを頑張っていた妊婦さんでも、歯周病になってしまうことがあるのです。

食事の回数の増加

食事をしている妊婦さん

妊娠中のつわり症状は人それぞれですが、人によっては空腹になると気分が悪くなるため間食ばかりしてしまう食べつわりになることもあります。また、味の好みの変化により甘いものばかり食べてしまう人も…。
「休みなく食べていると、口の中が酸性になり虫歯になりやすい」と言われますが、口内が汚れると歯周病にもなりますので、食べる物への配慮も大切ですね。

妊婦の歯周病7つの対策

妊娠中にしておきたい歯周病対策をご説明します。出産後も続けていきたい歯のケア方法も含まれていますので、習慣化できるとよいですね。

つわり中は体調のよいときに歯磨き

つわり中で歯磨きがなかなかできないという人は、体調の良い時間に歯磨きをしておきたいですね。歯磨き粉の臭いや口触りで気分が悪くなるという場合には、歯磨き粉をつけずに歯ブラシで丁寧に磨くだけでもよいでしょう。

高価な歯周病用の歯磨き粉を使ってチヤッチャと歯磨きするよりも、しっかりとブラッシングする方が効果的です。中には、歯磨き粉の味を変えると、気分の悪化が抑えられるという人もいます。子供用の爽快感の少ない歯磨き粉が使いやすいという人もいますので、試してみるのもよいでしょう。

歯磨きの仕方に注意

歯ブラシ

歯磨きにより気分が悪くなるという方は、歯磨きの仕方を変えてみるとよいでしょう。歯ブラシが舌にあたって吐き気がするという妊婦さんには、ヘットが短くて舌にあたりにくい歯ブラシに変えるのがおすすめ。
出産後も育児で忙しく歯磨きに時間をとれないこともあります。歯医者さんや歯科衛生士さんに相談して、短時間で効率よく歯磨きできる方法を教えてもらうのもよいですね。

デンタルリンスを使う

つわりにより体調がすぐれず歯磨きができない時には、デンタルリンスを使用して歯やお口の中のクリーニングをしておきましょう。歯磨きより短時間でできるので、妊婦さんへの負担が少なくてすみますね。

デンタルリンスにも色々な味や効果がありますが、スーッとするとつわりが楽になる人と、かえって辛くなる人がいますので、自分にあったものを選んで使いましょう。デンタルリンスの味がどうしてもダメという方は、水のみでもいいので食後に必ずブクブクうがいを行いましょうね。

デンタルフロスやワンタフトブラシを使う

歯磨きだけでは歯と歯の間に歯垢が残ってしまうこともあります。特に、凸凹の歯並びの方は、歯磨きだけではすべて汚れを取り除くことは難しいですよね。歯と歯の間に入った歯垢をきれいにするには、歯間ブラシを使用しましょう。
また、毛先の大きな歯ブラシでは届きにくい奥歯や親知らずには、毛先の小さなワンタクトブラシがおすすめです。

ラピス ワンタフトブラシ
ラピス ワンタフトブラシ

ラピス株式会社

ワンタフトブラシは、ドラッグストアなどにないことも多いので、ネットや歯科医院で購入しましょう。多くの歯科医院で取り扱っていますよ。

http://www.lapis21.com/lineup/onetuftbrush/index.html

歯医者さんの健診でいつも磨き残しがあると言われている方は、デンタルフロスや歯間ブラシも利用してみましょう。
デンタルフロスを使うと歯茎から血が出やすくなりますが、歯周病治療には悪い血を出してしまうことが大切ですので歯医者さんもおすすめしていますよ。

食べ物に気をつける

妊娠中は、歯の健康のためだけでなく妊婦さんの体のためにも、バランスの良い食事をとりたいですね。歯の元となるカルシウムやリンを多く含むシラスやイワシなどの食品をはじめ、歯茎の修復に役立つビタミンCなどをしっかりと摂るために、野菜、果物、肉、魚、穀物などをバランスよく食べることが大切です。

ただし、つわりで体調がすぐれない時は、ネットスーパーや生協の個配、お惣菜の宅配を利用し、ご主人にお買い物をお願いしたりして無理をしないことも大切ですよ。

水やキシリトールガムで口内を清潔に保つ

水が入っているペットボトル

妊娠中は、口の中の唾液の分泌量が減ります。キシリトールガムは、キシリトールに虫歯予防効果があるだけでなく、ガムを噛むことにより口の中の唾液の分泌量が増えるという点でも、歯周病予防に役立ちます。
妊娠中は口が渇きやすく唾液の粘りが強くなりがちですので、歯周病菌が繁殖しやすくなります。キシリトールガムや手軽に飲める水を常に携帯することで、口内を清潔に保ちましょうね。

歯医者で定期的に歯をクリーニングする

歯医者さんで定期的に歯の健診を受けて、クリーニングをしてもらいましょう。自治体によっては、妊娠中と出産後に歯科検診の補助が出ることもありますので、忘れずに補助券を利用してくださいね。

定期的に歯医者さんに行くことは、歯のクリーニングだけでなく虫歯や歯周病の早期発見にも役立ちます。出産後に子供の歯が生えてきたら、お子さんも一緒に定期的に歯医者さんつれて行く習慣をつけましょうね。

妊婦の歯周病治療による胎児への影響

妊婦が早産になったり低体重児を出産したりすると、赤ちゃんが新生児のうちに亡くなってしまったり、脳性麻痺や知的障害などの障害を背負ってしまう恐れがあります。そのため、妊娠中の歯周病は早く治療したいのですが、麻酔・レントゲン・薬が心配な妊婦さんもすくなくありませんよね。それぞれ、胎児にどのような影響があるのでしょう。

麻酔の胎児へ影響

生まれたばかりの赤ちゃん

妊娠中の歯科治療で使用する麻酔は、歯茎への局所麻酔ですのでごく少量しか使用せず、そこで分解されてしまうため子宮まで届きませんので、胎児に悪影響を与えることはありません。また、歯科医院で治療に使用されている麻酔薬は、無痛分娩の時に使用するものと同じですので、安心して治療が受けられますよ。

ただし、これまで麻酔で体調を崩したことがあるママの場合は別!寝不足や注射の痛みへのプレッシャーなどで体調を崩したり、アレルギーを起こしたりすることも考えらえますので、体調に不安がある場合は治療前に歯科医に相談しましょうね。

レントゲン

歯科医で行うレントゲンは歯の部分のみしか映さず、また防護用のエプロンを着用して撮影しますので、胎児への被ばくをあまり心配する必要はありません。それよりも、歯周病による悪影響の方が心配!ただし、妊娠初期はエックス線への感受性が高い時期ですので、念のため妊娠初期の15週頃まではレントゲン撮影を避ける歯科医院もあります。

歯医者さんから、痛み止めや化膿止めなどの薬を処方されることがありますよね。基本的に歯科医院で使用している薬は、胎児への影響がない物が多いのですが、妊娠をきちんと伝えてあれば、胎児への影響がない薬を選んで処方してくれますので心配する必要はありません。ただし、用法用量を守らないのはNG!痛み止めなどは特に気をつけましょうね。

妊娠中歯周病になったら…治療方法

妊娠中の歯周病治療は、妊娠週数によって異なります。歯周病の治療は、基本的には歯周ポケットのチェックや歯石落とし、歯周病菌の検査、殺菌などですが、歯周病が重症化すると抜歯や歯肉除去の手術が必要になる場合もあります。妊娠中にそんな治療をして大丈夫なのでしょうか?

妊娠初期

歯科の歯医者

妊娠初期でも体調が良い妊婦さんなら治療を行うことができます。ただし、レントゲンなど一部病院によっては行えない治療があります。治療中に気分が悪くなりやすい時期でもありますので、一般的には応急処置だけを行い、体調が回復してから本格的な治療を開始します。

特に、つわりの症状が重い人や緊張しやすい人は、時間がかかる治療や緊張や痛みを伴うような治療で体調を崩し、赤ちゃんを危険に晒してしまうこともありますので、必ず歯医者さんに相談しましょうね。

妊娠5~8ヶ月

妊娠中期はつわりの症状が治まる妊婦さんも多く、お腹もそれほど大きくなっていなため、歯週病の治療を行うには最も適した時期になります。歯周病や虫歯の治療が必要な人は、この時期に行うとよいでしょう。

この時期の治療でも、胎児への影響を考えて基本的にはレントゲンや投薬、麻酔は使わない方向で治療を行いますが、歯周病の状態によっては痛みによる胎教を考えて麻酔や痛み止めを使用することもあります。また、必要に応じてレントゲンも使用します。

麻酔の注射針が怖い妊婦さんは、表面麻酔をお願いするとよいでしょう。小児歯科で子供にも使用される麻酔薬で、歯茎に塗ってから麻酔することで、注射のチクンという痛みがなくなりますよ。

妊娠9ヶ月以降

妊娠9ヶ月以降になるとお腹がかなり大きくなるので、治療中に子宮が下大静脈を圧迫して心臓への血流が悪くなり、低血圧で冷や汗や嘔吐、顔色の悪さに繋がる音があります。そのため、本格的な歯科治療を行うのは難しくなり、どうしても治療が必要な場合も、妊婦さんの体調を見ながらの応急処置のみになります。

妊娠中の歯周病の治療は、つわりが落ち着いた安定期の妊娠5~8ヶ月までに済ませましょうね

スポンサーリンク

おすすめコンテンツ