切迫早産の原因と症状・予防に関する記事

切迫早産の原因や症状とは?知っておきたい5つの予防策

切迫早産の原因や症状とは?知っておきたい5つの予防策

切迫早産の原因は細菌感染なの?それとも体質なの?正しい知識を持つことで、切迫早産の対策をしたり予防することができますよ。

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切迫早産の原因と知っておくべき5つの注意点

おなかの回りに手を当てている妊婦さん

ママは、赤ちゃんがおなかに宿った時から出産まで、赤ちゃんの誕生を楽しみに待っています。しかし、その間に遭遇する問題の一つが切迫早産です。自分は大丈夫だろうと思っていても、自覚症状のないところで、切迫早産の兆しがあったという場合があるのです。また、一人目が切迫早産だったために、二人目もそうなるのではないかと心配なママもいるでしょう。

切迫早産は、妊娠が順調で日常生活を楽しんでいるママにも、突然やってくる可能性があります。また、日常の妊娠生活の中で、少し注意をするだけで予防することもできます。そのためにも、切迫早産について知っておくことは大切です。ここでは、切迫早産の原因と注意点をご紹介します。

切迫早産とは

切迫早産というのは、赤ちゃんがまだ生まれていない、早産の一歩手前の切迫した状態を言います。ちなみに早産とは、妊娠37週0日~妊娠41週6日の間で出産する正期産に対し、それ以前の生育限界とされる妊娠22週0日~妊娠36週6日までの出産することを指します。

お腹の痛みや張り、出血、破水などの兆候で気づくことができますよ。もし、そのような兆候を感じたら、すぐにかかりつけ医を受診しましょう。

切迫早産になる原因

切迫早産になる原因は、一つの場合もありますし、いくつかの原因が重なって切迫早産の原因になっていることもあります。一つ一つ見ていきましょう。

細菌感染

子宮の入り口は、出産までしっかりと閉じているので、羊水の量を一定に保ち、その中で赤ちゃんを守っています。また、子宮の入り口からつながる膣内は、細菌感染を起こさないように自浄作用が働いていますし、子宮の入り口は細菌も入り込めないようになっているのですが、何らかの原因によって自浄作用が下がると、細菌性の炎症を起こしてしまいます

更に切迫早産の大きな原因になるのが、絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)です。絨毛膜羊膜炎とは、膣や子宮の入り口を超えて羊膜、つまり炎症が子宮全体に広がった状態です。この状態になると、子宮頚管が柔らかくなり、子宮口が広がりやすくなるので、切迫早産の危機をもたらします。また、絨毛膜羊膜炎は、子宮を収縮させるプロスタグランジンという物質を作り出すので、おなかが張りやすくなります。

妊娠高血圧症候群

ため息をついて辛そうな妊婦さんのイラスト

妊娠高血圧症候群は、ママの胎盤の機能が低下して血圧を上昇させる物質が増えることにより、ママの体が高血圧になる状態を言います。胎盤の機能が悪くなると、赤ちゃんが子宮の中で充分な栄養を受け取ることが出来ず、赤ちゃんの成長が悪くなり、時には低酸素の状態になることがあります。

また、高血圧はママの身体への影響が大きく、けいれん発作や、赤ちゃんが生まれる前に胎盤がはがれてしまう常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)などを起こすリスクが高まります。このような場合は、入院管理をするとともに、何かあれば緊急の帝王切開を行うことになります。

子宮筋腫

子宮筋腫は、子宮の筋肉から作られる良性の腫瘍です。子宮筋腫があっても妊娠はできますが、妊娠中は女性ホルモンに反応し、子宮筋腫が大きくなります。子宮筋腫があると、赤ちゃんが入るべき子宮の中が、通常よりも狭くなりますよね。そのために、赤ちゃんの成長が妨げられて、発育不全になる場合があります。

また、子宮筋腫があると、子宮自体が硬くなる傾向が見られます。そのため、子宮の伸縮性がなくなり、ちょっとしたことでおなかが張りやすくなってしまい、切迫早産につながる可能性が高くなるのです。

前置胎盤

エコー検査を受ける妊婦さん

赤ちゃんの体とママの体を結ぶ大切なもの、それが胎盤なのですが、通常は子宮の上の方に位置しています。しかし、胎盤が子宮の下の方、つまり子宮口をふさいでしまう場所に出来ることがあるのです。これを前置胎盤といいます。

前置胎盤の場合、おなかが張り子宮口が開いてくると、胎盤の一部が子宮からはがれてしまい、その結果、出血を起こす頻度が高くなります。出血の程度によってはおなかの張り止めの点滴を打ち、安静にすることで止血をすることも出来ますが、週数が進むほど、出血の頻度は高くなり量も多くなります。

万が一、胎盤が大きくずれ、大出血した場合は、赤ちゃんにもママにも命の危険が及ぶために、緊急に帝王切開をすることになります。そのため、前置胎盤の場合は、正期産の期間前であっても、出産をしなければならなかったという人為的早産の確率が高くなるのです。

早産になりやすい体質

子宮口の出口である子宮頚管(しきゅうけいかん)が、体質的にもともと短く柔らかい人がいます。痛みもおなかの張りもなく自覚症状がないので、健診以外でなかなか気が付くことが出来ません。この場合、子宮頚管周辺の筋肉組織が弱いので、子宮頚管はどんどん短くなり、気が付いたときには子宮口が自然に開いて、切迫早産の状態になることがあります。これを、子宮頚管無力症(しきゅうけいかんむりょくしょう)といいます。このような状態になった時は、早産を防ぐために、子宮頚管を縛ってしまう手術をすることがあります。

子宮頚管が短い

子宮頚管がもともと短い人は、細菌が侵入しやすくなります。子宮頚管が短くなっても子宮口がしっかり閉じており、細菌の侵入を防いでくれればいいですが、子宮頚管が短いとそれだけ細菌が侵入しやすくなります。

また、子宮頚管の長さは、通常3.5cm~4cm程度です。通常は正期産に近づくと、子宮頚管がだんだん短くなっていくものですが、36週6日以前で2.5cmを切ると、切迫早産の可能性があるとされます。この長さと子宮口の硬さなども合わせてチェックして、異常があれば入院を勧められることがあります。

切迫早産の主な症状

切迫早産になりそうな徴候の中で、一番初めに見られる症状として多いのは、原因不明の出血とおなかの張りです。

不正出血

仕事などでストレスや疲労があると、おなかが張りやすくなり、出血をすることがあるといいます。また、感染を起こしていて粘膜が傷ついた状態(びらん)があると、不正出血として症状が現れます。不正出血の程度によっては、胎盤が子宮の壁からはがれるなど、緊急な対応を必要とする場合があるので、注意が必要です。

おりものの変化

膣内で細菌感染がおこると、おりものが急に増える、においがきつくなる、血液が混じる、水っぽいなどの症状が現れます。おりものが、いつも違う場合は注意が必要です。

お腹の張りや下腹部痛

お腹張りのある妊婦さん

おなかの張りや下腹部痛は、子宮の収縮を意味しています。この子宮の収縮が、1時間に1回程度の一時的なものならいいのですが、陣痛につながってしまうような1時間に6回以上起こるおなかの張りの場合は、緊急の治療を要します。

妊娠中でおなかが張りやすい時期は、31週から32週であるといわれ、この時期に張りを感じて入院することが多くなるのですね。入院をすると、子宮の収縮をおさえるために、子宮収縮抑制剤の内服や点滴が行われます。

子宮口が開く

子宮に炎症性物質が発生すると、子宮を収縮させるプロスタグランジンを作り出し、子宮頚管は柔らかく短くなり子宮口が広がる傾向にあります。

破水

子宮が炎症を起こしてしまうと、お腹の中の酵素が、赤ちゃんを守っている卵膜を溶かしてしまうので、卵膜が破れて羊膜が外に漏れ出る、つまり破水を起こすこともあります。

切迫早産と診断されたら…

もしも、切迫早産と診断されたら、早産にならないように早い対応が必要です。切迫早産の対策は、切迫早産の程度により、安静と薬物療法の2つがあります。

無理をせず安静にする

切迫早産と診断されたママにとって、安静にすることが一番の治療法になります。それは、ちょっとしたことでも胎盤が子宮からずれて、出血を起こしやすくなるからです。また、妊娠の週数が進むと、おなかが張りやすくなるのが普通です。身体を動かすと、余計にお腹が張りやすくなるので、なるべく安静にしていることが望ましいのです。

緊急入院になることも

出血がある、診察で子宮口が開いている、子宮の収縮が見られるという場合は、切迫早産を予防するために緊急入院になることがあります。この時は、絶対安静と、子宮の収縮を緩和するウテメリンという薬の投与などが行われます。これは、赤ちゃんが元気に生まれてくるために必要なものです。絶対安静はつらいですが、病院にいると少しでも異常を早くキャッチできるし、切迫早産にならないために必要な措置なのです。

切迫早産を予防するための注意点

切迫早産は、日常生活を少し見直すことで、防げる場合もありますよ。では、切迫早産にならないために、ママとして、どんなことに注意をすればいいのでしょうか。

きちんと妊婦健診を受ける

妊婦健診を受ける妊婦

子宮頚管が短いかどうかは健診を受け、超音波検査をしなくてはわかりません。症状がないことが多く、自分ではその状態を感じることができないので、定期的に妊婦健診を受けることが大切なのです。初産の時に子宮頚管無力症だと診断された人は、第2子でも同じ経過をたどることが多いので、切迫早産にならないように安静を心がけるなど注意が必要です。

重い物を持たない

重いものを持ったりおなかに力が入る動きをすると、子宮の収縮が頻繁に起こり、その結果、子宮頚管が短くなることがあります。また、立った状態で重たいものを持つと、その重さが子宮頚管に負荷を与えます。切迫早産を予防するためには、買い物の宅配サービスを利用したり、旦那さんがいるときに家事をまとめてするなど、家族の協力を得ながら過ごすことが大切です。

身体を冷やさない

ひざ掛け

寒さを感じると、血管が収縮して、おなかが張りやすくなるので注意しましょう。特に、下半身の冷えは身体全体の冷えを感じることもあることから、防寒対策を取った方がいいですね。

ストレスをためない

ストレスをためると、自律神経の働きが乱れ、子宮の収縮に影響を与えます。その結果、不正出血につながることもあるので、なるべくストレスをためないことが大切です。

タバコやお酒は避ける

赤ちゃんがno

妊娠中のタバコや飲酒も、血管の収縮につながります。このことにより、子宮や胎盤の血流が阻害され、赤ちゃんの発育不全のリスクが上がります。また、タバコを吸うと免疫力が低下し、子宮が炎症を起こしやすくなるというリスクもあります。

体調が悪い時は仕事を休む

仕事の相談

職場には、いろいろな人がいます。みんな同じように協力をしながら仕事をしているので、なかなか休みを言い出せないことがあるかもしれません。しかし、切迫早産になって、急に休む、入院になると、更に迷惑をかけてしまうことになります。

切迫早産という状態は、自分から訴えない限り、他人からはわかりづらいことです。そのために、体調が悪いときは出来るだけ早めに仕事を休むなど、普段から対処をした方がいいですね。

妊娠期間は40週、長いようでとても短い期間です。その期間に、ママの体も赤ちゃんもどんどん変化を遂げていきます。そして、時には切迫早産などの危機を乗り越えて無事出産ということもあるのですね。切迫早産には、様々な要因があります。無理をしないこと、定期的に健診を受けること、安静などを心がけることによって、その兆候を回避することが出来るかもしれません。赤ちゃんを守るのは、ママしかいません。赤ちゃんに会える日を楽しみに乗り越えていきましょう。

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