帝王切開の傷跡の正しいケアに関する記事

帝王切開の傷跡ケアの方法は?傷跡を目立たなくするために

帝王切開の傷跡ケアの方法は?傷跡を目立たなくするために

気になる帝王切開の傷跡を目立たなくするために、傷跡が目立つ原因や傷跡のケアの方法を知ることが大切です。ついてしまったからといって諦めないで、上手に傷跡をケアすれば、縫った糸やケロイドさえも目立たない美しいお腹に戻ります。

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帝王切開の傷跡を目立たなくするには?知っておきたい傷跡ケア

赤ちゃんの足とママの手

帝王切開の傷跡は、ママが赤ちゃんのために頑張った勲章のようなもの。しかし、出産前から傷跡が残ることに不安を感じたり、出産後に傷口を気にしすぎたりしているママも少なくありません。

反対に、傷跡が残るのは仕方がないものと諦めていませんか?実は、しっかりとケアすることで傷跡を目立たなくすることもできるのです。

そこで、ここでは帝王切開の傷跡に焦点を当て、傷跡が目立ってしまう原因や傷跡のケア方法などをご紹介していきます。

帝王切開の傷跡について正しい知識を持つことで、傷跡に対する不快感や悩みを少しでも解決できるはずです。

手術の処置によって異なる帝王切開の傷跡

帝王切開の手術では、母体や胎児の状態、お産の状況によって処置方法が異なります。特に、帝王切開の傷跡は、その処置方法に大きく左右されるといえます。

どのような帝王切開で傷跡ができるのかを知るために、まずはその処置方法について詳しくみていきましょう。

開腹時の切り方の違い

帝王切開では、開腹時にお腹の皮膚を切る方向によって、二通りの切り方があります。切り方は、母体や赤ちゃんの状態や、病院・医師の方針によって選択されるため、基本的には自分で選ぶことはできません。

どのような切り方があるのか、それぞれどのようなメリットやデメリットがあるのかみてきましょう。

縦切り
帝王切開の縦切りの傷跡

縦切りとは、おへその下からお腹を縦に切開する方法です。一般的に、緊急帝王切開の際に用いられます。

縦切りだと切開した部分を広げやすいため、視野が広くなるというメリットがある反面、傷が目立ちやすいが最大のデメリットです。

横切り
帝王切開の横切りの傷跡

横切りとは、おへその下を横に切開する方法です。緊急性の低い場合や予定帝王切開で用いられます。横きりの場合、傷跡が下着などに隠れやすいやすいことから、傷跡が目立たないのが特徴です。

それに対して、表面を横に切開した後、縦に走る腹直筋を左右に開き、その内側にある腹膜を縦切開するため、手術に時間がかかってしまうというデメリットがあります。

傷跡の縫合の仕方の違い

帝王切開の手術による傷跡を心配する人が最も気になるのは、縫合の仕方でなないでしょうか。その縫合の仕方には、主に次のような2種類の方法があるため、それぞれの特徴についても知っておくと安心です。

糸で縫い合わせる
手術器具の持針器と糸

傷の縫合といえば糸を使うのが一般的ですが、使う糸には、溶けない糸と水分を吸収して体内で溶ける糸(吸収糸)とがあります。

溶けない糸で縫合した場合は抜糸が必要なのに対して、溶けるには抜糸がいらないというメリットがありますが、溶ける糸は、溶けない糸に比べて傷がくっ付きにくいというデメリットもあるので、どちらがいいとは一概には言えません。

スキンステープラー

医療用のホッチキスのような、ステンレススチール製のステープルで傷口を縫合していく方法もあります。糸に比べて皮膚への圧迫が少なく、傷が目立ちにくいのが特徴です。

さらに、糸で縫うよりも早く縫合ができ、術後に針を抜くときの痛みが少ないと言われています。

縫った後が目立たない真皮縫合とは

手術する医師のイラスト

傷跡が目立たないことで知られている「真皮縫合」は、美容整形などで行われている縫合の方法です。

外側から表皮/真皮/皮下組織の順に構成される皮膚のうち、真皮の部分を縫い合わせるので、皮膚の表面に縫い目や結び目が出ないため、表皮の部分がぴったり密着して傷跡が残らないのです。

さらに、縫合によって表皮が引っ張られないため、傷口のひきつれが起こりにくいと言われています。溶けない糸で縫合後に、表皮は皮膚接合用のテープで止めるだけ。抜糸の必要がありません。

手術後の抜糸による痛みや、傷跡による精神的ストレスも感じなくて済みますよ。

注意すべき帝王切開の傷跡の種類

帝王切開などによる手術の傷跡は、「再上皮化を起こして傷を閉じていく炎症期」→「新しい細胞が増えて傷を埋めていく増殖期」→「細胞の活動が落ち着く成熟期」という過程を順調に進んでいくことで、1年をかけて自然に治っていくものです。

その過程でトラブルがあると、次のような傷跡になってしまう可能性があるので注意しましょう。

肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)

肥厚性瘢痕

肥厚性瘢痕とは、傷がふさがった後で傷口に沿って皮膚が赤く盛り上がっている状態で、引きつりやかゆみを感じることがあります。

2~3年ほど経って落ち着くと、成熟期のような白っぽい傷跡になりますが、その過程で何らかの問題があると目立ちやすくなることもあります。

ケロイド

肥厚性瘢痕が改善せずに、赤い盛り上がりが広がっていく状態をケロイドと言います。

ケロイドはかゆみが強いのが特徴で、我慢できずに掻いてしまうことで悪化することも・・・。周囲の健康な部分にも広がりやすく、治癒が難しいので注意しなければなりません。

傷跡が目立ちやすくなる5つの原因

帝王切開の傷跡はデリケートで、日常生活の中で受けるちょっとした刺激でさえも、傷跡が目立ちやすくなってしまう原因になるのです。

そこで、傷跡が目立ちやすくなってしまうことには、どのような原因があるのか、5つの原因を具体的にみていきましょう。

1摩擦刺激

赤ちゃんに授乳をしているママのイラスト

洋服や下着が触れることによる摩擦や、痒くてかいてしまうと刺激となって傷跡が残りやすいと言われています。

服を着ている以上は衣類の摩擦は避けられないことですが、かゆみに我慢できずに就寝中にかいてしまうこともあるので、傷跡を覆うなどの対策が必要です。

2伸展刺激

体をよじったり伸ばしたりすることで傷口が引っ張られると、傷跡への刺激となってしまいます。

手術直後は傷口を気にしていても、傷が良くなるにつれて、傷があることを忘れてしまって普通に動いてしまうと、皮膚が引っ張られて跡が残りやすくなります。

3剥離刺激

絆創膏

粘着性ある絆創膏やテープなどを剥がす際、皮膚剥離が起きて傷跡に刺激を与えることにつながります。

外部からの刺激を避けるために、絆創膏やテープで保護をすることは良いのですが、皮膚の刺激にならないように、粘着性の強すぎないものを選び、慎重に剥がすことを心がけましょう。

4紫外線

紫外線の強い海

傷口が紫外線を浴びると、肌のしみと同様の色素沈着を起こしやすくなります。傷口で色素沈着が起こると、炎症が起こった皮膚にそのまま色素が残り、黒ずんだり茶色っぽくなったりしてしまうのです。

何気なく日差しを浴びることで紫外線を吸収してしまうので、傷口の日焼けなどには十分に注意しましょう。

5体質

ケロイドは、黄色人種や黒人にできやすく、白人はできにくいという特徴があります。さらに、同じ人種でも、傷跡ができやすい人やできにくい人に個人差があることが分かっています。

同じ傷跡でも、目立つか目立たないかは人によって異なるため、日ごろから傷跡が残りやすいと感じている人は注意が必要です。

傷跡を残さないためのできること

傷跡を残さないようにするためには、摩擦・伸展・剥離・紫外線などの刺激から、皮膚を守るためのケアが大切です。

そこで、傷跡を残さないようにするためには、どのような方法があるのかを知っておきましょう。自分の傷跡の状態やライフスタイルに合わせて試してみるといいですね。

テーピング

いくら傷跡を守っているつもりでも、日常生活をおくっていれば、摩擦刺激・伸展刺激・紫外線は避けられるものではありません。しかし、テーピングをすることで、これらの刺激から傷跡を保護することができます。

帝王切開の傷口のテーピングには、次のようなものがおすすめです。

アトファイン
傷跡のケアのアトファイン

ニチバン株式会社

1800円 + 税

傷跡のケアといっても、産後の忙しい時期は面倒だし、よく分からないという人におすすめです。

このテープを張ることで、紫外線や摩擦刺激から守れるだけでなく、しっかりと皮膚を固定することで、傷跡まわりの皮膚が引っ張られることを防ぎます。

皮膚にやさしい素材なので、数日貼ったままでもかゆくなるような違和感もなく、効果が5~7日持続できます。

http://atofine.jp/

シリコンジェルシート

肌に馴染みやすいシリコン製のジェルシートで、傷跡を保護する方法もあります。傷跡の痒みを抑える効能もあり、ケロイドを予防するためにも最適です。

帝王切開の傷跡には、次のようなシリコンジェルシートがおすすめですよ。

スミス・アンド・ネフューウンドマネジメント シカケア
スミス・アンド・ネフューウンドマネジメント シカケア

スミス・アンド・ネフュー ジャパン

4171円 + 税

盛り上がったり、赤くなったりした傷跡を保護するシリコンジェルシートです。手術の傷跡だけでなく、やけどやニキビ跡にまで使えます。

耐久性に優れ、型くずれもなく、洗って何度も使えるので経済的ですね。

http://lohaco.jp

飲み薬

ケロイドの治療には、リザベンという薬が有効だということが知られています。炎症やかゆみを抑えることで、傷跡が目立たなくなる効果があります。

使用の際は必ず医師の指示に従って、傷跡がなくなってきたからといって勝手に服用をやめるのではなく、継続的に服用するようにしましょう。

塗り薬

ステロイドの軟膏各種

ステロイドの軟膏やクリームを塗ることで炎症による赤みやかゆみを抑えることができます。特に、かゆみはなかなか我慢できないものだし、かいて傷口を悪化させてしまう原因に。

あまりかゆみがひどい場合は、かかりつけ医にかゆみ止めも処方してもらうとよいでしょう。

帝王切開の傷跡を残さないための注意点

ここまで、傷跡を残さないための方法をみてきましたが、その方法を踏まえたうえで、傷跡を残さないために注意すべきこともあります。ここでは、帝王切開の手術後、どのようなことに気をつければいいのかについてご紹介します。

病院できちんと消毒やガーゼの交換をしてもらう

ガーゼを持っている看護婦

出産後は、慣れない赤ちゃんのお世話でバタバタしてしまい、自分のことは後回しになりがち。でも、傷口を清潔に保つためにも、病院で消毒やガーゼの交換をきちんとしてもらった方がいいでしょう。

くれぐれも、もう治ったと思い込んで、独断で治療を途中で止めてはいけません。

かゆくても絶対にかかない

かゆいからといってかいたりこすったりすると、傷の治りが遅らせたり、ケロイドを引き起こすことになりかねません。さらに、ひっかき傷から感染症を起こしてしまう恐れもあるのです。

かゆくても絶対にかかないようにし、どうしても我慢できない場合は医師に相談するようにしましょう。

安静に過ごす

産後は安静にと言われていても、早く妊娠前のように動きたくてうずうずしているママも多いのでは?動きたい気持ちはやまやまですが、何気ない動作でもお腹をねじってしまうことがあります。

さらに、産後ダイエットと称する激しい動きには要注意。伸展刺激の原因となるので、傷への影響を最小限に抑えましょう。

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