妊婦が息苦しいと感じる理由に関する記事

妊婦の息苦しい動悸やめまい~妊娠中の息苦しい原因とは?

妊婦の息苦しい動悸やめまい~妊娠中の息苦しい原因とは?

妊婦さんが息苦しいと感じる原因や病気、対処法について知り、妊娠による体調不良への不安や悩みを解消していきましょう

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妊婦さんが息苦しいのはなぜ?知っておくべき対処法

妊娠すると誰でも、人一倍自分の体調を気遣うようになり、ちょっと息苦しく感じるだけでも、「自分の身体に何か異変が起こっているのかも」「赤ちゃんに何かあったらどうしよう」と心配になってしまうものです。また、息苦しさのせいで、思うように行動できなくて悩むことがあるかもしれません。

そこで、多くの妊婦さんが気になるのは、息苦しくなるのはなぜなのかということでしょう。息苦しさの原因や病気でないことが分かれば、不安や悩みが少しでも解消されて、精神的にも落ち着けるのではないでしょうか。ここでは、多くの妊婦さんが息苦しく感じる原因や対処法、注意すべき症状についてみていきましょう。

妊婦が感じる息苦しさの原因

息が苦しい妊婦さんのイラスト

妊娠によって子宮が大きくなることや、ホルモンバランスが乱れることによって、身体にさまざまな変化が現れ、それが息苦しさの原因になることがあります。次に、息苦しさの原因について、妊婦さん独特の生理現象のようなものから、妊婦さんがなりやすい病気のことまで、詳しくみていきましょう。

子宮による内臓の圧迫

妊娠すると、目に見えてお腹が大きくなるのが分かりますが、子宮が大きくなることで、胃や腸、肺などの内臓が圧迫され、妊娠前よりも狭いスペースにおさまることになり、息苦しく感じることがあるのです。特に、子宮の上部が膨らむことで横隔膜が押し上げられて、肺が圧迫され息苦しいと感じるのです。

仰臥位低血圧症候群を引き起こすことも!
仰向けになっている妊婦さんのイラスト

さらに、お腹が大きい状態で仰向けになると、気分が悪くなったり息苦しく感じたりすることがあります。これは、急激に血圧が低下し、仰臥位低血圧症候群を引き起こしているからなのです。仰臥位低血圧症候群が引き起こされるのは、心臓に直結している下大静脈が、背骨の右側にあることが原因になっています。

下大動脈が仰向けになることにより、大きくなった子宮に圧迫され、心臓に戻る血液がそれによって遮断されるために、ママの血圧が急激に低下します。ママの血圧が下がると、お腹の赤ちゃんが低酸素状態になるため、最悪の場合、母子ともに危険な状態になるので注意しなければなりません。

便秘

妊娠によって分泌される、プロゲステロンというホルモンの影響で、腸のぜん動運動が低下したり、大きくなった子宮が腸を圧迫したりすることで、便秘になりやすくなります。便秘が続くとお腹が張ることで、息苦しさを感じるほか、腹痛や食欲の低下などの症状がみられるのです。

高血圧

めまいでフラフラな妊婦さんのイラスト

妊婦は、妊娠高血圧症候群を発症するリスクが高いため注意が必要で、息苦しさや動悸のほか、めまいやふらつきを感じる場合は、高血圧が疑われると言われています。高血圧が続くと、子癇発作のような危険な症状や、お腹の赤ちゃんの発育不全につながるので、症状が現れたらすぐにかかりつけの産科を受診しましょう。

血液量の増加

妊娠中期あたりから、心臓から運び出される血液量が増えるため、心拍数が増えて息苦しさを感じることがあります。さらに、妊娠後期になると、その血液量は妊娠前の1.5倍になると言われており、体内を循環する血液量の増加によって、腎臓への負担が大きくなり、むくみがひどくなるのです。

貧血

妊娠中に血液量が急激に増えると、赤血球などの血液成分の生産が追い付かないことから、妊婦は貧血になりやすくなります。貧血が起こると、血液によって送られるはずの酸素が、全身に行き渡らないため、息苦しさのほか吐き気・頭痛・倦怠感などの症状が見られるのです。

息苦しいと感じた時の対処法

笑顔に妊婦さんのイラスト

妊婦が息苦しいのは、病気ではなく、妊娠による生理現象のものであるケースが多いことが分かりましたが、病気でないとはいえ、息苦しい状態が続くと辛いですよね。そこで、息苦しいと感じた時に、少しでも症状を緩和できるように、対処法について知っておきましょう。

仰臥位低血圧症候群の予防法

仰向けで寝ている際に気分が悪くなったり、気が遠くなるように感じたりした場合は、仰臥位低血圧症候群を引き起こしている可能性があり、注意が必要です。妊娠後期のお腹が大きい状態でなりやすいと言われている仰臥位低血圧症候群を防ぐには、次の2つの寝方がおすすめなので、実践してみましょう。

左を下にした横向き寝

仰臥位低血圧症候群の原因となる下大静脈は、心臓の右心房につながるため、仰向け寝や右側を下にした横向き寝をすると子宮の重みでつぶされて、血流が止められてしまいます。逆に、左向きで横になると、血管が圧迫されないため、血液が心臓にスムーズに戻ることができるので、横向きを好む人は、左を下にするようにしましょう。

シムスの姿勢

多くのママが、お腹が大きくなってくると、シムスの姿勢が楽だと言っています。シムスの姿勢とは、うつ伏せに近い状態で片足を軽く曲げて寝る姿勢のことです。必ず身体の右側を上にするようにし、右足を曲げる膝の下に抱き枕やクッションを当てると、姿勢が楽になりますよ。

妊娠高血圧症候群の予防法

運動をしている妊婦さんのイラスト

妊娠高血圧症候群が原因で、息苦しさを引き起こすことがあります。予防のためには、食生活や生活習慣を改善していきましょう。具体的には、塩分を控えた食事を摂るようにすることや、無理なく適度に運動すること、自宅で血圧を測定する習慣をつけるといいでしょう。

妊娠中の便秘対策

多くのママが妊娠中の便秘に悩まされますが、水分をこまめに摂取することや、こんにゃくやところてん等の、水溶性で食物繊維が多い食品の摂取を心がけること、ウォーキングなどの適度な運動を行うことなどの便秘対策をしましょう。このように対策しても改善がみられない場合は、かかりつけ医に相談して、薬を処方してもらうようにするといいですよ。

妊娠中の貧血対策

畑になってるブロッコリー

妊娠中は貧血になりやすく、貧血によって息苦しさを感じるようなときは、和食を中心とした、栄養バランスのよい食事を心がけることで改善していきましょう。特に、ひじきやアサイーなどの鉄分の多い食材や、鉄分の吸収を助けるブロッコリーや梅干し等の食材がおすすめですよ。

血行促進の方法

息苦しさのほか、血液量が増えることによる脚のむくみが気になる場合は、マッサージをすることで血流が促されます。さらに、カリウムには、体内の塩分を排出してむくみを改善するはたらきがあることから、バナナや豆腐などのカリウムの多い食材を摂るとよいですよ。

こんな症状は要注意!

妊娠中の息苦しさが、生理現象のようなものなのか、病気などによるもので注意すべき症状なのか、見極めができない人も多いはず。そこで、どんな症状に注意していればいいのかを知っておくと、医療機関を受診する目安にもなるので、注意すべき症状について見ていきましょう。

薬の服用により息苦しさを感じる

医師に相談してるエコー検査を受けている妊婦さんのイラスト

切迫早産の症状を緩和するために処方される、ウテメリンやルテオニンなどの子宮収縮抑制剤を服用すると、息切れや動悸などの副作用が起こることがあります。これらの薬は、交感神経を刺激して、常に体を活発な状態にしてしまうからであり、副作用が重くなると、手足のしびれや筋力の低下、発熱、皮下出血などの症状が現れます。

副作用が辛いと、薬の服用をやめたくなるかもしれませんが、自己判断で薬の服用をやめてしまうことは、赤ちゃんを危険に晒してしまうことにもなるのです。副作用が辛いことをかかりつけ医に相談し、薬を副作用が出ない程度の量にしたり、漢方薬に切り替えたりするなど、医師の指示に従うようにしましょう。

咳や全身のむくみ

妊娠による血液量の増加によって心臓の機能が低下すると、周産期心筋症という心不全を起こすことがあります。心臓の病気となると、既往歴や家族歴などがないと、自分には関係ないことだと思っている人が多いかもしれませんが、周産期心筋症は、妊娠や出産による体の変化によるものなので、妊婦さんなら誰にでも起こりうることなのです。

周産期心筋症が起こると、心不全による息苦しさだけでなく、全身に血液を送っている心臓のポンプ機能が低下し、全身に充分な血液が供給されないために、血液によって酸素が運ばれずに、身体が酸欠状態に陥ってしまいます。さらに、腎臓へ送られる血液量が減ることで、腎臓の機能も低下して、余分な水分を排出できなくなるのです。

水分が身体に溜まって全身がむくんでしまうほか、周産期心筋症の3割の患者に喘息のような咳症状が現れると言われています。双子などの多胎妊娠や切迫早産の治療中、高血圧、肥満の妊婦さんは周産期心筋症になりやすいため、息苦しさや咳、むくみの症状が現れたら、医療機関を受診し心臓の検査を受けることが望ましいです。

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