絨毛膜下血腫の出血の原因に関する記事

絨毛膜下血腫の原因は?注意すべき妊娠初期から中期の出血

絨毛膜下血腫の原因は?注意すべき妊娠初期から中期の出血

絨毛膜下血腫が原因で出血している場合、たとえ少量であっても子宮の中で大量に出血している可能性があるため、放置してはいけません。重症化すると、お腹の赤ちゃんやママの健康状態に影響を与えることから、妊娠の維持のために症状を正しい理解が大切です。

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絨毛膜下血腫の出血に注意!見逃してはいけない症状とは

妊娠中の出血は、誰でも不安に感じる症状ですが、その原因の一つに絨毛膜下血腫があげられます。

絨毛膜下血腫は、重症化すると深刻な事態に発展する反面、必ずしも母体や胎児に影響を及ぼすわけではないので、正しく理解をしていれば、それほど心配し過ぎることもありません。

今回は、絨毛膜下血腫とは何なのか、その出血が起こるメカニズムや胎盤の役割について詳しく解説していきます。

妊娠したばかりの頃は誰もが不安でいっぱい。絨毛膜下血腫などの妊娠トラブルについての正しい知識を身につけることで、妊娠中の不安やストレスを解消していきましょう。

絨毛膜下血腫とは?

健診を受けている妊婦さん

絨毛膜下血腫とは、妊娠してからママと赤ちゃんをつなぐ胎盤が作られる際に、子宮内膜で起こる出血によってできた血の塊(血腫:けっしゅ)のことです。

自覚症状よりも、妊婦健診の際に行われる超音波検査によって見つかる場合が多いと言われています。

それでは、絨毛膜下血腫はなぜできてしまうのでしょう?まずは、その原因についてみていきましょう。

絨毛膜で出血が起こる原因

妊婦さんのイラスト

お腹の中で赤ちゃんを包んでいる卵膜は、羊膜・絨毛膜・脱落膜の3層からできています。

そのうち、一番外側にある脱落膜は妊娠によって厚くなった子宮内膜が変化したもので、真ん中の絨毛膜はもともと妊娠後の妊卵を覆っていたものでした。

妊娠の際、妊卵を包む絨毛膜の絨毛が伸びて、子宮内膜にくっ付くことによって胎盤が作られます。このときに、絨毛の先端によって子宮内膜が侵食されることで、絨毛膜と子宮内膜の間で出血が起こるのです。

少しの出血なら体内に吸収されるのですが、出血が多くなるとそれが血の塊となり、絨毛膜下血腫となります。

胎盤はいつできるの?

ママと赤ちゃんをつなぐ胎盤は、妊娠5週くらいから作られはじめ、妊娠15週にはほとんど完成します。

お腹の赤ちゃんは、自分で栄養を摂ったり排泄したりすることができません。そのため、胎盤を介して、ママから栄養や酸素をもらったり、不要になった二酸化炭素や老廃物をママに送ったりするのです。

ママのお腹の中でしっかりと根を張り、胎盤ができあがると、赤ちゃんの状態も安定するので、俗にいう安定期を迎えます。この頃になると、お腹の中で赤ちゃんが成長するための環境が整うのです。

絨毛膜下血腫によって起こる症状

パソコンを見てびっくりする妊婦さん

胎盤が形成される際の出血によって絨毛膜下血腫ができると、妊娠トラブルにつながる恐れがあります。深刻な状態になる前に対処するためには、絨毛膜下血腫によって起こる症状を見逃さないことが大切です。

次のような症状に気づいたら、早めにかかりつけの産科を受診するようにしましょう。

出血

子宮口の近くで血腫ができた場合には、外にまで出血が及ぶため、下着などに血液が付着することで出血が確認できます。

大量に出血がみられる場合もありますが、外への出血が少量であっても、子宮内部で大量に出血している場合もあるため、注意しなければなりません。

お腹の張りや痛み

産科医と相談する妊婦さんのイラスト

子宮内膜からの出血が起こる際に作られるプロスタグランジンという物質には、子宮を収縮する働きがあることから、下腹部の張りや痛みを感じることもあります。

特に、初産婦はお腹の張りや痛みに気づきにくいことから、便秘やガスが溜まっていると勘違いしてしまうことも…。何となくお腹に違和感がある場合は、一度かかりつけの産科医に相談するといいですよ。

絨毛膜下血腫の妊娠への影響

絨毛膜下血腫ができたからといって、必ずしも妊娠に影響を与えるというわけではありません。

血腫が小さい場合は、徐々に吸収されて、再度エコー検査をしたときにはなくなっていることもあるのです。そのため、体内に吸収される程度の出血であれば、妊娠経過にはほとんど影響しません。

ただし、出血量や血腫の大きさ、お腹の張り具合などによって、妊娠への影響は大きく変わってきます。

プロスタグランジンによって子宮の収縮が起こると、切迫早産のリスクが高い状態になります。また、血腫が大きい場合、血腫により胎盤が正常に働くことができずに、妊娠の維持が難しくなることも。

特に、次のような胎盤のトラブルを引き起こす可能性があるため注意が必要です。

常位胎盤早期剥離

お腹の痛みを感じている妊婦さんのイラスト

胎盤は通常、出産後に剥がれ落ちるのに対して、妊娠中に胎盤が剥がれてしまうことを常位胎盤早期剥離といいます。胎盤が剥がれることによって、お腹の赤ちゃんに酸素や栄養が行き渡らなくなってしまうのです。

さらに、赤ちゃんだけでなく、剥がれた部分からの大量出血が原因で、出血が止まらなくなったり、多臓器不全が起こるなど、母体にも影響を与えるため注意しなければなりません。

腹痛や出血以外に、お腹がカチカチに硬くなる腹壁板状硬という症状が現れた場合には、常位胎盤早期剥離が疑われるため、すぐに医師の診察を受けなければなりません。

胎盤機能不全症候群

胎盤機能不全症候群とは、胎盤が正常に働かないことによってさまざま症状が起こることをいいます。胎盤がうまく機能しなければ、胎児に十分に酸素や栄養が行き渡らないことで、胎児の発育に影響を与える場合があるのです。

胎盤が機能しなくなる時期が早ければ早いほど、お腹の赤ちゃんの発育状態に関わってくるので、適切な治療が必要となってきます。

胎盤機能不全症候群は自覚症状がほとんどないことから、エコー検査によって子宮の大きさや胎児の動きに異常があることで確認できることから、妊婦健診をきちんと受けることで、早期発見につなげましょう。

絨毛膜下血腫の治療方法

安静にしている妊婦さん

絨毛膜下血腫の根本的な治療方法はありませんが、安静にすることで重症化を防ぐことができます。特に、胎盤ができあがる妊娠15週あたりまでは、出血を繰り返す恐れがあるため、安静に過ごす必要があります。

お腹の張りや出血の症状がひどい場合には、張り止めのためのウテメリンやリトドリンなどが処方されます。また、止血のためにトランサミンや芎帰膠艾湯(キュウキキョウガイトウ)という漢方薬を使用する病院も多いようです。

症状の悪化を防ぐためには、早期に治療が大切です。出血がいつまでも治まらない時は早めに医師に相談しましょう。

絨毛膜下血腫があると診断されたら…

入院中の妊婦さんと医者

絨毛膜下血腫があると分かると、お腹の赤ちゃんに影響しないか不安になってしまいますよね。

絨毛膜下血腫の場合、妊婦健診の際胎児の心拍数を測定し、正常であると確認できれば無事に発育しているということなので、安心してください。

胎盤が完成すれば、出血がなくなることから、妊娠中期に入るまでは経過を観察しながら、無理をせずに安静に過ごすことが大切です。

医師から安静にするように指示があった場合には、基本的に家事や外出は控える必要があります。家事や上の子のお世話はパパにお任せして、トイレや食事の時以外はなるべく横になるようにしましょう。

日常生活で安静にすることが難しい場合は、入院安静の措置をとることもあるので、医師に相談しましょう。

絨毛膜下血腫と診断された先輩ママたちの体験談

お腹の赤ちゃんのためとはいえ、安静生活はつらいしストレスもたまってしまいますよね。でも、絨毛膜下血腫と診断されても、無事に元気な赤ちゃんを出産したママはたくさんいます。

そんな先輩ママたちの絨毛膜下血腫体験談を参考に、つらい安静生活を乗り越えましょう。

みかんママ
32歳

妊娠18週で血腫がなくなりました

絨毛膜下血腫と診断されたのは、妊娠9週に入ったくらいのとき。かかりつけの産科の先生に、「経過を観察しながらしばらく安静にしていれば、妊娠20週頃までには落ち着きますよ」と言われていたのですが、赤ちゃんが本当に大丈夫なのか不安でたまりませんでした。

とにかく、自宅で安静にしていないといけなかったことがつらくて…。

それでも、診察で赤ちゃんの心拍数が確認できるたびに、「赤ちゃんも頑張っているんだ」と自分で自分を励まし続けました。

妊娠17週には血腫も吸収されてなくなり、安静が解除。そのまま夢の安定期に突入し、それまでの不安が嘘のように体調がよくなりました。

ミッチー
29歳

出産後に血腫が判明!

エコー検査を受けている妊婦さん

妊娠14週頃から始まった出血は、少量だったのですが、1ヶ月半くらい続きました。

出血が治まってからもエコー検査で血腫が確認されていたのですが、27週には完全になくなったようでした。

それが、赤ちゃんを出産した後…。後産の際に、胎盤に続いて、ベテラン助産師さんも驚くくらいの大きな血の塊が出てきたのです。

実は、エコーで確認できない場所に、血腫が残ったままだったようです。それまでの妊娠経過も異常なかったし、本当に無事に生まれてきてくれてよかったと思います。

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