不安障害の症状に関する記事

不安障害の症状が起こる原因は?うつ病の症状との違いとは

不安障害の症状が起こる原因は?うつ病の症状との違いとは

不安障害の症状はどんなものなのでしょうか。すぐに泣いたり癇癪を起すだけではない、日常生活で問題になる症状をご紹介します。

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不安障害の症状とは?知っておきたい子供の不安の原因

ママから離れることがいやで泣いてしまう子供は多いですが、これが、毎回極端にひどい場合や、また保育園・幼稚園などでもいつまでたってもなじめない場合、実は不安障害が原因なのかもしれません。

ママに甘える子供

子供がいつまでも、親に甘えてくれるのはうれしいけれど、親としては少しずつ子供の世界を広げていって、いろんなことを体験してほしいですよね。また、親にとってその成長が楽しみでもあります。

しかし、子供が外に出ていくようになり強い不安を感じるようになると、自律神経が緊張して、神経過敏になる、イライラして落ち着きがなくなるなどの症状が出てくることがあります。自分の気持ちをママに訴えることが出来ず、ただ泣くという行為で表現している場合も…。

子供が未体験のことをする時によく不安がっているということはあるので、それが極度に強いかどうかは気が付かないこともあります。でも、なんかおかしいと思った時には、子供の不安障害について考えてみなければいけないのかもしれません。

不安障害ってどんな病気?

祖父母と一緒にいる子供

不安障害は、日常生活に支障をきたすほどの病的な強い不安や恐怖を感じる病気です。子供の場合、年齢や発達段階においてその症状が出るので、病気なのどうか判断に困る時もあります。でも、一番そばにいるママがおかしいと感じた時、また、子どもを客観的に見てくれる祖父母や先生方の指摘があった場合は、少し注意してみる必要がありそうです。

不安障害の種類別の症状

不安障害と呼ばれるものはいくつかあるのですが、子供に多く見られる代表的なものをご紹介します。

1分離不安障害

登園中に泣いている子供のイラスト

分離不安障害とは、名前の通り、つまり親から分離された状態で何かをするのに不安が強い、恐怖感を持つ不安障害の一つです。新生児から2~3歳の幼児で、家族と離れて不安に感じる「母子分離不安」が起きるのは当たり前のことですが、年齢を重ねるにつれ人に会う機会が多くなれば、次第に慣れるというのが普通です。

正常な子供でも、両親から離れるときに泣くとか、学校に行きたくないということは見られるので判断が難しいのです。しかし、それが長く続くときや、日常生活に支障をきたすほどになると問題であり、分離不安障害とされます。幼稚園や小学校に上がる年齢で発症すると、登園拒否や不登校につながることもあります。

2恐怖症

ある特定のものや場所、状況に対して不安や恐怖心を持つことを恐怖症といいます。恐怖症は、様々なものがあり、時には「何でこんなものにまで?」と予想の範囲を超えるものもあります。ここでは、特徴ごとにいくつかご紹介します。

特定の場所に対する恐怖症
ロープウェイ

特定の場所に行くと、感覚が過敏になることがあります。また、特定の場所で怖い経験をしたことが刺激になって、それ以降、不安を持つようになり恐怖症に結び付いていくのです。高い所でバランスを崩して落ちそうになった、暗くて狭い所で大きな音がして怖かった、歯医者の治療が痛かったなどの記憶が関連しています。

  • 高所恐怖症
  • 閉所恐怖所
  • 暗所恐怖症
  • 歯医者恐怖症
特定の状況に対する恐怖症
雷で怖がる子供のイラスト

風船が突然割れて怖かった、雷の稲妻や音、大きな音の風や木がなびく様子が怖い、先端がとがったものが視界に入った時に感じる怖いという気持ちなどが引き金になります。

  • 風船恐怖症
  • 雷恐怖症
  • 風恐怖症
  • 先端恐怖症
特定の物や人に対する恐怖症
医師に注射されるのを怖がる子供

注射が異常に怖いとか、ボタンを飲み込んでしまったとか、リモコンのボタンを押して怖い画像がうつったという恐怖体験、カエルの卵とか無数に広がる胞子など、あるものが集合しているものを見てゾクゾクして吐き気を催したりした、ピエロを見た時に怖いと感じた印象がトラウマとなり、恐怖症のきっかけになることがあります。

  • 注射恐怖症
  • ボタン恐怖症
  • 集合体恐怖症(トライポフォビア)
  • ピエロ恐怖症

3社交不安障害(SAD)

お父さんをしがみつく子供

社交不安障害は、「あがり症」や「対人恐怖症」とも呼ばれ、人前で過剰な不安や緊張を感じてしまうことをいいます。
もともと不安を感じやすい気質に加え、人に注目されたり、人前で話したりするのが苦手です。注目を浴びることに不安を感じ、人前で恥をかくことを恐れるために、人が集まる場面を避ける傾向が強いです。

子供の社交不安障害の場合は、大人とはやや異なる症状が現れます。子供の場合、不安や恐怖が大きいことから、次のような症状が起こります。

  • 泣く
  • 癇癪を起す
  • 人前で固まる
  • 押し黙る
  • 母親にしがみついて離れない

2~5歳の幼児に見られる症状、押し黙る「場面緘黙症」は、社交不安障害の症状の一つで、家庭では自然に話せるのに、慣れない環境の場面に遭遇すると発語がなくなる状態をいい、これが一度や二度ではなく長期にわたります。自分でもなぜ話さなくなるのかわからない、社交不安障害の症状の一つです。気になる場合は場面緘黙症チェックを行い、必要に応じて病院を受診するようにしましょう。

4全般性不安障害(GAD)

不安を感じる子供

全般性不安障害の子供は、「お母さんがいなくなったらどうしよう」「テストの点数が悪かったらどうしよう」など、現実には起こっていないことに不安を感じ、安心感を求める傾向があります。いろいろなことに過剰に神経質になり、不安感をコントロールできなくなるので、日常生活では次のような支障をきたすことがあります。

  • 集中力できない
  • ソワソワしていて落ち着かない
  • 寝つきが悪く疲れやすい
  • 些細なことに過敏に反応する
  • いつもイライラしている

5強迫性障害(OCD)

手洗いをしている子供

強迫性障害とは、つまらないことだと分かっていても、特定の考えや行動を繰り返さないと不安に感じてしまう、安心感を得るために、考えや行動を繰り返すことをいい、次のような症状が見られます。

  • 物が雑然と並べられていたり、決められた場所にないと不安を感じる
  • 汚れに強い恐怖を感じ、手洗いを繰り返したりドアノブ等を触れない
  • 手順や方法を守らないと不安に感じ、常に同じ手順や方法でなければならない

こだわりがある子供の場合は、自分が自覚してこだわり行動をします。しかし、この強迫性障害の場合は、なんか怖い、なんかいやだという不安や恐怖をかきたてられるのが特徴で、自分の思いとは裏腹に、その行動をしなくてはいけないと感じて繰り返してしまうのですね。

6パニック障害

寒気を感じて震える子供のイラスト

パニック障害は、ずっと不安や恐怖心がある状態ではなく、一定の時間、自分ではコントロールできないほどの激しい不安や恐怖感に襲われることをいいます。予期しない発作を何度も繰り返すことが多いのが特徴です。

一度、パニック発作に襲われてしまうと、「また発作が起きたらどうしよう」と不安が強くなり、日常生活に支障をきたすようになります。代表的なパニック発作には、次のようなものがあります。

主なパニック発作の症状

  • 心臓がドキドキする
  • 息苦しさや吐き気を感じる
  • 冷や汗がでる
  • 手足が震える
  • ほてりや寒気を感じる
  • 「このまま死んでしまうのではないか」という感覚に襲われる

パニック発作は、一旦治まると、また普段の生活に戻ることが出来ます。身体的には何ともないために、ほかの人から発作について理解されないことも少なくありません。理解されないと、自分はどうにかなってしまったのかと考え、自信喪失をしたり、結局わかってもらえないとあきらめの気持ちが出てきます。

パニック発作を経験した子供の中には、パニックを起こした場所や、すぐに逃げ出せない場所を避ける、「広場恐怖」と呼ばれる症状が現れます。広場恐怖が強くなると、人前で恥ずかしい思いはしたくないという思いから、外出することも難しくなるため、不登校になる子がいます

不安障害の発症年齢

学校の廊下

子供の不安障害は意外に多く、学校で問題とされる行動が、実は不安障害によるものだったということがあります。特に、分離不安障害や場面緘黙症のような社交不安障害は、幼児期からみられることもあり、子供の行動に注意する必要があります。

一般的に不安障害は、10代半ばに好発するといわれていますが、小学生頃から全般性不安障害や、強迫性障害の症状が現れる子もいます。小学校の3~4年生で広場恐怖などのパニック障害を起こし、中には、症状がおさまっても成人になってから再発する場合もあるので、早期発見や早期治療をすることが何よりも大切になります。

不安障害とうつ病の違い

走っている子供達

不安障害は、極度の不安や恐怖を感じることで、身体や精神などにさまざまな変調をきたすことをいいます。それに対してうつ病は、ストレスが原因で起こる病気で、落ち込みや意欲の低下につながります。不安があると、それによっておこる発作も心配の種となり、外に出ること、学校に行くことが出来なくなります。

すると今度は、自分はダメな人間だ!と自信がなくなってしまい、ストレスを抱え、何もする気が起こらない、また落ち込むという状況になるのです。抑うつ状態の続いた不安障害が進行すると、うつ病を併発する可能性が高いため、早めのケアが必要なのです。

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