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自閉症スペクトラム障害とは?大人が責めがちな5つの特徴

自閉症スペクトラム障害とは?大人が責めがちな5つの特徴

自閉症スペクトラム障害の子供達は障害の有無が目に見えないため、親や周囲から理解されにくく責められがち。こちらでご紹介する5つの特徴で我が子を怒ってばかりのママやパパ。子供の中で何が起こっているのかを知っておきましょう。

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自閉症スペクトラム障害とは~ワガママと責めないで!5つの特徴

自閉症スペクトラム障害は幼児期の診断が難しく、特に軽度の場合は親や先生など周囲の大人達からも理解が得られにくいため、「ワガママ」と子供が責められてしまうことがよくあります。

責められる子供達の側からすると大変つらく成長への悪影響も心配ですが、責めてしまう親や周囲の大人達も辛い状態。ですから大人が理解を深め、少しの工夫をプラスすることで、双方にとってwin-winの状態に変えていきましょう。

こちらでは大人が理解を深めるために知っておきたい、自閉症スペクトラム障害とはどのような障害か、感覚過敏や鈍麻など自閉症スペクトラム障害の子供達が抱える苦悩、わがままと責められやすい特徴二次障害への注意や治療混乱しやすい障害名、子供の自閉症スペクトラム障害を疑った際の親の対応などについてご紹介していきます。

自閉症スペクトラム障害とは?

「自閉症スペクトラム障害とは?」のベン図

自閉症スペクトラム障害(ASDAutism Spectrum Disorder)とは、従来の自閉症に見られる3つの特徴のうち、1つ以上を持つため社会生活が困難になってしまう脳の機能障害の総称です。

従来の自閉症に見られる3つの特徴

  • コニュニケーションの障害
    オウム返し、言葉の理解が困難、呼びかけに応じないなど
  • 対人関係の障害
    目を合わせようとしない、場の空気を掴みにくいなど
  • パターン化した興味や行動
    手をひらひらする、体を揺らす、道順や手順にこだわるなど

こうした特徴を持つ障害には様々な病名が存在しますが、これらを切り離して明確に区別することは難しいため、近年連続体という意味をもつ「スペクトラム」という言葉が入る「自閉症スペクトラム障害(自閉スペクトラム症)」という障害名で呼ばれるようになりました。

自閉症スペクトラム障害の原因

自閉症スペクトラム障害の原因は、完全には解明されていません。生まれる前からの先天的な脳機能障害と考えられていて、出生後の親の愛情不足や親の教育が原因ではないと考えられています。

出生前の要因としては、遺伝子が主な原因とこれまで言われてきましたが、研究が進むことで近年では妊娠8週までの葉酸摂取不足、妊娠前後の母体の肥満、台風などの災害や離婚など妊娠中に母体にかかる極度の精神的ストレスも発症率を上げるという考えも発表されるようになってきました。(注1)

自児閉症スペクトラム障害児の苦悩

自閉症スペクトラム障害児の多くは目に見えない感情や場の雰囲気を読むことが苦手なため、場にそぐわない言動で周囲とトラブルになってしまうことがよくあります。またひどく疲れやすく、睡眠サイクルがとても不規則になってしまうなど、基本的な生活習慣にも悪影響が出やすくなります。

他にも細部へのこだわりがあるため、物事を大局的に見極めることが苦手な傾向があります。幼い頃はこだわりゆえに知識が豊富だと評価されても、年齢を重ねるに従い総合的な判断力を求められるようになると、集団生活で困惑してしまう場面が起こりやすくなり、その結果自己評価を著しく下げてしまうことも。

さらに周囲からは些細なことでも本人にとっては重要なことで感情が衝動的に沸き起こり、パニック状態になってしまうケースもあります。このように感情を調整が苦手なまま大人になると、些細な失敗でも「ダメ=自分は生きていないほうがいい」などと極端に受け止めてしまう傾向があり、状況によっては薬物治療が必要となります。

不器用さは発達性協調運動障害のせい!?

自閉症スペクトラム障害児は、手足や目を一緒に使う運動が非常に困難な発達性協調運動障害を併発していることが多いです。そのため物知りなのに蝶々結びができない、お箸を上手く使えない、鉛筆や消しゴムが上手く使えず紙を破くなど、不器用さが目立つ傾向もあります。

苦悩の要因!感覚過敏や感覚鈍麻

自閉症スペクトラム障害の子供達は、特定の刺激に過剰に反応する「感覚過敏(かんかくかびん)」や、刺激に対し反応が低い「感覚鈍麻(かんかくどんま)」を持っていることが多いです。

ところが感覚は個人の主観的なもの。そのため周囲からは感覚過敏や感覚鈍麻による困難さを理解されにくく、わがままや神経質だと誤解されやすい要因の1つとなっています。そんな自閉症スペクトラム障害児の抱える感覚過敏や鈍麻の辛さを、さらに詳しく見ていきましょう。

痛い!聞き取れない!聴覚の異常

イヤーマフをしている幼児

感覚過敏や鈍麻が聴覚にある場合、耳から聞こえる音への感覚が次のような状態になります。

  • 多くの人が気にならない空調の音が気になって寝つけない
  • 複数の音が同時に聞こえ、聞き分けることが困難
  • 音の刺激に対する適切な注意を向ける処理が苦手
  • 苦手な音があるため、その場にいられない
  • 犬の鳴き声や運動会のピストルなど、突然の音や大きな音に弱い
  • 音を聞き取りにくく、聴覚から入る情報を覚えられない など

こうした聴覚の感覚過敏や鈍麻により、頭痛な耳の痛みどの肉体的苦痛を感じたり、精神的に混乱してパニックになったり、授業中に上の空になることあがります。

その一方で自閉症スペクトラム障害児は何かに集中すると、いつもは音に過敏であるにもかかわらず名前を呼ばれても聞こえなくなることがあり、それを「わがまま」と勘違いされることがあります。

気持ち悪い!まずい!嗅覚の異常

マスクを着用している幼児

特定のにおいに過敏になり、少しのにおいでも強いストレスを感じて嫌がったり騒いだり、気持ち悪くなったり、嘔吐することもあります。ひどい場合には、においのする場所に近づくことすらできません。

  • 汗などの体臭、化粧や香水、柔軟剤のにおいが辛くて騒ぐ
  • トイレが臭くて、入れない
  • 絵具や接着剤など工具のにおいが嫌で、不安定になる
  • パーマや整髪剤のにおいが気持ち悪くて、美容院に行きたがらない
  • 特定の食べ物のにおいが原因で、食事がまずくなり食べられない
  • においがわからないため味もわからず、偏食をする など

臭いは味覚に直結するため、幼児の場合はこの辛さを伝えられず偏食をしがち。においがわからず味覚障害を併発していることも多いです。ところがこうした回避行動を理解されないことで、わがままだと勘違いされてしまうことがあります。

まぶしい!怖い!視覚の異常

遊園地の景色

何かに集中しなければならない場面であっても、多くの情報の刺激が視覚を刺激することにより集中を妨げられやすいのが視覚による感覚過敏の特徴です。

  • 街中の情報が多すぎて、気分が悪くなる
  • 人の顔の違いがわかりにくく、名前が覚えられない
  • 距離感がわからず、すれ違う人にぶつかってしまう
  • 光や色が眩しすぎて、見ることができない
  • 暗い場所に恐怖を感じ、電気を消して寝られない
  • 読んでいる場所がわからなくなる など

視覚過敏や鈍麻により、知的障害はなくても学習に遅れが生じることは珍しくありません。逆に目から入ってくる情報処理能力が高い場合もあります。

食事がつらい!味覚の異常

食事中の幼児

好き嫌いと誤解されやすいのが味覚過敏や鈍麻です。本人に食べる気持ちがあっても口の中の感覚が過敏なために、特定の食感・味・臭いに過敏に反応して拒絶してしまうのです。

  • 炭酸や香辛料の刺激が強すぎて、飲めない又は食べられない
  • 味を感じられず、砂糖や塩などを大量にかける
  • 舌触りが気持ち悪くて、飲み込めない
  • 味が混ざるのが嫌で、混在する食材を分けてから食べる など

食べることを強要されることにより、食事自体がつらくなるという悪循環を生じやすくなります。ところがわがままと勘違いされて怒られ、強引に食べさせられる子供も。そのような場合は嘔吐してしまうこともあります。

痛い!不快!触覚の異常

子どもの頭を撫でている

特定の物に触ったり人に触られたりするのがつらいのが、触覚の感覚過敏や鈍麻の特徴です。

  • 洋服のタグや手首足首のゴムを嫌がり、服選びが困難
  • 砂・水・粘土や糊の感触を過剰に嫌がり、遊べない
  • 特定の着衣を嫌がって、身につけることが困難
  • 衣服が肌に当たるのを痛がり、冬でも半袖を着たがる
  • きなれない服を嫌がり、いつも同じ服ばかり着ている
  • 自分から触ってくるのに、人から触れられることを極度に嫌がる
  • 病院に行くほどの怪我にも気づかず、手当てが遅れる
  • 爪切りや耳かきを嫌がる など

どの特徴も人に理解されにくく、社会のルールやマナーにそぐわないことで「わがままだ!」と責められてしまうことがあるものばかりです。

自閉症スペクトラム障害児の気持ちを理解できない場合は、「もし自分が様々な刺激を数倍に感じ、常に情緒不安定で自己評価を極端に下げる発想に頻繁に襲われたら?」と、子どもの気持ちを想像してみましょう。果たしてあなたは現在と同じ状態で過ごすことができるでしょうか?

責められやすい5つの特徴~適切な対応

自閉症スペクトラム障害の子供達は、幼いうちから多くのハンデを抱えていますが、残念ながら親をはじめとする周囲の大人からの理解や支援を得られにくいのが現状です。

特に診断を受けていない、あるいは周囲に伝えていない場合、わがままだと怒られたり責められたりしやすいです。次の5つの特徴で子供をよく怒ったり責めたりしてしまう場合は、子供の主張が本当にわがままなのか一度冷静になって考え、大人側が対応を見直しましょう。

食べ物の好き嫌い

ニンジンを食べる子供

好き嫌いと間違われやすいのですが、自閉症スペクトラム障害児の場合は嗅覚と味覚が過敏又は鈍麻なため、食感や臭いに耐えられない程の苦痛を感じている可能性があります。

味・におい・食感・温度・色・形態など調理方法を工夫して好みに合わせ、食事を安心して食べられるようにしてあげましょう。無理強いは厳禁です

合わせすぎないことも大切!

偏食指導を進めることで徐々に改善することもありますので、諦めて合わせ過ぎないことも大切です。次のような支援をしてみましょう。

  • 徐々に通常の状態に近づける方向で調理する
  • 苦手なものは少し舐めさせるなど、挑戦させて自信を与える
  • 空腹な状態で食事ができるように、食べ過ぎやお菓子の与えすぎに気を付ける
  • 食育で食への興味を持たせるアプローチをする など(注2)

園や学校の給食については、無理強いをせずに量を減らして少しずつ食べられるように偏食指導を行うなどの支援を得られる環境を作っていくことが重要です。また偏食指導は信頼関係が重要。好き嫌いを「わがままだ!」と責めると悪循環に陥ってしまうため注意しましょう。

触られるのを嫌がる

触覚過敏に関連し、自分が触れるぶんには問題ないけれど、触れられることを苦手とすることがあります。集団生活の前は家庭内だけのため対応しやすいのですが、集団生活に入った際はトラブルに発展しやすく、周囲に協力を求めることも必要です。

例えば幼稚園や保育園に通っている場合は、どこを触られると嫌なのか、触れる前に声をかけるなどの不快に感じにくくなる行動を、先生からクラスメイトに伝えてもらうのも一つの方法。また子供が好きな体遊びを取り入れて遊ぶことで、改善するケースもあります。

順番、ルールが守れない

絵カードによるスケジュール表

順番待ち・整列・自由時間の過ごし方が苦手なために、「我慢が足りない」「わがままだ」と認識されることが多いです。これらはわがままではなく、先の見通しが立たない不安からきていると考えられます。

絵カードによるスケジュール表を作るなど、次にすることの情報を視覚で伝える短い言葉で具体的に伝えるといった工夫をすることで、見通しを立てやすくなるため、落ち着いて過ごしやすくなります。

苦手なことを避ける

不安を感じやすい特性があることから、ちょっとした失敗で自信を失いがちです。そのため興味の偏りという特性も相まって、一度苦手意識を持ってしまうと取り組むことが困難になることがあります。

周囲の目には失敗や苦手なことから逃げているように映りますが、やりたくないのではなく、できないことに本人が一番困っていることが多いのです。

苦手な部分は少しずつチャレンジできる工夫をしてあげることで、苦手意識を克服していく手助けになるでしょう。「スモールステップ」が合言葉です。

気持ちの切り替えが苦手

気持ちの切り替えが苦手という特徴のために、聞き分けのない子と思われることも多いです。人によっては怒鳴りたくなるこがあるほどですが、怒鳴られるとパニック症状を引き起こすこともあります。

そうなるとますます指示が通らない悪循環に陥りますし、嫌な記憶ほど鮮明に残りフラッシュバックとなって本人を苦しめることにもなり兼ねません。

褒めて成功体験を増やしてあげると苦手なものを乗り越えやすくなるでしょう。

追い込まないで!二次障害への注意

自閉症スペクトラム障害のある子供達は親や先生、友達など周囲の人から理解を得られにくいため、頻繁に怒られたりいじわるをされたり、本人にとってはできないことを「やる気がないからだ!」と非難されやすく、強いストレス状態にさらされることになります。その結果として発達障害の症状がより強く出てしまう状態を二次障害といいます。

具体的には、学力低下、意欲低下、パニック、不登校、暴力、反社会的行動、対人恐怖、極端な収集癖、不安障害などがあり、外側に向く子供もいれば、内側に向く子供もいます。

そのため周囲の大人達は日頃から先天的なハンデを背負っている子供の苦悩を理解し、よき理解者であり協力者となって支援していくことが重要です。

自閉症スペクトラム障害の治療

自閉症スペクトラム障害の原因は完全には解明されていません。そのため根本的な治療法は確立していません。現時点では療育や環境作りで症状を緩和させたり、自閉症スペクトラム障害の合併症を緩和する薬が処方されたりする対応となります。

ですが近年、自閉症スペクトラム障害は脳の内側前頭前野の活動低下が関与していることが研究により明らかになり、この内側前頭前野を活性化させることが対人コニュニケーションの改善に繋がることが証明されて注目を集めています。この研究では内側前頭前野を活性させるために「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンの点鼻薬が使われました。

ただしオキシトシン点鼻薬の効果は国内では未承認のため、日本では使用できません。また用量や遺伝的特徴によって効果は定かではなく、現時点では有効性や安全性が確証されていません。(注3、4)

同じ?違う?似ていて混乱する障害と名称

発達障害に関する本と言葉に関する本

自閉症スペクトラム障害には自閉症だけでなくアスペルガー症候群も含まれていますし、過去に軽度発達障害や広汎性発達障害と診断された子供達の中には、自閉症スペクトラム障害である子供もいます。

自閉症スペクトラム障害という障害名は、近年使われるようになった名称。そのため「広汎性発達障害」「自閉症」「アスペルガー症候群」「軽度発達障害」といった、以前から使われている障害名との違いが分からず、混乱してしまう人も少なくありません。自閉症スペクトラム障害に関係する混乱しがちな障害名についても、簡単に確認しておきましょう。

自閉症

自閉症とは先程ご紹介した「コニュニケーションの障害」「対人関係の障害」「パターン化した興味や行動」の3つの特徴により、社会生活が困難になる発達障害です。

自閉症児の半数以上に知的障害があり、IQ70以上の明らかな知的障害を伴わない自閉症は「高機能自閉症」と呼ばれています。高機能自閉症でもIQ70は小学校過程をこなすのが困難な状態ですが、IQ140以上の人などもいます。

男の子は女の子の4倍の頻度とも言われていますが、実際は発見されにくいだけという見解もあり、正確な男女差は明らかになっていません。小学校入学後はADHDやLD、てんかんを合併しやすい障害でもあります。(注5)

非定型自閉症も自閉症?

自閉症とよく似た障害名に「非定型自閉症」があります。昔からよく知られている自閉症とは次の点が異なります。

  • 自閉症
    3歳未満に3つの特徴の全てが認められる
  • 非定型自閉症
    発症が3歳以降、あるいは3つの特徴のうち1つ又は2つに十分説明できる特徴が見られない

アスペルガー症候群

自閉症の3つの特徴のうちの「対人関係の障害」と「パターン化した興味や行動」をもつために社会への適応が困難な障害です。知的障害や言語障害はなく、「コニュニケーションの障害」はほとんどありません。

アスペルガー症候群の子供は体の使い方がぎこちないため不器用さが目立つことがよくあり、成人してからも続く傾向があります。

軽度発達障害

知的障害を伴わない高機能自閉症やアスペルガー症候群、LD(学習障害)やADHD(注意欠陥性多動障害)を、以前は知的障害の度合いが軽いという意味で「軽度発達障害」と呼んでいました。

ただし、この障害名は「発達障害の度合いが軽い」という誤解を招くという理由から、現在はあまり使われなくなりました。(注6)

広汎性発達障害

自閉症に見られる3つの特徴のいずれか又は全てを持つために社会への適応が困難な、自閉症非定型自閉症レット症候群小児期崩壊性障害アスペルガー症候群などの発達障害の総称です。

同じ障害に様々な名称がある理由

日本では現在、発達障害に関する分類が3種類使われています。そのため同じ障害であっても異なる名称で呼ばれているのです。

日本国内で使われている発達障害名の分類

  • 伝統的な病名
    古い分類名や昔から言われてきた病名など
  • DSM-5
    アメリカ精神医学会が作成し、日本精神神経学会や大学病院等の精神疾患医療現場で使われている医学分類。
  • ICD-10
    WHO(世界保健機関)作成し、厚生労働省が採用している統計分類。医学分類ではない。

「アスペルガー症候群」「広汎性発達障害」「自閉症」「非定型自閉症」は全てICD-10による分類名。
「自閉症スペクトラム障害」はDSM-5による分類名。
なお、「高機能自閉症」「軽度発達障害」は診断基準となっている障害名ではありません。

アメリカ精神医学会もDSM-4まで「自閉症」「アスペルガー障害」といった障害名で分類していました。ところが2013年、診断名を19年ぶりに改定したDSM-5では、これまでの研究結果を踏まえて「自閉症スペクトラム障害」になるなど分類名がかなり変わっています。そのため現在これらの障害名が混在して使用され、混乱を生じやすい状態なのです。

「自閉症スペクトラム障害」という名称はくくりが大きいため分かりやすく、新しく出版された専門家の書籍等は自閉症スペクトラム障害に変わっていきていますので、今後はますます広がることでしょう。(注7、8)

子供の自閉症スペクトラム障害を疑ったら

すぐに医療機関を受診するのはハードルが高いと感じる場合、まずは無料相談ができる専門機関の相談窓口や乳幼児健診の際に相談してみるとよいでしょう。かかりつけの病院に問い合わせると、ソーシャルワーカーが対応してくれることもあります。

現在自閉症スペクトラム障害に対する治療法が確立されていないとはいえ、なすべきことがない状態ではありません。早期からの療育や環境を整えるなどの配慮次第で症状を緩和しますし、なにより本人の困りごとを軽減させることは充分可能です。

そのためには同じ自閉症スペクトラム障害を持つ子供の保護者間で情報を集めたり、専門家の知識を学んだり、サポートを受けたりすることが大切。一番身近にいる私たち親が子どもをよく観察し、何にどんな風に困っているのかを理解することは必要不可欠です。

周囲の人達にも知ってもらい、子供達が周囲の人達と共に生きていける環境を築いていくことが、子供だけでなく親にとっても明るい未来を作り出すことに繋がります。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪