子供の熱が下がらない原因となる病気に関する記事

子供の熱が下がらない15の病気/受診の目安と対処法

子供の熱が下がらない15の病気/受診の目安と対処法

子供の熱が下がらないときは病院へ行くべき?受診/再受診の目安や、子供の熱が長引く病気、家庭でのホームケアを解説します。

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子供の熱が下がらない!3日以上続く原因と再受診&ホームケア

子供の熱がなかなか下がらないと、親は不安になりますよね。発熱後すぐに病院に連れて行ったのに、3日、5日、一週間と熱が下がらない子供もいて、再受診した時には即入院になることも…。また、「解熱剤はあまり使わない方がいい」「医者は自分の子に解熱剤は使わない」などの情報を耳にすると、「病院を再受診すべき?」「解熱剤を使った方がいい?」と、判断に迷ってしまいがちですね。

今回は、子供の熱が3日以上下がらない原因となりやすい15の病気、病院受診/再受診の目安、子供の熱が下がらない時のホームケアについてご紹介します。子供は大人よりも頻繁に熱を出すものですし、ただの風邪であることも多いのですが、重篤な病原菌に感染することもあり楽観できません。親として子供の病気に対する正しい知識を身につけ、適切に対処しましょう。

子供の熱が3日以上下がらない16の原因

子供が発熱した場合、単純な風邪であれば1~2日で治まっていきますので、子供の熱が上がったり下がったりを繰り返したり、熱が高かったりしても、水分がきちんと摂れていて機嫌もよければ、それほど心配はいりません。子供は大人よりも免疫機能が十分に発達しておらず、体温をあげることで病原体を撃退する傾向が強いので、高熱を出すことがしばしばあるのです。

ところが、中には注意すべき発熱もあります。それが、3日以上熱が下がらないケースです。こういった場合には、病院受診すべきウイルス性の感染症が隠れていたり、それが重症化していたりするケースが多いので、症状に応じて適切に対処することが大切です。

突発性発疹

突発性発疹は、赤ちゃんが初めて熱を出す病気の代表格で、「2歳までの乳幼児が全員罹る」と言われていて、中には感染したのに発症しない子供もいます。ヒトヘルペスウイルス6(HHV- 6)、7(HHV-7)という2種類のウイルスによって引き起こされる病気のため、2回罹る子供もいます。

突発性発疹の特徴的な症状

  • 38.5℃以上の突然の発熱
  • 便は少し緩めになることが多い
  • 熱が下がると全身に淡い発疹が出る

まれに40℃以上の熱が出たり、熱性けいれんを起こしたりする子供もいますが、多くの場合は3~4日程で熱が下がりますし、身体に現れる発疹も自然に消えていきます。

突発性湿疹で気をつけなければならないのが、水分補給です!水分が不足すると脱水症状を起こす恐れがありますので注意しましょう。突発性湿疹の場合は、子供の熱が下がらないのに元気に過ごす場合が多いので、睡眠や水分が摂れている場合は、薬に頼るのではなく水分を補給しながら様子の観察を続けましょう。

水疱瘡(水痘)

水疱瘡(みずぼうそう)は「水痘」とも呼ばれ、水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる病気で、とても感染力が強く、9歳までにほとんどの子供がかかると言われています。

水疱瘡の特徴的な症状

  • 37℃前後の突然の発熱
  • 食欲の低下
  • 軽い頭痛
  • 水泡をともなう全身の発疹

水疱瘡の場合、通常それほど熱は上がらず、2~3日で平熱に下がります。咳や鼻水、水泡の内容物を介して感染が拡大しやすい病気で、学校教育法で出席を停止すべき感染症に指定されていますので、幼稚園や保育園、小学校などの集団生活を送っている場合は、全身の発疹がカサブタになるのを待ち、医師の許可が下りてから登校を再開しましょう。

ただし、中には合併症を引き起こす場合があります。重症化すると、肺炎、無菌性髄膜炎、気管支炎、熱性けいれんなど起こすことがありますので、急な高熱や呼吸、頭痛や吐き気などに注意が必要です。水疱瘡の予防接種は2014年から定期接種になりましたので、重症化を防ぐためにも、1歳のお誕生日を過ぎたら忘れずに接種しましょう。また、水疱瘡の予防接種の間隔に気をつけないと、2回目の接種ができなくなることがありますので注意しましょう。

手足口病

医者に口の中を診られる子供

手足口病とは、コクサッキーA-16とエンテロウイルス71などのウイルスによって引き起こされる病気です。手足口病は、幼稚園や保育園で7月を中心に流行するので、夏風邪と間違えられることもあります。

手足口病の特徴的な症状

  • 手の平や足の裏、口の中などに水泡状の発疹ができる
  • 熱は高くなく、37~38℃前後の微熱程度

手足口病の症状として発疹がでますが、子供の場合手や足に出る発疹に痛みを伴うことはあまりありません。ただし、口の中の水泡は、強い痛みを伴い食事がとれない子もいます。口の中の痛みがひどい時は熱い食べ物や塩味、酸味の強い食べ物を避けて、子供が食べやすい柔らかい食べ物を用意して体力を回復させましょう。

手足口病は発熱もひどくありませんし、これといった積極的な治療をしなくてもほとんどが自然に治りますが、ヘルパンギーナと手足口病は同種のウイルスが原因で、発症時期や症状が似ているため、医師でも診断が難しいことがあります。

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナは、コクサッキーA群のウイルスによって引き起こされる病気で、夏に乳幼児の間で流行します。

ヘルパンギーナの特徴的な症状

  • 38~40℃の高熱が2~3日続く
  • 口の中やのどの奥に痛みを伴う水泡状の発疹ができる

ヘルパンギーナの症状は手足口病と似ているため混合されやすいのですが、ヘルパンギーナでは手や足に発疹が現れることはありません。ただし、ヘルパンギーナと手足口病は、同じ時期に流行する感染症ですので、同じ時期に両方とも感染して発症することがあります。ヘルパンギーナの方が発熱によるダメージも口の痛みもひどいことが多いので、脱水症状には特に注意して看病してあげましょう。

RSウイルス感染症

RSウイルス感染症とは、RSウイルスによって引き起こされ、2歳までにほぼ100%の子供がかかると言われている感染症で、毎年秋~冬に乳幼児の間で流行します。RSウイルス感染症ですが、特に生後数週間~6ヶ月未満の乳児に多い傾向があります。

ヘルパンギーナの特徴的な症状

  • 38℃前後の発熱
  • 鼻汁

一生涯で何度も感染するウイルスですが、感染を繰り返すにつれ症状は軽くなり、大人になる頃には鼻風邪程度であったり、かかったことに気付かなかったりするケースも多いくらいです。通常、RSウイルス感染症の症状は数日で自然と治まります。

ただし、生後6ヶ月以内の乳児や未熟児、循環器系の基礎疾患がある子供、初感染の場合は特に重症化しやすくRSウイルスによる肺炎や気管支炎などで入院治療を必要とすることもあります。医師の判断で自宅療養になった場合は、脱水症状に注意が必要です。水分を大目に取らせながら、安静にして様子を見ましょう。

ヒトメタニューモウイルス感染症

乳児の腕に注射する

ヒトメタウイルス感染症は、2001年に発見されたヒトメタニューモウイルス(hMPV)によって引き起こされる病気で、「子供が5歳までに1度かかる」と言われ、1~2歳頃の幼児が感染することが特に多く、毎年春~初夏の3~6月に乳幼児の間で流行します。

ヒトメタニューモウイルスの特徴的な症状

  • 38~39℃前後の発熱
  • 鼻汁

ヒトメタニューモウイルス感染症は、一生涯で何度も感染します。ヒトメタニューモウイルス感染症の症状は、4~5日続くことが多いのですが、RSウイルス同様に感染回数が増えるごとに症状は軽減していきます。

RSウイルスと見た目は非常に似ていますが、流行時期が若干ずれていて、RSウイルス→インフルエンザ→ヒトメタニューモウイルスという流れで、流行が訪れる傾向があります。高熱が何日も続くことで脱水症状になったり、肺炎や喘息用気管支炎などの重症化したりする恐れもありますので、症状が続くときには再受診しましょう。

伝染性紅班(りんご病)

通称「りんご病」と呼ばれる伝染性紅班は、パルボウイルスB19というウイルスによって引き起こされる病気で、5歳~9歳頃の子供に最も多く、次いで0歳~4歳の子供に多い感染症です。子どもから大人に感染することもありますので、妊婦さんへのりんご病の感染には注意が必要です。

伝染性紅班(りんご病)の特徴的な症状

  • 37℃前後の微熱程度の発熱
  • 頬に紅い発疹がでて、りんごの様なほっぺになる
  • 腕や足にまだらなレース編み模様の発疹がでる
  • 関節痛

りんご病の発熱は37.5℃以上になることは稀で、ほとんど合併症を起すことはありません。発熱は1~3日間で自然と治まりますが、りんご病の場合は熱があっても元気に動き回る子は多いので、できるだので、できるだけ自宅でゆっくり静養させましょう。
頬が赤くなる前の風邪に似た初期症状の時が最も感染力が強いため、保育園や小学校でりんご病が流行した時には、風邪のような症状が出た時にはりんご病を疑いましょう。りんご病の潜伏期間は10日ほどと長く、頬が赤く腫れるまでは「りんご病」と気づきにくいため周囲に感染させないための配慮が必要です。

マイコプラズマ感染症

マイコプラズマ感染症は、ウイルス性の感染症ではなく、マイコプラズマニューモニエという細菌によって引き起こされる病気です。一年中感染する可能性があり、秋の終わり頃~春先にかけて流行しやすいのですが、オリンピックの年は特に流行しやすいと言われています。また、5~10歳の子供に多く7~8歳がピークですが、大人も感染します。

マイコプラズマ感染症の特徴的な症状

  • 37~39℃の発熱
  • 痰の絡んだ激しい咳
  • 頭痛
  • 全身の倦怠感
  • 喉の痛み

多くの場合、発熱は2~3日で治まりますが、中には40℃代の高熱が1週間以上続き、入院するケースもあります。また、頑固な咳が1ヶ月くらい続き咳喘息の要因となったり、マイコプラウズマ肺炎の症状を引き起こしたりすることも多いので、周囲でマイコプラズマ感染症が流行している時期は、発熱と咳が見られたら、早めに医師を受診して治療を始めましょう。

マイコプラズマ感染症は、咳などの飛沫感染で拡大しますが、感染力はそれほど強くなく、密接な接触がなければうつりにくいと言われています。ですが、マイコプラズマ肺炎の子からうつる可能性が高い学校や幼稚園、保育園では注意が必要で、学校教育法でも明確な日数は定められていませんが、出席停止とされている感染症です。

インフルエンザ

額にタオルを載せた少女

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる非常に感染力の強い病気です。インフルエンザウイルスには複数の種類があり、冬~春先にかけて流行します。感染が疑わしい場合は、速やかに病院を受診しましょう。

インフルエンザの特徴的な症状

  • 39℃以上の突然の発熱
  • 頭痛
  • 全身の倦怠感
  • 全身の関節の痛み
  • 喉の痛みや咳
  • 腹痛や下痢

インフルエンザは、体力の低下した高齢者や子供の命を奪うこともある危険な感染症で、インフルエンザ脳症などの合併症を起こすリスクもあり、特に3ヶ月未満の低月齢の赤ちゃんのインフルエンザには注意が必要です。

インフルエンザの高熱は3~5日前後続きますが、予防接種を行うことで脳炎などの重症化を防ぐことができ、発熱後24時間で簡易検査を行えますので、そのタイミングで病院を受診すればリレンザやタミフルなどの特効薬を処方され、早ければ半日で効いてきて熱が下がることもあります。

インフルエンザに感染した場合、「子供の熱が下がらない…」とママがただの風邪と勘違いして、市販の総合感冒薬や解熱鎮痛剤を飲ませることで、インフルエンザ脳炎/脳症を引き起こす要因となることがありますので、インフルエンザの子供の症状を事前にチェックし、流行時は特に気をつけましょう。

10麻疹(はしか)

麻疹は麻疹ウイルスによって引き起こされ、極めて感染力が強く、日本では現在でも年間20~30人程の子供の尊い命が奪われている重い病気です。

麻疹の特徴的な症状

  • 38℃以上の高熱で上がったり下がったりする
  • 口の中や全身にかゆみを伴う発疹が現れる
  • 初期は激しい咳がでる
  • 大量に鼻水がでる
  • 目やにや目の充血

麻疹は咳や鼻水、目やになどの症状と共に発熱し、2~4日ほど続いたあと一旦下がりますが、その後39℃以上の高熱が3~4日続き、全身に発疹も現れます。肺炎や脳炎、クループ症候群、心筋炎などの合併症発生リスクもあり、危険な病気ですので、麻疹を疑う症状がある場合には、速やかに病院を受診して医師の指導の下で治療を始めましょう。

麻疹は一度かかれば終生免疫がついてその後感染することはありませんので、予防接種を受けて予防することが一番大事です。予防接種を受けることで95%以上の確率で免疫抗体を獲得できますので、満1歳のお誕生日になったら、予防接種を受けましょう。

11溶連菌感染症

溶連菌感染症は、A群溶血性レンサ球菌という細菌が、喉に感染することによって引き起こされ、3歳以上~中学生くらいまでの子供に多く発症し、幼稚園や保育園、小学校で流行しやすい感染症です。冬と春から初夏にかけて流行する傾向があります。

溶連菌感染症の特徴的な症状

  • 38℃以上の発熱
  • のどの痛み
  • 嘔吐
  • 全身にかゆみを伴う小さな発疹が現れる
  • 舌に小さな赤い発疹が現れる
  • 熱が下がると手足の皮膚がむける

溶連菌感染症の症状の一番の特徴は、舌に現れるブツブツで、その様子からイチゴ舌と呼ばれます。溶連菌の治療では抗生剤を10~14日間継続して服用しますが、熱が下がったことに安心して最後まで服用を続けないと、すぐに熱がぶり返して再発してしまいます。

また、「溶連菌は自然治癒する」という噂もありますが、きちんと薬で完治をさせないと、急性糸球体腎炎やリウマチ熱を引き起こす可能性がありますので、必ず医師の指導に従って最後まで薬を服用しましょう。投薬治療を始めれば発熱は3~5日で落ち着きますが、舌や喉の痛みは残るので、食べやすい物を食べさせながら水分を大目にとって、自宅で安静にして体力の回復を図りましょう。

12アデノウイルス感染症(プール熱)

プール

アデノウイルス感染症とは、42種類ものアデノウイルスによって引き起こされる病気で、喉粘膜に炎症を起こして重症な扁桃炎(浸出性扁桃炎)を引き起こします。アデノウイルスは夏のプールの時期に流行することから、プール熱(咽頭結膜熱)と呼ばれることもありますが、夏以外にも感染しますし、プールに入っていない子供でも感染することがあります。

アデノウイルス(プール熱)の特徴的な症状

  • 38~42℃の発熱
  • のどの痛み
  • 目やにや充血

アデノウイルス(プール熱)の症状は、40℃以上の突然の高熱から始まることが多いです。発熱が5日ほど続くため、体力を消耗しやすく、幼児の場合には特に脱水に注意が必要です。抗生物質が効かないため対処療法を行いますが、あまり水分が摂れず脱水症状を起こしている子供の場合、入院して点滴治療を行うことがあります。

13川崎病

川崎病は、日本人、日系アメリカ人のアジア系の人に多い病気で、原因はまだはっきりと解明されてはいないのですが、「ウイルスや細菌に感染したのをきっかけに免疫反応が起こり、全身の血管に炎症が生じているのかもしれない」と考えられていて、夏と冬に多く発症します。

川崎病の特徴的な症状

  • 38℃以上の熱が5日以上続いている
  • 全身に発疹が見られる
  • 両目が充血する
  • 唇が赤くなったり、舌にイチゴのようなブツブツ(イチゴ舌)が見られたりする
  • 手足が腫れたり、手の平や足の裏が赤くなったりする
  • 片方の首(リンパ)が腫れる

川崎病には罹りやすい子と罹りにくい子がいて、一度かかって直っても2~3%の子供が再発し、うつる病気ではないのに1~2%の子供が兄弟で発症しています。

38℃以上の高熱が5日以上続いた後、冠動脈障害を主とする心疾患が後遺症として現れることが多く、基礎疾患のない子供でも心筋梗塞を起こす可能性があるので早期に病院での治療が必要です。川崎病の診断は家庭では難しいので、以特徴的な症状のうち4つ以上が見られる場合は、川崎病の可能性がありますので、速やかに病院を受診して医師の診断を受けましょう。

14肺炎

病院のベッドに寝る子供

肺炎は、これまでご紹介してきた感染症の原因となる細菌やウイルス以外にも、さまざまな細菌やウイルス、誤嚥などによって、肺そのものが炎症を起こしている状態をいいます。

肺炎の特徴的な症状

  • 38℃以上の高熱
  • 激しい咳
  • 粘着性の高い黄色、緑、赤茶色のついた痰
  • 胸の痛み
  • 呼吸困難

子供の場合は、風邪による発熱は1~2日で落ち着きますが、肺炎はそれ以上発熱した状態が続きますので、3~4日高熱やひどい咳などの症状が続いている場合は、肺炎を疑います。
肺炎はレントゲン検査ですぐに診断できますので、症状をこじらせてしまう前に早めに受診するように心がけましょう。

15無菌性髄膜炎

無菌性髄膜炎とは脳の髄膜の炎症で、子供に多い感染症のウイルスが原因となって生じることがあります。子供の熱が下がらない時には、合併症として無菌性髄膜炎を併発している恐れがありますので、特有の症状が見られる場合は、早急に病院を受診しましょう。

無菌性髄膜炎の特徴的な症状

  • 40℃くらいの高熱
  • 頭痛
  • 悪寒・吐き気

無菌性髄膜炎になると、他にも「首がこわばり前に曲げにくい」「意識が薄くなる」などの症状が見られることがよくあります。自然感染だけでなく、予防接種の副反応として発症することもあり、下記の感染症が原因で発症することがわかっていますので、子供の熱が下がらない場合は特に注意しましょう。

<無菌性髄膜炎に特に注意すべき子供の病気>

子供の熱が下がらない時の再受診の目安

子供の発熱の場合、不要に病院を受診することで、病院で別の病気をもらってしまうこともありますので、子供の熱が下がらない場合は、まずは落ち着いて子供の様子を観察し、受診の検討をすることが大切です。

子供の熱が1~2日下がらない場合

子供の熱が1~2日下がらない場合も、周囲で特に流行している感染症もなく、子供が元気で食欲があり、水分も睡眠も充分に摂れているようであれば、自宅で様子を見てもよいでしょう。子供は大人よりも熱に強く、発熱していても元気な場合が多いです。むやみに移動させて体力を消耗させるよりは、自宅でゆっくり静養させて病気から回復させてあげましょう。

ただし、周囲でインフルエンザが流行しているなど、感染症に感染している恐れがある場合は、病院を受診しましょう。感染拡大を防ぎ、特効薬で早く治すことができる感染症もあります。

子供の熱が3日以上下がらない場合

診察を受ける子供

病院を受診していない場合、3日以上子供の熱が下がらなければ、一度病院を受診して原因を特定してもらいましょう。発熱が続くため、日中元気であっても徐々に疲れが出てきて、夜突然症状が悪化し、水分が摂れなくなって脱水症状になることもあります。

また、一度病院を受診して原因が特定されている場合でも、処方された薬を飲ませているのに3日熱が下がらない場合は、病院を再受診しましょう。脳炎や髄膜炎などの合併症を起している恐れもあります。特に下記の症状がある場合は、早急に病院を受診しましょう。

  • ガタガタ震えるほど寒気がひどい
  • 元気がなく、ぐったりして顔色が悪い
  • 水分を摂れない
  • けいれんが起きた
  • 喘鳴が聞こえたり、呼吸が浅くなっている

子供の熱が下がらず発疹が出た場合

発熱と共に皮膚に発疹がでる子供の病気はいくつかありますが、一度病院へ行って「問題はない」と言われた後に、熱が下がらず発疹がでた場合には、速やかに病院を受診しましょう。早期に原因に応じた治療をしなくてはいけません。はしかや水ぼうそうなどの感染性の高い病気の可能性もあります。

一度目の受診が早い時期の場合、検査しても病原体が検出できず、発見や処置が遅れてしまったというケースもありますが、できればセカンドオピニオンを求めて別の病院を受診し、原因を診断してもらうことをおすすめします。

夜間や休日に判断に迷った時は…

子供の様子が急に悪くなって再受診を考えたときに、平日の日中であればかかりつけの小児科へ行けばいいのですが、夜間や休日は救急外来のある総合病院へ行くしかありません。ただし、こういった病院は多くのお医者さんが交代で当直勤務をしていますので、小児内科の専門医がおらず、きちんとした対応ができないケースもしばしばあるようです。

夜間・休日に緊急外来を行っている病院数は少なく、患者も集中しやすいので待ち時間が長いといったデメリットもありますから、夜間や休日に再受診を考えた場合には、まず夜間・休日の電話相談窓口に電話をして、小児科の専門医や看護師さんの必要なアドバイスを受けるとよいでしょう。

夜間・休日の小児緊急電話相談

全国共通で「#8000」
電話をかけると小児科医や看護婦さんに電話がつながり、対処法や病院等のアドバイスをくれます

子供の熱が下がらない時のホームケア

額に熱さましシートを貼って寝る子供

親にとって子供の発熱が心配なものですが、発熱は体に病原体が侵入した時のごく当たり前の生理現象です。基本的に熱があるだけであれば、慌てて病院を受診する必要はありません。必要以上に不安がらず、自信を持って家庭で子供の熱への対処をしてあげましょう

数値ではなく子供の全身症状を見て!

子供の熱は急激に上がることがおおいので、慣れていないとビックリして不安になってしまいますが、熱の高さは病気の重さとイコールとは言えません。発熱は病気の原因ではなく、体で悪さをする病原体と戦っている証拠です。

病院で原因を突き止めたら

  • 水分や食事や睡眠がとれているか
  • 肺炎や無菌性髄膜炎などの合併症を併発していないか
  • 脱水症状になっていないか

など、子供の全身症状を観察しながら、落ち着いて必要な対処をしていきましょう。

「快適」「安静」「水分補給」を第一に!

家庭でできる発熱ケアの第一は、落ち着いた環境で安静にすることです。「熱があるから温めてあげなくちゃ!」と、暑がっているのに無理に布団をかけたり、寒くて震えているのに布団で温かくして静かに寝られなかったり、食欲がないのに「たくさん食べれば元気になる!」と無理に食事をさせると、かえって体力を使い悪化してしまうことがありますので注意しましょう。

また、食欲があるようなら、消化の良い物を食べさせましょう。「人は1週間くらい食事を摂らなくても、栄養を蓄えているので大丈夫だ」と言われていますが、水分が不足するとすぐに体調が悪化し非常に危険です。口や喉の痛みがひどい場合は、食事だけでなく水分が摂れずに脱水症状を起こす子供も多いので、水分は大目に摂らせるように注意し、どうしても水分が摂れていない場合は、早めに病院を再受診しましょう

子供の平熱を知っておきましょう

子供の平熱は個人差が大きいので、日頃から子供の平熱を熟知しておきましょう。子供は大人よりも体温が高めなので、平熱の高い子は37℃以上の熱があってもケロっとしていることがあります。37.5℃以上あれば発熱、38℃を超えると高熱と覚えておくとよいでしょう。

子供の正常範囲の体温の目安

・乳児…36.3~37.4℃
・幼児…36.5~37.4℃
・小学生以上…36.5~37.3℃

子供の発熱には自信を持って対処しましょう

子供の熱は夕方から夜にかけて熱が上がり、朝方に熱が下がりやすいという特徴があります。朝、熱が下がったからと外出をしたり、油っぽく消化に悪い物を与えたりすると体に負担がかかり、すぐに熱がぶり返してしまうことが多いので、熱が下がっても1日は安静を保ち食事も徐々に通常のものに戻していきましょう。

熱が下がっても、子供の食欲のないときや元気がなく機嫌が悪い場合には、まだ病気が完全に良くなっていないことを示していますから、もう少し様子を見ましょう。子供の熱の特徴と、普段の様子をしっかりと把握しておいて、子供の発熱に必要以上に不安にならず、冷静に対処していきましょうね。

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