小児肥満の原因と対策とはに関する記事

小児肥満の原因とは?肥満度チェックで子供の肥満症を予防!

小児肥満の原因とは?肥満度チェックで子供の肥満症を予防!

小児肥満とは?肥満度チェックと小児メタボリックシンドロームの診断基準を知り、肥満の原因に応じて対処し肥満解消しましょう。

マーミーTOP  >  子育て  >  小児肥満の原因とは?肥満度チェックで子供の肥満症を予防!

小児肥満は生活習慣病の予備軍?気を付けたい子供の肥満

よく食べて丸々している子は元気だと思われがちで、ママも子供の肥満を放置してしまうことがあるのですが、小児肥満は将来的に生活習慣病のリスクを高めることから、早めに対策することが求められています。特に、現代社会のライフスタイルや食生活では、小児肥満になるリスクは高くなっており、注意が必要なのです。

ここでは、肥満度や小児メタボリックシンドロームの診断基準など、小児肥満について具体的に知ることから始め、原因や対策、合併症についても詳しくみていきましょう。この記事を、生活習慣を見直すきっかけにして、小児肥満にならないように気を付け、子供が健康で元気に成長していけるように、取り組んでいきたいですね。

小児肥満によるメタボリックシンドロームに注意!

高カロリー食品を食べる子供のイラスト

不規則な生活や運動不足、スナック菓子が簡単に手に入る環境などにより、小児肥満の増加は深刻となっています。小児肥満の子の7割が成人肥満に移行すると言われており、さらに高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を引き起こすリスクを高めることから、小児肥満には気を付けなければなりません。

そこで、厚生労働省では、肥満度を測定するだけでなく、小児期メタボリックシンドロームの診断基準を設けることにより、小児肥満を早期に発見し対処することを呼びかけています。6歳~15歳の小児メタボリックシンドロームの診断基準は、次のようになっているのでみていきましょう。

ウエスト周囲径

大人と同じで、ウエスト周囲径がメタボリックシンドロームの診断基準となっています。ウエスト周囲径が、中学生で80cm以上、小学生で75cm以上、またはウエスト周囲径(cm)÷身長(cm)=0.5以上であれば、小児メタボリックシンドロームを発症していることになります。

ウエストの正しい測り方は、意外に知られていないので、以下を参考にしてみましょう。基本はお臍の上を測ることです。

ウエストの正しい測り方

  • 両腕を自然に下げてまっすぐ立つ
  • お腹に力を入れないで、リラックスした状態で軽く呼吸をする
  • 軽く息を吐いたまま、お臍の高さで水平にしてメジャーなどで測る

選択項目(3項目のうち2項目以上)

ウエストを計るメジャー

ウエスト周囲径が診断基準に当てはまり、かつ高血糖や高血圧、糖質代謝異常の3項目のうち、2項目以上が当てはまると、小児メタボリックシンドロームを発症していることになります。それらは、次のような数値で示されているので、みていきましょう。

ウエスト周囲径の診断基準

  • 中性脂肪(トリグリセライド):120mg/dl以上かつ/またはHDLコレステロール:40mg/dl未満
  • 収縮期(最大)血圧:125mmHg以上かつ/または拡張期(最小)血圧:70mmHg以上
  • 空腹時血糖:100mg/dl以上

子供の肥満度チェック

肥満度は、身長と体重のバランスから判定されますが、次のような日比式肥満度の計算式によって、肥満度を正確な数字で算出することができます。ここで言う肥満度は、標準体重を何%オーバーしているかを表していますので、標準体重の求め方についてもみてみましょう。また、幼児と学童で判定基準が異なっているので注意しましょう。

子供の肥満度の計算方法

1.お子様の標準体重を計算する

標準体重(kg)=係数1×身長(cm)³+係数2×身長(cm)²+係数3×身長(cm)+係数4

※標準体重の計算に必要な係数1/2/3/4

性別 男子 女子
係数1 0.0000641424 0.0000312278
係数2 -0.0182083 -0.00517476
係数3 2.01339 0.34215
係数4 -67.9488 1.66406
2.実際の体重と標準体重から肥満度を計算する

肥満度(%)=(実測体重(kg)―標準体重(kg))÷標準体重(kg)×100

子供の標準体重と肥満度の計算

ちょっと標準体重の計算が面倒なので、以下の計算機に身長(cm)と体重(kg)を入力してもらえれば、標準体重と肥満度を計算して算出することができます。

※小数点第1位まで入力

 男子女子
標準体重
肥満度

子供の肥満度の判定

幼児の場合、肥満度が15%以上は肥満児と判定されます。
また、学童期以降の肥満度は次の通りです。

  • 軽度肥満:20~30%
  • 中等度肥満:30~50%
  • 高度肥満:50%以上

小児肥満の主な4つの原因

食事をしている子供

小児肥満になるのは、現代人のライフスタイルや食生活に原因があるのですが、その4つの原因と、なぜそれらが肥満につながるのかについて詳しくみていきましょう。小児肥満の原因を知ることで、食生活やライフスタイルを見直すきっかけにして、子供が健康に成長できるように手助けできるといいですね。

1朝食抜きの生活

1食抜いているわけなのに、なぜ肥満になるのと疑問に思うかもしれませんが、朝食を抜いている子供に、肥満児の割合が高いことがデータで明らかになっています。これは、朝食を抜くと、その後間食しやすくなって食事の時間が乱れることや、エネルギーを節約し、脂肪を蓄えようとする体の仕組みが、肥満につながるからです。

2栄養バランスの偏り

高カロリー食品

食べ物の好き嫌いがあったり、外食する機会が多かったりすると、栄養バランスが偏ってしまいます。子供の好きな食べ物には、高脂質で高カロリーの物が多く、そればかり食べていると、カロリーオーバーで肥満へとつながってしまいます。なるべく手作りの料理を、バランスよく食べるようにしましょう。

3スナック菓子などの高カロリーの間食

現代では、スナック菓子などの高カロリーなおやつが店頭に並び、手に入りやすい環境になっているので、その誘惑に逆らえずに、ついつい食べ過ぎてしまうことも。間食をし過ぎると食事の時間が不規則になったり、一日の摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまったりするため、肥満につながるのです。

4ゲームによる外遊びの減少

ゲームで遊んでいる子供達

1日のゲームに費やす時間が多い子供は、高度肥満の割合が高くなることがデータによって明らかになっています。子供のゲームは夢中になりやすく、家に閉じこもってしまうようになるので、どうしても外遊びをして体を動かす機会が少なくなってしまい、小児肥満の原因になるのです。

小児肥満が引き起こす合併症

小児肥満に注意しなければならない一番の理由が、合併症を引き起こす可能性があることです。健康に害を及ぼす肥満は「肥満症」と呼ばれ、病気としての治療が必要となります。

小児肥満はさまざまな合併症を引き起こし、特に次の3つの生活習慣病は、将来的に動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中を起こす原因となります。次の病気について理解し、小児肥満との関係も知っておきましょう。

糖尿病

糖尿病は、血液中の糖のコントロールが上手くいかずに、糖が尿といっしょに排出されてしまう病気のことで、大人だけでなく子供でもかかる小児糖尿病が、最近では周知されてきています。特に、運動不足や食べ過ぎによる肥満は、2型糖尿病になりやすいと言われています。

高血圧

血圧を計る子供のイラスト

小児肥満を発症すると、体内の血液量が増加するため、その血液を体全体に行き渡らせようと、心臓が過剰にポンプ運動を行うようになります。そうなると、高血圧の症状が現れ、心不全になるリスクも高まってしまうのです。さらに、子供の頃に高血圧を発症すると、大人になってもほとんどのケースで高血圧は改善しません。

逆に、子供のうちは軽度の高血圧でも、放置していると、大人になってから高血圧症を発症するリスクが高くなっています。小児肥満が原因である高血圧は、肥満の解消とともに改善されることが多いので、まずは、小児肥満を解消するための対策を実践していくことが必要です。

脂質異常症

小児肥満の子は、高カロリー、高脂肪の食べ物を好んだり、運動が苦手だったりするのですが、これらのことが原因になって脂質異常症を引き起こすことがあります。脂質異常症とは、血中コレステロールや中性脂肪などの脂質が基準よりも多いことで、脂質異常症を発症すると、動脈硬化のほか心筋梗塞や脳卒中などが起こりやすくなります。

特に、動脈硬化は子供の頃から進行するため、大人になってから心臓や血管の疾患に発展することもあるので、脂質異常症には注意しなければなりません。症状の改善ポイントは、小児肥満の解消であり、思春期以降であれば、投薬による治療を行うこともあります。

小児肥満への対策

子供の肥満は、生活リズムや食生活などに原因があるため、肥満を解消するためには、ママやパパが正しい知識を持って対策に取り組まなければなりません。子供によって肥満の原因は異なり、症状が改善されないようであれば、肥満外来で治療を行うことも考えておきましょう。

生活習慣の改善

朝食を取る子供のイラスト

夕食の時間が遅くて、朝食抜きは肥満になりやすいため、早めに夕食を済ませて朝食をしっかり摂るようにしましょう。成長期なので、厳しい食事制限が避け、栄養バランスの摂れた食事を心がけるといいですね。睡眠不足は肥満につながることから、早寝早起きをするなど生活習慣の改善が大切になります。

日常的に体を動かす

肥満体型だと動くのも億劫になり、摂取エネルギーが消費エネルギーをますます上回ってしまい、悪循環に陥ってしまいます。天気の良い日は外遊びをする、休日は家族で運動をするなど、日頃から体を動かすように促しましょう。最初は、家族で散歩することから始めてもいいですね。

肥満外来での治療

肥満外来では、専門家の指導によって安全で無理のないダイエットを行うことができるので、成長期の子供でも安心です。さらに、肥満による生活習慣病や腰痛を発症している場合は、保険が適用されるので費用の心配がありません。治療としては、各々の肥満に原因に応じて、食事療法・運動療法のほか、薬物療法が行なわれます。

スポンサーリンク

おすすめコンテンツ