子供が嘔吐!熱なしは大丈夫?に関する記事

子供の嘔吐で熱なし下痢なしの原因は病気?登園登校はOK?

『子供の嘔吐で熱なし下痢なしの原因は病気?登園登校はOK?』

子供が嘔吐しても熱なし?「心配なさそうだな…」と安易に判断せず、少し安静にさせ、原因を探ってみましょう。思わぬ病気や不調のサインかもしれません。発熱などの症状を伴わない子供の嘔吐の原因や病院の受診目安、対応方法をご紹介します。

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子供の嘔吐で下痢なし熱なしの原因は?園や学校は行ってもいい?

子育てをしていると子供が嘔吐したものの熱なしで、下痢や頭痛などなどの他の症状もなくてケロッと元気にしているこがあります。熱でもあれば感染症を疑うのですが、嘔吐だけの症状だと、それが危険な病気なのかどうかわからないので、病院に連れて行くべきかなど対処方法に悩んでしまうママも多いようです。

そこで今回は、子供の嘔吐で熱なしの症状から考えられる病気、病院の受診に対する考え方、通園・通学に対する考え方などについて、詳しくご紹介していきます。子供の嘔吐は発熱や下痢などを伴うケースが多いのですが、中には発熱などのわかりやすい症状がないまま始まって、重症化する病気もありますので、注意して見極めていきましょう。

【子供の嘔吐】下痢なし熱なしの原因は病気?

腹痛でお腹をおさえている子供のイラスト

私たちの体は体内に危険な異物や毒物が入り込んでしまったことを感じると、脳の延髄にある嘔吐中枢が反応し、胃の出口を閉め、胃の入口を緩め、逆流運動をお押して胃の内容物を吐き出させます。嘔吐とは本来病気を示すものではなくて、私たちの体に備わった命を守るための生体防御反応のひとつですが、時には命の危険を知らせるサインとなることも…。

自家中毒(周期性嘔吐症)

大人でも、プレッシャーや期待を受けると具合が悪くなってしまいますが、小さな子供は自律神経系の機能が未熟なので、大人以上に次のような精神的なストレスに弱い傾向があります。

  • 引っ越しなどの環境の変化
  • 遠足前の期待と興奮
  • 試験や発表会に伴う緊張や不安
  • 親の期待
自家中毒の男の子のイラスト

また、チョコレートやチーズなどの脂肪の多い食品で刺激を受けると自律神経の働きが乱れ、脂質の代謝異常をきっかけに血液中のケトン体が増えてしまい、自家中毒の嘔吐がおきてしまうこともあります。自家中毒は周期性嘔吐症、アセトン(ケトン)血性嘔吐症とも呼ばれ、小さな子供、特に男の子に発症者が多いのですが、次のような症状があるときは、自家中毒を疑った方がいいかもしれません。

自家中毒が疑われる症状

  • 周期的に何度も嘔吐を繰り返している
  • 発熱などの前触れもなく嘔吐が始まる
  • 食欲不振や腹痛を訴えている
  • 吐いたときに口から腐ったリンゴのような、甘酸っぱい臭いがする
  • 嘔吐が激しくなると、黄色い胃液やコーヒーのカスのような黒っぽいものが吐しゃ物に混ざる

自家中毒は10歳頃までに治まってくることが多いのですが、嘔吐が激しく頻繁な場合は脱水症状のリスクがあるので、心配な場合はかかりつけの小児科医に相談をしてみてくださいね。点滴や吐気止めの服用などの治療とともに、自家中毒を引き起こしている原因を取り除いて、症状を改善していきましょう。

喘息

喘息でゼーゼーしている子供のイラスト

小さな子供は胃の幽門の機能が未熟なので、喘息の発作で気道に絡んだ痰を排出しようと咳き込んでいると、胃に複圧がかかりすぎて嘔吐してしまうこともよくあります。嘔吐をすると痰も一緒に排出されるので、吐いた後はケロッと元気になりますが、そのうちにまた気道に痰がからんで咳が始まり、嘔吐を繰り返すようになります。

喘息で嘔吐を繰り返す子は、「お腹が痛い」と訴えることが多いのですが、これは喘息による息苦しさから腹筋を使って呼吸をするために、筋肉痛になっているからです。

家庭では嘔吐の原因が胃腸の感染症と混同されやすく、喘息や呼吸器系の疾患の発見が遅れがちなのですが、子供の胸元から「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴が聞こえる場合には、喘息である可能性が高いので早めに小児科医に相談をすることをおススメします。

乗り物酔い

乗り物のイラスト

小さな子供は三半規管が十分に発達していません。そのため、車や電車などに乗って感じる体の揺れに過剰に反応して乗り物酔いになりやすく、胃や腸が刺激されて嘔吐してしまうことが多いです。乗り物酔いは車内の臭いや、乗り物のなかでテレビや絵本などを見ていること、空腹や睡眠不足などの体調によっても引き起こされますので、ドライブ中に遠くの景色を眺めさせたり、窓を開けて換気をしたりと、大人が気を付けてあげましょう。

乗り物酔いは成長するにつれて大半は軽減していきますが、子供の中で「乗り物=気持ち悪くなる」というイメージが固定してしまうと、酔って嘔吐する症状が悪化してしまいます。3歳前後から使える市販の薬や、医師の処方薬で乗り物酔いを改善することもできますので、乗り物酔いや嘔吐がひどい場合には、かかりつけの小児科医に相談をするといいでしょう。

脳しんとう

頭をぶつけている子供のイラスト

小さな子供は転倒事故や落下事故も多いのですが、頭を打って脳しんとうを起したときに、頭の痛みとともに、嘔吐することもよくあります。子供は脳の機能が未発達なので、大人と違って軽い脳しんとうであっても嘔吐しますし、ビックリして泣きすぎたことが嘔吐の原因になっていることも多いので、吐いたあとケロッと元気になり、行動に気になる所がなければ、それほど心配する必要はありません。

しかし、頭を打つような事故の場合は、脳挫傷から脳内出血が進行しているケースもありますので、事故のあと3日は子供の様子をしっかり観察し、心配な症状がみられる場合には、速やかに脳神経外科か、救急医を受診しましょう。

小さな子供は、自分の痛みを言葉で表現することができません。そういった時に嘔吐などの症状は子供の危険を見分ける指標になりますので、しっかり様子を確認してあげて下さいね。

食物アレルギー

アレルギー物質が含まれる卵のイラスト

卵やそばなどの特定の食べ物で起きる食物アレルギーがある子供の場合、アナフィラキシー症状の一つとして、激しい腹痛や嘔吐が起きることがあります。こういったアレルギー症状は、全身で急速に、しかも様々な部位や複数の臓器に急激に現れますので、急激な呼吸困難や血圧低下、意識を失うなどのアナフィラキシーショックが起きることもあります。

食物アレルギーの原因となりやすい食べ物を食べ、発熱などなく嘔吐が見られた場合には、早めに小児科医を受診して、原因を特定してもらいましょう。

食べ過ぎ飲み過ぎ

大量のお菓子を食べている子供のイラスト

子供は大人と比べて胃の容量が小さく、幽門の機能も未熟なので、食べ過ぎ・飲みすぎでおなかがパンパンになれば、ちょっとした刺激で嘔吐中枢が反応し、嘔吐してしまいます。食べすぎなので嘔吐した場合には、胃が軽くなってスッキリするので、吐いた後は元気に遊びだしますから、病気による嘔吐とは区別がつきやすいですね。

食べ過ぎ・飲みすぎによって子供が繰り返し嘔吐をしても、体重が順調に伸びているのであれば、それほど心配はいりません。ただし、小さい子供は自分の食事量を調整することができないので、好物を際限なく口に詰め込んでしまいますので、食べすぎが原因で頻繁に嘔吐する場合には、大人が食事量を加減して、子供の成長を見守ってあげましょう。

食後の激しい遊び

芝の上で走っている子供のイラスト

子供の幽門はまだまだ機能が未発達で、胃の形も大人と違ってストンとしたくびれの無い形。食べたものが逆流しやすい構造になっています。そのため、食事の後で激しい動きをして遊んだりすると、食べ物が逆流して嘔吐してしまいがちです。

食後に激しい運動をしたために嘔吐する場合は、胃の痛みや気分の悪さを訴えることがなく突然嘔吐し、嘔吐した後はケロッと元気に遊び始めるのが特徴です。子供は消化機能も未発達で、食べ物の消化に多くの時間やエネルギーがかかりますから、胃の負担を減らすためにも、食事の後は静かにして過ごすことを教えていけるといいですね。

反射性嘔吐

泣いている子供

小さな子供が指しゃぶりをしている最中に嘔吐したり、一生懸命おもちゃを舐めていたと思ったら嘔吐したりという場合は、反射性の嘔吐の可能性が高いです。大人が胃カメラを飲むときに「オエッ」となるのと同じで、喉の奥を刺激され胃の中のものが逆流する吐き気がおきますが、子供は大人と違って吐き気をこらえることができないので、胃の中のものを簡単に嘔吐してしまうのです。

反射性嘔吐は指などを口に入れた時だけでなく、大声で泣いたり、笑ったりしてもおきます。こういった反射的に起きる嘔吐は、吐いた後に元気に過ごしてれば心配する必要はありませんが、吐いたものをのどに詰まらせることがないように見守ってあげましょう。

便秘

子供は消化機能が未熟で、慢性的に便秘がちな子も多いのですが、便秘も嘔吐の原因の一つです。発熱や下痢などの症状がないのに、子供が腹痛を訴えて嘔吐を繰り返している場合には、便秘で嘔吐が引き起こされている可能性が高いといえます。

便秘による嘔吐はそれほど心配ありませんが、慢性的な便秘を改善すれば、嘔吐もピタッとなくなります。できるだけ食物繊維や水分を多く摂れるように食卓を工夫したり、腸の動きを活発にさせるマッサージを試したり、運動量を増やしたりしてみましょう。

子供の便秘は放置すると便失禁などにもつがりますので、なかなか便秘が改善されない場合には、かかりつけの小児科を受診して相談をするといいですよ。

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子供の嘔吐で下痢なし熱なしは病院を受診すべき?

子供を連れて病院の受付にいるお母さんのイラスト

嘔吐症状は、体の中にウイルスや病原体が入り込んでしまったり、脳が損傷を受けてしまったりなどの危険なケースと、反射的なもので心配をする必要のないケースと2種類にわけられます。嘔吐の原因が反射的な物であるとわかっている場合には、まずは水分補給などを心がけて自宅で様子を見守りましょう。

ただし、家庭で嘔吐の原因がはっきりと特定できない場合や、気になる症状があるかどうか判断が難しいときには困ってしまいますね。小さな子供は自分の体調不良を正しく表現することは難しく、発熱などのない単純な嘔吐の陰に重篤な症状が隠れているというケースもありますので、不安であれば積極的にかかりつけの小児科医を受診しておくことをおススメします。

病院を受診すべき!9つのサイン

嘔吐は胃腸や消化器の病気ばかりを疑ってしまいがちですが、頭や脳の症状から引き起こされているケースも多いです。嘔吐による脱水症状も心配なのですが、嘔吐の中で一番心配しなくてはいけないのが髄膜炎や脳炎などの脳の感染症で、こういった感染症の場合は早期に病気を見分けるだけでなく、早期の治療をしないと後遺症が残るリスクがあります。

病院のイラスト

子どもは自律神経が未発達で、日中よりも夜から朝にかけて体調の悪くなることも多いですが、診察時間外の深夜・早朝でも、子供が急に嘔吐を繰り返し始め、発熱や激しい頭痛を訴える場合には、髄膜炎や脳炎などの感染症が疑われますので迷わず救急医を受診しましょう

また、頭を打った後に嘔吐をして、しばらく様子を見ていた場合でも、次のような症状が現れはじめたら、頭部外傷がもとで脳内出血が起きている可能性があります。次のような9つの危険サインがある場合にも、迷わず、速やかに病院へ向かいましょう。

緊急受診すべき危険サイン

  • 繰り返し嘔吐している
  • 耳ダレや耳からの出血がある
  • ぐったりして、元気がない
  • 声をかけても反応がない
  • 唇が青く、体が冷えている
  • けいれんを起こした
  • 呼吸がしにくい
  • 水分が取れず、唇や肌がカサついている
  • 体を触るだけで暴れる

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途中から嘔吐以外の症状が表れたら病院へ

顔色が悪い子供のイラスト

嘔吐後の子供の様子を自宅で見る場合には、市販薬を使って嘔吐を止めようとしない方が無難。ウイルス性の胃腸炎や細菌性の風邪は、初期は発熱や下痢などの症状が現れにくく、しばらくたってから嘔吐から下痢、そして高熱と急に症状が出てくることもよくあるためです。

万が一感染症で嘔吐が起きていた場合、薬で嘔吐を止めてしまうことで体内からウイルなど排出できなくなってしまい、病気の回復が遅れたり、重症化したりするケースもありますので、嘔吐は素人判断で無理に嘔吐や下痢を止めるのはおすすめできません。

一度受診している場合も、次のような症状が見られたら重症化している可能性が高いため、速やかに再受診しましょう。

嘔吐後に早急に病院を受診すべき症状

  • ぐったりとしている
  • 水分が取れない
  • 眠り込んでしまう
  • 激しくお腹や頭を痛がる
  • 嘔吐物に血が混じっている
  • 嘔吐物の色が、胆汁の混じった濃い緑色をしている
  • 顔色が悪い
  • 言動が支離滅裂
  • 便に血が混じっている
  • 急に発疹やじんましんが出た

子供が嘔吐あり熱なし下痢なし!保育園や学校には行ける?

学校を休んで寝ている子供のイラスト

子供の嘔吐の原因が本人の緊張や反射によるもので、子供さえ元気であれば保育園や学校に行って良いと考えてしまいがちですが、感染症などの中には発熱などの症状が遅れて現れることもありますし、脳内出血が徐々に進行しているというケースもあるので、「嘔吐はしても熱もないし、元気だから学校に行っても大丈夫」という安易な判断は禁物です。

活発に動き回ることで嘔吐を引き起こしている重篤な病気の進行が進むこともありますし、集団感染の原因となってしまうリスクも否定できません。どんなに元気に見えても、嘔吐後の子供は体力を消耗していますから、できれば保育園や学校は休ませて、自宅で安静にしながら様子を見てあげましょうね。

子供の嘔吐は熱なしでもトラウマに注意!

子供は嘔吐しやすい体の構造をしていて、さまざまな原因で頻繁に嘔吐をします。大半は問題がないのですが、中には早期に対処しなくてはいけないケースも…。万が一のときに病院へ行くかどうかの判断ができるのは、子供の一番身近にいるパパやママだけですので、子供の嘔吐が熱なしの場合でも、油断せず自信を持って対処できるようにしておきましょう。

子供の嘔吐は身体の治療だけでなく、心のケアも大事です。小さな子供でも嘔吐してしまったことは不安で、また周りを汚してママ達を驚かせたことに罪悪感を持っていますから、嘔吐がトラウマにならないよう、大人は気持ちに余裕をもって、叱らずに慌てずに、「大丈夫だよ!」と子供を励ましてあげて下さいね。

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