子供の便失禁に関する記事

子供の便失禁の原因は便秘とトラウマ!治療とケアは必要?

子供の便失禁の原因は便秘とトラウマ!治療とケアは必要?

便失禁が起きるメカニズムは?先輩ママの体験談を交えて、便失禁の原因や病院での治療方法などを確認しましょう。

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便失禁は病気?子供に起こる原因は?メカニズムと親がすべき対応

育児をする限りつきまとう、子供のオシッコやウンチのお世話、大変ですよね。おむつだった時は交換だけで済みますが、トイレトレーニングの頃になるとパパやママは気が気ではありません。そんな子供のお世話の中で、最近話題になっているのが、子供の便失禁です。

便失禁とはその名のとおり、排せつをコントロールできずにウンチをおもらししてしまう症状をいいますが、ただ単に排せつ機能が未熟なだけでなく、さまざまなトラブルが背景にある可能性があります。今回は子供の便失禁について解説をしながら、対処方法などをご紹介していきます。

子供の便失禁は病気?便失禁がおきる原因とメカニズム

トイレ

便失禁とは、自分の意志に反して便が漏れてしまう症状をいいますが、病気や身体的異常などによって起きるものではなく、何かのはずみで偶発的に起きる症状です。子供の場合はウンチだけでなくオシッコなどの失禁も起こりやすいのですが、便失禁の方が臭いの問題もありますので、パパやママ、そして本人にとっても深刻な問題ですね。

子供はもともと消化機能や排せつ機関の発達が未熟で、4歳児の約3%が便失禁の症状に苦しんでいるといわれています。便失禁は成長するにつれて改善していきますが、トイレトレーニングを始める時期や、小学校に上がる時期など、子供にとって大きな環境の変化があるときに起こりやすい傾向があるようです。

便失禁の原因は一体何?

便失禁は子供でも大人も起こる症状で、子供の場合は便秘トイレトラウマが大きな影響を与えています。小さな子供は排せつ機能が未熟でちょっとしたことが理由で便秘になりやすく、一度便秘になると便が直腸に溜ったことを感じにくくなってしまって、便秘が慢性化しやすく直腸に溜まった弁が固くなり、排せつの時に痛みを感じることが多くなります。

すると子供は「ウンチ=怖い」というトイレトラウマを抱え込んで、排便を嫌がるようになってしまいます。そのためギリギリまで排せつを我慢してしまい、詰まっている便の隙間から勝手に便が漏れ出る、便失禁を起こすようになってしまうのです。

私たちの直腸は本来とても長く、小さな子供でもかなりの量の便をため込むことができます。子供によって便秘になりやすい子とそうでない子がいて、便秘になりやすい子でも普通は1~2才頃には消化機能が発達して便秘も解消されていくのですが、このようなトイレトラウマを抱え込んでしまうと便秘が長引いてしまう傾向があるため、家庭でも注意してあげる必要があります。

便失禁の種類

一言に便失禁といっても、症状や原因によっていくつかの種類があります。それぞれに対処法が違いますので、しっかりと見分けていきましょう。

便失禁の種類と対処法

  • 腹圧性便失禁:お腹に力がかかった時に、勝手に便がもれ出てしまう症状
    便が柔らかくて漏れ出てしまう場合には、下痢止めなどを処方して便を固くして漏れを防ぎます。硬い便が漏れるようであれば、定期的に便を出す習慣をつけさせ、骨盤底筋訓練を行って改善をしていきます。
  • 切迫性便失禁:急な下痢などで間に合わず、便が漏れてしまう症状
    下痢止めなどを処方して、下痢を改善していきます。
  • 溢流性便失禁:便秘で弁が溜りすぎて、勝手に便が漏れてしまう症状
    下剤や浣腸などによって腸内の便を排出し、正しい排泄習慣を促して改善していきます。
  • 機能性便失禁:トイレの場所がわからない、歩いてトイレに行けない場合に、間に合わずに便が漏れてしまう症状
    下痢止めで便を固くしたり、骨盤底筋訓練で改善していきます。

日本コンチネンス協会

便失禁が起こるメカニズム

人体模型の腸

便失禁が起きるメカニズムは、腸内に過剰な便がたまることによって、一種の腸閉塞の状態に陥るところから始まります。子供がトイレトラウマを抱えていたり、便秘が続いて排せつの感覚が鈍っていると、意識的に排便を抑え込んでしまい、腸内の便はさらに固くなり、排せつがしにくくなります。これが慢性的な便秘ですね。

ところが硬い便が腸内に溜り続けると腸内細菌の状態が急激に悪くなり、逆に下痢になりやすくなってしまいます。そのため緩くなった下痢便が固まって栓をしている便の隙間を縫って漏れ出し、意識しないうちに肛門から緩い便が勝手に漏れ出てしまうのです。

便失禁は子供本人の意識しないところで勝手に起きるので、子供は「失敗した!」ということで不安になりやすく、失敗したことをパパやママに怒られたり、臭いなどをお友達から指摘されることで、とても切ない思いをするという特徴があります。心に深い傷を抱えてしまうケースも多いので、パパやママは子供の身体の機能の改善だけでなく、心のケアも一緒に行っていくように心がけましょう。

子供の便失禁は何科を受診すべき?

小児科で診察を受けてる子供

子供が何度も便失禁を繰り返していると、「発達の異常があるのでは…?」と考えてしまうパパやママが多いのですが、便失禁は便秘が原因となって引き起こされている症状がほとんどですので、専門的な治療は消化器内科の担当になります。しかし、こういった専門科の医師が小さな子供の扱いに慣れているとは限りませんので、子供の場合は小児科のかかりつけ医に相談をするといいでしょう。

その方が待ち時間も少なくて済みますし、良く知ったお医者さんであれば子供も症状を話しやすいので、子供の精神的な負担も軽く済むはずです。専門的な検査は消化器内科でないとできない場合もありますので、必要に応じて専門科を紹介してもらうとスムーズに治療が進みますよ。

ごくまれにではありますが、便失禁の中には肛門や脊髄の損傷や直腸脱、肛門の腫瘍などの重篤な病気が隠れているケースもありますので、「たかがお漏らし」とは考えずに、症状が繰り返される場合には一度病院を受診して相談するようにしましょう。

子供の便失禁は薬で治す?便失禁の治療方法は?

自分の意思で排便がコントロールできないとうことで病院を受診した場合、治療はまず原因の特定から始まります。便秘が原因である場合には薬や排便トレーニングを通して原因を取り除いていきますし、トイレトラウマがある場合などはカウンセリングなどを通して治療をすすめていくなど、さまざまな対処法がありますので、医師の指導に従いながら治療をすすめていきましょう。

便失禁の治療で行われる検査

便失禁の疑いで病院を受診した場合、まず医師は排泄機能に異常がないか、排泄機能をコントロールする神経系に異常がないかを検査します。通常であれば、

  • 肛門と直腸の検査
  • 肛門周囲の感覚範囲の検査
  • S状結腸鏡検査

などの他、神経機能や骨盤底の検査を行うことがあります。

この結果で身体機能に異常がないということが分かり、便失禁であるということが特定できれば、原因となっている便秘の治療となります。しかし、治療をすすめてもあまり改善が見られない場合には腹部X線検査や、場合によっては直腸壁の生研をすることで他の病気が隠れていないかどうかを確認するために精密な検査となる場合もあります。

薬の投与

便秘でお腹をおさえてる子供

便失禁の治療の基本は、原因となっている腸に詰まった便を排泄して改善を図ることです。便失禁には腹圧性便失禁などのいくつかの種類がありますから、それぞれの症状に応じた下剤などが処方されますが、一度全ての便を排出したからといって、病気が改善されるわけではありません。

便失禁は慢性的な便秘が原因となっていることが多く、こういった場合には溜った便のために腸が必要以上に伸びきって、筋肉の感覚が鈍くなってしまうので、定期的な投薬治療によって規則正しい排便習慣をつけることで筋肉を回復させて、排便感覚の修復も図って治療をすすめていきます。

排泄トレーニング

子供がトイレトラウマなどを抱え込んで、正しい排泄コントロールが出来なくなっている場合には、便の状態を改善しながら排泄トレーニングを行い、規則正しい排便が子供自身の力でできるように訓練をしていきます。あわせて肛門の動きをコントロールできるように肛門括約筋や骨盤底筋を鍛えるトレーニングをしていくことで、排泄に必要な筋肉の働きを鍛え、再発を防止していきます。

食事や環境などの変更

野菜を食べてる子供

身体に良い便を作るためには、食生活の改善も大事です。規則的な排便習慣を促していくためにも便の硬さを調整することは大事なので、水分と食物繊維をプラスして小さな子供の身体に負担をかけない便の状態に整えていきます。

小さな子供は閉鎖的なトイレの空間で委縮してしまい、排便を嫌がるケースもあるので、トイレ環境の見直しも大事ですね。光を入れる、子供の好きなキャラクターで壁を可愛く飾るなど、子供が進んでトイレに行くような環境を整えていきましょう。

カウンセリング

便失禁の原因の大部分がトイレトラウマであったり、トイレトレーニングへの抵抗がある場合、情緒面や行動面から改善が進まない場合には、子供に対して専門医の心理的なカウンセリングも必要になります。特に一度失敗をして嫌な思いをしていると、排便に対して自信を失って症状をこじらせてしまいがちなので、排泄トレーニングと並行して面接療法などを通して、子供の自信を取り戻すことで症状を改善させていきます。

子供の便失禁体験談

子供の便失禁は子供だけの問題はなく、そのお世話をするパパやママにとっても負担のかかる症状です。実際に子供の便失禁を経験したママ達は、どのような対応をしていったのでしょうか?
先輩ママの体験談をご紹介しておきます。

マリト
29歳

良いウンチで自信がつきました

娘が1歳の頃にひどい便秘に苦しむようになりました。
2~3日でないのは当たり前で、初めのうちはお腹をマッサージしたり、綿棒で肛門を刺激すれば出ることもあったのですが、ちょっと拗らせてしまい、なかなかウンチが出なくなってしまったんです。なのに黄色い水のような下痢便がおむつにつくこともあって、慌ててかかりつけの小児科医を受診して、慢性的な便秘からくる便失禁だと診断を受けました。
まだ小さい時期なので、下剤には抵抗があったのですが、「一度便を出してスッキリしましょう」とお医者さんに指導され、下剤を使って便秘を改善した後、栄養士さんの指導で離乳食の改善指導を受けました。そのかいあってか、治療を始めて1週間ほどで程よい固さのいわゆる「バナナウンチ」が出るようになりました。
初めのうちはウンチの時に娘が顔を真っ赤にして嫌がっていたのですが、一度良いウンチが出たところで、娘も安心したみたいです。次第にウンチもスムーズに出るようになって、便秘も便失禁も改善しました。

よりこ
35歳

学校のトイレが嫌で便失禁に!

3男1女の子供達のママです。
次男が小学校に入って半年した後のことですが、長男が「○○のお尻臭いよ!」と言い出し、パンツを確認したところ、パンツがウンチで汚れていました。小学生になってお漏らしなんてどうして!?と私も慌ててしまったのですが、よくよく子供達に聞いたら度々次男がお漏らしをしていたそうで、何かの病気だったらいけないと病院へ行きました。
お医者さんでいろいろ検査をしましたが、排泄機能には異常がないということで便失禁の治療を始めたのですが、次男の場合は学校のトイレが嫌で、トイレを我慢するうちに便秘になって便失禁を起こしていたようです。
その後お医者さんのカウンセリングや排便指導を通して上手なトイレの仕方を教わり、次男もだんだんと自信を取り戻していって便失禁は改善していくことができましたが、子供ってデリケートだなってビックリしました。

焦らずに子供の便失禁と向き合いましょう

便失禁の症状が起きる年齢はさまざまですが、おむつが無事に外れて、小学生になろうという時に子供が突然便失禁を繰り返してしまうと、「私のトイレトレーニングが失敗したのかしら…?」と不安になってしまいますね。しかし、便失禁はパパやママのせいでも、子供自身のせいでもありませんから、怒らず、責めず、焦らずに根気よく便失禁と向き合っていきましょう。

子供がトイレを嫌がり、便秘を慢性化させてしまう背景には、子供なりのさまざまな原因があります。親子の良い関係を維持しながら、子供から上手に抱え込んだ不安やストレスを聞き出して、少しでも子供の心を軽くしてあげていけたらいいですね。

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