クレーン現象と自閉症の関係に関する記事

クレーン現象が1・2歳で見られたら~指差しと自閉症の関係

クレーン現象が1・2歳で見られたら~指差しと自閉症の関係

クレーン現象・指差しの遅れが気になるママ必見!クレーン現象と言葉の発達の関係や、指差しの練習方法について解説します。

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クレーン現象は自閉症の症状?知っておくべき自閉症の診断年齢

「クレーン現象」って聞いたことありますか?言葉を話す前の子供が行う行動の一つなのですが、自閉症の特徴でもあるため、不安に思うママも多いです。

ここでは、クレーン現象の説明を中心に、子供の発達について、分かりやすくご説明します。子供の発達が気になるママさんは、ぜひ参考になさってください。

クレーン現象とは?

ママの手を引っ張る子供

クレーン現象とは、子供が大人の手を道具のように使う動作のことを言います。例えば、自分の欲しいものが高い場所にあった場合、取ることができませんよね。

言葉を話すことが出来れば、「ママ、取って」と伝えることができますが、まだ話せない子供だと、気持ちを伝えることもできません。そこで、ママの手を引っ張り、欲しいもののところまで連れて行き、ママの手を欲しいものに向けて取らせようとします

このように、自分の手を使わずに、相手の手をクレーンのように使った意思表示はクレーン現象と呼ばれ、自閉症児の特徴の一つと言われています。(注1)

1~2歳のクレーン現象と言葉の発達との関係

クレーン現象は、自閉症との関連がクローズアップされがちですが、実は、言葉を話す前の健常児が行うことがあります。1~2歳ごろだと、まだ上手に言葉を話すことができませんよね。自分の主張を言葉以外の方法で伝えようとして、クレーン現象が見られるのです。

健常児のクレーン現象は、3歳くらいになると消滅します。言葉の発達が進み、赤ちゃんが言葉を理解し、相手に気持ちを伝えることが上手になると、自然と行わなくなるのが普通です。

指差しをしないのは自閉症の兆候?

赤ちゃんの指差しには、自分の意思や要求を相手に伝える目的があり、重要な成長の過程だと言われています。一歳半健診の項目にも、指差しをするかどうかチェックする項目がありますね。

元気に走る子供

赤ちゃんが指差しをし始めるのは、興味の範囲が広がってきた1歳頃からです。興味のあるものを指差すだけではなく、コミュニケーションの手段としても使います。

しかし、自閉症の子供は、対人関係やコミュニケーション能力が未熟なため、なかなか指差しができるようにならない傾向があるため、1歳をすぎても子供が指差しをしない場合、自閉症の可能性があるのです。(注2)

ただし、指差しをしないからと言って、必ず自閉症というわけではありません。手の動きが不器用で、指一本だけをだすことができなかったり、まだ周りの世界に興味がなかったりすることも考えられます。個人差があるので、子供の育ちを観察しつつ、気になることがあったら検診等で相談してみると良いでしょう。

赤ちゃんの指差しの種類5つ

赤ちゃんの指差しには5つの種類があります。指差しには、どんな意味があるのかを解説します。

1指向の指差し

赤ちゃんの指差しは、ママが指を指した方を見て、一緒に指を差すことから始まります。通常発達の赤ちゃんは、ママの視線を追い、ママが見ているものを一緒に見ることで、物の名前や言葉を覚えていきます。

この時期の赤ちゃんは、大人の真似が上手なので、ママの真似をして指差しを始めるのです。

2自発の指差し
子供を連れて散歩するお父さん

指差しをまねしてできるようになったら、自分の興味のあるものを指差すようになります。動くものが気になる時期なので、道路を走る車や散歩中の犬などを指差すことが増えるでしょう。

3要求の指差し

指差しがだいぶ上手になってくると、今度は自分のしたいことを指差しで表現するようになります。届かないところにあるおもちゃや、冷蔵庫の中の飲み物が飲みたい時など、ママに取って欲しい時に要求の指差しが出ます。

4叙述の指差し

ママに何かを伝えたい時にも、指差しをするようになります。例えば、散歩中に犬が来たときに、「ワンワン!」と指差しながらママに教えようとします。相手に伝えるための指差しなので、視線をママの方に向けて反応を確かめるのです。

5応答の指差し

ママの質問に対して、答えを伝える時にも指差しをします。例えば、ママが絵本を見て、「ぞうさんはどれ?」と聞いた時、子供はぞうさんの絵を指差します。これが応答の指差しです。

赤ちゃんの指差しを促す方法

疑問を持つ親子のイラスト

指差しを行う時期には個人差があるため、「他の子が出来ているのにうちの子だけ指差ししない」というケースがあります。子供が指差しするようになるためには、どのように教えたらよいのでしょうか。赤ちゃんの指差しを促すための、効果的な方法を3つご紹介します。

絵本を読み聞かせる

絵本を読み聞かせながら、親子で指差しの練習をする方法です。指差し練習の絵本は、イラストや写真が大きくはっきり載っている絵本を選ぶのがポイントです。

絵本の中にごちゃごちゃとイラストが描かれてあるものは、指差す対象が分かりにくく、子供の集中力が途切れてしまいます。できれば、白い背景に車やくだものが大きく印刷されているものが良いですね。

絵本にあまり興味がない子供は、指を使う参加型の絵本で興味を引くのがおすすめです。指遊び絵本として売られているので、子供の趣味に合わせて選んでみましょう。

ことばどんどん たべものえほん
ことばどんどん たべものえほん

ひかりのくに

500円+税

食べ物の切り抜き写真が1ページにひとつずつ載っていて、子供の指差し練習にぴったりな絵本です。同じシリーズに乗り物、動物があるので、子供の好きなジャンルを選ぶと楽しく指差しすることができます。

http://www2.hikarinokuni.co.jp/hikaridb/

ちょんちょんちょん
ちょんちょんちょん

ひかりのくに

750円+税

絵を触ったり押したりして遊ぶ指遊びブックです。はっきりしたイラストで子供の手が自然と伸びること間違いなし!

http://www2.hikarinokuni.co.jp/hikaridb/

絵本を読み聞かせる時の指差しの練習方法

  1. 部屋を片付けテレビを消し、落ち着いた環境を作る
  2. ママが絵本のイラストを指差し、物の名前を言う
  3. 子供の手をとり、一本指を出させる
  4. イラストに描かれた物の名前を言いながら、子供の手を使ってイラストを指差す
  5. 子供が嫌がらない程度に、練習を繰り返す

指差しをしてほしいために、何度も練習させたくなりますが、無理強いは禁物です。子供が指差しの練習を、嫌なことと思うようになってしまうためです。

一度嫌だと思ったら、次からの練習は難しく、ママが絵本を出した瞬間、違う部屋に走って逃げていくようになるかもしれません。子供が楽しんで指差し練習できるよう、遊びの一環として楽しくとりくんでみてくださいね。

興味を持ちそうなものをママが指差してみせる
お母さんと楽しそうに遊ぶ女の子

指差しを促すためには、ママが指差しして見せるのも効果的です。ママが指差しを教えようと、色んなものを指差して見せても、子供が楽しいと思わなければやってくれません。指差しの練習をするなら、子供が興味のあるものを使って取り組んでみましょう。

指差しの練習には、子供が好きなおもちゃを使うのがおすすめです。わざと手の届かないところに置き、「おもちゃどこかな?」と探すふりをします。

そうすれば、おもちゃが欲しい子供が寄ってくるので、その時に、「あっ!あった!」とおもちゃの方を指差します。子供がママの指を見て、先にあるおもちゃを見つけることができたらほめてあげます。

好きなおもちゃがなかったら、好きなお菓子でもいいです。宝探し感覚で部屋中に置き、ママが指差しして子供が見つける練習を繰り返しましょう。

このような練習を何度か繰り返し、子供が「指差した方にいいことがある」と思ってくれたら大成功!指差しのメリットを感じて、自然と指差しをするようになるでしょう。

欲しい物を指差しさせる
各種類のお菓子のイラスト

ママが指差す方向を見ている様子が見られたら、今度は、子供が欲しいものを指差すよう促してみましょう。子供の好きなおもちゃやお菓子を使い、どちらが良いか選ばせる方法が効果的です。指差し練習の具体的なやり方をご説明します。

おもちゃを使って指差しの練習をする方法

  1. ママの話を集中して聴くことができるよう、テレビを消し静かな状態にする
  2. ママが見せるおもちゃに注目できるよう、部屋にある余計なおもちゃを片付ける
  3. 子供の肩をたたき注意をママに向けさせ、子供の正面から話しかけるようにする
  4. おもちゃを2つ持ち、「どっちがいいかな?」と子供に聞き、欲しい方のおもちゃを指差しさせる

指先の発達がまだのため、一本指で指差しできない場合があります。その時は、手全体で、欲しいものの方を指し示めす手差しから始めましょう。

指差しの練習と並行して、手を使った遊びをたくさん取り入れると、指をスムーズに動かせるようになるのでおすすめです。

自閉症の診断は3歳から

自閉症の症状は主に3歳くらいまでに現れることから、確定診断は3歳以降に行われることが多いです。(注3) 乳幼児期は、正常な発達であっても自閉症のような行動を示すことが多く、はっきりと判別できないためです。言葉が出る前、気持ちを伝える手段として、クレーン現象が見られるのはよくあることなので、これだけで自閉症と決めつけることはできないのです。

もし、3歳を過ぎてもクレーン現象が見られる場合は、言葉の発達が遅く、まだ自分の気持ちを言葉でうまく伝えられないのかもしれません。念のため、かかりつけ医に相談してみることをお勧めします。

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