子供の扁桃腺の腫れに注意に関する記事

子供の扁桃腺の腫れ/肥大に注意!扁桃の摘出手術はすべき?

子供の扁桃腺の腫れ/肥大に注意!扁桃の摘出手術はすべき?

子供の扁桃腺炎は、繰り返すことで深刻な病気になる可能性があります。扁桃腺の切除手術を含めて、扁桃腺にかかわる病気について知識を深めておくことが大切です。扁桃腺炎についての解説や、手術したほうがいいケースをご紹介します。

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子供の扁桃腺の腫れに注意!摘出手術は必要なの?

扁桃線とは、口を大きく開けたとき、舌の奥の左右に見える、コブのような部分です。扁桃腺の腫れは繰り返しやすいとも言われていて、よく腫れる子供の場合、思い切って手術してしまった方がいいのか、悩むママも多いのではないでしょうか。今回は、子供の扁桃腺について、腫れる原因や症状、手術に対する考え方などについてまとめました。

扁桃腺の役割とは?

中学校の運動会

はじめに、扁桃腺の役割を確認することから始めましょう。扁桃腺には、体内に侵入してきた細菌やウイルスから体を守る働きがあります。もともと分泌腺と考えられていたため「扁桃腺」と呼ばれてきましたが、正確にはリンパ組織のため、最近は「扁桃」と呼ばれることが増えてきました。

幼児期は、体の免疫機能が未発達のため、扁桃腺が重要な役割を果します。免疫機能が発達する中学生以降は、免疫機能がリンパ節に移るため、扁桃腺は必要なくなるのです。

知っておくべき扁桃腺の3つの病気

子供の扁桃腺が腫れたように見える時、考えられる3つの病気があります。扁桃腺が炎症を起こす主な病気は次のとおりです。

1扁桃腺炎

扁桃腺炎で喉を触っている子供のイラスト

扁桃腺炎とは、扁桃腺が口から入ってきた細菌に感染して炎症を起こすことをいいます。扁桃腺は口に入ってきた病原菌をブロックする働きがありますが、扁桃腺に就いた病原菌を撃退できず、増殖してしまうことがあります。疲労やストレスなどによって抵抗力が低下している際に起こりやすい症状で、ストレスそのものが原因となって痛みを引き起こすこともあります。

2扁桃周囲膿瘍(扁桃周囲炎)

病院の病室

扁桃周囲膿瘍とは、扁桃腺炎が周囲に広がって、膿がたまった膿瘍(のうよう)ができることです。ほとんどの場合、左右のどちらかで起こります。急性扁桃炎に続いて起こることが多く、扁桃腺だけでなく周りにも腫れが見られるのが特徴です。

膿がたまっている場合は、針を刺して吸引したり2センチ程度切開したりして膿を出す治療が行われます。扁桃腺炎よりも症状が重く、入院が必要となる場合もあるため注意が必要です。

3扁桃肥大

扁桃肥大とは、腫れていなくても扁桃腺が大きい状態になっていることをいいます。扁桃腺炎を繰り返すことで、扁桃腺の腫れが慢性的になってしまうと、肥大した状態が続きます。扁桃腺が大きくなって呼吸がしにくくなると、いびきや鼻づまりを引き起こす恐れがあり、注意が必要です。

扁桃腺炎の症状

扁桃腺の病気の中でも、扁桃腺炎(扁桃炎)は子供に起こりやすい病気です。扁桃腺炎の具体的な症状についてまとめました。

扁桃腺が赤く腫れる

扁桃腺の腫れは、扁桃腺炎の代表的な症状です。喉の奥を見てみると、扁桃腺が赤く腫れあがっているのが分かると思います。扁桃腺に病原菌がついて、免疫力で退治することができなかったために、病原菌が繁殖して腫れてしまうのです。

食べ物を飲み込むとのどが痛い

扁桃腺炎になると、食べ物を飲み込む時に痛みを感じることがあります。両側の扁桃腺が腫れると、普段より喉が狭くなるため、食べ物を飲み込む時に当たってしまうのが原因です。食べ物の味によって、喉にしみて痛いと感じることもあります。

脱水症状に注意!

扁桃腺炎による喉の痛みで、飲食ができなくなると、脱水症状になるリスクが高まります。水を飲めないほど喉が痛む場合は、病院で点滴を受けた方がよいでしょう。

高熱が出る

39.5度を差してる体温計

扁桃腺が急に腫れる急性扁桃腺炎になると、高熱を出すことが多いです。ウイルスや細菌が体に侵入すると、免疫機能が働いて熱を出し、病原菌を攻撃したり繁殖を防いだりします。熱は体を病気から守るために必要なことなのですが、扁桃腺炎による熱は40度近くの高熱になることがあるので注意が必要です。

倦怠感

扁桃腺炎により、体のだるさを感じることがあります。扁桃腺炎に何度もかかって習慣化している場合、微熱やのどの腫れとともに、倦怠感を感じることが多いようです。

頭痛

扁桃腺の腫れに伴い、頭痛を訴えることがあります。小さい子供ですと、頭が痛いのをうまく表現できず、不機嫌になることがあります。

膿による白い斑点ができる

扁桃腺炎になると、扁桃腺の表面に白い斑点ができやすくなります。扁桃腺は、病原菌と戦いやすくするために、表面がボコボコしています。そのくぼみに、細菌や白血球の残骸が膿として溜まり、白い斑点のように見えるのです。扁桃腺炎が重度の場合は、全体が白く覆われ、膜のように見えることもあります。

口臭

扁桃腺炎になると、扁桃腺に溜まった膿が原因で、口臭が引き起こされます。時間が経った膿は白い塊となり、咳をしたときなどに喉の奥から出てくることも。これを膿栓と言いますが、つぶすと非常に臭いので「臭い玉」と呼ばれることもあります。

扁桃腺炎を引き起こす代表的な病原体

扁桃腺炎を起こす病原菌には、いくつかの種類があり、感染時期や症状にも違いがあります。ここでは扁桃腺炎を引き起こす、代表的な病原体についてまとめました。

アデノウイルス

夏の海で遊ぶ子供

アデノウイルスは、プール熱や、はやり目の原因となるウイルスで、園児や小学生ぐらいの子供に多く見られる病気です。アデノウイルス感染症は夏にかかることが多いため、一般的に「夏風邪」とも呼ばれています。高い熱が5日程度続くのが特徴で、扁桃腺炎を引き起こすことが多いです。

EBウイルス

体調が悪くて布団に入っている女の子

EBウイルスにより、扁桃腺炎を起こした時は注意が必要です。このウイルスは、感染しても無症状の場合が多く、知らない間に免疫ができ、二度と感染しないことがほとんどです。しかし、まれに伝染性単核症を発症し、肝機能障害などの合併症を引き起こす恐れがあります。扁桃腺の腫れとともに、3日以上の高熱ややリンパ節の腫れが見られた場合、伝染性単核症の可能性がありますので、病院を受診しましょう。

エンテロウイルス

エンテロウイルスは、子供がよくかかるヘルパンギーナや手足口病を引き起こすウイルスです。アデノウイルスと同じく、夏風邪の原因ウイルスといわれていますが、冬にみられることもあります。エンテロウイルスの中には、体のまひを起こす種類があるので注意が必要です。

溶連菌

溶連菌感染症の主な症状は、発熱と喉の腫れや痛みで、風邪の症状と似ているため気付きにくいのが特徴です。赤い発疹ができる猩紅熱(しょうこうねつ)を引き起こすウイルスとしても知られています。溶連菌は、10分程度で検査できるので、外来で簡単に行うことができます。

黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌は、子供に多い水疱性膿痂疹と呼ばれるとびひの原因となる菌です。どこにでもいる常在菌なのですが、体の免疫力が下がった時に繁殖して、扁桃腺の炎症などを引き起こします。食中毒のほか、ニキビや水虫などの原因にもなることが知られています。

インフルエンザ菌

咳が出てマスクをしている子供のイラスト

扁桃腺炎を引き起こす細菌に、インフルエンザ菌がありますが、冬に流行するインフルエンザウイルスとは全く別物です。喉頭蓋炎や肺炎、髄膜炎を引き起こすウイルスで、ヒブという名前で知られています。小さな子供は重症化しやすいため、生後2ヶ月くらいになったら、ヒブワクチンの予防接種を受けたほうがいいでしょう。

子供の扁桃腺は手術で切除すべき?

扁桃腺は幼児の体にとって、大事な役割をしていますが、扁桃腺を取ったからといって、病原体に対する免疫が下がるわけではありません。次のような症状がみられる場合は、扁桃腺の切除が必要となります。

扁桃腺炎を繰り返す

風邪やウイルス感染をするたびに扁桃腺炎を繰り返す場合は、切除の対象となります。頻繁に扁桃腺炎が起こると、高熱が出やすいので、子供の体に負担をかけてしまいます。また、腫れを繰り返すうちに、扁桃腺が肥大し、無呼吸症候群を引き起こす恐れも。これらのことから、腫れを繰り返す場合は、扁桃を摘出したほうがいいでしょう。

皮膚疾患や腎臓疾患の併発

医師のイラスト

扁桃腺炎と同時に、皮膚疾患や腎臓疾患を併発する時は、切除したほうがいいと言われています。扁桃腺炎が慢性化すると、「扁桃病巣感染症」を発症するためです。この病気は、扁桃腺の免疫異常が原因で、扁桃腺に異常がなくても、皮膚や腎臓、関節など扁桃腺から離れた部分に症状が起きます。

腎炎やアレルギー紫斑病など、原因不明だった病気が、扁桃腺切除によって改善するケースも報告されています。もし心当たりのある場合は、かかりつけ医に相談してみてください。

扁桃肥大が日常生活の障害となっている

扁桃肥大によって喉が狭くなり、生活に支障が出るようであれば切除が必要となります。具体的には、食べ物が飲み込みにくくなる、睡眠時無呼吸症候群の症状が出るケースが該当します。寝ている時にいびきをかいていたり、口をぽかんと開けていて、集中力がなかったりする場合は、扁桃肥大がないかどうか、念のため病院を受診してみるとよいでしょう。

扁桃腺切除の入院期間は?

手術は全身麻酔で行い、経過が順調であれば1週間程度で退院できます。園や学校の長期休業中に手術できるよう、計画を立てるとよいでしょう。

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