うつ熱と発熱の違いや治し方に関する記事

うつ熱かも!?赤ちゃんや幼児に多い5つの原因や治し方

うつ熱かも!?赤ちゃんや幼児に多い5つの原因や治し方

子供がうつ熱になった時、どうすればいいのでしょう?うつ熱には解熱剤が効きませんが、赤ちゃんや幼児は特に発症リスクが高いので注意が必要ですよ。うつ熱と発熱の違い、うつ熱になる原因や症状、治し方を徹底解説します。

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うつ熱とは?赤ちゃんや幼児に多い危険な症状!4つの治し方

熱のある赤ちゃんのイラスト

小さな赤ちゃんや幼児が熱を出すと、ママは不安でいてもたってもいられなくなってしまいますね。発熱の症状や対処法を気にしてオロオロとしてしまいがちですが、子供は大人のように自分で「ここが熱い」とか「ここが痛い」とは言ってくれないので、熱の症状や発熱の原因を探るのは結構大変です。

そんな乳幼児期に気を付けなくてはいけない発熱に、「うつ熱」があります。うつ熱は一般的な発熱とは違って、悪化させてしまうと突然死にもつながるリスクがあります。今回は乳幼児期には特に気を付けなくてはいけない、うつ熱の原因や症状、治し方などについて詳しくご紹介していきます。

うつ熱とは?発熱との違い

「うつ熱」とは、環境が影響して体温が過剰に上がり、さまざまな生命維持機能に支障が出てしまう状態をいいます。一般的な発熱も、うつ熱も、身体の体温が上がることには変わりはありませんが、両者には次のような明らかな違いがあります。

  • うつ熱とは…
    気温や湿度が高い、洋服を着させすぎ、運動など、外部環境のために体内の熱を放出できず、熱が蓄積して体温が高なっている
  • 発熱とは…
    体の中で繁殖したウィルスや病原菌などを撃退するために、免疫システムが一時的に体温をあげている

うつ熱は、いわゆる熱中症の中でも重症の熱射病として広く知られていますが、暑い夏場だけでなく、冬でも起こります。発症しやすい外部要因がそろわないように気を付けていれば充分防ぐことができるのですが、外部要因が揃ってしまうと「ちょっと具合が悪いな」と感じている間に、一気に症状がすすんでしまうので注意が必要ですよ。

うつ熱の症状と発熱との見分け方

私達は熱いときに、汗をかいて蒸発熱で体温を下げて体温をコントロールしていますが、気温や湿度が高い状況下ではどんどん体温があがり続けます。そのため、次のようなうつ熱の症状が引き起こされます。

手足が熱い

赤ちゃんの足

体温を調節することができなくなりうつ熱を招くと、体温はどんどん上がってしまうのですが、この時私たちの身体はできるだけ体熱を皮膚から発散しようとして、皮膚周りに体温を集めます。その結果、皮膚の温度が上昇して、手足が熱くなります。

一方、感染症による発熱の場合は、熱が上がりきるまで手足が冷たくなります。風邪のひきはじめは寒気を感じますよね。

背中やお腹に汗をかいている

人体の身体は体温が40℃以上になるとタンパク質が変性して危険な状態になるので、うつ熱で体温があがり続けると、身体はより汗をかいてできるだけ体温を下げようとします。そのため、面積が広く熱の発散効率のよい背中やおなか周りの汗腺が急激に働き始め、背中やお腹を中心に大量の汗をかきます。

一方、感染症の場合は、体温調節中枢が体を温める働きをするため、熱が上がりきるまで発熱時しても汗をかかず、熱が上がりきってから汗をかくのが一般的です。

ウトウトしている

体調が悪い子供

うつ熱になっている状態の赤ちゃんや子供は、体内の水分である汗と共にナトリウムなどのミネラルが流れ出し、ミネラル不足になったり、循環器や呼吸器の機能が正常に働かなくなったりするため、意識障害を起こしてウトウトすることがあります。

一方、感染症により熱があがり始めたばかりの時は、意識障害によりウトウトしてしまう状態になることは、まずありません。

呼吸が苦しそう

うつ熱が進むと、体温を一定に維持しようとさまざまな機能が一時的に低下します。酸素を体内に巡らせること自体も体温を上昇させますので、身体は一時的に酸素の供給を抑えようとします。そのため、呼吸が苦しくなり、ぐったりとした状態になります。

一方、感染症による発熱の場合、咳症状や喘息などがなければ呼吸を抑制するために苦しくなることは、ほとんどあまりありません。

うつ熱の原因

泣いている赤ちゃん

私達人間は常に周りの温度を察知して、放射、対流、伝導、蒸散という熱の4つの働きで体温をコントロールし、身体を一番生命活動に適した状態に保っていますが、ちょっとしたことでコントロールができなくなくなると、うつ熱が引き起こされてしまいます。特に小さな赤ちゃんや幼児は、自分で環境を変えたり、不調を言葉で伝えたりできないので、あっという間にうつ熱の症状が進行してしまうのです。

衣服の着せすぎ

衣服は汗を吸収して汗の蒸散を助けてくれますが、服を着せすぎると体に熱がこもり、体温の上昇を招きます。子供はもともと体温が高く汗をたくさん書きますので、汗の蒸散が進みやすいように服は大人より1枚少なくし、背中やお腹に汗をかいていないかをまめに確認するにしましょう。

高温多湿な環境

湿度計

うつ熱を引き起こす原因は、なんといっても気温の上昇ですが、それほど熱くない25℃以上でも危険な状態になりえます。湿度が75%以上の多湿な状態では汗の蒸散ができなくなりますし、全く風はない状態だと汗の蒸散が進まず、うつ熱の発症リスクが高くなりますので、気温だけでなく湿度などの条件にも気を配る必要があります。

熱めのミルク

ミルクを飲んでいる赤ちゃん

赤ちゃんは冷たいミルクよりもママの体温に近い、暖かいミルクの方が飲みやすいのですが、必要以上に温度の高いミルクを飲むことで、体温が急上昇します。赤ちゃんの身体はまだまだ体温コントロールが未熟ですので、体温の急上昇に対処できなくなり、うつ熱の発症リスクが高くなりますので、注意しましょうね。

ホットカーペットや電気毛布などの暖房器具

子供が寒い思いをしないようにと、ホットカーペットの上にお布団を敷いたり、電気毛布などを利用したりしていると、身体に熱がこもり体温が上昇してしまいます。私たちの身体は眠っていると体温が下がりますが、常に暖かい暖房具に囲まれていると、さらにどんどん体温を衣服の中にこもらせてうつ熱を発症するリスクが高まります。

水分不足

寝ている幼児

汗は私たちの体温調節を行うために必要不可欠なものですが、体内に充分な水分量がないと汗をかくことができなくなります。夏場の暑い時に水分補給をこまめにしておかないとあっという間に体内の水分が足りなくなり、汗が出なくなってうつ熱が引き起こされてしまいますよ。

うつ熱が引き金に!気をつけたい病気

うつ熱は体温を上昇させて身体機能に悪影響を与えるだけでなく、命にもかかわる深刻な病気を引き起こす可能性があります。うつ熱の発症を防ぐことができればリスクが低くなりますので、うつ熱が引き起こす病気があることを理解して、うつ熱を防いでいきましょう。

乳幼児突然死症候群(SIDS)

暖房器具

順調に育っている赤ちゃんが、突然に睡眠中に息を止めてしまう乳幼児突然死症候群(SIDS)は、睡眠中の衣服の着せすぎや暖房器具による温め過ぎ、うつぶせ寝によって汗が蒸散できなくなることでうつ熱になり、うつ熱が原因で引き起こされるのではないかと指摘されています。

体温調節が未熟な赤ちゃんは、睡眠中にうつ熱にかかると苦しみを周りに訴えることができず、どんどん症状が進んでしまいますから、睡眠中に赤ちゃんの体温が布団の中にこもらないように、寝室の環境を見直して対策を立てておきましょう。

熱射病

夏は気温も湿度も高く、うつ熱が進んで体温の調節がコントロールできなくなると、体温はどんどん上がり40℃以上の危険な状態になることもあります。すると、体はできるだけ熱を下げようと皮膚周りに血液をあつめ、体温を発散しようとします。

ところが、心臓などの主要な内臓を動かすために必要な血液も皮膚周りに移動してしまい、内臓機能が維持できなくなったり、汗でミネラル不足になったりするため、熱中症の中でも重症でめまいや意識障害を引き起こす熱射病に進行してしまうのです。

うつ熱に解熱剤は効く?

解熱剤

小さな子供の体が熱くなると、パパやママは慌てて「とにかく熱を下げよう」と解熱剤に手を出してしまいがちですが、その体温上昇がうつ熱によるものであれば、解熱剤は効果がありません。解熱剤は体の熱消費を抑えるために筋緊張を低下させ、末梢血管を拡張して放熱を助ける作用のある薬剤ですので、かえってうつ熱を進行させてしまう可能性があります。

解熱剤などの薬は、薬がどのような働きで症状を和らげる効果があるのかを正しく理解して使わないと危険です。子供の全身症状や環境条件から、赤ちゃんの発熱が感染症などの病気によるものではないと判断した場合は、解熱剤は使わずに、体の体温を下げる工夫をし、熱が下がらない場合は速やかに病院へ向かいましょう。

うつ熱になった時の治し方4つ

うつ熱は誰でもかかるリスクのあり、症状が急激に進行しやすいという特徴のある疾患です。「えっ、そんなに暑くないのに!?」という環境でも起きる可能性はありますので、万が一のことを考えて、うつ熱を発症した時の対処法をしっかり理解しておきましょう。

今回ご紹介する対処法は、あくまでも家庭での応急処置です。必要な処置をしたら子供の様子に注意しながら、早めに病院を受診して安全を確保して下さいね。

涼しい環境に移動させる

うつ熱は、気温や陽射しなどの環境要因によって引き起こされています。うつ熱が疑われる症状に気がついたら、すぐに涼しい環境に移しましょう。望ましいのは、室温28℃以下、湿度50~60%に室温管理がされた室内です。ただし、窓辺は温度上昇が激しく、直射日光があたるので、カーテンを引くようにしてください。

屋外であればとりあえず日陰で、風通しのいい場所に移し、身体を冷やすように工夫をしてあげましょう。

布団や衣服を脱がす

裸で寝ている赤ちゃん

うつ熱を発症しているときは、衣服の中に体熱がこもっていますので、放熱を少しでも助けるために衣服を脱がしてあげましょう。首周りのボタンや、手首のボタンをはずすだけでも効果がありますが、全て脱がしてしまった方が、体温をしっかり下げることができます。

汗腺は体中にあり、体中から汗の蒸散による体温コントロールが見込めますので、衣服だけでなく靴下や帽子も脱がすことも忘れないでくださいね。

体を冷やす

体温を急激に下げて安全レベルに戻すためには、血液の循環を利用するのが一番です。うつ熱を発症していると皮膚表面に血液があつまり、温度が高くなっていますので、風に当てるか濡らしタオルを体に使って、体温を速やかに下げてあげましょう。

首の周りや脇の下、太ももの付け根のあたりには大きな動脈が皮膚正面にありますので、この部位に濡れタオルや保冷剤を当てて風を送り込んであげると、速やかに体の芯まで熱を下げることができます。

水分やミネラルをとらせる

スポーツ飲料のイラスト

うつ熱で体温を下げたい時には、本人の汗による体温調節機能を正常に戻すことも大事なことです。意識があって水分が摂れる状態であれば、どんどん水分を飲ませて汗の元となる水分を補給しましょう。

ただし、うつ熱の時には水分だけでなくナトリウムなどの電解質を補給しないと、熱痙攣が起こり易くなりますので、赤ちゃんにはベビーポカリ、幼児には薄めたスポーツ飲料など、できるだけミネラルが含まれている経口補水液を飲ませるようにしてくださいね。

意識がなく眠りがちな時に無理に口から水分を取らせようとすると、気道に水分を流し込んでしまう可能性があるので危険です。そういった場合はすぐに点滴で水分を補う必要がありますので、すぐに救急車を呼んで対処しましょう。

日頃からうつ熱の予防に努めましょう

子供は大人よりも汗っかきで、体温調節もまだ十分にすることができませんので、うつ熱の発症リスクは極めて高いといえます。夏場の気温が高い時期だけでなく、風通しの悪い体育館の中や、冷房を入れていない車のなか、気密性の高い室内の窓辺などでもうつ熱が起こりますので、子供の過ごす場所の環境には十分注意をして、うつ熱を予防しましょう。

子供は大人よりも汗っかきで、体温調節もまだ十分にすることができませんので、うつ熱の発症リスクは極めて高いといえます。夏場の気温が高い時期だけでなく、風通しの悪い体育館の中や、冷房を入れていない車のなか、気密性の高い室内の窓辺などでもうつ熱が起こりますので、子供の過ごす場所の環境には十分注意をして、うつ熱を予防しましょう。

こまめに水分補給をさせるなどの体調管理をするだけでなく、日頃からしっかり睡眠をとらせ、食生活に気を配って、健康で体力のある体になるように、サポートしていくことも大事です。子供は体の衣服の間に体熱がこもりやすいので、暑い時期は通気性と吸湿性の良い素材の服を揃えてあげて、子供をうつ熱から守ってあげて下さいね。

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