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発達障害のある天才肌への2E教育!子供の才能を伸ばす環境

発達障害のある天才肌への2E教育!子供の才能を伸ばす環境

発達障害のある天才児。親はどうやって育てればいいか悩みますね。海外では既に進んでいる発達障害を持つ天才児への「2E教育」、日本ではどのように進んでいるのでしょう?実際に発達障害があると言われる有名人についてもご紹介します。

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発達障害のある天才児2Eへの教育はどうすればいい?

子供に発達障害があったり、その可能性が高いグレーゾーンではないかと思う状況であったりすると、親は1人で10人の子供を育てるくらい大変だと言われています。人によっては、我が子の凸凹した性格を受け入れるのに時間がかかり、我が子の将来を案じて不安でたまらなくなり、追い詰められてしまうことも…。そのような心境で子供の天才的な才能を見つけたら、どうにかして伸ばしてあげたいですよね。

こちらでは、発達障害のある天才肌の子供「2E」の才能を伸ばす教育や2Eの有名人についてご紹介します。

発達障害のある天才肌!2Eとは

ママと遊んでいる笑顔の子供

天才とは、生まれついて知能が高かい人物や、学術、スポーツ、芸術などの分野で並外れた才能を発揮させる人物のことを言います。天才肌の子供達の多くは、何らかの発達障害を抱え特別な支援を必要としています。また、ギフテッドタレンテッドのように、発達障害がない天才肌の子供でも特別な支援は必要です。優れた才能を開花するには、優れた理解者が必要なのですね。

2Eとは?

色彩が好きな子供のイラスト

「2E(トゥーイー)」とは、学習障害やアスペルガー障害などの発達障害と、人並外れた才能を併せもつ人のことです。2Eはもともと「才能のあるLDの子供」として使われてきましたが、2EはLDだけでなくADHDやアスペルガー障害などのいくつかの発達障害と併存していることがわかってきたので、現在では発達障害全般を抱える天才肌の子供に対して使われるようになりました。

誰でも得手不得手はあるものですが、2Eの子供達は苦手な分野と得意な分野のギャップが大きいのが特徴です。読み書きは全くと言っていいほどできないのに、素晴らしい色彩でリアルな絵を描き、大人顔負けの評価を受けるなどの極端さがあるので、才能を伸び伸びと生かすためには、特別な支援をしていく必要があります。

発達障害のある天才サヴァン症候群

先生に教えてもらう子供

自閉症の一つに分類されるサヴァン症候群。重度の精神障害や知的障害があるものの、一度読んだ本の内容を細部まで再現できる、一度見た写真をそっくりそのまま絵リアルに絵にかけるなどの、通常では考えられない程の記憶力や表現力をもつ天才として、ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ主演の映画「レインマン」でも取り上げられましたね。

サヴァン症候群はアスペルガー障害と併存していることも多く、独特で変わった物に興味を示す、こだわりが強く柔軟性に欠けるなどの特徴があるため、一般的な社会の中では受け入れられにくく、超人的な能力を持っているにもかかわらず、才能が花開く可能性が低いと言われています。そのため、周囲の支援が重要です。

発達障害のある天才!?アスペルガー障害

本を読んでいる女の子

発達障害の一つであるアスペルガー障害は、知的な遅れや言葉の発達の遅れを伴わないものの、発達の凸凹が大きすぎて周りとのコミュニケーションがうまく取れない障害。自閉症スペクトラム障害(ASD)に含まれます。

アスペルガー障害の診断は、軽度知的障害の基準である知能指数(IQ)70以上とされているものの、実際に知能検査を行うとIQが一般平均の100よりも高い人が多く、中には120(東大レベル)以上の子供達も多くいます。アスペルガー障害の子供は、興味のあることに関して高い集中力を示すため、さまざまな才能を発揮する天才肌の人が多い反面、対人関係で問題を抱えやすいので、才能を発揮するためにはやはり特別な支援が必要。

ただし、親が「この子はきっとアスペルガー障害なのね」と診断も受けずに決めつけていて、実は診断の結果、天才的な才能や過度激動(感覚や感情などに敏感)といった特徴はあるものの、発達障害ではなくギフテッドだということもありますので、親は子供に合った支援を行うためにも、検査を受けさせることが大切ですよ。

発達障害のある天才への2E教育

社会や文化をリードするだけの才能を持ちながら、発達障害があるためにその才能を発揮するチャンスが得にくい2Eの子供達。昔に比べて発達障害に対する研究が進み、正しい理解が広がる中で、2E児の能力を伸ばす支援の手を差し伸べる動きが始まっています。日本でも推進されつつある、発達障害のある天才児への2E教育についてご紹介していきます。

2E教育とは?

下校中の小学生達

2Eの子供達の得意と不得意を識別し、得意である、あるいは興味のある分野を伸ばし、それを活かして不得意分野を補っていく教育を2E教育といいます。ASDの子供達は、得意分野を深く掘り下げて学ぶことが好きですので、こうした指導を個人個人の特性にあわせて行ってもらえるというのは、とても心強いことですね。

アメリカでの2E教育

スクールバス

発達障害の研究や支援が盛んなアメリカでは、1980年代から政府が2E教育の必要性を検討しはじめ、ウェストチェスター教育委員会が提唱する、才能教育と特別教育を融合させた教育プログラムが採用されたのをきっかけに、2E教育が盛んにおこなわれています。

公立校に発達障害のある子供の能力を伸ばす支援学級があるだけでなく、2Eの子供だけを対象にして、大学進学のために学習支援を行う特別学校などもあり、才能のある子供の支援を国ぐるみで進めているのです。

日本の特別支援学級への課題

日本でも発達障害に対する正しい理解と認知が進んでいて、2007年度から従来の身体に障害を持つ子供などに加え、新たに学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)の子供達を対象とした特別支援教育が行われるようになりましたが、残念なことに、社会で必要性は取り上げられているものの、2E教育の取り組みはまだまだ進んでいません。

また、グレーゾーンと呼ばれる軽度の発達障害を持つ可能性のある子供達が、通常学級に在籍しているため「クラスの1~2割に学習への心配なつまずきがみられる」という意見も…。グレーゾーンの子供達には支援の手が届かず、辛い環境で会学習が進まずに自信を失ってしまうことが指摘されています。

さらに、これまでの日本の風潮では、障害は治療や教育の補填によって補うという立場が強く、2E教育の理念である、得意な分野を伸ばして子供自身が才能を開花させるという理念がまだまだ根付かないのが実情。今後は欧米の2E教育を日本風にアレンジして定着させ、2Eの子供が負担なく才能を伸ばし、二次障害を引き起こすことなく自分自身を誇りに思えるような教育を確立していくことが課題となっています。

2E教育を教えはじめた放送大学

講座を受ける大人達

日本国内での2E教育の導入は進んでいませんが、通信教育を提供している放送大学では、2010年度より「才能教育」という名称の講座が開設されました。講座を受講するのは、将来的に発達障害のある子供を教育する立場にある学校の先生などが多いのですが、教師が才能教育の理念や2E教育、ギフテッド教育の実践方法を覚えていくことで、将来的に2E教育が進んでいくことが期待されています。

日本の2E教育への試み

勉強をしている男の子

日本では正面切って2E教育を打ち出している公立校や特別支援校はまだあまりないのですが、一部の特別支援学校では学校独自の学習時間を使って、子供一人ひとりの個性にあわせて得意分野を伸ばしていこうとする試みが進められています。将来的にはすべての発達障害を持つ子供に、才能を発揮するチャンスを与える教育が行われる方向で進んでいるのです。

こういった2E教育が通常学級でも取り入れられることで、発達障害の有無にかかわらず、すべての子供が学習意欲や技能を高めきっかけになることも期待されています。

日本で2E教育が受けられる学校

日本には民間資本のさまざまな学校法人や教育団体があって、通常の学校教育になじめず教育を受けることを中断している子供達を支援している団体もあります。なかには、2E教育や、ギフテッド教育を行っている学校もありますので、必要に応じてこういった民間の学校の力も借り、子供達の才能を豊かに伸ばしていきましょう。

NPO法人 翔和学園 (サイト画面キャプチャ)

NPO法人 翔和学園

TEL: 03-5338-0338

住所: 〒164-0011
東京都中野区中央1-38-1
アクロスシティ中野坂上ビル2F

IQ130以上の子どもが対象となります。障害に焦点が当てられていますので、不適応への支援もしっかりと行う方針を掲げている学校ですよ。小・中・高・大学生に対する教育支援だけでなく、就労支援も実施しています。

発達障害があると言われる天才肌の有名人

日本では何かと不利な立場に立たされると思われがちな発達障害児ですが、発達障害があっても世界中で活躍する天才達がいるように、日本でも発達障害を抱えながらも突出した能力を開花させる天才は何人もいます。そういった有名人を3人ご紹介しますので、機会があったらその才能を目の当たりにしてみて下さいね。

山下清さん(画家)

色彩

日本中を放浪して素晴らしい絵を残し、「裸の大将」としても知られる画家の山下清さん。3歳頃にかかった病気がもとで言語障害と知的障害を発症し、周りからのいじめで通常の学校へは通えず知的障害児施設に入所しました。そこで学んだ貼り絵の魅力にとりつかれ、さまざまな色を使った貼り絵を発表し、「日本のゴッホ」とも呼ばれていますね。

山下清さんは旅の中で作画することはほとんどなく、一度見た風景を後日施設や実家に戻ってから完璧に貼り絵で再現するほどの高い記憶力を持っていて、サヴァン症候群の天才だったのではないかと噂されています。49歳という若さで早世しましたが、作品の一つは横浜マリンタワーの一階吹き抜けで見ることができますよ。

磯村靖幸(ピアニスト)

ピアノを弾いているピアニスト

盲目のピアニストとして知られる磯村靖幸さんも、一度聞いた曲は忘れずに完璧に再現できるという、驚異の記憶力を持つ、サヴァン症候群の天才です。磯村靖幸さんは生後間もなく網膜剥離を患い全盲になりましたが、音楽に対して興味を示したことに気が付いた母親が、ピアノを習わせ褒めて育てて才能を開花させたそうです。

磯村靖幸さんには自閉症があり、自分の意思を周りに伝えることが苦手で周りとのコミュニケーションに問題を抱えていましたが、本人の努力と共に身近にいる大人が上手にフォローをして、得意な分野の才能を伸ばした典型的な2E教育の成功例でもあります。

松村邦弘(タレント)

モノマネ芸人として人気を集めているタレントの松村邦弘さんも、有名人の演技や仕草などを完ぺきに記憶して再現できるという才能や、一度あった人のリアルな似顔絵を描くという能力を持っていて、あるテレビ番組の中で専門医の診断医を受け、計算能力や記憶力などからサヴァン症候群ではないかとの診断を受けています。

松村邦弘さんは得意なモノマネで素晴らしい記憶力を発揮しますが、自分が出演するドラマではなかなかセリフが覚えられないなどの、得意・不得意がはっきりしているといった特徴も…。発達障害のある天才の特徴と一致していますね。

発達障害のある天才の教育は家庭から!

雲の上にいる天才のイラスト

「天才」と聞くとほんの一握りで、雲の上の存在のようなイメージがありますが、実際には私たちの身近にはさまざまな才能を持った天才がいます。発達障害をもつ2E児が成功した背景を見てみると、最初にその優れた才能に光を当てたのはパパやママなどの家族ということが多いです。

発達障害のある子供の才能は、周りの厳しい目にさらされてしまうことも多いのですが、親が子供を守り愛情をかけて自信をつけさせていくことで、得意な分野で華々しい活躍を納めることができます。身近に「これは!」という天才児がいたら、その才能を信じて、褒めて愛情を与えて才能を伸ばしてあげて下さいね。

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