発達障害を受け入れられない体験談に関する記事

発達障害を受け入れられないママパパへ~先輩達の体験談

発達障害を受け入れられないママパパへ~先輩達の体験談

子供が発達障害と診断され、その現実を受け入れられないママもいるでしょう。誰も辛さを理解してくれないと、孤独感を深めることも。同じく発達障害児を持つ先輩ママ達も、悩みながらも周囲に支えられて、子供と向き合っているんです。

マーミーTOP  >  子育て  >  発達障害を受け入れられないママパパへ~先輩達の体験談

我が子の発達障害を受け入れられない~苦悩の日々を脱した親の体験談

ランドセルを背負った娘を抱っこしてる母親

我が子の発達障害は、パパやママにとって容易に受け入れられないものです。頭では理解できても、心が追いつかない親も多く、親の葛藤を記した体験本も出版されています。

「発達障害児の子育ては、健常児10人を一度に育てるほど大変」とも言われていますが、それまで大変な育児を頑張ってきたのに、「ありのままの我が子を受け入れられないなんて、私は母親失格かも!?」と自分を責めてしまうママも少なくありません。

そこでこちらでは、子供の発達障害を疑い始めてから受け入れられるようになるまでの親の心理の変化の過程を見ていくほか、診断前に子供のことを誰に相談したのか、我が子の発達障害を受け入れられないと思っていた親の気持ちが変化していったきっかけなどの先輩ママの体験談をご紹介します。

発達障害とは?親の育て方が原因?

発達障害を受け入れられないママやパパの中には子供が診断を受けて間もない人もいると思いますので、まずは発達障害について軽く確認しておきましょう。

発達障害とは、脳の一部にある障害によって発症する先天的(生まれつき)な発達に関する障害です。発達に遅れが見られるため、周囲とのコミュニケーションが苦手、落ち着きがない、感覚過敏で騒いでしまうなどの特徴が見られるケースが多いです。

しつけや子育てが難しいため「親の育て方が悪い」などと言われることもありますが、先天性の障害で遺伝的要因が強いと考えられていますので、親の育て方のせいではありません。自分を責めないようにしましょう。

発達障害の主な種類

発達障害と言っても何か一つの障害を指すのではなく、いくつかの種類に分けられています。主なものは次の3種類です。

自閉症スペクトラム障害(ASD)

英語の文字

自閉症とは、対人関係やコミュニケーションに障害があり、パターン化した行動や強いこだわりが見られ、知的障害が見られることが多い障害です。ADSは自閉症と、知的障害を持たないものの自閉症の特徴を持つために生活が困難な人を含めた捉え方です。(注1、2)

自閉症スペクトラム障害は、専門家の間でも「自閉スペクトラム症」「広汎性発達障害」など様々な呼び名で呼ばれたり、本に記されていたりします。「自閉症」「アスペルガー症候群」「グレーゾーン」を含む形での名称となっていますので、混乱しないように知っておきましょう。

注意欠如・多動性障害(ADHD)

双子

忘れ物やミスが多いなどの「不注意」、待つのが苦手でじっとしていられないなどの「多動や衝動」が見られる障害で、子供の場合は年齢に見合わない状態です。子供の20人に1人の頻度でみられると言われています。(注1、3)

限局性学習障害(LD)

勉強する男の子

「学習障害」で知られるこの障害は、コミュニケーションや言葉の理解などに問題はないものの、目や耳に医学的問題がないのに文字の読み書きや計算などが極端に困難な障害です。男の子に多く、2~10%という高い割合だとも言われています。(注1)

発達障害を受け入れられない親の心の変化

親になる責任の重さは健常児の親でもかなりの重圧。ところが健常児の親になるはずだったのに、ある日「この子、何かが違う」と気づき、健常児の何倍ものサポートが必要になる発達障害児の親となったことに気づいたのですから、気持ちの整理がつかないのは当然です。

発達障害に限らず、子供に何らかの障害があると分かった時から親はいくつかの心理状態意を経て、受け入れられるようになると考えられています。障害の受容までのプロセスに関しては諸説ありますが、こちらでは文部科学省「特別支援教育について」より、気づき~受容までの心理プロセスをご紹介しますので、自分が今どの段階に達したのかを確認してみましょう。

疑念と混乱

頭を抱えてる母親

発達障害をもつ子供達を育てている保護者の多くが、乳幼児期に我が子に何らかの違和感を抱きます。
例えば、「普通の子と何か違う」「異常に手がかかる」「周囲から苦情を言われることが多い」などです。

原因が分からないまま我が子の異変を確信したり否定したり、健常児との育児の違いに戸惑ったり、自分を責めたりなど混乱状態になります。(注4)

ショックと安堵

日本では1歳半健診や3歳児健診の際に発達障害の検査が行われていますが、近年は昔に比べて発達障害に関する情報が国内でも広まってきていますので、個人的に専門医を受診して検査を行い、診断を受けるご家庭も増えています。

専門医を受診して診断名が分かると、親は当然ショックを受けます。

けれどショックと同時にこれまでの疑念や混乱の原因を知ることで、自分の育て方が悪かったからではないと分かります。また自分だけで抱えていた不安を相談できる場所(専門医など)ができます。そのためとりあえずほっと一安心できるのです。

努力と挑戦

読書する主婦

ようやく原因や進むべき方向性がわかったことで、次は本を読んだりして発達障害への理解を深めたり、我が子の発達の遅れを取り戻すための療育や環境作りに一生懸命取り組み始めたりします。

この段階はスムーズに進まないことも多く、特に園や学校の環境作りに関しては保護者、医療機関、園(学校)の3者の協力関係を築かなければなりませんが、自治体によって差があるため苦戦するご家庭もあります。

また家庭内でも自分だけでなく、夫(あるいは妻)が受け入れを拒否することがあり、療育に支障をきたすこともありますが、前に進むためには上手くいかなくても諦めずに挑戦を続けることが重要ですので、懸命に努力します。

障害の受容

初めは我が子の発達障害を受け入れられない親も、日々努力と挑戦を続ける中で、次第に障害を受け入れられるようになります。

時には壁にぶつかって苦戦したりショックを受けたり、我が子の思わぬ成長に大きな喜びを感じて涙したりと、発達障害児の子育てはジェットコースターに乗っているような人生と例える人もいますが、発達障害の受容が進むにつれて視野が広がり、これまで気づかなかったことに気づけるようになった自分へと親自身も成長していきます。

発達障害を受け入れられない体験談

子供の発達障害は、なかなか受け入れられないママもいれば、子供の状態に希望が見えるようになったり、親が知識を増やしたり、あるいは診断を受けることで受け入れられたというママもいます。

自分の本心とは無関係に、親は子供の発達障害を受け入れた親と同じように療育を受けさせ、子供への対応を学び、環境改善に努める必要があります。けれど受け入れられない気持ちを残したままでも行動していくことで、時間はかかるものの徐々に受け入れてきているという親も。そんな発達障害の子供がいる先輩ママ達の体験談を覗いてみましょう。

就学前の子供がいるママの場合

ゆうまま
40代後半

発達障害の子どもとともに、自分も親として育っていこうと思う

保育園の様子

現在5歳の男の子の母です。息子の3歳児健診で発達の遅れが気になっていることを相談したところ、自治体の発達支援センターへの紹介状を出すので診察を受けてみたらどうか、とのアドバイスをいただきました。

数か月待ちの予約の末、4歳2か月のときにやっと受診でき、そこで自閉症スペクトラム障害(知的障害を伴わない)との診断が出ました。

今は保育園に通いながら、月2回2時間ほどの療育を受けています。
子供なりに少しずつできることが増えていくのを見ながら、自分も受け息子の障害を受け入れる器のようなものを少しずつ構築しているところです。

一人っ子で家庭では比較する子がいません。そのため家庭内では単純に成長を喜べますが、保育園に行くと、同年齢の子ができることがうちの子はできないことを痛感させられ、落ち込むこともまだまだ多いです。受け入れられないと思う時もあり、正直私自身の気持ちにもまだ波がある、という感じです。

それでも時々、はっとするような成長を見せてくれるので、その様子を私自身の宝物として心に貯めていっています。それは私だけの宝物です。「この子にぴったり、しっくりくる親になれればいい」という気持ちで、子供と日々向き合っていくと、だんだん他の子と比べることがなくなってきますよ。

みあ
34歳

私が受け入れなくては息子のためにならない。

現在我が子は4歳、もうすぐ5歳になる年中の男の子です。発達障害と診断されたのは3歳児健診の時でした。

子供のことは、誰にも相談できずにきました。支援センターや、児童館に出向いた時に、明らかに周りの同い年の子より、成長が遅いと気がつきましたが気にしないように目を伏せてしまっていました。

そんな中、3歳児健診があり、セルフチェックの項目で涙が溢れてくるほど該当しませんでした。なので、3歳児健診の日に保育士さんにこちらから相談しました。

現在は、幼稚園に通っているので日中は幼稚園に通っています。母である私が息子の発達障害を受け入れないと、幼稚園でも受け入れてもらえないと思い、今出来ないことを焦らず全て受け入れています。

発達障害は、脳の病気です。仕方がないことなのです。ママが全てを受け入れないと、お子さんのためになりません。頑張りましょう。

小学生~高校生の子供がいるママの場合

ゆうママ
39才

ショックでしたが発達障害と診断がついてよかったと思います

小学生の男の子

息子は現在9才です。発達障害と診断されたのは5才のときでした。

入園前から落ち着きがなくて、児童館のクラブでもじってしていられず悩んでいました。まだ小さいし落ち着きがないのは個性だと思っていました。近所のママ友に相談したりしましたが大きくなれば治るんじゃないと言われ、私もそうだと思って病院に行ったりはしませんでした。

幼稚園に入園してからも教室から出て行ってしまったり、周りの子供たちと行動を合わせられなかったりすることが多かったので、先生から発達障害の診断を受けてみたらどうかと提案されたのが検査を受けたきっかけです。検査の結果、発達障害と診断されました。

発達障害がわかってから、幼稚園では息子に先生がついてくれたので今まで通りに通園できました。小学生になってからは普通学級で過ごしています。担任の先生は息子の発達障害を知っていますが、同級生には伝えていません。日中は小学校に行き、放課後も友達と遊んだりしながら普通の子と同じように過ごしています。

私が息子の発達障害を受け入れられるようになったのは、最近です。それまでは、発達障害を持って生まれたことがショックで、なかなか受け入れられない状態が続いていました。
そんな中、息子の仲のよい友達も実は発達障害ということがわかり、その子のママとお互い励ましあうことができるようになってから、徐々に受け入れられるようになりました。

子供の発達障害を受け入れるのに、私は3年くらいかかりました。発達障害を持っていても、工夫次第で普通に生活できます。子供の発達障害の診断がついてよかったと思います。

ぴっこ母
47歳

発達障害でもいいじゃない。

10歳、小学4年生の男の子です。不注意優勢型のADHDと診断されたのは4年に進級したばかりの9歳の時でした。

赤ちゃんの頃からとても気難しく、常に違和感と育てにくさを感じていたので、これまで地域の保健センターや小児科の先生、幼稚園や小学校の先生方に何度も相談してきました。ですが、息子の人懐こく明朗快活な性格の為か、何処に行っても「異常無し」と言われ、困った状態が続いていました。

検査を受けたきっかけは、3年生の時の個人面談で担任の先生に改めて息子の事を相談した際、担任の先生から連絡を受けた特別支援学級の先生が専門病院を紹介して下さった事からでした。病院に予約を入れて半年後、ようやく診断が下りました。息子が発達障害と診断された時、正直言ってホッとしました。息子の困った状態が性格や性質のせいではなく、障害のせいだからです。

息子は普段は学校から帰宅後、すぐに友達と遊びに出かけます。友達と遊ばない時は自室でゲームをして遊んだり、レゴを組み立てて様々な物を創ったり、自分の好きな事には何時間でも集中して取り組んでいます。

発達障害と診断されて以来、息子の良い特性をどう伸ばし、苦手分野にはどうフォロー出来るかを主人と一緒に取り組んでいます。発達障害の子は確かに困った特性もありますが、それ以上にその子だけの素晴らしい特性を必ず持っています。その子の持つ宝物の特性を見つける事に目を向けて、育児を楽しんでくださいね。

すけママ
30代後半

ひとりではありません!みんなで分かち合いましょう

工作を持つ小学生

子供は、7歳6ヶ月の男の子です。診断されたのは、4歳6ヶ月の時です。

生後2ヶ月の時に、ずっと泣いて寝ないことを保健師さんに相談したのが始まりです。その保健婦さんが定期的に訪問してくれ、相談に乗ってくれていました。保健師さんの他には、児童発達支援センターの先生が相談に乗ってくれました。児童発達支援センターに通っている子供たちは医療機関も受診している子が多いことを知り、子供と一緒に病院に行きました。

今、息子は日中学校へ行き、帰ってくると絵を描いたり、工作したりと創造性がある遊びをしています。息子の発達障害について90%ほどは受け入れています。私学幼稚園に入園拒否された経験から、「この子は普通じゃない」と思い知らされ、受け入れざるを得なかったからです。

診断後一週間は毎日泣いてしまいましたが、その後は前を向き療育など対策を考えようと思うようになりました。周囲のアドバイスは、受け入れると気が楽になります。市の助成も受けられますし、専門の先生や相談員など相談出来る人を増やし、一人で悩まないようにしましょう。

チェリメロ
40歳

「自分らしく」生きるために

息子は現在16歳の男の子です。「重度知的障害を伴う自閉症」と診断されたのは3歳の時でした。年子である長男と比べ、明らかに発達に遅れがあると2歳の時に気づき、一番に相談したのは実母です。

検査を受けたきっかけは、3歳児検診で「この子はバイバイをするときに裏手を使うので、検査したほうが良い」というアドバイスを受けたからです。裏の手バイバイは、自閉症の子供の典型的な行動だということでした。

現在、高校1年生。日中は特別支援学校に通い、時々、放課後等デイサービスを利用しています。最初は子供の発達障害を受け入れられないでいましたが、今では受け入れられるようになりました。特別支援学校に通うことで、この子に合った将来に沿った学習をしてもらえることで、グンと成長したからです。

誰でも最初は、子供の受け入れることが出来ず悩むと思います。しかし、一人で悩まず、受けられる支援は積極的に受けてください!子供のためになることを親であるあなたが拒否してはいけません。その子が自分らしく生きるために支援は必要なのです。