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肘の痛みは小児肘内障かも~知っておきたい脱臼との違い

肘の痛みは小児肘内障かも~知っておきたい脱臼との違い

子どもが肘の痛みを訴えたらきちんと対応できますか。どんな子供にも起こりうる小児肘内障についてまとめました。腕を動かせずに泣いている子供にちゃんと対応できるよう、知っておきたい症状や整復法をご紹介しますので参考にしてくださいね。

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肘の痛みの原因は?子供が腕を動かせないのは小児肘内障かも

腕を痛がる子供のイラスト

「ママ!痛いよ!」子供が急に肘の痛みを訴えてきたらどうしますか。傷がないのに腕が動かない様子を見て、そんな経験のないママはどのように対応していいのかわからず、あたふたしてしまうかもしれませんね。「病院へ行かなくちゃ!」と思っても、何科に連れて行ったらいいのか迷うママも多いでしょう。

子供が急に肘の痛みを訴えたなら、それは小児肘内障(しょうにちゅうないしょう)かも知れません。今回は、腕を動かせずに泣いている子供に正しい判断で素早く対応ができるよう、小児肘内障についてご紹介いたします。前もって小児肘内障について知っておくと、いざというときに困らずにすみますよ。

子供が肘の痛みを訴える小児肘内障

子供が肘の痛みを訴える小児肘内障は、実は意外と知られていません。ママが小児肘内障を知ることで、子供が小児肘内障になった時にスムーズに対応することができるでしょう。ここでは、小児肘内障の原因や症状、治し方についてご紹介いたします。

小児肘内障とは

小児肘内障とは、肘がぶらーんと垂れ下がって動かない、一般的に「肘が抜けた」といわれる状態をいいます。肘が完全にはずれてしまったのではなく、肘の関節にある靭帯から骨がずれてしまい、肘が外れかかっている状態ですね。子供の肘が抜けるとママはパニックになりそうですが、これは、いわゆる脱臼とは異なります。7歳くらいまでの子どもの肘の関節は、関節を構成する骨の形状が不完全な形になっているため、引っ張ったり、ひねったりすると簡単に脱臼をおこしてしまいますので、注意が必要です。

小児肘内障の症状

泣いている赤ちゃん

子供が小児肘内障になると、腕がだらーんと下がり、肘を曲げられなくなり、「痛いよ~」と痛みを訴えます。痛みが激しい場合は、手首や肩にも痛みが及ぶ事もあります。さらにひどい場合は、上半身をまったく動かさない場合もあります。ただし、赤ちゃんは「痛いよ~」と言えないので、ママが気付いてあげる必要がありますね。

小児肘内障の原因

手を繋いでいる親子のイラスト

子供の肘の関節はまだ不完全です。何かに引っ張られたり、転んだ拍子に手を着いたときなどに肘が抜けてしまうこともあるのです。小児肘内障の原因になりやすいケースは以下の通りです。

  • 親が手をつないでいて急に引っ張る
  • 友達と腕を引っ張り合いをして遊ぶ
  • 転びそうになってとっさに手を着く
  • 寝返りをした際に手が下敷きになりねじれる

小児肘内障を発症しやすい年齢

小学生の男の子

小児肘内障は、歩き始めてから小学2年生くらいまでの子どもが多く発症するといわれています。それは肘の関節が大人と同じ様にしっかり形成されるのが、小学校2年生くらいまでかかるといわれているからです。

それまでは、手を強く引っ張る行為や、ねじってしまう行為など小児肘内障を起こしてしまう原因となる行為には、注意が必要です。それ以降は、肘の骨の形が大人に近づく為、小児肘内障を発症しづらくなります。

小児内障はクセになる?

小児肘内障は他の脱臼と同様、くせになりやすいです。特に小児肘内障を起こしてから4、5日の間はとても再発しやすいです。この時期は、外から不意な力がかかったりすることのないように注意が必要です。

もし、繰り返し再発してしまう場合は肘のサポーターをつけるなど、できるだけ小児肘内障にならないように固定する事が効果的です。ただ、小児肘内障は未完成な子どもの肘の関節の作りに原因がありますので、関節が成人のように完成すると小児肘内障は自然と起こりづらくなります。

小児肘内障は治る?

接骨院の看板

小児肘内障は、接骨院や整形外科で簡単に治ります。お医者様に処置していただいた後は、すぐに肘も曲がるようになり、ひねる動作も問題なくできるようになりますよ。リハビリや固定などの処置の必要ありません。投薬や湿布も処方されない事が多いですが、再発のおそれがあるので、ママはしっかりとお子さんの様子を見てあげましょう。

小児肘内障の整復は病院へ行く

小児肘内障は不完全な脱臼なので、パパやママでも治せるかも…と思われるかも知れません。しかし、実は骨折していたり、小児肘内障ではないという事も考えられます。不適切な処置を行ってしまうと、予後がよくなかったり、くせになってしまったりするので、無理に自分で解決せず、形成外科や接骨院、小児外科のある病院で治療してもらいましょう

小児肘内障の整復・治し方

子供の腕を持って応急処置をしようとしてる親

小児肘内障の整復(治療)は、以下のように行います。小児肘内障がくせになってしまった場合など、応急処置としてパパやママでもできそうですが、素人が個人の判断で行うのは危険です。正しく整復できていれば、すぐに痛みもなくなり、腕も曲げられるようになりますよ。必ず病院へ行くようにしましょうね。

  • 子供の肘をまっすぐにし、別の手で肘をおさえる
  • 関節部分を抑えながら、前腕をひねりながら曲げていく
  • 肘を曲げたときに、関節部分がわずかにゴリッと音がする

整復した後はちゃんと動くか確認する

病院の先生に腕を診てもらっている子供のイラスト

整復・施術をした後はきちんと治っているか、必ず確認します。きちんと曲げられるか、バンザイのポーズがとれるかで確認するのが効果的と言われています。その際に痛みがないかどうかも確認が必要です。ほとんどの子どもは整復後すぐに痛みもなくなります。

まれに整復後でも痛がり、泣き止まない子どもがいます。それは、正しく整復できていない、もしくは骨折は小児肘内障以外の症状の可能性があります。無理に自身で対応せず、もう一度お医者様に相談しましょう。間違った対応は、予後の状況が悪くなったり、再発につながったりと子どもに負担をかけてしまうので気をつけましょうね。

小児肘内障の整復後の注意

積み木で遊んでいる子供たちを見守ってる両親のイラスト

病院での整復を行った後は、いとも簡単に治り、薬や湿布の処方もないのですぐに日常生活が送れるようになります。基本的には通常の生活で問題ありませんが、しばらくは子供の肘を引っ張ったり、ひねったりしないようにしましょう。

小児肘内障はくりかえしやすく、再発しやすい怪我です。特に4、5日間は再発の可能性が最も高いと言われています。簡単に治るからといって予防を怠ると、何度も小児肘内障を起こし、子どもに痛い思いをさせてしまいます。

パパママも何度も病院に行くことになり、大変な思いをしてしまうことになりかねません。すぐに治るからと言って油断しないように注意しましょうね。

小児肘内障と脱臼との違い

小児肘内障は脱臼と思われがちですが、脱臼ではなく、肘が外れかかっている状態のことをいいます。小児肘内障と脱臼の違いについて、具体的に見ていきましょう。

肘の脱臼とは

脱臼した肘のイラスト

肘の関節は、上腕骨・橈骨・尺骨という3つの骨から形成されています。骨の内側と外側には靭帯があり、曲げ伸ばしの動作ができるようになっています。この骨と骨をつなぐのが関節ですが、その関節が完全に外れた状態の事を脱臼といいます。

脱臼は、大きく分けて後方脱臼と前方脱臼の2つがあります。多くは後方脱臼というもので、外見からで骨が後ろに突き出している様子でわかります。前方脱臼は、肘を曲げた状態で強い衝撃をあたえられて起こる事が多いため、ほとんどの場合骨折を伴うようになります。

肘が脱臼した時の症状

肘を脱臼すると、激しい痛みを感じ、肘を動かす事ができなくなります。小児肘内障と違い、内出血やはれがあるのも脱臼の特徴です。前方脱臼と後方脱臼で症状が異なりますが、前方脱臼の場合は骨折を伴う事が多いので、大きく腫れるケースが多いです。後方脱臼の場合は、骨が後ろに突き出る事で見た目でも判断できます。どちらもかなりの痛みを伴うため、早めに病院へ行き処置してもらうのがよいでしょう。

肘が脱臼する原因

寝ている幼児

肘が脱臼する原因は、肘から地面に落ちたり、転んだ際に肘を伸ばしたまま手をついたりする事が多いです。こどもの場合は、肘の関節が未発達のため、強く引っ張ったりしただけでも脱臼してしまいます。

小児肘内障と同様に、不意に手を引っ張ったり、寝ている間に捻ったり、こんなことで?!と思う事でも脱臼する事があるのです。ママは、普段からお子さんの行動を注意深く見てあげてくださいね。

小児肘内障にならないためには

小児肘内障の原因の多くは、不意に誰かが手を強く引っ張ることで起こります。手をひくときには一言声をかけたり、手のひらを握ったり、日ごろから少し注意を心がける事で予防につながります。

子どもが転びそうな時は、とっさに手を引っ張る事と肘内障につながりやすくなりますので、できるだけ体全体で受け止めたり、胴体をつかんだりするとよいでしょう。小児肘内障は一度経験してしまうと、何度も繰り返しやすくなるので、パパやママ、周りの大人が気遣ってあげてくださいね。

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