【いい小児科の選び方】信頼できるかかりつけ医とは?10の極意
子供を産んで間もないママ、かかりつけ小児科医に不信感を持っているママ、転勤族のママなど、子供の小児科の選び方がわからず悩んでいるママは多いですよね。子供は頻繁に体調を崩すので、信頼できる小児科をみつけたいもの。ところが、子供の小児科の選び方はとても難しく、「ココ!という小児科に出会うまで、何ヶ所も小児科に通ったよ~」というママも沢山います。
そこで今回は、信頼できる小児科を探したいというママのために、いい小児科か悪い小児科か判断のポイント、いい小児科の選び方10の極意について解説していきます。こちらでご紹介する小児科の選び方を情報収集や受診時の判断基準として活用し、赤ちゃんや子供の命を安心して預けられる小児科を見つけましょうね。
【いい小児科or悪い小児科】ママ達の判断ポイント

子供を小児科で診察させた時に「あれ、何か違うな?」と感じる経験、実は多くのママ達がしています。つまり、一度の受診でいきなり「いい小児科だ!」という病院にたどり着くのはとてもラッキーなこと。
赤ちゃんや幼児の場合、命にかかわる重大な状況判断や処置をまかせる小児科医だからこそ、一度不信感を持ってしまうと次回から安心して診察を受けられなくなりがちです。ママ達にとって「いい小児科or悪い小児科」の選び方の基準とは、どのようなものなのでしょう?
いい小児科だ!とママが感じるポイント

いい小児科と感じるポイントって、人それぞれですよね。お仕事などの都合で子供の体調をできるだけ早く治したいというママは、早い段階で抗生物質を出してくれる小児科を好む傾向があります。一方、自宅でのんびりと静養させたいというママは、最低限の薬で様子を見る小児科を好む傾向があります。
<いい小児科!とママが感じることが多い事例>
予備薬で帰省も安心
小児喘息の持病を持つ息子は、月に一度ぐらい喘息発作を起こしていたので、帰省や旅行時も不安だらけでした。幼稚園入園後に引っ越した先で出会った小児科の先生は、年末年始や大型連休など病院がお休みになる時や夏休みなどに帰省する時には、急な体調不良に対応できるように予備薬を出してくれました。
おかげで安心して帰省や旅行が出来ました。喘息は発作時の素早い対応が重要ですが、予備薬のお陰で救急病院などに行く必要はありませんでした。
子供を必要以上に苦しめないから安心

以前通っていた小児科は、産院で知り合った子供が3人いる地元のママに教えてもらった小児科でした。あまり強い薬を出さずに自然治癒させようとする方針の病院でした。
そのため、生後3ヶ月から鼻水鼻詰まりで苦しむ息子をバスタオルでグルグル巻きにし、口で直接鼻吸いをするようい言われ、泣き叫んで暴れる息子をこちらも泣きながら鼻吸いしました。けれど3週間も良くならず、別のママ友に紹介してもらった小児科を受診しました。
その小児科でそれまでのことを話すと苦笑いされ、アッサリ抗生剤を出してくれて、3日ほどで症状が改善しました。
悪い小児科!とママが感じるポイント
診察内容はもちろんですが、小児科医のママや子供への対応の仕方により、「悪い小児科医!」と感じることが多いです。診察内容も大事ですが、繊細な子供を診てもらう病院なので、先生の対応や人柄で小児科を決めるママも沢山いますよ。「悪い小児科医!」とママが感じることが多い事例とは?
<悪い小児科医!とママが感じることが多い事例>
- 母親を怒る先生
- すぐ抗生物質を出す
- 質問しにくい
- 話をキチンと聞いてくれない
- どんな症状でも出す薬が同じ
- ずっとパソコンの方を見て話をする
新米ママは疑問ばかり
はじめての子供の場合、子供が体調を崩すとママは本当に不安になりますよね。病気の時の食事や入浴など、先生に質問したことが沢山あるのに、小児科医は「ママの判断で…」と詳しく説明してくれません。
「わからないから聞いてるのに!」と思わず叫びたくなりました。初めての子供の時は、特に詳しく教えてくれる小児科医が良いと感じました。
プライド高すぎて思わずイラッ

私は3人の子供を育てていますが、一番下の子がマイコプラズマ肺炎にかかった時の処方に疑問があり、小児科医にそれを伝えたところビックリする返答をされました。
「まだこちらに引越しする前にもマイコプラズマにかかったことがあるんですが、その時はこの抗生物質が効かなくて違う薬に変更してもらたんです」と伝えたら、「そういう風にとやかく言う人っているんですよね。いいですよ。別の薬に変えればいいんですね。」と言うんです。
古くて暗くて不衛生な雰囲気の病院の小児科でしたが、先生の頭もプライドばかりが高くて古臭いのか、忙しくて勉強していないからなのか、「こんな悪い小児科医の病院にはもう通えない!」と思って小児科を変えました。
本当にいい小児科?悪い小児科?
ママ達の意見を見てわかるように、いい小児科か悪い小児科かは、親が医師やスタッフを信頼できるかどうかが重要なポイント。親と一緒に我が子を守ってくれていると信頼できる、コミュニケーション能力が、いい小児科医には問われるのです。
いい小児科の選び方10の極意
信頼できるホームドクターは、子育てママの強い味方!ですから、子供が成長するまで命を預ける小児科の選び方は、コミュニケーション能力だけでなく、知識や技術力、施設などの様々な状況もチェックすることが大切です。こちらでご紹介する10の選び方の極意を参考に、ネットの口コミなどで情報収集したり、実際に足を運んだりした時にチェックしてみましょう。
1インフォームドコンセントを実践しているか
インフォームドコンセントは、国際的にも医師に大切だと考えられていて、日本医師会でも20年以上前から提唱している考え方です。医療を受ける側にも自分のことを決める権利があるという、「個人の尊厳」を重要視する概念が基盤になっている考え方です。
インフォームドコンセントとは
医師が病状・処置方法・薬について患者が十分に理解できるように説明し、患者の同意を得た上で医師が治療を行うことです

経験豊富ないい小児科医には、インフォームドコンセントが提唱される前から、患者への説明の重要性を肌で感じて実践している医師も多いでしょう。ところが、実は医師の間でも周知徹底していない概念のため、残念ながら十分な説明をしないままに治療を進めてしまう小児科医もいるのです。
患者が納得できる説明を行い、信頼関係を築ける医師こそが、いい治療を行うスタートラインに立てる医師。ですから、「あれ?どうして?」と思って質問した時、医師が的確で分かり易い説明をしてくれるかどうかは、いい小児科選びの重要なポイントですよ。
2子供に必要な専門の資格を持っているか

小児科医とは、15歳未満の子供の病気を治療する医師のことですが、医師免許所得後に2年間研修をして、その後小児科に入局して小児科医となります。小児科のスペシャリストとなる医師は、「日本小児科学会」の認定医、および専門医の資格を持っていますので、よく小児科に医師免許が飾ってありますよね。
けれど、同じ小児科医でも専門分野は様々。例えば、アレルギー、小児外科、小児循環器、小児神経科など分野が違うため、どんなにいい小児科医でも得意ではない分野に関しては、ママの納得のいく治療が受けられないこともあります。例えば、子供の鬱病の兆候をたまたまかかりつけ医が小児神経科医だったから、早期発見できたということも…。
ですから、お子さんに喘息やアトピーなど持病がある場合は、こうした専門分野のスペシャリストの資格も持っている小児科を選んだ方が、より高度な治療を受けられることがありますよ。これらの資格は、小児科のHPで調べたり、電話で確認したりするとよいでしょう。
ただし、資格だけで小児科医がいいか悪いかを判断するのは危険です。専門の資格があっても悪い小児科医もいますし、専門の資格がなくても優秀な医師も沢山いますので気をつけましょうね。
3先輩ママ達の評判がいいか
最近は、ネットの口コミで良い評判・悪い評判がすぐに伝わりますよね。先輩ママ達が小児科医に対してどのような印象を受けたかは、小児科医を選ぶ時の参考になりますよ。気になる小児科がありましたら、ネット口コミを調べたり、周りのママ、児童館の保育士、子育てサロンの支援員などに評判を聞いてみたりすると良いでしょう。
ただし、ママによって価値観が異なるため、感じ方や方針が合わない場合もあります。その点を頭に入れておいてくださいね。
4「分からない」と言える小児科医か

子供に何かあるとママはまず小児科に連れていきますが、小児医だからと言って子供の病状を的確に判断できるとは限りません。専門的な知識がない分野に関しては判断できない場合も…。無責任に適当な診断をせず、「分からない」と言って、専門医に紹介できる小児科医こそ信頼できる小児科医ですよ。
さらに、専門医を紹介する時に、紹介状・報告書・カルテのコピーを準備してくれる病院であれば、次回からも安心して同じ小児科を受診することができますよね。口コミなどでは、こうした点もチェックしてみましょうね。
5医師やスタッフの感じがいいか

小児科の選び方として、小児科医だけでなく看護師や受付スタッフの対応をチェックすること重要です。予防接種や点滴など、実際に処置を行ってくれる看護師、受付スタッフの雰囲気や対応には、採用する医師の考えが表れますよ。小児科医と看護師・受付スタッフの間に信頼関係が築かれている小児科は、院内の雰囲気が良いので患者も不快な思いをせずに過ごせるでしょう。
6待合室に安心感があるか
体調を崩している子供が少しでも楽に過ごせるように、小児科の選び方は待合室の雰囲気チェックも重要です。おもちゃや絵本など、待ち時間に飽きない工夫がされている小児科は、ママにとっても子供にとってもありがたいですよね。一方で、薄暗くて清潔感のない雰囲気の小児科では、通いたくない子供も多いでしょう。
また、インフルエンザなど感染症の恐れがある患者用に待合室を別に設けてある小児科や、空気清浄機や加湿器が置かれている小児科だと、院内感染のリスクが低くなるため安心ですよね。院内受付や待合室に「発熱や発疹のある方は、受付までご連絡ください」と書かれてある小児科には、専用の待合スペースが設けてあることが多いですよ。
7調剤薬局は近いか

小児科の選び方として、見落としがちなのが調剤薬局への距離。小児科の近くに調剤薬局があると、手早く薬をもらって自宅で静養できるので助かります。基本的には小児科の隣など近くに調剤薬局があることが多いのですが、少し離れている場合は親も大変ですし、体調不良の子供にも負担がかかりますよね。小児科を探す時には、調剤薬局の場所も併せて調べておきましょう。
また、小児科によっては院内処方を行っているところもあります。院内処方だと薬局に行く手間が省けるので楽ですね。
8健診や予防接種への配慮があるか
乳幼児健診や予防接種への配慮があるかも、小児科の選び方として判断基準にしたい要素一つです。例えば、予約制にして院内での待ち時間をできるだけ少なくしたり、通常の診察時間と分けたりといった配慮があれば、感染症の患者との接触を避けられ、院内感染のリスクが減ります。
小児科を選ぶ際には、感染症予防を心がける配慮のある病院かも調べておきましょう。
9無理なく通えるか

小児科の選び方として外せないのが、自宅からの通いやすさではないでしょうか?体調がすぐれない子供を、遠くの小児科に連れて行き、逆に悪化させてしまっては大変!自家用車がなくタクシーや公共交通機関を使う場合は、費用や子供が騒がないかも気になりますよね。
また、車で小児科に連れて行くご家庭では、駐車場は広いか、または近隣に駐車場があるかもチェックしておきましょう。感染症の流行するシーズンになると、広い駐車場がある小児科でも車があふれてしまうことがありますよ。
10緊急時の対応はどうか?
緊急時に柔軟な対応をしてくれる小児科は助かります。子供は夕方になると急に熱を出しやすいです。ですから、夕方の受付時間を数分過ぎてから受診をしたいという状況になることも…。ところが、小児科によっては受付時間を少し過ぎただけで、「本日の受け付けは終了していますので…」とまだ診察を行っているのに、発熱している子供を受け入れてくれないことも…。
受診を断られてしまうと、小児救急電話相談などを利用して救急病院や他の病院を探さなければならないので大変ですよね。緊急時には子供の様子次第で柔軟な対応をしてくれる小児科であると安心ですよ。