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緑の鼻水は副鼻腔炎?症状の変化で子供の異常を早期発見

緑の鼻水は副鼻腔炎?症状の変化で子供の異常を早期発見

「緑の鼻水は風邪の治りかけの症状」と思っているママ。実は副鼻腔炎(蓄膿症)が原因かもしれませんよ。風邪のひきはじめは透明だった鼻水が、黄色や緑色に変化したら注意しましょう。また、アレルギー性鼻炎がある子供も要注意です。

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緑の鼻水が出た!子供の副鼻腔炎の症状?風邪との違いとは

鼻水をかむ女の子イラスト

緑色の鼻水、いわゆる「あおっぱな」が子供の鼻から出ているのを発見した時、「風邪が長引いているだけかな」とそれほど気に留めないママは意外と多いのですが、実は副鼻腔炎を起こしているサインかもしれません。

そこで今回は、緑の鼻水が出る原因、緑の鼻水が出るまでのステップ、副鼻腔炎を引き起こしやすい細菌、副鼻腔炎の症状、蓄膿症との違い、治療について解説します。子供が風邪を引いたら鼻水の色で状態を判断し、必要に応じて適切に対処してあげましょう。

緑の鼻水が出る原因は副鼻腔炎?蓄膿症?

緑の鼻水は副鼻腔炎(ふくびくうえん)の代表的な症状です。

副鼻腔図解イラスト

副鼻腔は「前頭洞」「蝶形骨洞」「篩骨洞」「上顎洞」の4つが左右一対ずつありますが、この4つの穴のどこかがウイルスや細菌感染、アレルギー性鼻炎などによって炎症を起こし、膿が溜まってしまうのが副鼻腔炎です。(注1)

副鼻腔炎には急性と慢性があり、蓄膿症(ちくのうしょう)とは慢性副鼻腔炎のことです。子供から緑の鼻水が出ているのを発見して「緑の鼻水=蓄膿症」と思い、慌てて病院に行くママが少なくありません。けれど子供の場合は緑の鼻水が出たからといって蓄膿症とは限りませんので、落ち着いて対処することが大切です。

緑の鼻水が出るまでのステップ

透明・黄色・緑色鼻水イラスト

鼻水は温度変化、ほこりなどの侵入物による刺激、花粉症などのアレルギー、ウイルスや細菌への感染などで現れる症状。生理的な現象と病的な現象の二面性があるため、子育て中のママは色や粘り気による変化を知っておくと非常に心強いです。緑の鼻水が出るまでには次の3つのステップを踏んでいきます。

ステップ1透明な鼻水

水っぽくてサラサラしている鼻水のことを「水溶性鼻漏(すいようせいびろう)」といいます。
こうした鼻水は花粉やハウスダストなどのアレルゲン、ウイルスや細菌などの異物が鼻の中に侵入してきた際に外に排出するために出ています。また子供は寒い時にも透明な鼻水がすぐに出てきます。

寒くないのに透明な鼻水が続く場合は、アレルギー性鼻炎や風邪のひき始めの可能性が高く、この二つの区別が難しいのですが次のような症状の違いがあることが多いです。

アレルギー性鼻炎と風邪の鼻水の違い

  • アレルギーが疑われる場合は、鼻水の他に頻繁なくしゃみ、鼻詰まり、目のかゆみなどがみられます。
  • 風邪が疑われる場合は、くしゃみや鼻詰まりの他にせき、倦怠感、発熱等の風邪症状もみられます。(注2)

アレルギーは自然治癒せず放置することで悪化することもありますので早めに耳鼻科やアレルギー科を受診させ、風邪が疑われる場合は無理をさせて体力を失わせないように休息や栄養をしっかりと摂らせましょう。

ステップ2黄色い鼻水

黄色みがかっていてドロッとしている鼻水のことを「膿性鼻漏(のうせいびろう)」といいます。
鼻の外から侵入してきたウイルスや細菌をやっつけるために闘った白血球や細菌の残骸、鼻の粘膜が、鼻水と一緒に排出されたのが黄色い鼻水です。

膿性鼻漏は副鼻腔炎でよく見られる症状ですが、子供の場合は鼻に何かを詰めてしまった時にも膿性鼻漏が見られることがあります。(注2)

黄色い鼻水や緑色の鼻水が出る膿性鼻漏の段階では子供が中耳炎にかかりやすい傾向があり、特に赤ちゃんや小さな幼児の場合は言葉を喋れなかったり、伝えなかったりすることがありますので「耳を頻繁に触る」「耳を痛がる」「機嫌が悪い」などの様子がないかも注意しましょう。

ステップ3緑色の鼻水

ドロドロした膿性鼻漏がさらに進むと、膿のような緑色の鼻水がでてくることがあります。この段階では副鼻腔炎になっていることが多いです。

鼻腔と副鼻腔をつなぐ穴が炎症で腫れて塞がってしまうと、副鼻腔の細菌やウイルスを排出できなくなるために黄色や緑の膿が溜まっていき、膿混じりの鼻水がでてきます。これが緑色に見えることがあるのです。

人によっては鼻の中に常在している緑膿菌が膿の中で繁殖してしまい、嫌な臭いがする緑の鼻水が出てくることもあります。

緑の鼻水を出す原因になる細菌

子供の場合はインフルエンザ菌が原因となることもありますが、他にも次のような細菌に感染することで緑の鼻水が出て副鼻腔炎を発見することが多いです。予防接種で防げる細菌もありますので、ぜひ知っておきましょう。

肺炎球菌

肺炎球菌の感染症は子供の場合、2歳未満の幼児の感染が特に多いのが特徴です。のどや鼻から感染すると副鼻腔炎のほか、中耳炎や肺炎を発症することがあります。重症化すると髄膜炎を起こす恐れがあるため、予防のためには予防接種が有効です。

小児用肺炎球菌の予防接種は生後2ヶ月から接種が可能で、4週間隔で3回受けてから、1歳から1歳半までに4回目を接種するのが基本のスケジュール。産後間もないママは早めに予防接種スケジュールを立てて、他の予防接種と合わせて効率的に受けましょう。

ヒブ(Hib:ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)

ヒブは冬に流行するインフルエンザウイルスと名前は似ていますが、まったく別の病気です。のどや鼻から感染することによって、のどの奥の喉頭蓋や肺、脳の髄膜で炎症を起こしますが、ヒブも小児肺炎球菌と同様に予防接種によって感染を予防することができます

ヒブの予防接種は生後2か月から接種が可能で、4~8週間隔で3回受けてから、3回目から7か月以上あけて1歳くらいに4回目を接種するようにするといいでしょう。
ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの予防接種は、同時接種が可能なため、一度に受けておくと受け忘れを防ぐことができます。

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)

体温計を持ってマスクをする女の子

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌とは、抗生物質のメチシリンに対して耐性を持つ黄色ブドウ球菌のことで、ヒトの鼻やのど、皮膚に常在している細菌で、誰でも持っている細菌です。
健康な状態であれば保菌していても発症することはないのですが、免疫力が低下している場合は感染症を発症することがあります。

特にMRSAは薬が効きにくいため、発症してしまうと治療が難しくなってしまうので注意しなければなりません。
MRSAに感染すると、咳やくしゃみ、発熱、下痢などの軽い症状のほか、髄膜炎、肺炎、腸炎など重い症状を引き起こすこともあります。

蓄膿症と副鼻腔炎の症状

子供の場合は副鼻腔炎になっても大抵は1~2週間で治ってしまう急性副鼻腔炎ですが、1~3ヶ月といった長いあいだ鼻水症状が続いている場合は、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)になっている恐れもあります。

子供は異常を言葉で説明することや伝えることが困難ですので、緑の鼻水以外の症状で病院に連れて行った際に診断されることも少なくありません。

また近年は昔のような風邪が原因の緑の鼻水ではなく、アレルギーが原因の緑の鼻水が増えています。放置すると噛み合わせ、視力、学力に悪影響が出たり、食が細くなったりすることもありますので、次のような症状が見られたら早めに耳鼻科を受診しましょう。(注3)

  • 黄緑また緑色の鼻水
  • 鼻や口から不快なにおいがする
  • 鼻の奥や頬が痛い
  • いつも鼻が詰まっている
  • 鼻をかんでもスッキリしない
  • 頭がだるくてボーっとしている
  • 匂いが感じられない
  • 頭痛がする
  • 鼻の後ろからのどに鼻水が垂れている

蓄膿症の嫌な臭いは副鼻腔に溜まった膿の中で繁殖した雑菌が出すガスが原因です。ガスに含まれる揮発性硫黄化合物には、たまねぎが腐ったような臭いのメチルカプタン、腐った卵のような臭いの硫化水素、生ごみのような臭いのジメチルサルファイドなどがあります。

子供の鼻水や頭痛などが続くと風邪が長引いているだけと思いがちですが、風邪との違いをしっかりと見極めて早めに耳鼻科に連れていくことが大切です。

蓄膿症と風邪の鼻水の見分け方

風邪や急性の副鼻腔炎の場合は咳や発熱を伴うことがあるのに対して、蓄膿症の場合は発熱がありません。蓄膿症ではくしゃみを伴う場合もありますが、ドロドロした膿性の鼻水が一番の特徴です。

副鼻腔炎の治療方法

病院の受付

緑の鼻水で耳鼻科を受診して副鼻腔炎であると診断されてから、処方される薬や治療方法に不安を感じ「なんですぐ抗菌剤を出してくれないの?」「副鼻腔炎の治療にアレルギーの薬が処方されたのは何故?」「何でこんなに長く薬を飲ませないといけないの?」と思うママがいますので、こうした疑問の答えとなる基本的な治療方法について知っておきましょう。

軽度の急性副鼻腔炎の場合

日本鼻科学会の「急性副鼻腔炎診療ガイドライン」では、初期段階の軽度の急性副鼻腔炎の場合は直ぐに抗菌剤を使って治療を行わず、5日間経過観察をすることとなっています。(注4)

「すぐに抗菌剤を出してくれれば早く治るのに」と思うママも少なくありませんが、適切に使用しないと抗菌剤は耐性菌を出現させる可能性や、個人差により必ずしも望んだ結果が得られないことがあることを知っておきましょう。

アレルギー性鼻炎がある場合

アレルギーにより鼻腔が腫れて副鼻腔炎を起こしている場合、アレルギー性鼻炎の薬によって腫れがひいて副鼻腔炎が改善することがありますので、アレルギー性鼻炎の薬を処方されます。

ただしアレルギー性鼻炎自体は簡単に治るものではなく体質ですので、薬を服用しなければならない期間が長くなってしまうのです。(注3)

副鼻腔炎の再発に注意しましょう

副鼻腔炎は一度かかってしまうと、再発を繰り返しやすい病気。特に抵抗力のない子供は風邪をひきやすいため、鼻風邪から副鼻腔炎へ悪化させないように気をつけなければなりません。

そのためには緑の鼻水を見逃さないことが大切です。子供の鼻水が出始めたら黄色や緑への変化は副鼻腔炎の前触れということを忘れずに、鼻水の状態を観察しましょう。

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