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子供の怪我ガイド~出血等の応急処置や救急車を呼ぶ目安

子供の怪我ガイド~出血等の応急処置や救急車を呼ぶ目安

子供は小さな怪我をよくするものですが、意外と家庭での応急処置の方法や救急車を呼ぶ目安などを知らず、驚いて誤った処置をしてしまうママも少なくありません。正しい知識を持って冷静で迅速な応急処置を行い、重症化を防ぎましょう。

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子供の怪我は冷静に対処しましょう!緊急受診の目安や応急処置

植木鉢の新芽と救急車

小さな子供の行動は大人には予測がつかない行動をすることも多く、好奇心満々で危険な場所にも踏み込んでいくので転んで擦りむくなども頻繁。中には思わぬ大怪我を目の当たりにして、頭が真っ白になってしまうパパやママも少なくありません。

そこで今回は、子供が怪我をした時に冷静に対処するためのガイドとなる緊急受診の目安応急処置の方法、子供の怪我に役立つアプリをご紹介します。地域の消防署では応急処置の講習会なども開催していますので、一度受講しておくとよいでしょう。

緊急性を確認!救急車を呼ぶ目安

緊急性があるにもかかわらず、119番通報をためらって救急車を呼ぶのが遅れる保護者もいますが、子供は体が小さく体力がないため、パパやママの一瞬の迷いで緊急通報が遅れると、命の危険にさらしてしまうリスクもあります。

とはいえ近年不必要な救急車利用者が増加していて、中には蚊に刺された、日焼けでヒリヒリする、出血はすぐ止まったが指を軽く切った、病院で診察を待ちたくないなどの理由で119番通報する人がいますので、判断に迷ってしまうことも多いものです。

そこで子供が怪我をした際の緊急性を要する症状について知識を持ち、いざという時に一刻も早く救急車を呼べるように備えておきましょう。

子供の怪我で迷わず救急車を呼ぶ目安

  • 顔や唇の色が紫で、呼吸も弱い又はしていない
  • 意識がなく、呼びかけに応じない
  • 意識がもうろうとし、受け答えがきちんとできない
  • 息苦しい
  • 冷や汗をかいている
  • 交通事故や転落事故等で強い衝撃を受けた
  • 頭や首を怪我し、強い痛みやけいれんが見られる
  • 頭や首の怪我で、患部や耳、鼻からの出血が止まらない
  • 頭や首の怪我で、手足の動きが悪い、または硬直やしびれがある
  • 頭や首の怪我で、めまいがする
  • 頭や首の怪我で、数回吐いている又は1回吐いた後元気がない
  • 頭や首の怪我で、物が見えにくい
  • 頭や首の怪我で、首をかしげ体が真っすぐにならない
  • やけどの範囲が広い
  • やけどの痛みや症状がひどい

(注1、2)

子供の怪我の応急処置

救急病院イラスト

子供が怪我をした場合、その多くは救急車を呼ぶ必要性がないとすぐ判断できる、あるいはすぐ判断できない症状のためまずは応急処置をして様子を見てから救急車を呼ぶか、あるいは自力で病院に連れて行くか、ホームケアをするかの判断をすることになります。
緊急性のない怪我であればやみくもに病院に連れて行かず、家庭で応急処置をした後に自宅で様子をみて、必要があれば病院へ向かう方が子供の体には負担がかかりません。病院受診の判断基準、病院の診察日や診察時間を踏まえて判断しましょう。

頭を強打した時

呼吸が止まっている場合は気道を確保し、人口呼吸をしましょう。
嘔吐後ぐったりしている、意識を失う、けいれんするといった救急車を呼ぶほどの状態の場合は、吐しゃ物で窒息しないように顔を横に向けて体を動かさずに救急車を待ちます

頭を強く打った場合でも救急車を呼ぶ目安となる症状がなければ、とりあえず自宅で様子を見ても大丈夫です。
ただしたんこぶ程度でも暫くはできるだけ安静にすることが必要。48時間は自宅で静かに過ごし、入浴も控えさせましょう。またその後の様子に変化が起こっていないか、親はしっかりと見ることが大切です。

頭を打ったときの応急処置

  1. 子供にしっかり意識があるかどうかを確認
  2. 頭に出血がある場合、傷口にガーゼを当てて上からおさえて止血する
  3. たんこぶがある場合には、氷のうなどを使って冷やす
  4. 鼻血が出た場合、後頭部は叩かないように!

もし応急処置後に症状の悪化や別の症状に気づいた、不機嫌な状態が長引いている、後から別の症状が現れたという場合は念のため病院を受診しましょう。頭や首は危険な部位で急性硬膜外血種などにより後から症状が現れることもあります。

擦り傷や切り傷、刺し傷がある時

子供を育てていると男の子でも女の子でも擦り傷、切り傷、刺し傷などでママが血を見る機会はよくあります。子供は体が小さいぶん体内の血液量が少ないので、かすり傷の出血と侮ることなく応急処置をすることが大切。傷口からの細菌感染への対処も忘れずに行いましょう。

また、ガラスや割り箸など何かが刺さっている時は、無理に抜かずにすぐ病院へ

擦り傷や切り傷、刺し傷の応急処置

  1. まず流水で傷口の汚れをしっかり洗い、砂利などは綿棒でとり除く
  2. 傷が浅く血が流れ出ていなければ消毒し、絆創膏等(傷を残したくなければキズパワーパッド等の創傷被覆材)で保護
  3. 血が出ている場合は清潔な手や滅菌ガーゼなどを用い、傷口を両手で挟む、又は包帯をきつめに巻き圧迫止血
  4. 傷が深く出血が止まらない場合、ひじの内側や太ももの付け根など傷口より少し上の部分に包帯を巻いて強めに圧迫し、すぐに病院を受診

他にも次の様子が見られる場合は、応急処置後に病院を受診しましょう!

  • 出血は止まったが傷口が大きい、範囲が広い
  • 出血は止まったがひどい痛みがあり、骨折、捻挫、脱臼、打撲の可能性がある
  • 衛生的ではない環境で怪我をした、砂などがとれないなど感染症の心配がある  など

やけどをした時

お湯を沸かす

謝ってストーブに触ってしまった、熱湯がかかってしまったなど、子供は意外とやけどの危険にさらされています。特に生後6ヶ月~1歳6ヶ月の乳幼児に多く、手のひらや指をやけどすることが多いです。

やけどをしたときの応急処置

  1. 服の上から体に熱湯などをかぶった場合、風呂場のシャワーで上から冷水をかけ、ハサミで服を切って脱がせ、濡れたバスタオルで患部を覆って救急車を呼ぶ
  2. 手足の場合、流水やシャワーで冷やし、身震いし始めたら冷やすのをやめて毛布を掛けて温め、患部を高くする
  3. 顔など冷やせない箇所の場合、濡れタオルを何度も交換して冷やす(氷では冷たすぎ)

やけどは皮膚の10%以上だと熱性のショックを起こす恐れがあり危険です。また軽いと思っていても感染症を引き起こす恐れもあります。さらに大人よりも皮膚が薄いため子供の場合は軽く見えても後遺症が残る恐れもあります。

やけどの深さは1日~1週間ほど経過しないと医師ですら判別が困難なため、応急処置後に皮膚科や形成外科を受診しましょう。

指を挟んだ・指がちぎれた時

木製のスライドドア

家の扉や車のドア、おもちゃのパーツ、シュレッダーなど、子供の指は細いので、なんにでも挟まって骨折したり、指がちぎれたりする怪我をしてしまう可能性があります。

国民生活センターによると指を挟むのは2歳児に最も多く、子供が自分で閉めてしまうことばかりが原因ではなく、親や他人が閉めた、スライドドアや風などで勝手に閉まったというケースも多いため、10歳未満の子供の場合は日頃から十分に注意しましょう。(注3)

指がちぎれた時の応急処置

  1. もし指が切断された場合、清潔なガーゼで患部を覆い、包帯をきつめに巻いて心臓に近い部分をひもで縛って止血。
  2. ちぎれた指は湿ったガーゼで包んでビニール袋に入れ、外側から氷水で冷やして救急車で病院へ!

指を挟んだ時の応急処置

  • 出血している場合、清潔なガーゼで圧迫止血する
  • 血が止まったら消毒して絆創膏などで保護する
  • 患部を冷やして指が正常に動くか確認してから様子を見る

指をドアなどに挟んでも大きな出血はなく指が普通に動かせるようであれば、自宅で様子を見ても大丈夫ですが、次のような症状がある場合には、早めに病院を受診しておくと安心です。

  • 出血がなかなか止まらない
  • 強い痛みや腫れ、変形、内出血が見られる

口をぶつけて出血・歯が欠けた・折れた時

転んだり、ぶつけたり、子供は頭が重く不安定なので、ちょっとした拍子で顔面を強打して頬の内側や唇の内側を切って出血してしまうことがあります。口の中の傷は出血量が多く不安になりがちですが、落ち着いて応急処置をし、子供を安心させてあげましょう。

口をぶつけて出血した時の応急処置

  1. まず血を吐き出させ、うがいをさせる(できればイソジンなど口内を殺菌できるもので)
  2. 口の中の傷を確認し、清潔な手と滅菌ガーゼで上からおさえて圧迫止血。難しければ滅菌ガーゼを噛ませる
  3. 歯が抜けたり欠けたりした場合は新しい牛乳に入れ、急いで歯医者へ連れて行く

次のような気になる症状がある場合にも、早めに病院へ向かいましょう。

  • 出血がおさまらない
  • 口の中の裂傷が大きい
  • 舌をひどく傷つけてしまった
  • 裂傷がもとで、口内炎がたくさんできてしまった

子供が脱臼した時

小さな子供はちょっとしたことで脱臼しやすいのですが、脱臼は家庭で直せる怪我ではありませんので、応急処置をしたらすぐに整形外科医や整骨院を受診して治療を始めましょう。中には繰り返すため医師からはめ方の指導を受けるケースもあります。

ただしそれ以外は神経や血管などを傷める恐れがあるため、ネット上で紹介されているはめ方の情報を見ながら無理にはめようとしないことが大切です。

脱臼したときの応急処

  1. 痛みが楽な状態で患部をできるだけ固定し、肩の場合は首から三角巾でブラブラしないように吊るして手を添える
  2. 腫れや熱をもっている場合は患部を冷やし、指先の場合は痛みのない範囲で患部を心臓より高い位置に持ち上げる

捻挫をした時

捻挫は子供によく起きる怪我。子供の場合、足首、手首、指、膝に多く、基本的に心配な怪我ではありません。ただし子供は痛みの様子を言葉で表現するのが難しいため大きな怪我が隠れていることもあり、走っている時に足首をグキっとひねってしまっただけでも、骨折を伴う場合があるほどです。ですから当面はしっかりと様子を観察しましょう。

捻挫の応急処置

  1. 患部をできるだけ冷やす
  2. 安静にして様子を見る

次の症状が見られたら整形外科を受診しましょう。

  • 関節の痛みや腫れがなかなか治らない
  • 患部の周辺だけでなく、広範囲に青紫色の皮膚の変色が広がっている

膝を痛がる時

子供がわけもなく膝などの関節を痛がることも多いのですが、サッカーなど足腰を酷使するスポーツを日常的にしている子供の場合は「オスグッド病」の可能性があります。

膝を痛がるときの応急処置

  1. 氷や冷湿布などで患部を冷やす

この病気は10~15歳の成長期の子供に多く、膝の変形などが起きていることもありますので、次のような症状が見られるようであれば病院を受診しておきましょう。(注5)

  • 普段は痛みがないのに、膝を曲げ伸ばしすると痛みを訴える
  • 正座ができない
  • 冷えてくると、膝の痛みを訴える
  • 膝の下の骨が出っ張っている

子供の怪我の応急処置「RICE」を覚えよう

「RICE」イメージ

他にも突き指、骨折など子供は様々な怪我をするものですが、応急処置としてRICE(Rest・Icing・Compression・Elevation)を覚えておくと早期回復に役立ちますので安心です。怪我をしてから15~20分を目安に行い、病院に到着するまでに時間が空いてしまう場合は、1時間おきにRICEを繰り返すとよいでしょう。(注6)

Rest(安静に出来るように固定する)

そえ木、ダンボール、雑誌などを使用して患部を固定し、安静に出来る状態を作ることで、体内で行われる修復作業が損なわれない環境を作ります。腕の場合は顔を洗う時の高さ、足の場合は膝や股の関節を少し曲げた状態で固定しましょう。

Icing(冷やす)

患部が腫れてきたら患部を冷やしましょう。血管が収縮して腫れが抑えられると共に、冷たいため感覚がマヒして痛みが和らぎます。ビニール袋に氷を入れて空気を抜いたものを患部に置いたり、アイシング(氷のう)を使用したりして冷やします。

ただし足の感覚がなくなっても冷やすと凍傷を起こす恐れがありますので、足がピリピリした後に感覚がなくなったら外しましょう。およそ20分以内です。(注7)

Compression(圧迫する)

出血や炎症による腫れを抑えるために、患部を圧迫します。伸縮包帯やテーピングが便利です。

ただし強く圧迫し過ぎてしまうと、血液の循環が悪くなったり神経麻痺を起してしまったりする恐れがありますので注意しましょう。

患部の先端が青くなったりしびれたりしたら一旦緩め、改善してから再び圧迫しましょう!

Elevation(患部を高く挙げる)

患部の腫れや内出血、痛みを抑えるために、できるだけ心臓よりも高い位置に患部を持って行きます。ただし痛みがあるのに無理に行う必要はありません。足を怪我した場合は座椅子などに座り、台となるものに足を乗せるとよいでしょう。

子供の怪我に便利!救急受診アプリ

家の中に「家庭の医学」や応急処置に関する本などを備えつけていても、子供は外で怪我をすることも多くなかなか活用しにくいです。その点スマホはどこでも簡単に検索できるため、救急受診のアプリをダウンロードしておくと便利です。

全国版救急受診アプリ「Q助」

「Q助」アプリイメージ

全国で使用できる無料アプリ。スマートフォンで該当する症状を選択しながら画面を進めていくと、必要な対応がわかります。医療機関の検索やタクシーガイドへのリンクなども行えますので、救急車を呼ぶ目安にもなりますし、安心して素早い対応ができると好評です。

「小児救急支援アプリ」

「小児救急支援アプリ」イメージ

大阪市全域で使用できる無料アプリです。大事な子供が突然の病気やケガで困ったときに、ワンタッチで救急車を呼ぶ判断を助けてくれたり、近くの医療機関を地図上で示して案内してくれたりします。家庭では何かとしづらい「緊急性」の判断もしてくれるので、万が一の怪我や病気でも安心ですよ。

子供の怪我は家庭内が一番キケン!

毎日新聞やニュースでは、子供が巻き込まれて大きな怪我をする交通事故や事件が話題になり、親としては心が痛みます。ですが実際には子供の命を脅かしているのは予想もつかない不慮の事故ではなく、家の中での事故の方がはるかに発生件数は多いのです。

大人が安全だと思っている家の中でも、低く狭い目線や突拍子もない行動をする子供にとっては危険が一杯!子供が万が一怪我をしたときにすぐ対処できるように、子供の怪我に対する応急処置の方法をしっかり理解して、子供の命を守ってあげましょう。

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