子供の遠視の原因・症状に関する記事

子供の遠視の原因は?弱視や内斜視につながる遠視の治療法

子供の遠視の原因は?弱視や内斜視につながる遠視の治療法

子供の遠視について、原因や症状、見え方、治療法などをまとめました。この記事を参考に、子供の目をチェックしてみましょう。

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子供の遠視は発見が難しい?遠視の原因と見逃してはいけない症状

勉強をしている子供たち

子供に多い目の病気に遠視があります。子供の遠視は発見が難しく、別の症状を併発する可能性があるほか、気づいた時には治療が間に合わず手遅れとなる恐れがあります。子供が将来、目で不自由な思いをしないためにも、親が気づいて早く治療を始めることが必要です。

ここでは、子供の遠視について、原因や主な症状、治療法などをまとめました。この記事を読んで、子供に遠視の可能性がないかチェックしてみてくださいね。

遠視と近視と見え方の違い

目は、カメラのような作りになっていて、見たいものにピントを合わせる時、目の周りの筋肉を使ってレンズの厚さを調節しています。

近視とは、正常な状態よりも前でピントが合い、遠視とは、正常な状態よりも後ろでピントが合う状態を言います。ピント調節がうまくいけば、目の奥にある網膜にはっきりと映し出されますが、そうでない場合は、全体的にぼやけて見えてしまうのです。

一般的には、遠視は遠くが良く見えて、近視は近くが良く見えると言われていますよね。しかし、近視も遠視もピント調節がうまくいっていないので、そのままでは、どこを見てもぼんやりしている状態なのです。遠視も近視も、「遠くや近くがよく見える」というわけではないのですね。

子供が遠視になる原因とは?

目の構造とカメラのイラスト

子供が遠視になるのは、目の屈折異常が原因です。通常であれば、網膜の上でピントが合うのに対し、遠視の場合は、網膜よりも後ろでピントが合う状態となっています。

子供の目に屈折異常が起こる原因は、生まれつき眼軸(がんじく)が短いことが考えられます。眼軸とは、角膜から網膜までの眼球の長さのことで、短いと遠視になりやすい状態となります。また、遺伝により遠視になることもあります

子供の遠視の主な5つの症状

私達の目は、水晶体と呼ばれるレンズを厚くすることで、ピント調節を行っています。子供のうちは調節力が高いため、日常生活で見にくいと感じることが少ないです。それに、遠視の見え方に慣れているため、自分で遠視に気付くのは難しいでしょう。

これらのことから、子供の遠視は発見しにくく、気づかずに放置しておくと困った症状が現れます。ここでは、子供が遠視の場合に出る5つの症状についてまとめました。自分の子供に当てはまる症状がないか、チェックしてみてください。

1目が疲れやすい

目が疲れた子供

遠視の子供は、通常よりも頑張ってピント調節を行わなければならないので、目が疲れやすくなります。遠視があると、網膜の後ろで焦点が合うので、何もしなければぼんやり見える状態です。

はっきり見るためには、水晶体を強く調節しなければなりません。そのため、水晶体の周りの筋肉が常に緊張している状態となり、目が疲れやすくなってしまうのです。

2集中力がない

遠視により、物事に対する集中力がなくなる恐れがあります。遠視の子供の目は、疲れた状態となっています。手元を見るにも強めのピント調節を行う必要があるため、疲れにより作業が長続きしないのです。

子供が好きなはずのお絵かきや読書も、目の疲れにより集中力が続かず、途中でやめてしまうことも。「飽きっぽい性格」だと思っていたら、遠視が原因だったというケースもあり得るのです。

3頭痛

頭痛で頭をおさえている男の子

遠視が原因で頭痛になることがあります。大人でも目を使いすぎると、頭痛や肩こりなどの症状が出ますよね。遠視の子供も目を酷使している状態ですから、頭痛など、体の他の場所に悪影響を与える場合があるのです。

風邪でもないのに子供が頭痛を訴えることが多いなら、遠視の可能性があります。念のため、眼科で視力検査を行うことをおすすめします。

4内斜視

遠視を放置したことで、内斜視になる可能性があります。内斜視とは、黒目が鼻の方に寄る、寄り目の状態になることで、遠視による見え方を改善しようとピント調節をやりすぎた結果、寄り目になってしまうのです。遠視による内斜視のことを調節性内斜視と呼び、子供の内斜視の9割を占めると言われています。

遠視の場合は、近くのものを見た時に内斜視となることが多く、放置しておくと次第に悪化していきます。両目で物を見ることができないため、遠近感が掴みにくくなったり、物が二重に見えたりするので不便な状態となります。

また、黒目の位置がずれているので、「どこを見ているのか分からない」と勘違いされたり、本人が気にして悩んだりすることも。

内斜視がひどくなると外科的手術による治療となり、手術や入院など、子供に大きな負担となってしまいます。遠視を早めに発見できれば、内斜視の悪化を防げる可能性があるので、目の位置がおかしいと感じたら眼科を受診しましょう。

正常なのに内斜視に見える場合も

小さい子供の場合、鼻が低く顔の肉付きが良いため、黒目が内側に寄っているように見えることがあります。これは、仮性内斜視と呼ばれる状態で、本当の内斜視ではありません。仮性内斜視かどうかを見分けるには、鼻の内側を軽くつまんで黒目の位置を確認してみましょう。目頭の皮膚に隠れていた白目が出てくるかどうかで、内斜視と区別することができます。

5弱視

メガネを掛けている子供のイラスト

子供の遠視に気付かず大きくなった場合、弱視になってしまう恐れがあります。弱視とは、メガネをかけても視力が出ない状態のことを言います。弱視と判断される視力の目安は、メガネをかけた矯正視力が0.04以上0.3未満の場合です。

子供の視力は、生まれてからだんだん発達していき、6歳頃に1.0まで見えるようになるのが普通です。しかし、遠視や斜視などの目の異常があると、視力の発達がうまくいかず弱視となってしまうのです。

遠視が原因の弱視には、片目のみに弱視が起こる「不同視弱視」と、両目に弱視が起こる「屈折性弱視」があります。どちらの場合も早めに治療すれば回復の見込みがありますが、気づかず放置してしまうと視力が回復せず、弱視が定着してしまう恐れがあります。

遠視の治療方法

遠視により、視力の低下や黒目の位置にずれが出てきた場合には、弱視や内斜視を防ぐためにも、治療をする必要があります。ここでは、子供の遠視に行われることの多い治療方法について2つご紹介します。

メガネを使ってピントを合わせる

メガネを掛ける女の子

子供に遠視がある場合、メガネを使った治療を行います。ピントを合わせやすくすることで、両目で物を見ることができ、視力の発達を促す効果が期待できます。

メガネを使った治療は、できるだけ小さい頃からスタートする必要があります。子供の目が発達段階にあるうちにメガネをかけることで、ピント調節機能が発達するためです。遠視が原因で内斜視になった場合も、メガネをかけることにより正常な位置に戻る可能性があるためです。

遠視のメガネは、眼鏡店で視力を測るよりも、眼科で精密検査を行ったうえで作成するのがおすすめです。子供の目は調節力が高いため、そのまま測ると正しい視力が出ないことも。そのため、眼科で目の調節機能を短時間麻痺させる目薬を使い、検査を行った方が正しく測定できるのです。

子供は目の検査に慣れていないので、初めはうまく答えられず、正確な検査ができないことが多いです。検査自体を嫌がるかもしれませんが、何度か病院に通ううちに慣れてきて、きちんと検査できるようになります。

メガネは毎日かけさせましょう

遠視用の眼鏡を作ったら、必ず毎日かけさせましょう。小さい子供は眼鏡を嫌がるかもしれませんが、見えるからといってメガネをはずして生活すると、ピントを調節しようとして、メガネが合わなくなってしまう恐れがあります。遠視による弱視や斜視を治療するためにも、小さいうちからメガネに慣れさせることが大切です。

遮蔽法による視力の改善

遮蔽法で視力検査をしている子供のイラスト

遠視により片方の目の視力が落ちている場合には、遮蔽法(しゃへいほう)による治療が行われます。遮蔽法とは、視力の良い方の目をガーゼなどで隠し、悪い方の目を使う訓練をすることです。メガネをかけて視力を矯正した上で行われます。

子供の視力は物を見ることで発達していきます。しかし、遠視があると見やすい方の目ばかり使い、見にくい方の目が使われない場合があります。その結果、片目の視力が上手く発達せず、視力が低下してしまうのです。

この状態が続くと、片側だけ弱視になったり、物の立体感や奥行きなどを感じ取れなくなったりする可能性があります。このような状態を防ぐため、使っていない方の目で強制的に物を見ることにより、視力を改善しようというのが遮蔽法の目的です。

片目を隠すのを嫌がるお子さんがいるかもしれませんが、目を良くするための訓練だと言い聞かせて取り組ませましょう。

遠視を見逃さないためには

斜視を見逃さないためには、3歳児健診や就学時健診などをしっかり受けることが大事です。親が日頃から子供の様子をチェックするのはもちろんですが、専門家ではないため見逃すことがあります。

せっかく検診の機会が設けられているのですから、子供の視力が低下したかも…と感じたら、きちんと検査を受けて、遠視など目の異常がないか確認してもらった方が良いでしょう。

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