子供の過呼吸へのホームケアに関する記事

子供の過呼吸の対処法~紙袋を当てるの?正しいホームケア

子供の過呼吸の対処法~紙袋を当てるの?正しいホームケア

今まで元気にしていた子供が突然のどをかきむしり、過呼吸の発作を起こしてしまったら。我が子の一大事にパニックを起こしがちですが、冷静に対処しましょう。子供の過呼吸のメカニズムや緊急時の対処法をまとめて解説しています。

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子供の過呼吸への正しいホームケア~間違った対処法に注意して!

小学校に入学するとクラブ活動や社会体育に誘われる機会も多く、激しいスポーツをする子が増えてくるため過呼吸の発作を起こすことがあります。

過呼吸発作は幼児にも起こりますが、頻繁に発作を繰り返してしまうこともありますので、周りの大人が手早く冷静に対処する必要があります。

こちらでは実際に目の前で子供の過呼吸を見たことのある先輩ママ達の体験談を紹介しながら、子供の体に過呼吸が起きるメカニズム原因対処法などについて解説していきます。子供の過呼吸と上手に付き合っていくホームケアを、一緒に学んでいきましょう。

子供の過呼吸って、どんな発作?

呼吸関連の言葉過呼吸

過呼吸とは、気づかないうちに呼吸が浅く早く過剰になり、呼吸のコントロールができなくなってしまうことです。

子供が幼い場合は「泣き入りひきつけ」と間違われやすいのですが、泣き入りひきつけは息を吐いたまま止めてしまうことで起こりますので、過呼吸とは真逆です。

通常、私たち人間の呼吸は脳によってコントロールされていて、空気を吸って酸素を肺に摂り入れ、不要な空気は息として体外に排出しています。運動中はより多くの酸素が必要になるため呼吸が浅く早くなりますし、運動をする必要がなくなれば、呼吸は穏やかな状態に戻ります。

ところが子供が激しいスポーツをした場合、脳のコントロール能力が乱れて「もっと、もっと酸素が必要だ!」と誤った指令を出してしまうことがあります。

すると、どんどん呼吸が浅く早くなっていき、息を吸ったり吐いたりし過ぎてしまい、酸素を吸い過ぎ二酸化炭素を吐き過ぎて、子供の呼吸や全身状態が苦しい状態になってしまうのです。

子供の過呼吸の症状

苦しそうに息をしてる男の子のイラスト

子供が過呼吸や過換気症候群の発作を起こすと、血液の中の酸素の濃度が上がり、二酸化炭素の濃度は低下してしまいます。すると全身の血管が収縮し、血液もアルカリ性に傾き、さまざまな身体機能が乱れて、次のような症状が引き起されてしまいます。(注1)

  • 息が苦しい
  • 胸の痛み
  • 激しい動悸
  • めまい
  • 嘔気・吐き気
  • 手足のしびれ
  • けいれんや硬直
  • 意識の消失

過呼吸の発作が起きると、息ができない苦しさで子供はパニック状態になってしまいます。

適切な対処を行うことで発作は30分から1時間程度でおさまり、呼吸が落ち着けば手足のしびれなどの不快な症状も改善されていきます。(注2)

子供に過呼吸が起こる3つの原因

過呼吸も過換気症候群も幅広い年代で起きますが、特に過換気症候群は思春期の子供から20歳代の若い女性が起こすことが多い発作です。(注2)

ただし幼児でも、強い不安が原因で過呼吸を起こすことがあります。環境的な要因で強い母子分離不安が見られる場合、登園拒否している子を無理に通園させようとした時など、子供の不安と緊張状態が高まった時に発症することがあるため、十分に注意しましょう。(注3)

子供に過呼吸が起こる3つの原因と実際の体験談をご紹介していきますので、発作が起きるパターンを充分に把握しておきましょう。

スポーツ

泳ぐ女の子

過呼吸を起こしやすいスポーツは運動量が多い、呼吸を多く必要とするスポーツです。

マラソンなどの陸上競技や水泳、サッカーやバスケットボールなどで起こることが多いのですが、部活や社会体育の練習中に発作が突然起きることもあるので、こういった活動に保護者として参加したり応援に行ったりする場合には、対処法を覚えておく必要があります。


39歳

よくあることだけど怖い

息子が小学校高学年の時、ドッジボールをやってしました。全国大会を目指しているクラブで練習量も多かったのですが、過呼吸を起こす子もいました。

クラブの練習に付き添っているベテランのお母さんは、「よくあることだけど、心配いらないから。とりあえずお母さんを呼んで説明して。」と落ち着いて言っていましたが、私は初めて見たときは青くなって「救急車を呼ばないと!」と思いました。

呼吸数を制限すれば治るとクラブの先生に教えてもらい、落ち着いてゆっくり呼吸をさせるように指導されました。周りの子供も見慣れているのか、過呼吸になった子がいるのに、冷静に見ている子が多かったです。

発熱

娘の熱を測る母親のイラスト

発熱している時も呼吸が早くなるため、過呼吸が起こりやすくなります。熱が高いと本人も息苦しく、余計に息を吸ってしまう傾向がありますので、熱が高い時は静かに横にならせて、呼吸を安定させてあげましょう。

もな
28歳

熱性の痙攣ではありませんでした

先日2歳の娘がインフルエンザになり、ハアハアと荒い息をしだしたら苦しそうになって震え出したので、慌てて救急車を呼んだところ、隊員さんから「過呼吸ですね。熱も高いので念のため病院へ行きましょう。」と言われました。

病院でもしばらく様子を見ただけで返されましたが、発熱で過呼吸が起きると思っていなかったので、ビックリしました。

私は子供の頃から喘息気味で、喘息の発作のときに激しくせき込んで、過呼吸になったことが数回あります。でも、自分がなるのと子供が過呼吸になるのを見るのでは、全く違いますね。

不安や緊張など情緒不安定な状態

プレッシャーに押しつぶされる男の子のイラスト

極度の不安や緊張、プレッシャーなども、過呼吸を起こしやすい要因です。スポーツ系の部活などで練習の激しさから過呼吸になってしまうこともあるのですが、なかには周りからの期待や、親や先生の「頑張れ」という励ましに耐えられなくなり発作を起こしてしまう子供もいます。

みみこ
40歳

部活のせいか、プレッシャーなのか…

中学1年生の娘は、入学してから吹奏楽部に入りサックスを習い始めました。仲の良いお友達を楽しく部活をしていたのですが、学校での練習中に過呼吸を起こしたことがありました。まだ養護の先生がいる時間だったので適切に対処してもらい、たいしたことはなかったのですが、その2か月後、大会に参加している際には私の目の前で過呼吸を起こしてしまって。

娘が立っていられなくなりグッタリした姿を見たら、私もパニック状態になってしまったのですが、大会本部の救急室に駆け込んだところで呼吸法の指導をしてもらい、幸いすぐに元に戻りました。

先生からはサックスのブレスを頻繁にしていると過呼吸が起こりがちだと説明されましたが、応援に来ていた他のママからは、「大会のプレッシャーとかもあるんだろうね」と言われました。どちらが原因かわからないのですが、初めての過呼吸はビックリしました。

過呼吸と過換気症候群の違い

自律神経と呼吸中枢が受ける影響のイラスト

スポーツ以外でも緊張した時や不安な時には心拍数が上がり、呼吸が早くなります。強いストレスにさらされると、どんどん呼吸が早く深くなって、スポーツによる過呼吸と同様の発作が起きてしまいます。

こうした精神的な理由で起こる過呼吸は「過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)」と呼ばれています。どちらも子供が非常に苦しい思いをします。

また過呼吸を何度か繰り返すと、体が発作のタイミングを覚えてしまい、発作が起きそうだと感じて精神的に動揺してしまい、過換気症候群を発症してしまうことも多いです。

子供は身体のコントロール能力が未熟!メンタル面でも不安に弱いことから、過呼吸や過換気症候群の発作を起こしやすいので注意しましょう

過呼吸へのホームケアと危険な対処法

子供の過呼吸発作へのホームケアで一番大切なことは、大人が冷静になることです!

大人がパニックを起こして大騒ぎをしてしまうと、息苦しさに不安を感じている子供の不安をあおり、呼吸数を増やして症状を悪化させてしまいます。十分に注意しましょう。

過呼吸の発作は、子供本人が意識的に呼吸を減らすことで自然に治ります。

過呼吸への正しいホームケア

  1. 子供を座らせる、又は寝かせて安静にさせ、冷静に話しかけて安心させる
  2. 子供にゆっくり呼吸をすれば治ることを説明しながら、「ス~~フ~~」などと子供に聞こえるようにゆっくりと深呼吸の見本を示し、子供の呼吸を安定させる

発作が長引く場合や子供の呼吸が安定しない場合、意識がなく呼びかけても反応しなくなってしまった場合は、救急車を呼ぶことも検討して、早めに病院での治療を受けさせましょう。

紙袋を口に当てないで!危険な対処法

ペーパーバッグ法はダメ

昔は紙袋を口に当ててゆっくりと呼吸をさせるペーパーバッグ法という対処法が民間で用いられていました。今でもこの方法を行おうとする人がいますが、この方法だと血液中の酸素濃度が低下し過ぎる可能性があり、近年窒息して命を落としてしまったケースもあるため、家庭ではおすすめできません。(注1,2)

過呼吸発作が治まった後の子供へのケア

過呼吸は条件さえ整えば起きる可能性があり、繰り返して起きることが多い発作です。特に神経質な性格や不安の強い子供の場合、発作を起こしたことで不安になって頻発させることも多いので、発作が治まったからといって油断せず、子供の様子を継続して確認しておきましょう。

過呼吸はスポーツなどの原因の他、強いストレスを受けていることが引き金になっている可能性もあり、専門家による心のケアが必要な場合もあります。

子供が過呼吸を繰り返す場合は学校の先生やスポーツの指導員とも連絡を取り合い、必要に応じてスクールカウンセラーや小児科医などにも相談しながら、前向きにかかわっていきましょう。

過呼吸で一番不安なのは子供です!

愛する我が子が苦しむ姿は親として不安なものですが、一番苦しい思いをして不安を感じているのは子供です。子供が過呼吸を起こしやすいスポーツを好んでしている場合には、過呼吸が起きるメカニズムをしっかり理解して冷静に対処をし、子供の心の不安の解消に努めましょう

また子供自身が過呼吸に対して正しい知識をもつことも大切です。「息が苦しくなったときは、ゆっくり息をすれば楽になる」ということを知っておくだけで、子供の不安は軽くなります。親子で正しく過呼吸について話し合っておきましょう。

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