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おたふく風邪ワクチンは効果大!?副反応や回数/合併症

おたふく風邪ワクチンは効果大!?副反応や回数/合併症

おたふく風邪ワクチンの接種に悩むママ、効果や副反応/自然感染した時の合併症について、知っておきましょう

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おたふく風邪ワクチンの効果は?副反応は?自然感染の合併症

あなたはお子さんの接種スケジュールに、おたふく風邪ワクチンを含めていますか?おたふく風邪は、周囲でも感染者が多くよく耳にしますし、おたふく風邪の予防接種料金は定期接種のワクチンに比べて高額なため、「おたふくの予防接種なんて必要ないでしょ!」と思っているママも少なくありません。けれど、おたふく風邪は重症化すると子供の一生を左右することも…。

こちらでは、おたふく風邪とはどのような感染症か、重症化するとどうなるか、おたふく風邪ワクチンの必要性と効果、ワクチン接種回数とおすすめの時期、おたふく風邪ワクチンの副反応、大人の接種、ワクチン不足について解説します。

おたふく風邪とは?

頭部の感染図

おたふく風邪とは、「流行性耳下腺炎」「ムンプス」とも呼ばれるウイルス性の感染症で、インフルエンザのおよそ5倍感染力を持つと言われ、ムンプスウイルスに感染することで発症します。以前は春の入学シーズンの感染者が多かったのですが、最近では季節性があまりなくなってきました。

おたふく風邪の特徴的な症状は、発熱と耳下腺(耳の下や顎の下)にみられる腫れや痛みです。発症後1~3日が耳下腺の腫れのピークで、ズキズキとうずくような痛みがあり、その痛みは唾液が出ることでさらに強くなりますが、発症から1週間から10日程度で治まります。
一方、発熱は発症後1~6日間続き、頭痛や首の痛み、食欲不振、筋肉痛の症状がみられることもあります。

おたふく風邪に感染してから発症するまでの潜伏期間は12~24日人に感染させる期間は発症の6日前~9日後です。2歳以下の感染者の約2割は発熱がなく耳下腺の腫れのみの症状で、感染者全体の約3割は症状が出ないのですが、感染者の唾液や尿が他の人への感染源となるため、発症していない人との接触でも感染しますので、ワクチンを接種しておくと安心ですね。

おたふく風邪が重症化すると…心配な合併症

おたふく風邪に自然感染すると、重症化して合併症を引き起こすことがあります。「年齢が高くなるほど重症化しやすい」と言われていますので、予防接種をしていないお子さんで、幼少期に自然感染していない場合は、特に注意が必要です。また、年齢の低いお子さんだと、体調の変化を上手く言葉にできないこともあり、小学校の就学時検診や定期検診でおたふく風邪の合併症が発見されることも多いため、感染後はお子さんの様子を注意深く観察することが大切です。

無菌性髄膜炎

おたふく風邪に自然感染すると、100~1000に1人が無菌性髄膜炎になる恐れがあります。無菌性髄膜炎になると、頭痛、発熱、嘔吐という3つの症状がみられ、頭を胸につけるように後頭部を持ち上げると、硬直して背中まで持ち上がってしまう髄膜刺激症状が見られたり、乳幼児の場合は抱っこを嫌がったりすることもあります。

脱水症状への治療が必要になることが多く入院治療が必要ですが、ほとんどは1~2週間で回復すると言われます。無菌性髄膜炎は、ヘルパンギーナや手足口病、麻疹や風疹など、子供がかかる多くの病原体が原因となって起こりますので、「頭痛・発熱・嘔吐」の症状が続く時は注意が必要です。おたふく風邪の場合、耳下腺が腫れた3~10日後に、無菌性髄膜炎を発症する可能性があります

ムンプス脳炎

ムンプス脳炎は、脳にムンプスウイルスが感染した時に起きる脳の炎症のことです。一般的な症状としては、39℃以上の発熱を伴い、時には意識障害や痙攣などの症状が起こることもあります。
おたふく風邪の自然感染者がムンプス脳炎を発症する割合は、おたふく風邪感染者の3,000~20,000人に1人と他の合併症に比べると低いのですが、後遺症が残ったり命を落としてしまったりすることもありますので、早急な受診が必要です。

ムンプス難聴

子供の耳に薬をさす看護師

おたふく風邪の合併症としてあまり知られていないのが、ムンプス難聴です。ムンプス難聴とは、ムンプスウイルスによる難聴ですが、片側の耳だけ聞こえなくなることが多いため発見が遅れやすく、「小学校の就学時検診で初めて発見された」というケースも少なくありません。

耳下腺の腫れが治まってから1ヶ月以内に、耳鳴りやめまい、難聴症状が現れる」と考えられていますが、子供の場合は自覚症状が無いことが多いため、名前を呼んでも気づかないなど、気になることがあるようなら早めに受診しましょう。
ムンプス難聴の発症率は、以前は1万5千人に1人と言われていましたが、実際は1000人に1人、年間500~2000人の高頻度で発症していると考えられています。

ムンプス難聴は有効な治療法が確立されていないため、聴力を改善させることが難しいとされています

精巣炎や卵巣炎

思春期以降(10歳~)におたふく風邪に自然感染すると、合併症として20~40%の男の子が精巣炎(睾丸炎)、5%の女の子が卵巣炎になります。これは非常に高い割合ですよね。また、妊娠3ヶ月までにおたふく風邪に感染すると、胎児に命の危険を及ぼす恐れがありますので、大人にとっては恐ろしいウイルスです。

おたふく風邪ワクチンの効果

現在、我が国では任意接種となっているおたふく風邪ワクチンですが、外国では定期接種となっている国も多くあります。ここでは、おたふく風邪ワクチンの効果をみていきましょう。

おたふく風邪ワクチンの予防効果

腕に注射をする

おたふく風邪の感染力は非常に強いのですが、日本では副反応の問題からおたふく風邪ワクチンを任意接種としています。ところが世界では「おたふく風邪ワクチンは積極的に接種すべき」という風潮になっていて、2012年の時点で120ヵ国が定期接種としています。

おたふく風邪ワクチンには複数の種類がありますが、諸外国のおたふく風邪ワクチン接種による予防効果は75~91%、抗体獲得率は90%前後という調査結果も出ていて、WHOではおたふく風邪を「ワクチン接種により撲滅可能な疾病」とし、おたふく風邪ワクチンの予防効果は高く評価され、多くの国が定期接種としています。
ところが、日本のワクチン接種率は約30%と低く、全国的な流行がおよそ4年に1度起こっているのです。

おたふく風邪のワクチンを接種しなかったために、自然感染してムンプス難聴になると、子供に一生不便な思いをさせることになりかねません。他の病気を併発しなかったとしても、おたふく風邪の症状は子供にとっては苦しいもので、現在でもおたふく風邪の治療は対処療法しかないので、我が子が苦しんでからワクチンの必要性を痛感せずに済むように、ワクチンで予防してあげたいですね。

こままわし
33歳

A子供も親も気づかず・・・

息子が小学校に入る前の幼稚園年長の時に、就学時検診で行われる聴力検査で引っかかりました。私も、まさか息子の耳が悪いなんて思ってなかったので、ビックリして耳鼻科に連れて行くと、ムンプス難聴と診断されました。確かにおたふく風邪のワクチンは接種していませんでしたが、息子がおたふく風邪に感染したことはなく、先生に確認すると「感染しても症状が出ないケースがあるんですよ」と言われました。ですから、いつ感染したかもわかりません。息子の場合は片耳だけなので、今の所は特に不便は感じていないようですが、将来的にはどうなるかわからないので今から心配です。

ワクチンと自然感染の合併症率

ただし、おたふく風邪ワクチンは毒性を弱めた生ワクチンですので、副反応が出る場合もあります。そのため、ママとしてはワクチン接種による副反応は心配ですよね。けれど、国立感染研究所が発表した情報によると下記の表の通り、おたふく風邪ワクチンによる副反応は自然感染に比べてかなり低く、おたふく風邪の感染力の高さを考えるとやはりその予防効果は大きいですよね。

おたふく風邪の合併症 自然感染発症率 ワクチン接種による発症率
無菌性髄膜炎

自然感染発症率

1~10%

ワクチン接種による発症率

0.1~0.01%
ムンプス脳炎

自然感染発症率

0.02~0.3%

ワクチン接種による発症率

0.0004%
ムンプス難聴炎

自然感染発症率

0.01~0.5%

ワクチン接種による発症率

不明
精巣炎

自然感染発症率

20~40%

ワクチン接種による発症率

ほとんどなし
卵巣炎

自然感染発症率

5%

ワクチン接種による発症率

ほとんどなし

おたふく風邪ワクチンの回数と接種時期

おたふく風邪ワクチンの接種回数は、諸外国では2回接種としている国が多く、最近では3回接種としている国も出てきました。WHOでも接種回数は2回を推奨しています。これは、1回目で抗体を獲得できなかった場合を考えての回数ですので、1回目の接種が終わって2~4年経過したら2回目の接種を行いましょう。

おたふく風邪は0歳の赤ちゃんの感染は少ないのですが、徐々に増加して4~5歳がピーク、その後徐々に減少し、全患者数のうち3~6歳が約6割を占めます。幼稚園や保育園での集団感染を予防するためにも、2~5歳の好発年齢前には1回目のおたふく風邪ワクチンを接種しておきましょう。予防接種のスケジュールの立て方がわからない時は、かかりつけの小児科で相談してみましょうね。

おたふく風邪は成人して感染する人もいますし、特に男の子の場合は思春期以降の感染による重症化、女の子の場合は妊娠中の感染が深刻な結果に繋がることを熟慮して、ワクチンを遅く接種する場合でも、思春期の精巣炎や卵巣炎を予防することを考え、10歳以前には行っておきましょう

おたふく風邪ワクチンのおすすめ接種時期

1回目は1歳の誕生日を過ぎたらMRや水ぼうそうと同時接種、2回目は小学校入学前の年長児の時にしておくのがおすすめです

おたふく風邪ワクチンの副反応

ワクチン接種を行う前に、副反応についてしっかりと知っておきたいですね。おたふく風邪ワクチン接種による一般的な副反応と、ごく稀にみられる合併症のうち、起こりやすいものについてご紹介します。実際におたふく風邪ワクチンの接種を行う際には、問診票に記載されている注意事項や副反応の欄も、よく確認しておきましょう。

一般的な副反応

苦しそうに目を閉じる幼児

おたふく風邪ワクチン軽い副反応として、摂取部位に痛みを感じることがありますが、放置していても次第になくなります。また、摂取後10~14日後に発熱や耳下腺が腫れる副反応が見られることもあります。通常は、自然治癒していきます。ごく稀に、発疹やかゆみ、紫斑、難聴、精巣炎、急性筋炎が起こることもあります。不安な場合は、かかりつけの小児科を受診しましょう。

また、接種後約30分以内に、じんましん・呼吸困難・血管浮腫等のアナフィラキシー様症状が、稀にみられることがあります。接種後30分程度は小児科で待機し、帰る場合もすぐに医師と連絡がとれるようにしておきましょう。

無菌生髄膜炎

おたふく風邪ワクチン接種者の数千人に1人の割合で、無菌性髄膜炎を発症することがあります。重症化するケースは稀で、ほとんどの場合は後遺症なく治癒しますが、ワクチン接種後2~3週間目に1日に複数回嘔吐した、激しい頭痛が起きた、発熱したなどの際には、すぐに医療機関を受診しましょう。

大人のおたふく風邪ワクチン接種

医師と話す成人女性

大人がおたふく風邪に感染した場合、子供よりも重症化したり合併症をおこしたりする可能性が高いと言われています。特に大人の場合は、精巣炎や卵巣炎など生殖器系の合併症を起こす可能性が高く、子供の頃におたふく風邪に感染していないために抗体がない人は、早めに接種する方が良いでしょう。

おたふく風邪ワクチンの有効期限は?

「おたふく風邪ワクチンを子供の頃に摂取したけれど、抗体は有効期限切れ?」と、大人になって心配な人もいるでしょう。おたふく風邪ワクチンの抗体価は、自然感染に比べて低く、次第にレベルが下がると言われています。ただし、インフルエンザワクチンの予防接種効果に比べると長く維持され、ワクチン摂取後8年経ってもほとんどの抗体価は陽性であったという報告があります。

その反面、「ワクチンにより獲得した抗体が、長い年月を経て弱くなり、野生のおたふく風邪ウイルスを防げなくなり、感染してしまった」という報告もありますので、心配な場合は再度接種するとよいでしょう。

抗体があるかわからない時はどうする?

「子供の頃におたふく風邪ワクチンの接種を行ったか、おたふく風邪に感染したか分からない」という人は多いですよね。また、「おたふく風邪は発症しなくても、自然感染して免疫を獲得している可能性がある」と考えられているため、自分に抗体があるかわからない大人は多いでしょう。

抗体の有無は、抗体検査を行わないと確認できません。けれど、おたふく風邪ワクチンは、抗体のある人に接種しても問題ないと言われているため、抗体の有無が判らない場合は、無いと仮定してワクチン接種を行うとよいでしょう。

妊娠中のおたふく風邪ワクチン接種は可能?

妊娠中は、おたふく風邪ワクチンの接種は出来ません。子育て中のママは、子供から感染することが多いため、妊娠する予定がある場合には、親子で早めに予防接種をしておくと良いでしょう。また、既に妊娠の可能性がある場合や妊娠中は、パパにも予防接種をしてもらっておくと安心ですね。

おたふく風邪ワクチンが品薄?不足への対処

2015年秋に、おたふく風邪ワクチンが全国的に品薄となる事態が発生しました。近年は、おたふく風邪ワクチンへの助成を始めた自治体が増加しているため、予防接種をする人数が製薬会社の予測より増えたことも、ワクチン不足の一因と考えられています。

おたふく風邪ワクチンは、製造に時間がかかるため急な品薄に迅速に対応することができません。今後また、このような供給不足が発生する可能性もありますので、接種を希望する場合はかかりつけの小児科に相談して接種スケジュールを立て、ワクチンの予約をしましょう。

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