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増加する子供の栄養失調を防ごう!ママにできる7つの対策

増加する子供の栄養失調を防ごう!ママにできる7つの対策

子供の栄養失調と聞くと「偏食」や「ムラ食い」をイメージしてドキッとするママも少なくありませんが、よく食べている子供でも栄養失調になることがあります。近年中高年にも急増する「新型栄養失調」。あなたの家の食卓は大丈夫ですか?

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新型!?子供に増加する栄養失調に要注意~ママに出来る7つの対応

子供の栄養失調と聞くと、痩せた体にひときわ輝く大きな瞳でこちらを見ている幼い子供の写真を思い浮かべる人も多いでしょう。今、開発途上国などに住む1億4,700万人以上の未就学児は栄養失調のために苦しんでいます(注1)。

そのため国連WFP(World Food Programme)は子供の栄養失調改善など「飢餓ゼロ」を目指して取り組んでいますが、なぜか先進国である日本でも子供や高齢者の栄養失調が増加しているという指摘があるのです。

そこで今回は、日本の子供や中高年に忍び寄る栄養失調、子供の栄養失調を防ぐためにママができることについてご紹介していきます。ただしママが神経質になるのは長続きせずマイナス面も多いので、「ちょっとやってみよう♪」とできることからプラスして細く長く食卓を健康的なものに近づけていきましょう。

よく食べる子でも要注意!子供の栄養失調

おかわりをねだる子供

「栄養失調」とは、食事からのエネルギー・たんぱく質・ビタミン類・ミネラルといった栄養が不足している状態のことです。エネルギー摂取不足は一般的に「飢餓」「低栄養」、たんぱく質・ビタミン類・ミネラルなどの栄養素不足は「栄養不良」「欠乏症」と呼びます。

子供の偏食やムラ食いに悩むのはよくあることですが、よく食べる子供の場合は親が気にしないことが多いので要注意!

「風邪をひきやすい」「肌荒れがひどい」「転びやすい」といった栄養失調の子供に見られる症状がよく食べる子供に現れることも多く、その原因が近年日本の子供達に増えている新型栄養失調の可能性があると指摘されているためです。

子供に増加する新型栄養失調とは?

「新型栄養失調」とは、必要量のエネルギーは摂れているものの特定の栄養素のみが不足している状態のことで、子供だけでなく食が細くなった高齢者やメタボ対策中の中高年にも増加しています。

子供が新型栄養失調になると体の正常な働きや発達、病気への抵抗力が弱くなり、脳の働きも低下します。そのため低身長、学力低下など子供の成長に様々な悪影響が起こるのです。

国連WFPでも胎児及び2歳までの乳幼児が新型栄養失調になると、将来的に回復できない程のダメージを受ける恐れもあるとして重点的にケアしています。

新型栄養失調が疑われる症状

  • 風邪をひきやすい
  • 低体重、低身長
  • 昼間活発に活動する元気がない
  • 疲れやすく転びやすい
  • 爪が反り返っている
  • 顔色が悪い
  • 便秘ぎみ
  • 肥満ぎみ
  • 虫歯になりやすい
  • 口内炎やささくれ等皮膚や粘膜があれやすい
  • イライラしやすい
  • 園や学校など外でトラブルが多い など

ミネラルやビタミンが不足しているということは、身体の潤滑油が不足している状態ということ。お子さんの体調や心身の具合がなんとなく優れず気になっている場合は、食事を見直してみましょう。

新型栄養失調が増加した原因

現代の食品は精製が進み失われてしまう栄養素が増えました。昔は「一汁三菜」「主食・主菜・副菜」と献立を揃えていれば自然と栄養バランスが整っていたのに、今は玄米より白米が好まれ、何度か水煮を繰り返された水煮食品、無色透明臭の食物油などが増え、こうした変化によって同じ献立でも主要ミネラルやビタミン類を摂取しにくくなっているのです。

また、ハンバーガーやフライドポテトといったジャンクフード、菓子パンやスナック菓子類などは脂質と炭水化物が圧倒的に多く高カロリーなため、摂取頻度が高いと子供が栄養失調を起こしてしまう恐れがあります。そしてチャーハンや麺類などの単品のみの食事も、多少肉や具材が入っているといっても、子供の必要量にはとても足りません。

他にも過剰な日焼け対策が行われるようになってから乳幼児に増加したビタミンD欠乏性くる病も、紫外線によって生成されるビタミンDが生成されず不足しがちになったことなどで起こる栄養失調が原因の病気と言えるでしょう。

偏食による栄養失調と子供のサプリメント

偏食ぎみな子供の親は「栄養失調になるのでは」と心配でつい口うるさくなりがちですが、子供は食べられないことを怒られたり注意されたりすると「食べてみよう!」という勇気が削がれてしまいます。子供の偏食に声をかける時は、本人が「食べてみよう」と自主的に思えるような勇気づけを意識しましょう。家庭菜園やお芋ほりも子供に食べる勇気を与えてくれます。

嫌いな食材を頑張って口に入れてみたもののペッと吐き出してしまった時も、怒らず「よく頑張ったね。でも、ゴックンしてくれるとお野菜さんはすごく喜んでくれるし、あなたの身体も大きくなれるよ。」と口に入れた勇気を認めて伝えましょう。偏食の子供の栄養失調を防ぐには、親の忍耐・工夫・ひと手間が大切です。

子供にサプリメントは安全?危険?

子供に偏食がある場合、栄養失調を心配して予防のためのサプリメントを飲ませる親も少なくありませんが、サプリメントは医薬品ではありませんので、品質への安全が確保されていない栄養素以外の有害な成分が凝縮して含まれている恐れもありますし、幼児への安全性が検証されている訳でもありません。

また子供にとって食事は単に栄養を摂るだけでなく、健全な食生活、食べ物の味覚や感覚を身に着ける行為でもありますので、安易にサプリメントで栄養を補うということは子供の偏食を助長する恐れがあることを知っておきましょう。

子供が栄養失調かもしれないと思ったら

まずは医師や保健師などの専門家に相談しましょう!多少の偏食で栄養失調を疑ってすぐにサプリメントを飲ませるのはおすすめできません。子供にとっては安全性を確認できていないサプリメントよりも通常食品の方が安全であることを熟慮し、もし医師からサプリメントを勧められて自分で選ぶ場合にも、メーカーのみの偏った情報ではないかをしっかりと確認してから商品を選びましょう。(注2)

子供の栄養失調を防ぐ7つの対策

子供の栄養失調を防ぐためには、親が食事のバランスや生活習慣を見直すことが大切です。子供だけなく中高年にも新型栄養失調は増加していますので、パパや自分の食事も一緒に見直して家族の健康を守りましょう。

同じものばかり食べさせない

同じ食材でもそれぞれ含まれている栄養素が異なります。そのため毎日同じものばかりを食卓に出していては偏った栄養しか摂れなくなってしまい、子供が栄養失調になるリスクが高まってしまうのです。大量に作った時は冷凍して数日後に食べるなど、子育て中でもできるだけ同じものばかりにならないように工夫しましょう。

また偏食の子供の場合は親が苦労するのですが、子供が好き嫌いをするにはそれなりの理由があります。

同じ調理法ばかりでなく違う調理法にすると食べられることもありますので、野菜が嫌いな子にはスムージーにして飲ませる、すりおろして餃子やハンバーグに入れる等、食材そのものを避けずに食べやすくなる工夫をし、口に入れやすくしてあげましょう。「これなら食べられる!」というメニューが1品でもあるととても心強いです。

様々なたんぱく質を食べさせる

卵

離乳食の頃から「たんぱく質」「糖質」「ビタミン・ミネラル」を意識するママは多いのですが、たんぱく質は意外と偏りがちになることがあります。

タンパク質には植物性と動物性があり、それぞれ体を作るのに必要な必須アミノ酸の含有量が異なります。
また卵はレシチン、豚肉はビタミンB1、豆はリジンなど、それぞれ異なる栄養素に秀でていますので、苦手でも調理方法を工夫して、様々なたんぱく質を意識して摂らせるようにしましょう。

毎食野菜を1品プラスする

菜の花のおひたし

焼きそばやラーメン、パスタなどの麺類はどうしても1品料理になりやすくビタミンやミネラル、食物繊維などが不足しがちになります。子供が好きだと食べさせてあげたくなるのですが、麺だけでなく野菜を入れることで栄養価がグッと上がりますので、ぜひ野菜のプラスワンを心掛けましょう。

ファストフードを減らす

ハンバーガーなどの「早くて安くて旨い」とい称されるファストフードは、摂取頻度が高いとカロリーが高いのにビタミン類やミネラルなどの栄養失調になりやすく、肥満にも繋がるため子育て中のママには意識して減らして欲しい食事です。

「子供が好きだからハンバーガーが多い」というご家庭では、全く食べないということは困難だと思いますが、徐々に頻度を減らしていくだけでも子供の栄養失調を防ぎやすくなります。子供に栄養失調の症状が見られる場合は特に気をつけましょう。

おやつの量と時間を決める

どんなに栄養バランスのとれた食事を出しても、子供が食べてくれなければ意味がありません。しっかりと栄養を摂ってもらうためには、夕食時にお腹を空かせていることが必須。農林水産省では子供のおやつの量の目安を一日200kcalと指導しています。おやつの量や時間はきちんと決めて、夕食に支障がでないようにしましょう。(注3)

「おやつ200kcalの目安量」表

また何らかの事情で夕食の時間が遅くなる場合は、おやつでその場しのぎをさせずにおにぎりやスープなどの軽食を摂らせ、帰宅後は脂肪の少ない消化のいい食べ物を軽く与えましょう。これなら多少夕食の時間が遅くなっても翌朝の食事に支障がでません。

早寝早起きをさせる

早ね早起きイラスト

人間の脳は夜中でも働いています。そのため夕食の栄養は夜中に使われてしまい、朝はエネルギー不足状態。ですから朝ごはんはとても大切なのですが、朝ごはんを食べない子供に栄養失調症状が見られることはよくあります。

睡眠サイクルが狂ってしまったり、夕食時間が遅く脂っこいものを食べたりしていると、せっかく朝食を出しても食欲が湧かず食べられなくなってしまいます。子供の栄養失調を防ぐためには、親が意識して早寝早起きができる生活を心掛けましょう。

朝ごはんの支度が大変なママは夕食の味噌汁などを多めに作るなどしておけば、朝は温めるだけ。ご飯も前の日の晩に研いでタイマーをセットする、休日に冷凍して朝はレンジでチンするなどの工夫をすれば、時間をかけずに朝食の支度でき、必要な栄養を摂らせてあげやすくなります。

「まごわやさしい」を意識して加える

昔から言われている身体に優しい食べ物の「ま・ご・わ・や・さ・し・い」を、子供の食事やおやつに意識して加えることで、栄養失調を予防しましょう。

まごわやさしいとは

…大豆や小豆などの豆
…ごまなどの種実類
…わかめなどの海藻類
…やさい
…さかな
…椎茸などのキノコ類
…いも類

子供のおやつは、三食では補えないミネラルを補給する食事の一部ですので、アーモンドと小魚を使ったものやナッツ入りチョコ、きなこや小豆を使った和菓子などがおススメ!おやつを手作りするときは、きなこや小麦胚芽、ゴマ、そば粉などの材料を摂り入れましょう。

親の経済状況と子供の栄養失調

なめこ

子供の栄養失調を防ぐためには「肉」以外に、「魚」「大豆・大豆製品」「野菜」「果物」「海藻類」「キノコ類」といった様々な食材をバランスよく食べることが大切です。
厚生労働省の調査結果によると、こうした食事の摂取頻度は「経済的にゆとりがある」家庭では高い傾向があります。

ところが、同調査では「経済的にゆとりがない」と答えた家庭の菓子や菓子パン、ラーメンなどの摂取頻度が高いという傾向も明らかになりました。(注4)

様々な食材を購入するとどうしてもレジでの支払いが高額になりがち。同じ200kcalのおやつを与えるにしても、スナック菓子を与えるより果物の方が費用はかかりますので頭が痛いところですが、空腹は満たすけれど健康を害する食事となってしまうのであれば、やはり見直しが必要です。

冷凍テクニックや節約術などを駆使することで、お金を掛けなくてもできる健康的な食事作りを心掛けましょう。

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