子どもの水難事故の救出方法に関する記事

子どもを水難事故から守って!レジャー前に必見の救助方法

子どもを水難事故から守って!レジャー前に必見の救助方法

悪天候やレジャー前に心配なのが子どもの水難事故。小学校ではPTAのプール当番などもありますので、親の責任は重大です!いざという時に慌てず確実に子どもの命を救うために、基本的な救急法やAEDの使用方法を覚えておきましょう。

マーミーTOP  >  子育て  >  子どもを水難事故から守って!レジャー前に必見の救助方法

レジャーやプール当番前必見!子どもを水難事故から守る救助方法

ここのところ水害のニュースが多くなりましたが、家族旅行やレジャーで子どもを海や川に連れて行く時もやっぱり心配なのが子どもの水難事故。開放感あふれる場所での子供の行動は予測ができず、大勢の大人が周りにいても事故にあう危険性があります。

また子どもが小学生になると夏休み中はプール当番も回ってきますが、子どもの命は救急車が到着するまでの応急処置で明暗が分かれますので、親になったら水難事故の対処要領や救命救助法をしっかり理解しておくことも大切です。

そこで今回は子どもの水難事故の原因や発生状況、川へのレジャーの際の注意点PTAプール当番の目的、子どもの水難事故への救助の手順やAEDの使い方などついて詳しく見ていきましょう。

なぜ?原因は?子どもの水難事故発生状況

プールの写真

小さな子供はわずか20cm程度の水が原因で溺れることもあり、水難事故は大雨による水害や海や川などの大自然の中だけでなく、学校でのプール活動中や庭先においたビニールプールでの水遊び中でも起きる可能性があります。

警視庁が公表した統計によると、平成28年中に起きた水難事故の件数は1,505件。この内、中学生以下の子どもの水難事故は一年間で162件。31人の子供が水に溺れて尊い命を落とすか行方不明となっています。水難事故は昭和年代と比べれば減少傾向にありますが、完全にはなくすことが難しいというのが実情で、どんなに気を付けても子供の水遊び中の事故は例年後を絶ちません。(注1)

水泳中に足がつって溺れる、濡れたプールサイドで転倒して水面に落ちてしまう、炎天下で熱中症になって水から上がることができなくなるなどが原因で、泳げる子どもでも水難事故にあう可能性があります。ですから親としては日頃から「水難事故は誰にでも起こり得る」という緊張感をもって、事前に対策しておくとが大切です。

川へのレジャーの際の注意点

潮干狩りをする子供の写真

子どもの水難事故が起きやすいのは、なんといっても海や川。特に川は夏休みの自由研究に川辺の生き物などの自然観察を選ぶ子もいるのですが、流れがあって炎天下でも驚くほど水温が低いスポットがありますし、何の前触れもなく急に水流が増えて流される事故が起きていますので、子どもだけで行かせるのは危険です。

親と一緒に海釣りや川の近くで遊ばせる際も、ライフジャケットなどの防災グッズを活用して、万が一の事故に備えましょう。(注2)

川遊びにおすすめの服装や装備品

  • ライフジャケット
  • 川遊び用のヘルメット
  • ウォーターサンダル
  • 軍手
  • 速乾性の(できれば長袖)シャツ
  • 救助用スローロープ など(注4)

山の天候はちょっとした気候の変化で状況が変わりますので、上流で雨が降れば下流で晴れていてもあっという間に水かさが増して危険です!出かける前は天気予報を確認し、レジャー中もスマホアプリを活用して天候にはくれぐれも注意を払いましょう。

Go雨!探知機 -XバンドMPレーダ-

「Go雨!探知機 -XバンドMPレーダ-」アプリのイメージ

国土交通省によって整備を進められている日本気象協会の最新型気象レーダアプリ!レジャー先で使用すれば、あと何分で雨が降るかを前もって知ることができます。

空にかざせば3Dで近くの雨雲や雨量の分布が体感的にわかり、雷モードでは5km県内の雷や落雷情報をキャッチして緊急避難も可能。レジャーだけでなく、日常生活にも強い味方となってくれます。

親がいくら水遊びに慣れていても、大自然の中で孤立するのは危険です。他に人がいれば水流の急変などの情報も得やすいですし、万が一の水難事故が発生した時は助けを呼びやすいので、子どもと川や海に行く際はそれなりに人気のあるレジャー場所を選ぶことも検討しましょう。

PTAプール当番の目的~水難事故から守って

プールの写真

地域にもよりますが、夏休み中に学校のプールを子供達に開放してPTAが当番で子供の監視に当たる学校も多いです。いわゆる親の「プール当番」に戸惑うパパやママも多いのですが、こういった活動の目的は溺れている子供や体調不良を起こした子供をいち早く見つけ、水難事故を未然に防ぐことにあります。

大人の場合はおぼれそうになると大声を出したり手足をバタバタさせたりして周りに助けを求めますが、子供の場合はパニックを起こしてしてそのまま水に沈んでしまいやすく、飛び込みやプールサイドでのふざけ合いから水難事故につながることも多いです。

プール当番中はお喋りに気を取られず、何人かの保護者と場所や役割を分担し、しっかり水中やプールサイドに目を配って異常の発見に努めましょう。(注3)

プール当番中の服装は学校から指定があればそれに従いますが、指定がない場合は救助に適したTシャツにショートパンツ程度の動きやすい服装が理想です。

また泳いでいる子供以上に熱中症になるリスクがありますので、日よけ対策や飲み物の準備をしておきましょう。プール当番に小さな子供を同行させるのは子供の負担が大きいので、夫婦で協力し合って休みをとるか、幼稚園や保育園の一時保育を利用することをおすすめします。

プール当番中にあると便利な暑さ対策グッズ

  • つばが広い帽子
  • 汗拭き用タオル
  • 保冷剤やペットボトルを凍らせたもの
  • 大判のバルタオル
  • 日傘
  • ビーチサンダル(※学校によってはサンダル禁止の場合もありますので、事前に確認をしておきましょう)

子どもを水難事故から救助する方法

子どもが溺れる水難事故を発見したら、まず大事なのは冷静になることと、周りに助けを求めることです。保護者や周りの大人、救急隊員などの多くの人の連携プレーが子供の命を救います。危険な状況に気がついたら大声を出して状況を周りに知らせて助け合いながら、次の要領で子どもの水難事故に対処していきましょう。

水中から救出する

子供の体は大人よりも小さいので、水中で子供が溺れているのを見ると「自分でも助けられる」と思ってしまいがちですが、実はこれは危険なこと。特に海や川などの場合は2重遭難の危険性がありますので、無理はせず119番通報をして救急隊員に助けを求めて下さい。

水難事故の救助は、陸上から手助けをすることが一番良い救出方法だといわれています。溺れている子共に声をかけて励ましながら、救命用の浮き輪やビート板、タオルやベルトなどを投げて捕まらせてゆっくり引き寄せて、安全に陸上に引き上げましょう。

子どもが溺れて意識がない場合は、何人かの大人が声を掛け合い、手をつなぐなどして安全を確保しながら水に入ります。背後から子供に近付いてゆっくり陸上に引き上げますが、頭などに怪我をしている場合にもありますので、あまり激しく動かさないように注意してください。

救急車を呼ぶ

子供を水から引き揚げたら、乾いた安全な場所に寝かせてタオルで水気を拭き、体温の低下を防ぎます。子供の意識がない場合や呼吸がない場合には速やかに119番に通報して救急車を呼び、いかに早く救急隊員に引き継ぐかが大切です。

耳元で水着や帽子などにかかれた子供の名前を呼び掛け、肩のあたりを軽く叩いても反応がない場合には、迷わずにすぐに救急車を呼びましょう!

溺れても意識や呼吸がしっかりしている場合には、救急車を呼ぶ必要はありません。飲んだ水を吐きだすようであれば身体を横向きに寝かせ、回復体位をとらせて様子をみましょう。子供が順調に回復しても、念のために病院を受診するようにして下さい。

胸骨圧迫を行う

次に仰向けに寝かせた状態で胸や腹の動きを見るか、口元に手をかざして呼吸の有無の確認をします。10秒間観察して呼吸が感じられない場合や、死戦期呼吸と呼ばれる「ヒッ、ヒッ」としゃくりあげるような息をしている場合、呼吸をしているかどうかよくわからない場合には、すぐに胸骨圧迫の応急処置を始めましょう。

胸骨圧迫は胸骨と背骨で心臓を挟み、外から力を加えることで心臓のポンプの力を作り出し、脳に血液を回し続けることを目的としています。ちょうど胸の真ん中、触ってみると縦長の平らな部分が胸骨です。胸骨の下が圧迫部位ですので、次の要領で胸骨圧迫を行いましょう。

胸骨圧迫の手順と注意点

  1. 胸骨圧迫時に組む手の様子仰向けに寝ている子どもの片側に膝をつき、肩幅に足を開きます。
  2. 自分の左右の手を写真のように重ねて組み、肘を伸ばしてまっすぐ上から手の平の基部を胸骨の下部分に当て、胸骨が5cm程度しっかり沈むように圧迫したら、胸の厚みが元に戻るまで離します。
  3. これを1分間に100~120回のリズムで繰り返します。
  4. 未就学の小児の場合は、片手もしくは両手の手のひらを使って、1歳未満の乳幼児の場合は中指と薬指の2本を使って、胸の厚さの1/3程度が沈むように圧迫をします

圧迫を行う1分間に100~120回のリズムにピンとこない場合には、スマホのメトロノーム機能でリズムを確認しておくといいでしょう。

救急救命法の講習会を受講したことがあり人工呼吸ができる場合には、胸骨圧迫を30回繰り返したら気道を確保し2回呼吸を吹き込みますが、無理にする必要はありません。呼吸の回復よりも血液を循環させ続ける胸骨圧迫が優先です。

胸部圧迫は救急車が到着し、救急隊員が中止の指示をするまで続けます。胸部圧迫は意外と力が必要で、一人で続けていると疲労から力が入らなくなって効果的な圧迫ができなくなるので、1~2分間位で他の人と交代する必要があります。
通報をしてから救急車が来るまで5~10分程度の時間がかかりますから、ここでも周りに助けを求めて何人かで交代をしながら、10秒以上途切れることがないように胸部圧迫を続けましょう。

AEDを使う

設置されたAEDの写真

小学校のプール当番で水難事故が起こった場合などは、備え付けてあるAED(自動体外式除細動器)も救助に役立てましょう。「使ったことがないから」と躊躇する人もいますが、AEDは全て機械が自動メッセージで指示を出し、ガイドに従えば誰でも操作できるように作られていますので、迷わずに、自信をもって役立てて下さい。

AEDの使い方と注意点

  1. AEDとテスト用の人体模型胸部圧迫を続けながら他の人と役割を分担し、AEDを設置場所から現場に持って来る
  2. 救助する子供の胸をはだけ、タオルで上半身の水気をしっかり取り除いておきます。
  3. 子どもの胸の近くでAEDを開封し、パッドを取り出して本体の電源を入れます。
  4. AEDのパッドを貼った様子音声ガイダンスに従って、指定された部分にパッドを貼り付けます。貼り付ける体の部位はパッド表面にも記載されていますし、間違った部位に貼ってしまっても、機械が適正な位置に貼られているか確認をしてくれるので心配はいりません。AEDの種類によっては、大人用と小児用の2種類のパッドが入ってしますが、未就学時の場合は小児用を、小学生以上であれば大人用のパッドを使ってください。
  5. 機械の指示に従って、パッドのコネクターをAEDの指定された場所に差し込みます。
  6. 機械が心電図の解析を始めると、「解析中です。傷病者から離れて下さい」というメッセージが流れます。機械が電気ショックの必要性を判断しますから、胸部圧迫を中止して、少し離れて待ちます。
  7. AED本体機械が電気ショックを必要と認めると、「電気ショックが必要です。離れて下さい」などのメッセージが流れますので、声を掛け合って全員が救助する子供から離れます。充電が完了すると、「放電ボタンを押してください」というメッセージが流れますので、本体のショックボタンを押して電気ショックを与えます。
  8. 電気ショックを実施したら、パッドをそのままにして胸骨圧迫を再開します。AEDが2分程度の間隔を開けて心電図を解析し、電気ショックの必要性を指示しますので、その後は同様の作業を繰り返して救急隊員が到着して指示をするまで胸部圧迫を繰り返します。
  9. 救急隊員に引き継ぐときは、電気ショックを与えた回数を伝えます。
  10. AEDが心電図を解析し、電気ショックが不要だと判断した場合には、「ショックは不要です」などのメッセージが流れますので、その場合は速やかに胸骨圧迫を再開し、救急車の到着を待ちましょう。

AEDは心臓の鼓動が弱くなって心室細動が起きていたり、頻拍が起きてしまったりした時に強い電流を与えることで、心臓の鼓動を元に戻すための救命器具です。最近は学校施設以外に大手スーパーなどでも設置している店舗が増えていますので、日頃から身近な場所の設置場所を確認しておいて、万が一の際に役立てましょう。(注5、注6)

プライバシー保護も考えて!女の子の救助

女の子をバスタオルで隠す様子

子どもが溺れたときの救命救助は、1分1秒の戦いです。基本的には胸部圧迫やAEDなどの救命法が優先されますが、子供の将来がその後も続くことを考えれば、プライバシーの保護に留意することも大切です。

AEDを使う場合は水着を脱がせる必要がありますが、小学生でも女の子の場合は裸を男の子に見られることで、心に深い傷を負ってしまう子もいます。

女の子の水難事故の場合は周りの保護者と協力して、同年代の男の子を救助現場からさりげなく遠ざけ、女の子の友達にバスタオルなどを使って囲いを作ってもらい、裸が人目に触れない配慮をすることも忘れないでください。

親になったら救命講習を受講しよう

子どもの水難事故は誰もが遭遇するとは限りませんが、いつ誰の身に起きるかは予測ができません。いざ事故にあった時に慌てずに行動するためには、心構えだけでなく実際に訓練を受けておくことが大切です。日頃から消防局など自治体やPTAで行っている救急救命の講習会を受講し、胸骨圧迫やAEDの使い方の手順を定期的に学んでおくことをおすすめします。

子どもがプールや水遊びを通して体を鍛え、水泳法を学ぶことは大事なことではありますが、反面、命にかかわる危険性もはらんでいます。子ども自身が水の危険性を知っていれば防げる事故もありますので、家庭でも子どもに水の事故の危険性を教えて、親子で事故を防いでいきましょう。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

この記事を書いたライター
波多野愛子

波多野愛子

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!