発達障害児の幼稚園選びに関する記事

発達障害児の幼稚園選び8つのポイント!保育園がいいの?

発達障害児の幼稚園選び8つのポイント!保育園がいいの?

発達障害児は集団生活が苦手。幼稚園に入ってなじめるか、皆と仲良くできるか心配は尽きません。でも幼稚園時代にトラブルを経験しておくのは必要なこと。全ては幼稚園後に続く就学、さらにその先の未来のためです。勇気を出して幼稚園に行きましょう!

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発達障害児は幼稚園より保育園がいい?子供に合う環境を選ぼう

子供に合わない園を選んでしまうと周囲とのトラブルが増えるだけでなく、親子共に自信を失い、辛い時間を過ごすことになってしまいますので、ポイントをしっかりと押さえて信頼と協力体制が築ける幼稚園を選びましょう。3人の発達障害児を育てる筆者の保護者としての知識と経験をもとに、リアルな情報をご紹介していきます。

子供に合わない園を選んでしまうと周囲とのトラブルが増えるだけでなく、親子共に自信を失い、辛い時間を過ごすことになってしまいますので、ポイントをしっかりと押さえて信頼と協力体制が築ける幼稚園を選びましょう。

3人の発達障害児を育てる筆者の保護者としての知識と経験をもとに、リアルな情報をご紹介していきます。

入園後に必ず起こる!?発達障害児のトラブル

水たまりで遊ぶ幼児のイラスト

発達障害がある子供に何もかもぴったりの幼稚園や保育園があれば理想ですが、まずそんなことは望めません。

だからといって近いから、安いから、習い事が多いから、お受験に有利だからなどといった親側の都合で選ぶと、後々次の様なトラブルで親子共に追い詰められる可能性が高いです。

  • かんしゃくを起こす
  • 大泣きする
  • 指示に従って活動しない
  • 他の子に暴力を振るう
  • 相手を困らせるイタズラをする
  • お友達から嫌がらせを受ける
  • お友達の物を勝手に使ってしまう
  • 特定の友達につきまとう
  • 家に帰るなり爆発する など

互いに悪意はないのですが、意思の疎通が取れずに「わざと意地悪をしてきた」「盗られた」といった誤解が、双方に生じることもあります。

ついには先生やお友達のママから「実はお子さんのことで困っています」と言われ、入園前は楽しく過ごしていた親子が入園と共に傷ついてコンプレックスを抱いたり、転園したりといったケースもあります。

「いずれ慣れるのではないか」と先生も親も一度は期待するのですが、発達障害児に「慣れる」ということをあまり期待しないほうが良いです。

集団生活でトラブルの原因となる、感覚や能力の極端さといった凸凹。この凸凹こそが発達障害児に対して周囲が支援すべき特徴だからです。

発達障害児が苦手なことや嫌いなことは「今すぐ克服するのはムリ」と考え、親子共にストレスを増やさないためにも本人に合う幼稚園を選び、本人の意志とペースで真っすぐに進んで聞けるようにしてあげましょう。

凹凸への理解ある環境がベスト!幼稚園選びのポイント8

幼稚園側に発達障害への知識がない場合、先生の知識や理解が不足するため子供に合う支援をしてもらえないどころか、発達障害のある子供への誤った対応を行ってしまい、子供の心の発育にマイナスになってしまうこともあります。

入園前のご家庭では次の8つのポイントを抑え、幼稚園の見学時に様子を見たり質問をしたりして、発達障害の凹凸に理解がある幼稚園選びを行いましょう。

また既に幼稚園に通っているけれど子供の状態が悪い場合も、こうした観点から発達障害児に合う幼稚園かどうかを見つめ直し、場合によっては転園を検討するのも一つの方法です。

園側に療育の知識があるか

発達障害児の課題を明らかにし、具体的な目標を立てて集中的に訓練することを療育と言います。福祉、医療関係者はその道のプロですが、今は幼稚園などの教育現場でも療育の知識があることが理想です。

福祉センターや医療療育センターでは、発達障害に関する様々なセミナーや研修会が開かれています。そういうところへ先生方が熱心に勉強に行っていたり、個人的にも勉強している先生がいたりと、子供の集団には発達障害児がいて当たり前、という考えを持っていてくれる幼稚園であれば安心です。幼稚園を見学する際に、園側に相談して確認してみましょう。

幼稚園を見学する際に、園側に相談して確認してみましょう。

凹凸への柔軟な対応を積極的にしているか

「良い子、元気な子」という理想の子供像にこだわる幼稚園だと、発達障害児が過ごすのはつらいかもしれません。

発達障害がある子供は、その子なりに良い子を目指そうとしているのですが、親や先生の気持ちを汲み取るのは大変苦手です。時には大人でも傷つくようなことを、平気でしたり言ったりすることもあります。それでも供を信じ、子供の立場に立ち、対応を考えてくれる幼稚園を選びましょう。

それでも供を信じ、子供の立場に立ち、対応を考えてくれる幼稚園を選びましょう。

既に加配保育士がいる園か

加配保育士とは、その障害児の専門の保育士のことです。

幼稚園では1クラスに担任と副担任というところも多いのですが、副担任のような補助保育士ではなく加配保育士がいる幼稚園だと、その他の幼稚園よりも発達障害児への知識と理解があり、子供に合わせた支援を行ってもらいやすいです。

発達障害の診断を受けているお子さんや療育手帳を取得したお子さんの場合は、既に加配保育士がいる実績のある幼稚園に入園させた方が、お子さんに加配保育士を付けやすいです。園の状況によって受けいれが不可能な場合もあるためです。

また発達障害の子供に限らず、子供は集団になると思わぬ行動を起こします。子供がグレーゾーンで大人の目が少ない事が心配な場合は、1クラスの子供の人数が少ない幼稚園もおすすめです。

療育の専門家の訪問が実施されている園か

子供に発達障害がある場合、幼稚園に通うと同時に何らかの療育施設に通うことも多いのですが、療育専門の先生が時々普段の園での子供の様子を見に来てくれれば、よりよい園生活とよりよい療育を目指すことができます。

まだ療育を開始していなければ、専門の先生の訪問時に、日ごろの悩みや心配について相談に乗っていただくことも可能になります。

保育終了後の少人数教室が開催されるか

ふだんの保育が終了したあとに、希望者だけの少人数の特別クラスを定期的に開く幼稚園もあります。幼稚園の外に幼稚園と連携している幼児教室があるところもあります。

発育の面で気になるところや伸ばしたいところに焦点を当てて少人数で行われていますので、まだ療育を始めていなければ療育の体験になったり、大きな集団ではなく少人数で過ごすわが子の様子を知ったりすることができます。

就学時の引継ぎや教育相談に協力的か

年長の秋ごろになると小学校入学時検診に参加することになりますが、特別支援学級や特別支援学校への就学を考えている場合は、教育相談に臨むことになります。

その際は役所や就学相談会で普段の子供の様子を話す機会が多くなるので、先生から幼稚園での子供の様子をさらに詳しく教えていただくことになります。

また就学先が決まると「就学支援シート」という書類の作成を先生にお願いする場合もあります。幼稚園での様子を、項目別に一枚のシートに記入してもらい、スムーズに小学校へと引継ぎをするためです。就学支援シートの作成は、普段の先生の仕事とは別にお願いすることになるので、園側が協力的であれば安心です。

就学支援シートの作成は、普段の先生の仕事とは別にお願いすることになるので、園側が協力的であれば安心です。

地元小学校とのつながりが強いか

発達障害がある子供の多くは、地元の公立小学校に入学することになります。

小学校入学前から地元小学校とのかかわりがあったり、また卒業後も先生方が小学校での様子を見に来てくれたり、小学校の入学式・卒業式などに参列してくれるのであれば、苦労の多い発達障害児育児において、親にとっても子供にとっても、大変嬉しく心強いものです。私立幼稚園などでは何十年も勤める先生もいるので、地域の中で子供の成長を見守ってもらえます。

子供の好みに合う活動が多いか

発達障害児の場合、好きな活動は積極的に行いますが、興味がない活動や苦手な活動が多いと通園を嫌がってしまうますので、できるだけ活動内容が子供の好みにマッチしている方が楽しく通園しやすいです。

絵や文字を書いたりするのが大好きなら、読み書きを教えてくれたり工作の時間が多い園が合っていますし、発表会などイベントごとが大好きなら、行事の多い園の方が楽しく過ごせるでしょう。

体を動かすのが何より大好きなら、大きな園庭があって毎日思い切り遊び回れる園の方が、大好きになってくれるはずです。集団生活が大の苦手でも乗り物が大好きで、幼稚園バスに乗ることが通園の強い動機になるお子さんもいます。

幼稚園に入れないの?入園拒否への捉え方

発達障害にも色々なタイプがあります。おとなしくてひたすら泣いたりかんしゃくを起こしたりするだけで、他の子供にあまり実害が及ばないタイプであればよいのですが、幼稚園や保育園が問題にするのは、本人を含め子供たちの安心安全を守れないようなケースです。

危険なことや乱暴なことをやめない、ケンカですぐに手が出て手加減しない、また本人に悪気はなくても他の子をすぐ噛んだり、物を盗んだり、あるいはしつこく友達に付きまとったりするなどです。

幼稚園側には受け入れる気持ちがあっても、他の保護者からの苦情や心配が上がった場合、どの親も楽しく安全にわが子を幼稚園に通わせたいと願っているため幼稚園側も対応をせざるを得なくなります。

また発達障害児に限らず、重い持病がり医療的な配慮が欠かせない子供も、場合によっては入園拒否される場合があります。幼稚園側がどんなことにも対応できればいいのですが、責任を負いかねる場合は入園を拒否することも園児の命を守るために当然の責任とも言えます。

もし入園拒否されたら親としてはとても悲しいですし、腹が立ったり、幼稚園を恨んだりしたくなります。しかし、幼稚園側は子供たちを預かる以上、すべての子供の安全を確実に担保しなければなりません。

入園拒否にあった場合は、「無責任に許可して取り返しのつかない問題に発展する前に、幼稚園が止めてくれた」と捉えましょう。入園拒否は我が子にもっとピッタリの幼稚園が他にあるサイン!前向き受け止めることが大切です。

幼稚園より保育園の方がいい環境?

幼稚園か保育園か悩んでいる発達障害児の母親のイラスト

幼稚園も保育園も年齢別のクラス編成が基本ですが、保育園は幼稚園ほどはっきり分かれていないことが多く、縦割り保育の時間が長い傾向があります。そのため年上あるいは自分より小さい学年の子と過ごすほうが向いている子は、保育園のほうが良い場合もあります。

保育園では活動が年齢差に配慮されている面も多く、「障害の有無に関係なく過ごしやすい」「行事で子供が踊らなくても、幼稚園のように目立たず気楽だった」というママの意見もあります。

発達障害児が苦手な相手は同輩です!

相手が年上ならわがままにふるまっても折れてもらいやすいですし、年下なら自分の言い分が一方的に通りやすくなります。しかし同い年は立場が同等ですから、勝手なことばかり主張したり相手の気持ちを無視ばかりしていると、仲間外れにされてしまいます。

また幼稚園は保育園に比べて教育熱心な親が多い傾向があり、登園時間もお迎えの時間も基本的に同じになるので、親同士のお付き合いも濃い目です。一方保育園の場合、親は仕事などで忙しいということもあり、親同士の付き合いも比較的あっさりしています。

発達障害がある子供の育児をしていて親同士の付き合いを負担に感じている場合は、保育園ですと比較的気が楽かもしれません。

ただし保育園児には赤ちゃんの時から通っていてしっかりタイプのお子さんも多く、保育時間も幼稚園より長めなので、それがわが子と合っているかもよく検討しましょう。

肩の力を抜いて!入園後の親の心構え

どんなに幼稚園を選んでも、入園後はトラブルや心配事などが押し寄せてきます。けれどそれらは今まさに発達障害児とその親が知っておくべきことばかり!

幼稚園や保育園を卒園したら次は小学校ですので、「幼稚園は集団の中に入ったら我が子が一体どんなことで困るのか、一つ一つ明らかにするための場所」という捉え方をし、我が子を「立派な園児」にしようと焦らず、少し肩の力を抜くようにしましょう。子供の成長をについて、長いスパンでとらえることが大切です。

行きたがらないのは園の誤った対応が原因のこともあり!?

手をつないで歩く親子

三歳児検診で発達障害に関するチェックも丁寧に行われるようになり、情報も以前に比べれば浸透してきましたので、知識として発達障害を知る幼稚園や保育園の先生は増えました。

しかし知識があるのと、一人一人特性が違う生身の発達障害児と実際に向き合うのとは勝手が違います。

園の中では発達障害児は常に少数派。そのため次のような思いを抱いたり間違った対応をする先生もいて、そうなると発達障害児が園に行きたがらない状態になったり、問題行動が増えたりと悪い状態がエスカレートしていきます。

先生の不適切な考え方や誤った園の対応

  • 「他の子はきちんとできるのに」
  • 「本気で伝えれば子供は変わる」
  • 「単なるわがままじゃない?」
  • 「親に問題があるのではない?」
  • 園で起こった問題を親に伝えない

親に気を遣う先生だと、子供が問題行動をひんぱんに起こしているのにもかかわらず、そのことは伝えずに何とか良いエピソードだけを親に報告しようとする場合もあります。

そうなると親は園での子供の様子を把握できず、園側も子供の問題行動が発達障害によるものだと理解していないため誤った対応をし、子供はなすすべがなく追い詰められてしまいます。その結果、家や幼稚園内にとどまらず、ご近所や外出先、お友達関係など、どんどん範囲が広がっていきます。

良いことも悪いことも、ありのままの子供の様子を、愛情をもって親に伝えてくれるのが理想的な先生の対応です。そうなってもらうにはまず親の方から自分の子供の特性や発達障害について積極的に話し、先生とのコミュニケーションを密にしていきましょう。

よりよい先生になりたいと思っている先生なら、親の真剣な対応に応えて発達障害というとらえ方に興味を持ち、自ら勉強して子供を見守ってくれるはずです。

入園後は園と信頼・協力体制を築こう!

仲良しのママ友とその子供達

社会性に問題が多く、集団生活が苦手な発達障害児の子育てには、子供の成長を長い期間にわたって見守ってくれる目が多いのが理想です。

そんな子供の環境作りの第一歩が、幼稚園や保育園の入園となるように心がけましょう。

親は「発達障害の我が子のことを全て知っているし、一番理解している」と思いこみがちですが、先生、子供のクラスメート、他のママ達は全く違う目で我が子を見ています。親では気づけなかった子供の思わぬ長所を、他の人から教えられることもあります。

幼稚園生活が子供の問題点だけではなく、良いところもたくさん見出せる所になるように、先生と園児達、周りのママとも良い関係を築いていきましょう。