スポーツ貧血の原因と対策に関する記事

スポーツ貧血は怖すぎ!少年団や部活に熱中する子は要注意

スポーツ貧血は怖すぎ!少年団や部活に熱中する子は要注意

スポーツ貧血はなぜ起こるの?激しく体を動かすことでおこるスポーツ貧血、一生懸命練習に打ち込んでいる子ほど要注意です。「練習に集中できない」はサボリじゃくて、スポーツ貧血が原因かもしれません!家庭でできる貧血改善や予防対策を解説します。

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スポーツ貧血で気絶!?鉄分は摂っているのになぜ?効果的な予防策

サッカーをしている子供達

小さな頃から食事に気を付けて育ててきたつもりなのに、小学生以降になって子供の顔色が悪く「貧血かもしれない」と不安を感じるママは多いですよね。貧血というと鉄分不足による鉄欠乏性貧血を思い浮かべるママが多いのですが、実はスポーツに起因する貧血も…。少年団や部活、クラブチームなどで運動に熱中している子供の親は、こうした「スポーツ貧血」と呼ばれる貧血への注意が必要です。

今回は子供のスポーツ貧血とはどのようなものか、症状や原因、治療方法、家庭での対処法などについて詳しく解説していきます。食生活に注意するだけでは防ぐことができませんので、子供の健康を守るためにも、しっかり理解しておきましょうね。

スポーツ貧血とは?

子供が貧血を引き起こす原因はいくつかありますが、スポーツ貧血は激しく体を動かすスポーツをすることが原因で起こります。小学生以降になると、少年団、部活、クラブチームなどでスポーツに参加する機会が増えてきますが、激しい運動が貧血を起こす恐れがあることを心にとめて、日頃から注意して子供の様子を見るように心掛けましょう。また、心配な症状が見られたら早めに病院を受診しましょうね。

スポーツ貧血の症状

疲れている小学生
  • 疲れやすく、すぐに座り込んでしまう
  • 元気がなく、倦怠感や体のダルさを訴える
  • 食欲不振
  • 頭痛や吐き気
  • ちょっと体を動かすと、動悸や息切れがする
  • 瞼の裏が白い
  • 爪の表面が反り返る
  • 集中力が低下する

他にも、貧血気味の子供には、「氷食症」と呼ばれる氷を食べたがる行動が見られることがあります。なぜ氷を食べたくなるのかは明らかになっていませんが、子供が携行したドリンクの氷をやたらとバリバリ食べていたら、ちょっと注意してみてあげたいですね。

また、スポーツ貧血の子供は、持続力や集中力といった面に悪影響が見られることあがります。記録や成績が下がってきたり、ミスが増えたりすることでスポーツ貧血が発覚するケースも多いですよ。

はやたママ
46歳

子供を疑ってはダメ!

薬

いま高校生の長女が、まだ12歳だった小学校6年生の頃ですが、まさにスポーツ貧血になりました。娘は小さい頃から近くのクラブチームで剣道を習っていたのですが、小学校6年生のときに県の選抜に選ばれて、夏休みのうち1週間、中高生に混じって合同練習に参加させてもらいました。

近くの中学校の体育館で、午前3時間、午後3時間のメニューで特練をしていましたが、3日目に息切れがひどくなって練習を休ませてもらい、その後2日は始めの30分くらいは参加するものの、後は練習についていけずに体育館で座り込んだり、中々試合で勝てなくなってしまいました。

小学生とはいえ県の代表がかかっていたので、当時の指導員からは「集中してやらないから、ぜんぜん勝てないんだ」とネチネチやられ、私も初めのうちこそ娘に「ちゃんとやらないと、代表落とされるよ!」なんて励ましたいたのですが、それでも娘は「疲れて駄目だ」というのでこれはおかしいと思い、症状が出て3日目に無理やり練習を休ませてもらい、病院へ行きました。

そして病院で血液検査をうけたところ、ヘモグロビン量がかなり低下していて急性肝炎の可能性もあるからと、即日入院になりました。その後の検査で貧血だとわかり、1ヶ月間の運動禁止と鉄剤を服用して貧血の治療をし、半年後には普通の生活に戻れましたが、あのまま指導員の指導通りに娘を練習に参加させていたら、命も危なかったのではないかと思うと、本当に肝が冷えました。

後でお医者さんに聞いたところ、夏場の体育館での練習や、足の裏を強く打ちつけるジャンプの多いスポーツは、スポーツ貧血が起こりやすい条件が全て整っているのだそうです。こういった貧血症状を知らない大人はまだまだ多く、娘のように「サボっている」と誤解されてしまうこともあるようなのですが、無理はさせないように周りの大人が気を付けなければいけませんね。

子供のスポーツ貧血と重症化

最近はさまざまなスポーツ選手がメディアで大きく取り上げられ、「○○選手みたいになりたい」「将来、我が子も世界的なプレーヤーになって欲しい」と、子供も保護者もスポーツに熱中する傾向があります。特に中学生の部活は「勝たなくては」と考えて必要以上に過熱して練習に打ち込んでしまうことで、子供がスポーツ貧血を発症するリスクが非常に高まってしまいます。

スポーツ貧血は、原因となっているスポーツをやめれば体が回復するといったイメージを持つ人が多いのですが、実際はスポーツ貧血が慢性化すると、体の中でヘモグロビン量がどんどん減って鉄欠乏性貧血へと進行していきます。なかでも思春期の子供のスポーツ貧血は重症化しやすく、気付かないまま部活の練習を続けていて、高度貧血を起こすことも多いので、中学生の部活では特に注意が必要です。

スポーツ貧血による高度貧血でおこる症状

  • 失神
  • 痙攣
  • 心不全

貧血の症状がひどくなって病院を訪れた際には、すでにヘモグロビン量が平均値の半分以下まで低下していたといった事例もありますので、家庭でも学校任せにせず、少年団や部活の様子、子供の様子に気を配りましょう。

スポーツ貧血になる原因

スポーツ用品

スポーツには体を鍛えて身体の調子を整えるとともに、集中力を高めて精神を安定させる効果があるので、子供に積極的にスポーツに取り組んでもらいたいと思うパパやママは多いですよね。そんなスポーツがなぜ、貧血という怖い病気を引き起こしてしまうのでしょうか。

それには、「成長期」である子供の身体の特徴が密接に影響を与えているんです。スポーツ貧血が起きるメカニズムについて解説していきましょう。

鉄欠乏性貧血

走っている男の子のイラスト

スポーツ選手は汗をかくことで鉄分を失いやすく、激しい運動をする身体を支えるために多くの血液や筋肉を作り出すことに鉄が消費されてしまいます。そのためスポーツ選手は体の中で鉄分が不足してしまいがち。すると、血液が酸素を体中に運ぶことができなくなるため、貧血状態が引き起こされることがあるのです。

9~18歳までの子供の身体は、身長を伸ばし筋肉量をふやして大きく成長するために、成人の倍の鉄分を必要としていますし、特に女の子の場合は生理が始まると、どんどん体から血液が失われてしまいます。そんな状態の成長期の子供が激しいスポーツをすると、さらに鉄分が体から出て行ってしまい、健康的な体を維持することができなくなってしまうのです。

溶血性貧血

バレーボールをしている子供のイラスト

スポーツによって起こるスポーツ貧血のもう一つの原因が、溶血性貧血です(狭義では、溶血性貧血をスポーツ貧血と言います)。溶血性貧血は、足の裏に強い衝撃が加わったり、体中の筋肉が激しく収縮を繰り返したりすることで、血管内の赤血球が壊されてヘモグロビン量が不足し、体中に酸素を運べなくなることでおこります。

溶血性貧血によるスポーツ貧血になりやすいのは、長時間続けてプレーする競技や、ジャンプなどを繰り返す動きの激しいスポーツ。こういった場合はただ単に鉄分を補給して治療をするだけでなく、一旦スポーツを休んで体をしっかり回復させることが、長い目で見てスポーツ選手としての成功に結び付きます。

溶血性スポーツ貧血が起こりやすい競技

  • 陸上長距離
  • バレーボール
  • バスケットボール
  • 剣道
  • 新体操  など

スポーツ貧血でかかる病院は何科?

日常的に激しいスポーツをしている子供に貧血が疑われる場合は、かかりつけの小児科内科を受診しましょう。スポーツ貧血はあくまでも貧血の一形態ですし、貧血以外でも似たような体調不良を示す病気は無数にありますので、子供の体調が悪い時は多くの病気を疑ってかかるのがベストです。

専門的な治療が必要な場合は、かかりつけ医から専門医へ紹介をしてもらえますので、まずはかかりつけ医を受診して症状を相談し、血液検査などの必要な検査を受けましょう。複数の科が併設されている総合病院であれば、より治療もスムーズに進みますね。

スポーツ貧血を予防・改善する6つの対策

不安を感じる女の子のイラスト

スポーツ貧血と診断された場合、鉄剤を服用しながら運動を一旦休止して身体の回復を最優先させますが、赤血球が増えて通常の状態に回復するまでには数か月かかるケースもあります。せっかく頑張ってきた練習を休むことは子供にとって不安を感じることですので、子供が焦らずに治療ができるよう、パパやママがサポートしてあげましょうね。

スポーツ貧血の場合は、原因となっているスポーツを今のようなペースで続ける限り、再発のリスクがあります。それを防ぐためにも、家庭でも貧血の改善・予防する対策を立てていきましょう。

食事の改善

ブロッコリー

私たちの体は食べ物から摂る栄養で作られますので、貧血の改善にもやはり食生活の改善が必要です。好き嫌いは貧血を招く大きな要因ですので、子供が好き嫌いなく食事がとれるように調理方法を工夫しながら、鉄分の多いレバーやあさりなどの食材、鉄分の吸収を高めるビタミンCを多く含むサツマイモやブロッコリーなどを積極的に食事に取り入れて、身体の中から貧血を改善していきましょう。

また、鉄分の吸収を阻害するフィチン酸の多い玄米を主食にしたり、牛乳を飲み過ぎたりすると貧血になることがありますので気をつけましょうね。

睡眠時間の確保

睡眠中は血液の成分バランスを整えるホルモンが豊富に分泌され、質の良い睡眠をとることで鉄分の吸収や造血、スポーツなどで受けたダメージの修復が進みます。

小学生以降は宿題や塾などで夜遅くまで起きていることが増えてきますが、睡眠不足は貧血以外にも自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こし、思春期特有の起立性調節障害にもなりやすくなるため、早寝早起きをして睡眠時間をしっかり確保し、貧血を改善・予防できるように促しましょう。

体を温める

お母さんと一緒にお風呂に入る子供のイラスト

治療や食生活の改善で血液が増えても、血の巡りが悪いと貧血はなかなか改善されません。スポーツ貧血の回復期に激しい運動は禁物ですが、軽めのストレッチやマッサージを毎日の習慣にし、血行を改善しましょう。お風呂はシャワーで済ませず、湯船にしっかり浸かって体を温めることも、貧血の改善や予防に効果的ですよ。

お茶の飲み方に気を付ける

緑茶

緑茶は余分なカロリーが無く、食後に飲むと口がサッパリして虫歯予防にも良いので子供に飲ませるパパやママが多いのですが、緑茶の渋みであるタンニンは、せっかく食事で鉄分の多い食材を摂っても、鉄分の吸収を妨げてしまいます。食事中や食事後30分以内は緑茶を控えないと貧血は改善されないので、食事中の飲み物は水やほうじ茶などを活用しましょう。

インソールで衝撃を吸収する

運動靴

ジャンプなどの激しい動作の繰り返しがスポーツ貧血を引き起こすため、足元の衝撃を和らげる工夫をすることも大切です。子供が使っている靴を、底の厚いクッション性のよい靴に変えたり、クッション性が高いインソールを入れたりして、スポーツ貧血を予防しましょう。

貧血に利くツボを指圧

貧血から体の回復を促し、病気を予防するためには、ツボ押しで体の調子を整えておくことも大事です。食事や治療でしっかり鉄分を摂取したら、軽く曲げた足の膝の外側にある「血海」と呼ばれるツボを親指で押し込んで刺激するか、栄養の吸収を促進させて造血を促進する手のひら中央の「手心」と呼ばれるツボを刺激し、貧血を改善していきましょう。

サプリメントの乱用に注意!

サプリ

病院で処方される鉄剤は手っ取り早く体の中の鉄分量を増やしてくれますが、市販の鉄分が配合されたサプリメントでも、手軽に同様の効果を得ることができます。ただし、サプリメントは鉄剤のように鉄分量のコントロールができるわけではなく、むしろ過剰摂取に繋がりやすいので、子供へのサプリの使用は慎重に考えた方がよいでしょう。

鉄分は私たちの命を維持するために欠かせない栄養素ですが、摂り過ぎれば胃の粘膜を荒らし、吐き気や腸の炎症などの消化機能に大きなダメージを与えて、鉄分の吸収どころではなくなってしまいます。どうしてもサプリを使いたい場合は、かかりつけ医師に相談して使用しましょう。

スポーツ貧血が心配な子は定期検診をしよう

「スポーツ貧血はオリンピック選手並みのアスリートにしかおこらない」「子供には起こらない」と勘違いしている大人がまだまだ多いのですが、実際には子供もスポーツ貧血を起こしますし、過剰とはいえない練習量でも、高温多湿などの環境条件が整えば比較的簡単に発症します。

そういった子供のスポーツ貧血を防ぐためにも大事なのが、親や指導に当たる大人がスポーツ貧血について正しく理解し、子供の体調をこまめにチェックする習慣をつけることです。子供がスポーツ少年団に加入していたり、部活やクラブチームに参加して日常的にスポーツをしていたりするのであれば、定期的にかかりけ医で血液検査を受けるなどして、突然の発症を予防していきましょう。

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