川崎病の症状・原因・治療法に関する記事

川崎病の症状6つ!後遺症が気になる原因不明の子供の病気

川崎病の症状6つ!後遺症が気になる原因不明の子供の病気

川崎病の症状を知りたい!かかったらすぐにわかるかな?と不安なママに川崎病に特有の6つの症状、気になる治療法を紹介します。

マーミーTOP  >  子育て  >  川崎病の症状6つ!後遺症が気になる原因不明の子供の病気

川崎病ってどんな病気?知っておくべき症状と後遺症

川崎病という病気は、聞いたことがない人は全く想像が出来ない病気でしょう。聞いたことがないから、めったにない病気だろうと思ってしまいがちですが、年間1万人以上の患者が発生しています。そのため、決して他人事ではないのですね。自分の子供がなる可能性があるのです。

この病気は、始めは風邪のような症状で起こりますが、そのうち、ほかの症状も出てくるので病院で診察を受け、初めて川崎病と診断されることが多いです。特徴的な症状が多いので、川崎病についての知識を持っていると、早く子供を病院に連れて行くことが出来ます。今回は、そんな知っておいてほしい川崎病の症状や後遺症などについてご紹介しますね。

川崎病とは

川崎病は、水俣病のように、その地名を取った病気に間違われることがありますが、公害病ではありません。正式名称は、病気の発表者の小児科医である川崎富作先生の名前を取って、KD(Kawasaki Disease)、または、小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群(MCLS)と呼ばれています。日本だけではなく、アジアやアメリカにも川崎病患者が発生していることで広く知られています。

一歳前後の男の子

川崎病は、全身の血管に炎症が起こる病気です。4歳以下の乳幼児の発症が多いのですが、特に1歳前後の赤ちゃんに多いといわれます。男女比で見ると、女の子に比べて男の子の発症率の方が1.5倍ほど多いです。

この病気は、血管の炎症により特徴的な症状があること、また、心臓の冠動脈に後遺症を起こすことがあるので、診断がついたら入院治療することが基本です。

冠動脈とは、心臓の筋肉に酸素や栄養を送る太い重要な血管です。もしも、この血管が詰まってしまうと、狭心症や心筋梗塞という状態になり、心臓が動かすことが出来なくことがあるのです。川崎病では、この心臓につながる冠動脈に瘤(コブ)ができる後遺症が起こることがあります。

冠動脈瘤が出来ると、その内側の血管壁がぼこぼこになったり、狭くなったりするので詰まりやすくなります。そうなると、子供でも心筋梗塞を起こすことがあるので注意が必要なのです。

川崎病の主な6つの症状

川崎病で、始めに出る症状は発熱です。その後、色々と特徴的な症状があらわれてきます。ここで紹介する6つの症状のうち、5つ以上当てはまれば、川崎病と診断されます。

しかし、症状が5つ以上なくても、心臓のエコーやCTの検査で、心臓の変化や冠動脈瘤の可能性があれば、川崎病を疑い、非定型の川崎病、または不全型川崎病と呼ばれます。

1発熱が5日以上続く

熱がある子供

多くの場合、38~39度以上の熱が5日以上出ます(治療して改善した場合も含む)。炎症が強く、通常の解熱剤では効果のない場合も少なくありません。また、機嫌も悪い、元気がなくぐったりする状態が続きます。

2白目の充血

熱が出てから数日たつと、両側眼球結膜充血といって、白目を覆う結膜の充血が両目に出ます。痛みやかゆみはありませんが、目やにが出ることもあります。

3唇・舌・のどの粘膜が赤くなる

発疹が出る前後で、唇や舌、のどなど口の中の粘膜が真っ赤になります。そして、ブツブツとした状態のイチゴ舌が特徴的です。唇も荒れ、ひび割れから血が出ることあります。

4さまざまなタイプの発疹

熱が出て3~4日後、大きさも形もバラバラな発疹が全身に出ます。痛みはありませんが、かゆみが出ることもあります。水ぶくれはできません。

5手足のむくみ・手のひらや足裏が赤くなる

足の裏が赤くなっている子供

発疹が出る前後で、手足がパンパンに張る硬いむくみ(硬性浮腫)がでます。また、手のひらや足の裏のほか、指先が真っ赤になる症状も出ます。そして、熱が下がってから回復期になると、手と足の指先から皮がめくれてくる膜様落屑(まくようらくせつ)という症状が見られます。

6リンパ節の腫れ

発熱するのと同じころ、炎症により、痛みを伴う首のリンパ節の腫れがみられます。しかし、化膿していないことが特徴です。

川崎病の原因は?

現在は、まだ原因は特定されていませんが、研究によって、大気中に含まれる酵母カビの一種である、カンジタ菌などの細菌の感染が原因だと考えられています。また、最近では遺伝子の研究も進んでおり、発症や重症化には、遺伝子も関連しているのではないかといわれています。

川崎病は、何らかの感染症の原因となるものが体内に入ると、それを防ごうと免疫反応が起こり、全身の血管に炎症が起こるのではないかと考えられています。そのため、細菌感染で免疫機能が過剰に反応する体質が、川崎病になりやすいといわれます。

川崎病の治療法

入院をしている子供

川崎病の治療で一番大切なことは、全身の炎症を抑えて、後遺症である冠動脈瘤の形成を防ぐようにすることです。そのために、主にガンマグロブリン療法とアスピリン療法の2種類の治療が行われます。

川崎病の診断を受けると、治療のために入院が必要です。通常の入院期間は1週間から10日ほどになり、症状が強いときは、入院が長くなります。発症してから1、2週間を過ぎた後に冠動脈瘤が出来ることがあるので、入院中は、治療と心臓の検査、血液検査などが行われます。

ガンマグロブリン療法

ガンマグロブリン療法は、別名、免疫グロブリン療法とも呼ばれます。免疫グロブリン製剤を点滴で投与すると、血管の炎症を抑える、リンパ球や血小板の働きを抑えるなどの効果があり、早く熱を下げることが出来ます。

また、全身の炎症を抑えるので、冠動脈瘤形成のリスクを減らすことが出来ます。そのために、川崎病になった患者の多くがこの治療を受けています。

免疫グロブリン製剤は、1~2日をかけて体内に点滴するのですが、点滴開始直後に血圧が上がったり、息苦しいなどの副作用が現れる場合があります。必ず入院して、患者さんの変化がないか観察しながら点滴を受ける必要があります。

免疫グロブリンは、私たちの身体に入ってきた病気の原因になる細菌などから体を守る働きがあります。この免疫グロブリンは、ヒトの血液を原料にして作られた薬です。そのために、点滴で投与する際には、血液製剤を使用する同意書に記入をして提出する必要があります。

アスピリン療法

アスピリンは、血液をサラサラにして固まるのを防ぐ作用を持っているので、炎症を抑えるほか、血小板の働きを抑えて血栓ができにくくします。つまり、冠動脈が詰まらないようにするのですね。

川崎病は感染するの?後遺症は?

川崎病は、子供特有の病気であることから、ママとして不安を感じることが多い事でしょう。ここでは、ママが疑問に思う川崎病の感染性、再発、後遺症についてご紹介します。

川崎病は感染性?

仲良く遊んでいる兄弟

川崎病の子供と一緒に同じ部屋で過ごしていても、病気がうつることはありません。また、兄弟で発生することがありますが、確率は高くないので、うつる病気ではないとされています。

しかし、これまでに川崎病の大流行した年があります。近年では、年々患者数が増加傾向にあるというので、注意が必要かもしれませんね。

川崎病は一回なったらもうならない?

川崎病は、2~3%程度の確率で再発することがあります。再発する子供は、病気から1年以内、また、前回の治療で、ガンマグロブリンの使用量が多かったという特徴があることが知られています。

治療後はいつまで通院が必要なの?

診察を受ける子供

川崎病は、発症してすぐに治療を開始すれば、入院期間は1週間程度で済みますし、後遺症も残さずに軽快します。しかし、冠動脈瘤がなかったとしても、退院後も半年から1年に1度の定期検診を受ける必要があります。後遺症として冠動脈瘤が残る可能性があることから、激しい運動を避ける必要がありますが、運動は、退院後、2~3か月後くらいから再開することが多いです。

治療の開始が遅かったりすると冠動脈瘤の合併症も起こることがあります。もしも、入院中から冠動脈瘤が大きいと判明し、注意が必要とされた場合は、退院後も検査や内服治療の継続が必要なので、医師の指示のもとに、数週間から1ヶ月おきに受診が必要となります。

冠動脈瘤があっても、特に症状がなくて元気な子供が多いです。冠動脈瘤があると運動が出来ないのでは?と心配するママが多いです。それは、心臓の動きなどを見て医師が判断するので、心配なことは医師の説明をよく聞いて、日常生活を送りましょう。

心臓の血液の流れに問題がある場合は、突然血液の流れが悪くなり、不整脈や心筋梗塞などの可能性もないとは言えないので、運動制限がかかることがあります。しかし、血液の流れに問題がない場合は、運動制限などもなく、ほかの子供たちと同じように学校生活を送ることが可能です。

大切なのは、自分の子供の後遺症の状態を知るということ。過度に怖がる必要はないということです。そのために、しっかり川崎病を理解することが大切なのです。

スポンサーリンク

おすすめコンテンツ