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ヒトメタニューモウイルスの三大症状!子供の重症化に注意

ヒトメタニューモウイルスの三大症状!子供の重症化に注意

ヒトメタニューモウイルスの症状をご存知ですか?軽症/重症のケースと、類似するRSウイルス感染症との違いを解説します。

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ヒトメタニューモウイルス感染症の三大症状!子供も大人も注意

皆さんは気管支炎や肺炎の原因となる、ヒトメタニューモウイルス(hMPV)をご存知ですか?「聞いたことない」と思うママも多いですよね。最近になってヒトメタニューモウイルスの簡易検査法が確立されたことから、病院で子供がヒトメタニューモウイルス感染症の診断を受けるケースが増えています。

ヒトメタニューモウイルス感染症は1~2歳の子供がかかることが多い病気ですが、大人がかかることあり、親子で油断はできません。今回は気になるヒトメタニューモウイルス感染症の三大症状と、悪化した時の症状、家族の二次感染、同時期に感染することが多いRSウイルスとの症状の見分け方、大人の感染などについて、詳しくご紹介いたします。

ヒトメタニューモウイルス(hMPV)って、どんなウイルス?

春先に病院で診察を受けている男の子のイラスト

ヒトメタニューモウイルスは、急性呼吸器感染症の引き起こす病原菌の一つで、生後6ヶ月ころから感染し、2歳までに約50%、10歳までにほぼ100%の子供がこのウイルスに一度感染、その後一生涯で何度も感染を繰り返すと言われています。流行期は3~6月の春先ですが、一年を通して発症しますので気をつけましょう。

このウイルスは2010年に発見され、つい最近病院の外来で診断できるようになったばかりの病原体なので、まだまだ知名度は低いのですが、毎年流行が見られる感染症なので正しく理解しておきましょう。

ヒトメタニューモウイルス感染症の三大症状

ヒトメタニューモウイルスに感染すると、3~5日程で風邪のような症状を発症します。子供の風邪は、通常3~5日程度で症状が治まってくるのに対して、ヒトメタニューモウイルス感染症の場合は、症状が長引いたり、重症化して入院したりすることもあるため、注意が必要です。うつしてしまうのを防ぐためにも、ヒトメタニューモウイルスに感染した乳幼児の保育園再登園には配慮が大切です。

もし、「普段よりも風邪が治りづらい」と感じている場合には、ヒトメタニューモウイルス感染症なのかもしれません。こちらでご紹介する三大症状に注意し、症状が長引くようであればこじらせる前に、一度病院を受診しておくとよいでしょう。

鼻水

鼻水が出ている男の子のイラスト

ヒトメタニューモウイルス感染症の症状の一つに、「鼻水」があげられます。一般的な風邪より量が多く、頻繁に鼻水が出るという特徴があります。
小さな子供は自分で鼻をかむのは難しく、眠っている間に鼻水が乾いて、鼻が詰まってグズって起きてしまいがちです。こまめに鼻水を拭いてあげたり、市販の吸引機で鼻水をとってあげたりして、つらさをやわらげてあげましょう。

発熱

熱が出て頭を押さえている男の子のイラスト

ヒトメタニューモウイルスに感染すると、一般的な風邪症状と違って38~39℃前後の高熱が4~5日続きます。高熱が続くことにより、子供は体力を消耗してしまいがちですし、脱水症状も起きやすいので、家庭では水分をタップリと摂らせ、温かくして安静にしましょう。

寒気を感じている時には、熱があがる途中ですので布団を大目にかけて温めてあげましょう。
熱がって布団から手足を出す時は、布団を調整して子供が快適に過ごせるようにしてあげましょう。
また、発熱のために眠れないときや食事がとれないときは、解熱剤を上手に使って体のつらさをやわらげ、体力の消耗を避けましょう。 子供は熱が出やすいので、突然の発熱にも慌てないよう対処しましょう。

咳や痰

マスクをしているけど咳が出ている男の子のイラスト

ヒトメタニューモウイルスは、鼻や喉の粘膜で増殖して炎症を起こしますので、増えてしまった痰を外に排出するために咳がひどくなります。一般的な風邪よりも咳き込みがひどく、1週間程度咳が続く子供が多いのがヒトメタニューモウイルス感染症の特徴的な症状の一つです。ひどい咳込みは、思った以上に体を酷使し、体力を消耗させてしまいます。 子供の長引く咳は他の病気の可能性もありますので、早めに病院で診察を受けるようにしましょう。

ヒトメタニューモウイルス感染症に特効薬はない!

病院ではつらい症状をやわらげる対処療法が中心となりますが、咳がひどい場合には鎮咳薬や去痰薬、気管支拡張薬、解熱剤などを処方してもらえますので、悪化する前に早めの受診を心がけましょう

ヒトメタニューモウイルス感染症の重症化

ヒトメタニューモウイルス感染症が悪化して布団で寝ている女の子のイラスト

ヒトメタニューモウイルス感染症は、「長引く風邪症状」という印象を受けますが、体力や免疫力が低い高齢者や1歳未満の乳幼児、低体重児や基礎疾患のある幼児は重症化しやすく、肺炎などの重篤な呼吸器疾患を引き起こすことがあります。

ヒトメタニューモウイルス感染症の診断を受けた場合、多くは投薬治療をしながら自宅で療養をして回復をさせますが、重症化して「呼吸が十分にできない」「脱水症状がひどい」などの場合には、入院治療が必要になることもあります。点滴や酸素吸入をして回復を図っていくことになりますので、医師の指導に従って治療を進めていきましょう。

喘鳴を伴う肺炎や細気管支炎、喘息様気管支炎

咳は、「コンコン」といっていたのが、「ゲホッゴホッ」とひどくなりますよね。ところが咳症状がさらに悪化すると、息をするたびに胸のあたりから「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」という音がするようになります。これを喘鳴(ぜんめい)と言います。
喘鳴がするということは、肺や気管支に炎症を起こしている可能性が高いので、速やかに病院を受診して、炎症を緩和する薬を使って症状をおさえることが重要です。

細気管支炎や喘息様気管支炎の場合、症状によっては入院が必要になりますが、自宅療養の場合は、薬の服用以外に家の中を暖かくして冷たい空気を吸わない、室内を加湿する、水分を多く摂るなどのホームケアを行いましょう。気道が広がって呼吸が楽になりますし、水分を多く摂ることで痰がキレやすくなります。
また、喘鳴は横たわっているとひどくなりますので、咳が苦しそうな時は座椅子で上体を起こしてあげたり、冷たい空気が喉に入って刺激しないようにマスクをかけさせてあげたりすると辛さが和らぎますよ。

呼吸困難

痰がひどくなって気管に詰まったり、喘息様気管支炎になって咳が長く立て続けに出たり、肺自体が炎症を起こして肺炎に進行したりすると、呼吸がしにくくなります。呼吸が浅くなったり、唇や爪が青くなったりする症状は、酸素が不足している証拠ですので、速やかに病院を受診して治療を始めましょう。

呼吸のしづらさは人によって感じ方が違い、胸が締めつけられるような感じがしたり、胸に痛みを感じたりと様々です。小さい子供は呼吸のしにくさを表現するのが難しいので、日頃の様子との違いをママが感じ取ってあげましょう。

ヒトメタニューモウイルスへの二次感染に注意!

マスクをしている男の子のおでこを押さえている母親のイラスト

ヒトメタニューモウイルスは感染力が強く、家族の中に1人感染者がでると、あっという間に家族に二次感染する可能性があります。ヒトメタニューモウイルスはクシャミや咳などによって飛沫感染するか、感染者が鼻水のついた手で触った物にうっかり触れて直接感染で拡大しますので、家庭のように密着して生活する場で拡大しやすいのです。

家族への二次感染を防ぐための予防策

  • 感染した家族との密接な接触は控えましょう
  • ウイルスのつきやすいドアノブなどは、こまめに消毒用アルコールで除菌しましょう
  • 手洗いうがいを心がけましょう
  • タオルの共用はやめましょう
  • 食器の共用はやめましょう
  • 感染者が使ったティッシュは他のゴミと分け、密封して捨てましょう
  • 家庭内でもマスクをしましょう
  • 1~2週間はウイルスが排出されるので、予防を続けましょう

ヒトメタニューモウイルスとRSウイルスの症状の違い

ヒトメタニューモウイルスは、RSウイルスとよく似た構造を持っていて症状もよく似ているため、症状の見た目だけでは区別ができず違いを見分けるのは難しいです。そのため、どちらか分からない場合は、検査による識別が行われることが多いです。ヒトメタニューモウイルスには、細い綿棒を鼻に入れるだけで行える簡単な検査キットがあり、5~15分ほどで発症を確認できます。
また、ヒトメタニューモウイルスにはRSウイルスと比べて、次のような傾向もあります。

ヒトメタニューモウイルスのRSウイルスとの違い

  • 初感染の年齢が高い
  • 流行期のピークが遅い
  • 熱が高く長く続く(入院する程重症な場合は、同程度の症状)

ヒトメタニューモウイルスの初感染は1~2歳に多いのに対して、RSウイルスは1歳未満、特に生後6ヶ月前に多い傾向があります。また、RSウイルスの流行期は秋冬ですが、ヒトメタニューモウイルスの流行期は春先と時期も若干ずれていて、RSウイルスの後にヒトメタニューモウイルスが流行します。

ヒトメタニューモウイルスは子供の風邪?大人は?

子供の急性呼吸器感染症のうちの5~10%、大人の場合は2~4%が、ヒトメタニューモウイルスが原因であるとされています。ただし、これは実際に病院で診断を受けた患者数の数値で、正確なデーターではありません。何度か感染を繰り返すうちに免疫がつくため、大人は感染しても病院にいかずただの風邪と思い込んでいることも多いので、実際にはもっと大人の感染率も高いということが指摘されています。

ヒトメタニューモウイルス感染症の診断を受ける患者の大半は、1~2歳の乳幼児に集中しているので「ヒトメタニューモウイルス感染症は子供特有の風邪」といったイメージがありますが、実際には大人も感染します。大人でも重症化するケースがありますので、特に子育て中で睡眠不足のママは気をつけたいですね。

KEIKO
41歳

大人の方が辛い…!

ウチの3歳になる息子もなりました、ヒトメタニューモウイルス感染症!そして私もなりました!まず先に息子が感染して、「ちょっと咳が長引いてるな?」って程度だったのですが、そのうち私の方が、ものすごい鼻水が出てきて、息子は1週間位で熱が下がってケロリとしているのに、私は10日近く続き、鼻というか顔面が痛くなって、泣く泣く病院へ行きました。
ウイルス検査の結果、私は息子から移ったヒトメタニューモウイルス感染症から副鼻腔炎を併発していて、炎症を抑える薬やらなにやらで、治療に時間がかかってしまいました。はっきり言って、大人の方が辛いです!「ヒトメタニューモウイルスは子供がかかるもの」と思っていて、ろくに予防していなかったのがいけなかったみたいです。子供の看病をする親が病気をもらっちゃいけませんね。

家族そろってヒトメタニューモウイルスを予防しましょう

新しく発見されたウイルスで、ワクチンもないと聞くと身構えてしまいますが、ヒトメタニューモウイルスは発見されにくかっただけで、これまで自然界に存在して、ママだって一度は感染しているウイルスです。適正に対処すれば重症化リスクは最小限に抑えられますし、充分予防ができる感染症ですので、それほど不安に思う必要はありません。

ヒトメタニューモウイルスは子供も大人も感染する可能性があることから、ウイルスを家庭に持ち込まない・家族に感染させないことがポイントです。家族一人ひとりが予防意識をもって、家族でウイルスを撃退していきましょう。

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