夜尿症の治療は病院だけ?に関する記事

夜尿症の治療~家庭で出来る対策法や病院でのアラーム治療

夜尿症の治療~家庭で出来る対策法や病院でのアラーム治療

夜尿症の治療は家庭でできることも。夜尿症とおねしょの違いや原因、ご家庭での対策、病院でのアラーム治療法をまとめました。

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夜尿症って何? ~ もうすぐ小学生になる子どもが、おねしょを…その対策法とは!

もうすぐ小学生になるのに、まだおねしょをしている…デリケートな問題ゆえに、密かに悩んでいる親子さん、いらっしゃいませんか?

なんとか早いうちに治してあげたいけれど、そもそも治療法なんてあるの?本人も無意識にやってしまうことだから、ガミガミ言って治ることでもないし…とわからないことがいっぱいですよね。

そこで今回は、おねしょの治療法や対策について、いろいろな角度から探ってみましょう。

「夜尿症」と「おねしょ」って、言葉を難しくしているだけなの?

勉強をする女の子

私たちはよく「おねしょ」という言葉を日頃から使いますが、同じような意味で「夜尿症」という言い方をすることもあります。夜尿症と表現されるとなんとなく医学的・医療的な印象を受けてしまいますよね。「おねしょ」と「夜尿症」って、ただ言い方を難しくしているだけなのでしょうか?

いいえ、その言葉の違いには、きちんとした線引きがあるのです!

「おねしょ」も「夜尿症」も、夜中寝ている間に、無意識のうちに排尿してしまうことを意味しています。ですが、赤ちゃんや、まだオムツのとれていない子たちにとっては、それはある意味普通のことですよね。

でも、幼稚園の年長さんになっても、寝ている間に無意識な排尿が続いていたり、小学校に入る年齢になっても、まだそういった事が続いている場合には、無意識に排尿してしまう行為ではなくて、年齢的なボーダ一ラインが一つの問題になってしまいます。

そう、「おねしょ」と「夜尿症」との大きな線引きは、寝ている時におしっこを漏らしてしまう年齢によって分けられてしまいます。「おねしょ」は、幼児期、つまり概ね6歳くらいまでの夜尿を意味します。

一方で、小学校に上がってもまだ続く、寝ているときにおしっこを漏らしてしまう症状を「夜尿症」と区別して呼んでいます。

もしも、5〜6歳の時期に、月に数回以上おねしょをしてしまうと、治療の対象になってしまいます。あるデータによると、小学校低学年では意外にまだ10%の子に程度の差こそあれ夜尿があり、10歳児でも約5%に見られるそうです。まれに、大人になっても夜尿症が残る場合もあるようです。

夜尿症のことについてもっと詳しく知りたいな!

お子さんの「夜尿症」を治すには、まず親御さん自身が夜尿症やおねしょについて詳しくなることが、最初の第一歩です。その原因や治療法などを詳しく知って、お子さんに合った対処法を見つけていきましょう!

日本夜尿症学会によると、
「夜尿症」は、夜間の尿の生産のリズムや尿を溜めておくリズムがうまくいかないことや、寝ている時の睡眠のリズムと排尿のリズムなどがうまくいかないことが要因となり、それらが複雑に絡みあって起こっていると考えられています。

基本的には、年齢が上がるにつれて膀胱が大きくなるなどして、自然治癒できる場合が多く、これまでの治療では、経過を見守る傾向が強かったが、本人の心理的・肉体的な負担や、汚れてしまった寝具のお手入れに関わる家族の労力や経済的負担が大きいことから、近年では、小学校に上がっても続く夜尿症には、いろいろな治療法が施されているのが、医療現場に現状だそうです。

引用元:日本夜尿症学会 夜尿症診療のガイドライン

そもそも、子どもが夜尿症になってしまう原因って何?

日本夜尿症学会の研究報告にもあったように、夜尿症の原因は一つではありません。中には、こんな些細なことで?!と驚く理由も、ちらほらあったりします。

治療の手始めに、まずは夜尿症が続いてしまう原因について、ご紹介しましょう。

1膀胱の成長がまだ未発達

子どもの体は常に成長の途中にありますから、おしっこを溜めておく膀胱も、まだ未発達な場合があります。
膀胱が未発達ということは、溜めておけるおしっこの容量にはより制限があって、夜間に溜まる量を溜め切れないのです。膀胱がそういう状態であれば、寝ている時には尿をそれほど溜めておけずに、尿が漏れて出てしまいやすいのではないのかと想像できますよね。

夜間の膀胱は、睡眠時間の確保のために、成長とともに昼間の1回の排尿の、約1.5〜2倍くらいの尿を溜めておくことができるようになり、4〜5歳では、夜間一度もトイレに行かなくても大丈夫なほどまでになります。しかし、この膀胱の機能がまだ十分に発達していないお子さんの場合には、他の子に比べると夜に尿を漏らしてしまいやすくなります。

これまで、夜尿症の治療で、自然治癒を待っていることが多かったのは、膀胱の成長には個人差があって、遅れているお子さんに対しては、膀胱の機能自体が成熟すると「夜尿症」が治っていくので、その時期が来るまで待っていたことが、主な理由です。

2生活環境などのストレスを抱えている

通学路

「おねしょなんてオムツが外れてから滅多にしなかったのに…」「もうおねしょは治ったはずなのに…」けれど、そういった安心していた時期から、半年から1年のスパンで、一旦おさまっていた夜尿がまた急に再開することがあります。急に始まってしまう夜尿の原因はストレスかもしれません。

そのきっかけとして多いのは、小学校への進学。本人は楽しんで行っているようでも、「幼稚園」や「保育園」とか違う環境の変化には、気づかずともストレスを感じてしまいます。また、クラス替えもこれまで馴染んでいたクラスメートとは、クラスが別々となってしまいって、新たな人間関係を構築しなければならない新学期なども同様にストレスを感じてしまいます。

環境の変化の他には、いじめによるストレスで、寝ている時におしこっこをしてしまうこともあります。

子どもは、大人よりストレスが体に現れやすいので、もしかすると一つのメッセージなのかもしれません。ただの夜尿だとおもわずに、心理的な原因が関係していることもあったりします。

もしも、お子さんが急に寝ている時に尿を漏らしてしまうような事があったら「学校生活で何かあったの?」などと話をすることで、お子さんのストレスが軽減されていき「夜尿症」の症状が治まっていく事もあります。

3夜に多くおしっこをする尿サイクルになっている

夜間には、寝ている間におしっこを出さなくても済むように、抗利尿ホルモンがたくさん分泌されています。このホルモンが分泌される量がまだ少ないと、尿の生産を減らすことができずに、夜間も排尿してしまいやすい体質となってしまいます。大人が夜間トイレのために起きる回数が、子どもに比べて少なくて、ぐっすりと眠れるのは、このホルモンがたくさん分泌されているおかげなのですね。

夜尿症の子どもの中には、昼間の抗利尿ホルモンの分泌量は他の子と変わらないのに、夜間の分泌量が他の子に比べて少なくなってしまう体質の子どもがいます。そのような場合には、膀胱の機能が発達していたとしても、夜間の尿量自体が多くなってしまうので、夜間も同じように排尿してしまいます。

4夜間に体が冷えている

お子さんの寝ている場所が冷えていたり、必要以上に薄着で寝ていたりすることはありませんか?

体が冷えると、体を温めるために水分量を調整して、体の外に水分を出すために尿の量は増えていきます。そういった、体が冷えているといった単純な原因が「夜尿症」の原因となることもあります。

冷えた環境で寝ていなくても、体質で慢性的に体が冷えている場合も、お子さんが夜尿症となってしまう原因の一つとして考えられます。実際に医療機関などが調べてみたら夜尿症のお子さんには、冷え性の子が多いと言われています。

5寝る前に水分をとってしまう習慣がある

水を飲む子供

水分を多くとれば、それだけ尿の量も多くなってしまいます。夕食以降、お子さんは必要以上にお茶や牛乳などの水分を摂っていませんか?

塩分の多い食事の後は、どうしても水やお茶をたくさん飲みたくなるので、ちょっと味付け控えめの夕食が効果的ですよ!夕食後にポテトチップスなどの塩分の高いおやつも避けておきましょうね。

6夜にママやパパなどが起こしてしまう

お子さんが、夜におしっこを漏らしてしまうクセがついていると、ママやパパは寝ているお子さんを起こしてあげて、先におしっこ出させることで、後で漏らしてしまう事がなくなると思いがちですよね。

たしかに、尿を漏らしてしまうのなら、その前に一回トイレに行っておけばいいじゃないかと思うのは自然です。(その後のシーツの交換などの処理は大変ですしね…)でも、そういった対象法でお子さんの睡眠のリズムを乱してしまうと、逆に夜間に多く分泌されるはずである抗利尿ホルモンが分泌される事を妨げてしまうこともあったりします。

結果、その悪影響を受けて、いつまでたっても、夜間に尿をしっかりと溜めておくようなリズムができず、夜尿症が長引いてしまうケースもあったりします。お子さんが、寝ている時に尿を漏らしてしまったら、寝具のお手入れが大変ですが、ママパパは踏ん張りどころ。早く夜尿症が治るように、子どもさんの発達を待つ姿勢も大切です!

7夜までゲームをするなどの習慣がある

夜遅くまで起きていると、夜尿症が悪化しやすくなります。それは、抗利尿ホルモンが分泌されるのを妨げてしまうからです。このホルモンがきちんと分泌されるには、深くて長い睡眠が前提条件となります。質の良い睡眠を取るためには、規則ただしい生活習慣が、先ずは大切です。

夜尿症が気になる親御さんは、一度お子さんの生活習慣を見直してみましょう。

8膀胱や腎臓に何かしらの問題がある

夜中だけではなく、日中、起きている時にもおもらしをすることがある場合には、膀胱の機能自体が低下していたり、膀胱や腎臓にもともと何か問題があったりすることも考えられます。もし昼夜を問わずパンツが濡れているようなら、自然な治癒を待たずに、小児科や小児の疾患にも詳しい泌尿器科を受診するようにしましょう。

夜尿症の治療法 ~「生活習慣などを見なおす」or「病院での治療法」

さて、夜尿症の原因にはいろいろなものがあることがわかりましたが、実際の治療は、どんな風に行っていけばよいのでしょうか?

夜尿の原因が、「夜更かし」や「寝る前の水分の摂り過ぎ」によるものだとしたら、生活習慣を見直してあげることで徐々に改善されていくでしょうし、「膀胱や腎臓にもともと問題を持っている」ならば、病院での治療がメインになるでしょう。

ひとくちに「夜尿症」といっても、その原因によって治療法は様々ですから、まずは一通りどんな治療法があるのかを、知っておきましょう。

子どもの夜尿症を直すために、生活習慣などを見なおそう!

お子さんが成長し、夜間の排尿リズムが整っていけば、自然と治癒していくことも多いのが夜尿症です。でも少しでも楽に、早く、その症状とサヨナラできれば、お子さんにとっても、パパやママにとっても嬉しいことですよね。

そんな手助けになる夜尿症対策をいくつかご紹介しましょう。

1おしっこを漏らしてしまってもガミガミしからない

階段を上る小さい女の子

本人がわかってやっていることならともかく、夜尿は、本人も気づかないうちにしてしまうものなので、もしおしっこを漏らしてしまっても、あまり叱らないようにしましょう。

叱られることで、本人もおねしょに過度に敏感になってしまい、かえってそれがストレスとなって、夜尿が長引いたり、ひどくなったりすることもあります。

お子さんの年齢が上がれば上がるほど、恥ずかしい気持ちや気にする気持ちが大きくなりますので、過度に騒ぎ立てないことも大切ですね。

2夜にパジャマや布団が濡れていても無理には起こさない

夜中におねしょをして、パジャマや布団が濡れてしまった!でも、子どもはグッズリ寝ている…こんな時は、お子さんを無理に起こす必要はありません。

とはいえ、濡れたままの衣服では風邪をひいてしまいます。ですので、着替えをさせて、布団はバスタオルなどで覆っておきましょう

夜尿症の改善には、膀胱の発達、抗利尿ホルモンがキチンと分泌されるようになることが大切です。抗利尿ホルモンの分泌には、深くて長い睡眠がとれていることがカギとなりますので、もしもお子さんの睡眠の質が悪いかもしれないと思ったら、寝具を変えてあげたりして調整してあげましょう!

3水分を飲ませる時間帯を変えてあげよう

摂るべき水分の量は、日中起きている時間に摂るようにしてみましょう。とはいえ、水分不足もいけませんから、気温が高めな朝昼の時間帯にはしっかり摂るようにさせましょう。そして、寝る準備に入っていく時間帯にいくにつれて、徐々に体の中に取り入れる水分量を減らしていきましょう。

そうすることで、体の中に入ってくる水分量を制限することができて、体から出ていく水分の量が制限されていきます。
けれど、尿を漏らす事ばかりを気にしすぎて、夏などの季節に体の中に入ってくる水分量をセーブしすぎてしまうと、熱中症などになってしまうリスクが高まってしまいます…その辺にも注意しましょう。

4寝る前に温かいお風呂に入れてあげたりしよう

ママも経験済みかもしれませんが、夏より冬の方が、おしっこに行く回数が多くなります。人は寒くなると、体を温めるために、自然とおしっこは近くなります。ですので、夜尿症対策の一つとして、体を冷やさないということは、とても効果があります。

お子さんに質の良い睡眠をしてもらうためには、寝る前に温かい湯船にゆっくりと浸からせてあげましょう。その後には、風邪などを引かせないために湯冷めにも注意が必要となります。

お子さんが冷え性あれば、寝る前に「電気あんか」や「湯たんぽ」などで布団を温めておくのも効果的です。羽毛布団だと、保温性が高いので、薄くてもキチンと熱を保ってくれますよ。

意外と油断しがちなのが、夏場です。いくら暑いといえども、薄着やエアコンのかけすぎは、夜尿につながります。エアコンは適温に設定し、腹巻をするなど身体を芯から冷やさない工夫をしましょう!

病院での治療法

夜尿症は、年齢が上がるにつれて、本人の心の負担が大きくなるデリケートな問題です。おおむね8歳を目安として、その時期までになかなか夜尿症が治らなかった場合には、病院での医療的手段による本格的な治療に取り組む、という選択肢もあります。

病院での夜尿症の治療法には、大きく分けて「薬物療法」と「おねしょアラーム治療」との二つの治療法がありますが、それぞれに、メリットデメリットがあるので、どういった方法で治療を進めるかは、お医者さんとよく相談してきめましょう。

薬物療法 ~ 抗利尿ホルモンなどの服用

白い薬

尿を無意識に漏らしてしまうことのメカニズムには、尿の量が多すぎることと、尿の量に対して膀胱が溜めておける量が少ないことが深く関係しています。ですので、お薬に含まれる成分によって、化学反応を起こさせて、そういった問題点を改善させようとするのが「薬物療法」の狙いです。

その薬の選択肢として選ばれるのは、夜間の尿量を制限させる薬(抗利尿ホルモン薬)や、膀胱に尿をためやすくさせる薬(抗コリン薬)、その両方の効能がある薬(抗うつ剤)などを使用して治療していきます。

しかし、薬を服用してしまったことによって起こる副作用の出現率が10〜40%と、高い種類の薬があったり、使用してから次の朝までに水分摂取を極端に控えなければならない種類のものがあったり、薬自体の治療効果は高いものの、それぞれにデメリットがあります。

使用する薬が合うか合わないかなどの体質的な問題もあるので、お医者さんとよく相談してからその治療法を選ぶかどうかを決める事が大切ですね。

おねしょアラーム治療

おねしょでパンツが濡れるとアラームが鳴るように開発されたセンサーを、パンツに取り付けて寝る治療法です。
薬と違って、副作用がないのがメリット。アラームの音で本人を起こし、まだ残尿感があればトイレに行かせます。

これって夜中に起きるようになってしまって、夜尿症の改善とは反対のことをしているんじゃないの?と思われるかもしれませんが、実はこれはセンサーを鳴らすことで、おしっこをしてしまう事を制限させて、尿を溜めておくこと習慣づけようとする行動療法の一種で、アラームの音によって、睡眠を妨げられないために、膀胱を成長させようとの体のメカニズムが誘発されることを狙った治療法でもあります。

センサーや専用パッドは実費なので、その分の費用がかかりますが、実施したお子さんの治療の効果が出るのは、全体の約70%と、薬と比べて再発率が少ないのも良い点でしょう。

どんな治療法をとるにせよ、小学校に上がってからの夜尿は、本人の負担も家族の負担も大きいものです。小学校に上がると宿泊行事もちらほら増えてきますしね。

体質の要因も大きいとはいえ、生活習慣、薬物療法、おねしょアラームなどを組み合わせることで、しっかり治癒が見込めますので、ママやパパは、おねしょの三原則「起こさない」「怒らない」「焦らない」を大切にしながら、その子のペースに合わせて、夜尿症の治療をおこなっていきましょう!

何かしらの原因が絡まり合ったりしながら、夜におしっこを漏らしてしまう夜尿症の治療は、側にいるママやパパが優しく見守ってサポートしていくことで、より早い時期の快復を望めますよ。

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