親指が伸びない!小児ばね指に関する記事

小児のばね指~伸ばせない!?乳幼児に見られる親指の病気

小児のばね指~伸ばせない!?乳幼児に見られる親指の病気

小児のばね指は乳幼児に多く見られる指の病気で、生後2ヶ月頃に発見されることもあります。大人のばね指とは違いますので、異常が見られたら早めに病院に連れていきましょう。こちらでは症状や原因、治療方法などについてご紹介します。

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小児のばね指とは~強剛母指は何が原因?乳幼児の伸ばせない親指

赤ちゃんの手

ばね指といえば指を使い過ぎる大人がなりやすく産後のママにもよく見られる指の病ですが、小児ばね指(=小児弾発指、強剛母指)は赤ちゃん~幼児によく見られる指の病です。

今回は大人ほど指を使い過ぎることがない生まれたばかりの赤ちゃんや入学前の幼児が、なぜ小児ばね指になってしまうのか、その原因症状腱鞘炎との違い治療法ホームケアなどについてご紹介します。

ばね指とは

ばね指解説イラスト

「ばね指」とは、何らかの原因で指の曲げ伸ばしに使う腱(けん)や骨と腱を繋いでいる靭帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)が腫れてしまい、靭帯性腱鞘のトンネルを腱がスムーズに行き来できなくなることで、指が正常に動かなくなる指の病です。(注1)

綺羅李
32歳

一本だけパーにならず驚きました!

娘が生後4ヶ月の時、いつも親指だけ伸ばせていないことに気づきました。手のひらがグーになっていることが多かったので気づかなかったのですが、その日は親指だけグーで他の指はパーになっていることが気になり、じっくり様子を観察すると親指がいつも曲がっていて「おかしい」と思ったんです。

とりあえず1ヶ月健診を受けた小児科に行ったら「ばね指だね。紹介状書くから手外科に行って診てもらって」と言われました。私も以前ばね指になったことがあったのですが、その時は指の使い過ぎが原因だったため、赤ちゃんなのにどうしてばね指になるのか不思議でした。

翌日紹介された手外科に行って検査を受けると「強剛母指」と診断されました。その後装具をつけて生活しましたが、1歳前には治ってしまいました。自然治癒することも多いそうなので、早めに病院に行って良かったです。

セレブ耳
29歳

手術かもしれず不安です

上の子が2歳になったばかりの頃、指が伸ばせないことに気づきました。整形外科に連れて行くと「小児ばね指ですが、暫く装具をつけて様子を見ましょう。治らなかったら手術が必要です。」と言われました。

私が気づくのが遅かったから手術が必要になったのではないかと思って悲しくなり、医師に質問してみたら「早く来て装具をつけても、治らなければ手術になるんです。生まれた時は問題なくても、途中からばね指になることもあって、2歳頃受診するお子さんも多いから珍しいことではないですよ。あまり気にしないで」と丁寧に説明してくれました。

今のところ痛みはないようなのですが、今後手術になったら痛い思いをすることになるので、変わってあげられるものなら変わってあげたいです。

大人のばね指と小児ばね指の違い

大人のばね指は、更年期や産後の女性、ピアニストや美容師など指をよく使う職業の人、ラケットを使うテニスや卓球、あるいは野球選手などスポーツで指を酷使する人によく見られ、指の使い過ぎが原因で指の靭帯性腱鞘が炎症を起こして腫れることで起こり、親指や中指に特に多く見られます。(注1)

一方小児ばね指は、生後3ヶ月~2歳前後に親が気づいて病院に連れて行くことが多く、明確な原因は明らかになっていません腱が腫れることで起こり、親指に多く見られ「強剛母指」と呼ばれることもあります。

昔は先天性と言われていましたが、近年は新生児の時に発症していないこともある、筋肉の発育障害や腱の肥厚などが原因となっている別の病気のケースもあるなど様々なことが分かってきました。先天的な発育障害や腱の肥厚などのケースでは、ばね指と治療方法が異なることもあります。(注2、3)

小児ばね指の症状

ばね指とは文字通り指がバネのように跳ね上がる急激な指の動きが起きる病ですが、小児ばね指の場合は必ずしもそうした症状が見られるとは限りません。生育途中で指を伸ばしにくいなどの症状に親が気づいて病院を受診し、小児ばね指であることが分かるケースが多いです。

痛みを訴えることはあまりありませんので、親が気をつけて見ないと見逃されてしまいがちです。赤ちゃんは手をグーにしていることが多いので気づきにくいのですが、アレっと思われる症状が見られる場合は早めに受診しましょう。

小児ばね指の代表的な症状

  • 親指の第1関節が伸びない
  • 親指の付け根にしこりがある
  • 痛みはあまりない
  • 指の曲げ伸ばしが上手くいかない
  • 指の曲げ伸ばしがカクカクする

親指の先の方の第1関節(IP関節)が曲がったまま伸びない症状を「強剛母指」と言い、これが乳幼児によく見られる小児ばね指です。

一方、小児ばね指と同じような症状で親指が伸びないのですが、指の付け根にある第2関節(MP関節)が曲がったまま伸びない手の病は「先天性握り親指症」といい、親が伸ばすと伸びるのですが、子供が自力で指を伸ばすことはできません。

小児のばね指は手術しないと治らない?

笑顔で手を振る女の子

一昔前は早い段階から切開手術を行うことが多かった小児ばね指ですが、近年は小児ばね指の半数が自然治癒するとも言われています。特に1歳未満から症状が見られる場合は自然治癒することが多く、半数以上は自然治癒するとされています。強剛母指、先天性握り母指症のどちらも軽度の場合は装具による矯正を行います。

軽度の強剛母指の場合、入学まで経過観察を行い、治らなければ手術を勧められるのですが、先天性握り母指症は腱の形成不全や欠損が原因であれば4~5歳で移植手術が必要になることもあります。(注2、3、4)

小児ばね指の手術はどんな手術?

小児ばね指の手術は全身麻酔で行います。これは子供が動いて神経を傷つけないための措置ですので、全身麻酔が心配な場合は医師にしっかりと確認しましょう。

手術はおよそ1時間以内で終わる簡単なもので、 皮膚を2mm程度切開し狭くなっている靭帯性腱鞘を切り開いて、腱を スムーズに動けるようにします。日本手外科学会や日本整形外科によると、小児ばね指(強剛母指)の手術による障害はほとんどありません。(注2、3)

小児ばね指を放置するとどうなる?

親指でOKサインをしてるい赤ちゃんのイラスト

親指は他の指に比べて握ったりつまんだりするのに重要な指です。ところが腱が腫れることが原因ではなく、先天的な形成不全などによって親指が曲がっている先天性握り母指変形の場合、自然治癒は期待できず今後の生活に著しい支障が出てしまうため、子供の健全な成長のために早期の手術が必要となることが多いです。

ですから小児ばね指を発見したらすぐ病院を受診して検査を行い、医師の指導の元で子供に適切な治療を受けさせてあげましょう。

小児ばね指は何科を受診すべき?

小児ばね指は整形外科、形成外科、手外科にて診察してもらえます。とはいえどの病院を受診すればいいか分からないママも多いと思いますので、その場合は小児科医に相談して紹介状を書いてもらうとよいでしょう。

小児ばね指は整形外科や形成外科の診察項目ではありますが、強剛母指であっても早期の切開手術を勧める医師と温存療法を勧める医師とがあります。得手・不得手がありますので病院選びに不安がある場合は、ネットなどで病院のホームページなどを確認して、症例数の多さをチェックしてみるといいでしょう。

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