A型インフルエンザの特徴/症状に関する記事

A型インフルエンザ4つの特徴と症状/変異/早く治す方法

A型インフルエンザ4つの特徴と症状/変異/早く治す方法

A型インフルエンザは流行しやすく、症状も重い傾向があり、特に注意が必要!血尿などの症状、予防、対策の知識が大切です。

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A型インフルエンザが流行しやすい理由/特徴と症状/予防法

毎年猛威を振るうインフルエンザですが、A型、B型、C型、新型、鳥インフルエンザなど、さまざまな「インフルエンザ」と付く単語を耳にしますよね。ここでは、大流行しやすいA型インフルエンザについて、その特徴や症状、予防法などを紹介します。

A型インフルエンザとは

マスクをして並ぶ親子

毎年、秋から冬になると流行するインフルエンザの原因となる「インフルエンザウイルス」。このインフルエンザウイルスが体内に侵入して感染することによって、高熱や悪寒、関節痛などのつらい全身症状に苦しめられます。インフルエンザウイルスは、本来の性質によって「A型」「B型」「C型」の3種類に分けられます。

A型インフルエンザとは、この3種類の中で最も流行性が高いインフルエンザと言われています。また、症状もB型C型と違いがあります。病院のインフルエンザ検査キッドでC型は調べられませんが、A型かB型かが調べられます。また、A型やB型はインフルエンザワクチンがあり予防接種を行えますが、C型にはありません。

それは、C型インフルエンザの症状が流行しても分からないほど軽く、軽い鼻水や軽い咳などの風邪程度の症状であるのに対し、A型インフルエンザやB型インフルエンザは、毎年秋から冬に流行し、全身症状で日常生活が困難な症状になったり重症化したりするなど、予防や特効薬による治療が必要だからなのです。

A型インフルエンザの変異

A型インフルエンザの変異とワクチン

A型インフルエンザウイルスは、変異するウイルスです。A型インフルエンザウイルスの表面を覆っている、「ヘマグルチニン(HA)」と「ノイラミニダーゼ(NA)」という糖タンパク質は、さまざまに組み合わさって変異します。変異とは、モデルチェンジのようなもので、元々同じ物であっても、個々の性質が進化し変わっていくことです。

なぜ、A型インフルエンザウイルスが変異しやすいかというと、先ほど述べた「ヘマグルチニン」には16種類(H1~H16)、「ノイラミニダーゼ」には9種類(N1~N9)もの仲間がいて、この二つの組み合わせによって16×9=144通りものパターンのA型インフルエンザウイルスが出来上がるからなのです。

季節性インフルエンザとは?

毎年冬場に流行するインフルエンザを、季節性インフルエンザと呼びます!現在、流行しているA型インフルエンザは「A/H3N2(香港型)」と「A/H1N1(ソ連型)」です。また、2009年に騒がれた「新型インフルエンザA/H1N1」は、現在では季節性インフルエンザと位置付けられ、現在警戒されている新型インフルエンザは「A/H5N1」と呼ばれるA型が変異した鶏インフルエンザです。

インフルエンザの予防接種で注射するワクチンは、毎年流行するインフルエンザの種類を、国立感染研究所で予測して製造しています。昨年までは、「H3N2」「H1N1」「B型」の3種類が含まれた3価ワクチンでした。B型インフルエンザは、流行するのが「山形系統」か「ビクトリア系統」のどちらかであったため、どちらか一方を予測してワクチンが選ばれていたのです。

ところが近年、「山形系統」「ビクトリア系統」どちらも混在して流行しているため、今年度からは、これまでのA型インフルエンザ「H3N2」「H1N1」に加え、毎年流行するB型インフルエンザ「山形系統」「ビクトリア系統」の2種類を入れた、4価ワクチンに変わりました。この4価ワクチンにより、A型インフルエンザ、B型インフルエンザのどちらが流行しても、予防もしくは症状を軽減する効果が、さらに期待できるようになりました。

鳥・豚インフルエンザや新型インフルエンザ

飛ぶ鴨の群れ

これだけ種類が多いA型インフルエンザウイルスは、その宿主が人間だけでなく、ときに鳥や豚にも変わり感染することがあります。なんと、A型インフルエンザウイルスが鳥や豚を媒介にすることで、変異して強力なウイルスとなることもあるのです。ニュースで「鳥インフルエンザ」「豚インフルエンザ」と、騒がれることが多いのもこのためです。

さらに、この鳥や豚を媒介にしたウイルスが進化し、数10年に1回、大きな変異を起こし、ほとんど別物の「新型インフルエンザ」になることがあります。このようにA型インフルエンザウイルスは、変異して人間の免疫をかいくぐり生き延びています。

また、予防接種のワクチンは発生したウイルスを元に作られるため、A型インフルエンザウイルスが新型に変異すると、当面効果の高いワクチンは存在せず、ほとんどの人に免疫がないため大流行することとなり、インフルエンザの寿命は延びるばかりなのです。

A型はワンシーズンに2回感染もあり

前述したように、A型インフルエンザウイルスは、組み合わせによって100種類以上もあるのです。そのため、一度A型インフルエンザにかかっても、違う種類のものに免疫が効かずに、ワンシーズンに2回感染することもあるのです。これは、予防接種をして体内に免疫があっても感染することと同じ理論ですね。

A型インフルエンザの特徴

A型インフルエンザは、その特質によってどのような特徴があるのでしょうか。B型との違い、薬の効き方、潜伏期間についてなどについてどのような傾向があるのか詳しく知り、他のインフルエンザと見分けられるようにしておくと、早期に対応でき、重症化を防ぐこともできるのです。

B型より検査のウイルス検出率が高い

検査結果を見る看護師

「インフルエンザかも」と思い病院に行くと、鼻に綿棒を突っ込んで検査することがありますよね。これによって、A型インフルエンザとB型インフルエンザを別々に検出することができます。この検査では、A型インフルエンザの検出率がB型インフルエンザよりも高いと言われています。

これは、現在使用されている検査キットでは、A型インフルエンザよりB型の方が、検出に多くのウイルスが必要なことや、B型インフルエンザ患者から採集できたウイルス数が少なかったことが、原因ではないかと考えられています。つまり、「インフルエンザの検査キットでの検出率は、必ずしも100%でない」ということです。ですからB型は特に、2回目3回目の検査で、インフルエンザが検出されることがあります。

大流行しやすい

A型インフルエンザウイルスは、その種類の多さなどから変異を起こしやすいという特徴があります。数十年に1度、経済に影響を及ぼすほどの大流行(パンデミック)を繰り返しえきました。このようなインフルエンザを新型インフルエンザと言います。

一度大きく変異したA型インフルエンザが発生すると、当面は人の体に免疫がなく、効果的なワクチンもないため、爆発的に広がるのです。

特効薬(タミフル)がB型より効きやすい)

タミフルカプセル剤

インフルエンザの特効薬であるタミフルは、B型よりはA型の方に効果があると言われています。タミフルは特効薬といっても、インフルエンザウイルスの繁殖を抑えることで、解熱までの期間を短縮し、重症化を防ぐためのものであり、インフルエンザ自体を治すためのものではありません。

ですから、ここで言う特効薬タミフルの「効果」とは、症状が和らぐことです。近年はインフルエンザのタミフル耐性菌もふえてきていています。特にB型インフルエンザのタミフル耐性菌の割合は、A型インフルエンザよりも高く、そのため、タミフルがB型インフルエンザに効かなくなってきているのです。

他の感染症に比べ潜伏期間が短い

潜伏期間とは、感染してから症状が現れるまでの期間のことを指しますが、A型インフルエンザウイルスは増殖が速いため、潜伏期間が1日から3日と、他の感染症に比べると、極めて短くなっています。また、潜伏期間中でも感染しやすい傾向にあることも特徴的です。

子供のA型インフルエンザ特徴的な症状5つ

子供のA型インフルエンザを見分けるためには、どんな症状か知っておくことが一番です。特に乳幼児は身体の不調を言葉で表すことができないうえ、重症化しやすいため、注意深く観察する必要があります。ママが早期発見・早期治療を心がけることで、インフルエンザ脳炎などの重症化や合併症を防ぐことができるように、A型インフルエンザの子供に多い5つの主な症状をみていきましょう。

急な発熱!38度以上の高熱

子供の額に手を載せる親

A型インフルエンザで最も特徴的な症状は、急に熱が上がることです。子供の場合は40度を超えることもあり、ママもハラハラしますよね。また、急に熱が上がることで乳幼児は熱性けいれんを起こしやすく、すぐに治まれば心配ありませんが、5分以上けいれんが続く場合には注意が必要です

熱性せんもうに注意!

高熱が出たときに幻覚が現れ、異常行動を起こすことを「熱性譫妄(ねつせいせんもう)」と言います。乳幼児は高熱を出すと「熱性せんもう」を起こしやすいので、一時的なものであれば心配ありませんが、長く続く場合は医療機関を再受診しましょう!熱性せんもうは、インフルエンザ脳症の初期症状として見られることも多いため、注意深く観察する必要があります

頭痛や関節痛

急な高熱のため、ただの風邪と違って頭痛や関節痛の症状が出る子供もいます。乳幼児だと頭痛や関節痛を言葉で訴えることは難しいかもしれませんが、頭を押さえて痛がったり、不機嫌になったり、食欲がなくなったりする様子に注意しましょう。

やや遅れて鼻水や咳

A型インフルエンザがただの風邪と大きく違うところは、鼻水や咳症状が初期ではなく、高熱が治まりかけてから現れることが多いという点です。特に初めてインフルエンザに感染した乳幼児は、鼻水や咳も重症化することが多く、中耳炎や肺炎を引き起こすこともあるので気をつけましょう。

嘔吐や下痢

頭痛がひどいと吐き気や嘔吐で食欲がなくなる子供もいますし、インフルエンザウイルスがお腹にくると、嘔吐や下痢症状が現れる子供もいます。ウイルス性の胃腸炎と区別がつきにくいこともありますが、ポイントは幼稚園や学校、家庭内、地域でインフルエンザが流行っているかどうかです。また、タミフルなどの抗インフルエンザ薬の服用によって、下痢症状を起こす子供もいます。

血尿が出る

A型インフルエンザにかかった後、1週間から3週間以内に血尿が出る子供もいます。血尿とは文字通り、目で見て尿に血が混じっている症状です。

<A型インフルエンザによる血尿の原因>

  • 免疫力が落ちて膀胱炎になった
  • 何らかの理由(免疫力低下・不衛生など)で急性腎炎になった
  • インフルエンザで脱水症状を起こし、尿量減少で菌を排出できない

急性腎炎は恐ろしい病気です。また、膀胱炎も放置することで腎盂腎炎になる恐れがあります。血尿症状が表れたら、すぐに医療機関を受診しましょう。

熱はないけど他の症状が…ママもうつったかも⁉

普段あまり風邪をひくことのない丈夫なママも要注意!感染力が高いA型インフルエンザは、子供の看病中にママにもうつることもあるのです!しかも、子供と違って熱が出ない場合もあり、「熱がないからA型インフルエンザではない」と自己判断するママも…。

なんとなく身体がだるかったり頭痛がしたり、その後咳や鼻水症状が出たり…熱以外の症状はA型インフルエンザに感染している子供と似ている!なんてことはないですか⁉家族にA型インフルエンザ感染者がいる場合など、少しでも気になる症状があれば、医療機関を受診しましょう。

ミンキー
32歳

A看病疲れだと思ったのに…

5歳の息子が初めてA型インフルエンザにかかってしまい、看病・感染予防対策に大忙し!私は、子供の頃から今まで、インフルエンザにかかったことがないので、子供の熱の高さ(39度後半!)にはびっくりしていました。
5歳なので一人で寝ることもできないため、普段と同じように私が隣で寝ていたのですが、高熱や関節の痛みで夜中もぐずぐずで、私もぐっすり眠れず寝不足気味でした。
そして、インフルエンザと診断されて2日目に、息子は熱が下がったのに代わって、今度はひどい咳症状が出始めて…。ちょうど同じ頃に私も咳が出始めました。私は、熱はなく咳症状だけだったのですが、なぜか身体がとてもだるく感じました。

寝不足のせいだと思っていて、普段どおりに生活していると、一週間くらいで良くなりホッしました。その束の間、今度はパパが高熱で病院にかかると、A型インフルエンザと診断されてしまいました!
子供の高熱症状に気を取られ、「A型インフルエンザは高熱が出るものだ!」と思い込んでいたけれど、私のあの咳症状は、インフルエンザのせいだったのです。「パパにうつしたのは私…」は内緒です(笑)

A型インフルエンザを早く治す方法

安静と体力回復が一番

横になって顔を触る女性

A型インフルエンザは、基礎疾患がなく体力のある子供なら、安静にしていれば薬なしでも一週間で自然に治ることもある病気です。逆に言うと、安静にして体力を回復させることが、A型インフルエンザを早く治すことに繋がるのです。体力を回復させるためには、よく食べよく寝ることが大切です。

ただし、ウイルスや抗インフルエンザ薬の服用の影響で、食欲がなかったり下痢症状があったりすると、体力がなかなか回復しないため、回復が遅れてしまうこともあります。我慢せずにかかりつけ医に相談し、吐き気止めや整腸剤など、症状を楽にする薬を処方してもらい体力を回復させることが、早く治す方法としては有効です。

また、発症後1日から遅くても2日以内に特効薬(リレンザなど)を服用することで、ウイルスがあまり増殖する前に増殖を抑え、症状悪化を抑えることも、早く治す方法としては有効です。もちろん、流行前の予防接種も、インフルエンザを早く治す方法の一つです。

子供への解熱鎮痛剤や風邪薬の使用に注意!

子供が頭や関節が痛がったり、発熱して食欲がなかったりするときに、市販の風邪薬(総合感冒薬)や解熱鎮痛剤に頼って、痛みや熱を和らげ、体力を回復させようとするママは要注意!インフルエンザシーズンの解熱鎮痛剤及び風邪薬の使用により、インフルエンザ脳炎を引き起こす恐れがあります!

特に、「ジクロフェナクナトリウム」「メフェナム酸」「アスピリンなどのサリチル酸系」を含む解熱鎮痛剤や、風邪薬(総合感冒薬)を子供に服用させることは、インフルエンザ脳炎や脳症を引き起こしたり悪化させたりし、命の危険に晒してしまう恐れがあります

子供が少しでもインフルエンザに罹患している可能性がある場合、自己判断で市販の風邪薬や解熱鎮痛剤や剤を服用することは危険です。医療機関では「ジクロフェナクナトリウム」「メフェナム酸」「サリチル酸系」含有以外の解熱剤を処方してくれますので、高熱の場合は医療機関を受診して、医師に相談して薬を処方してもらいましょう。

A型インフルエンザ家族への感染予防6つ

感染力の高いインフルエンザウイルスですので、一緒に生活する家族に感染してしまう可能性はとても高いと言えます。でも、あきらめないで!生活するうえで下記のような5つのことに気をつけると、インフルエンザの感染を防ぐこともできるのです。正しい予防知識を持つことが何より大切なのですよ。

患者と、寝室や生活する部屋を分ける

感染した子供の咳やくしゃみによって浮遊しているインフルエンザウイルスが、普通に生活すると必ず触れるドアノブやテーブルなどに付着し、それを家族が触った手で食べ物を食べることによって、経口感染することもあります。できるだけ感染した子供と家族とは、一緒に寝たり食事をしたりしない方が、予防の面では安全だと言えるでしょう。

看護するのは決まった人だけにする

感染者が乳幼児の場合、生活する部屋を分けることは難しいですから、家族の中で看病する人を一人決めて、その人だけが患者と接するようにしましょう。患者が家族全員と接してしまうと、それだけ感染の可能性も高くなり、家族みんなに感染拡大してしまう恐れもあるのです。

マスクを着用する

咳やくしゃみなどから飛沫感染することがあるため、マスクの着用はA型インフルエンザを予防するうえでとても重要です。感染した子供だけでなく、家族もマスクを着用するようにしましょう。また、マスクには飛沫感染の予防だけでなく、鼻と口を覆うことで喉の乾燥を防いでくれるので、咳症状を緩和させる効果もあるのです。

室内を加湿する

蒸気を出す加湿器

空気が乾燥した冬は、インフルエンザの流行シーズン!「加湿しましょう」と、ワイドショーなどでも言われていますよね。これは、空気の感想により皮膚や粘膜が乾燥することで、傷つきやすくなり体内へのインフルエンザウイルスの侵入を容易にしてしまうことや、外気が乾燥することで、インフルエンザウイルスが拡散しやすくなることが原因です。

逆に、湿気がある環境の場合、インフルエンザウイルスは空気中の水分子の働きによって、広範囲に広がることができなくなります。インフルエンザウイルスに水分子が付着すると、重みで遠くまで飛べなくなり、床に落ちてしまうのです。

そのため、冬場は室内を充分に加湿することで、インフルエンザウイルスの活動を抑える予防法がおすすめ。湿度を50~60%に保つことが理想で、加湿器がないご家庭では、バスタオルなどを室内に干すだけでも十分な加湿効果はありますよ。

鼻をかんだティッシュは密封して処理

インフルエンザの検査は鼻水を取って調べることが多いように、インフルエンザ患者の鼻水には、インフルエンザウイルスがたくさん含まれているのです。ですから、子供が鼻をかんだティッシュからウイルスが空気浮遊し、それに家族が接触することで感染してしまう恐れもあるため、蓋のあるゴミ箱を使用したり、袋に密封したりして、ティッシュの処理には充分気をつけるようにしましょう。

手洗い・うがいをしっかり行う

手洗いする女性

2015年11月の消費者庁の発表では、トイレから出た15.4%の人が、手洗いをしないことが分かりました。これは、インフルエンザ同様に冬場に増えるノロウイルス予防意識調査の結果ですが、ノロウイルスに限らず手洗いをしっかり行わないと、あちらこちらに付着している色々なウイルスを、手を介して鼻や目、口などの粘膜に、侵入させてしまう可能性があります。

また、うがいも同様です。空気中に拡散しているインフルエンザウイルスがのどの粘膜に1個付着すると、16時間後にはおよそ1万個に増殖するのです。ところが、すぐにうがいで洗い流してしまえば、体内でのウイルス増殖を抑えられますよね。そのため、冬場の感染症対策として、子供も大人も「手洗い・うがい」をしっかり行いましょう。

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