偏食の子供に多い病気&対応に関する記事

偏食の子供は病気になる?原因は?性格や発達障害への配慮

偏食の子供は病気になる?原因は?性格や発達障害への配慮

偏食の子供がかかりやすい病気とは?親は子供の偏食に、どのような対応をすればいいのでしょう。偏食で知られる有名人の逸話を紹介しながら、偏食の悪影響や発達障害との関係、子供の性格を配慮した対応について解説します。

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偏食で子供が鬱など病気に!?なぜ食べない?性格に配慮した対応

嫌そうな顔をしてフォークで野菜を刺してる子供

ママのお悩み事トップ10に、常にランキングされると言っても過言ではない子供の偏食。「お野菜キラ~イ」から始まって「もう食べない」まで、多くの子供達はなんらかの好き嫌いがありますが、あなたは「大きくなったら食べられるようになるでしょ」なんて楽観視していませんか?

子供の偏食の中には、「ただの好き嫌い」として見逃せない、将来的に何らかの病気を引き起こしてしまう危険なケースも…。今回は、偏食が子供の心身に与える悪影響について解説しながら、発達障害と偏食の関係、子供の性格に配慮した偏食への対応についてご紹介していきます。

偏食により子供がなりやすい病気

大人でも「どうしても食べられない」という苦手な食べ物はあります。子供の偏食も、他の食材で栄養素を代替えできる程度であればよいのですが、必要な栄養素が充分に摂取できないほどの偏食の場合、心身に悪影響が出る可能性が高く、次のような病気を引き起こしてしまうかもしれません。

うつ病

近年、子供の鬱病が増え、社会問題として危惧されていますが、好き嫌いの多い子供は成長過程において、また将来的にうつ病や神経症などの発症率が高いことが、近年の研究でわかってきました。

落ち込んでいる子供のイラスト

「栄養不足が精神的な疾患を引き起こす」と聞くと、違和感を抱く人はまだまだ多いのですが、私たちの心、つまり脳は様々な栄養素により働いているため、必要な栄養素が不足することで不具合が生じ、正常に機能できなくなってしまうのです。

特に脳は、昼夜休まず活動して体の機能をサポートするため、多くのエネルギーが必要!脳が生み出す心の作用は、次のような多くの栄養によって支えられていて、偏食によって必要な栄養素が不足すると、ネガティブな思考を持ちやすくなってしまうので、親は子供の栄養不足への注意が必要なのです。

脳の活動に必要な栄養素

  • ブドウ糖
    脳の活動を支えるエネルギーで、不足すると思考力が低下する
  • 脂肪酸
    神経伝達に不可欠で、不足すると情報伝達のスピードが低下する
  • リン脂質
    情報伝達のため不可欠で、不足すると記憶力や集中力が低下する
  • アミノ酸
    心と感情をつくる神経伝達物質の材料で、不足すると精神のバランスが取れなくなる
  • ビタミン
    脳の活動を促すために不可欠で、不足すると気分が落ち込み、思考力や行動力が低下する
  • ミネラル
    脳の活動を促すために不可欠で、不足するとイライラや不安が強くなる

貧血

牛乳を飲んでいる女の子

偏食による病気の中でも子供に多いのが、血液を作る材料である鉄が不足する鉄欠乏性貧血。肉や魚など鉄分豊富な食品が苦手で食べられず、偏食している子供に起こりやすい病気です。ほうれん草などの野菜にも鉄分は入っていますが、野菜に含まれる非ヘム鉄分は、肉や魚に含まれるヘム鉄に比べて吸収率が低いため、偏食の子供は充分に鉄分が摂取できず、貧血になることがあるのです。

また、牛乳が好きな子供が水やお茶の代わりに牛乳を飲んでいると、牛乳貧血になることもあります。

鉄分は体に吸収されにくいうえに、成長期の子供の身体は大人以上に鉄を必要としているため、食事で鉄分がとれないことで、血液内のヘモグロビンの量が減ってしまい、身体中に酸素を供給できなくなってしまうので、次のような不調をきたしてしまうことがあります。

  • 疲れやすく、元気がない
  • 顔色が悪く、下まぶたの内側や唇に赤みがない
  • 肌がカサカサして、髪の毛もツヤがない
  • 爪が反り返ったり、凸凹したりしている など

便秘

野菜が嫌いな子供達

独特の青臭さや苦味があるものが多い野菜。子供の野菜嫌いはどのご家庭でも悩みの種ではないでしょうか?
けれど、野菜はさまざまなビタミンやミネラルのほか、多くの食物繊維を含んでいます。これらは、私達の身体の調子を整え、老廃物や体内の毒素を便として体外に排出するために欠かせない栄養素ですよね。

野菜嫌いで偏食している子供は、消化器官の働きが弱く、便秘や下痢などを起こしやすくなります。日頃から腸内環境が悪く、お腹にガスが溜まり園や学校で落ち着いて生活できなかったり、おならが出てからかわれたり、中には便失禁で苦しむケースも…。

子供の偏食を「大人になれば食べられるようになる」と放置し続けることで、大人になっても偏食で便秘症、さらに孫も偏食という悪循環になるケースもあります。子供のうちから野菜嫌いを克服できるように、サポートしてあげましょうね。

小児生活習慣病

子供がスナック菓子や甘いジュースばかりを好んで飲み食いすることも、問題ありの偏食です。こういったものばかりを多く食べていると、3度の食事でしっかりと栄養がとれなくなりますし、油や糖質を必要以上に摂り過ぎてしまい、子供が肥満体型になり、次のような小児生活習慣病を引き起こすリスクがあります。

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 高脂血症
  • 心臓病

小児生活習慣病は、幼児期だけの問題ではなく大人になっても治療が必要になる重篤な病気。子供はどうしても油っぽいもの、甘いものを好み、自分では欲求をコントロールできないので、身近な大人がスナック菓子などを与えすぎないように、上手にコントロールしてあげましょうね。

虫歯

虫歯の子供のイラスト

好き嫌いが多く偏食しがちな子供は、虫歯が多いといった統計があります。これは、丈夫な歯を作るために必要なタンパク質やリン、カルシウム、各種ビタミンなどをバランスよく摂れず、歯の質が低下することや、おやつなどの甘い食べ物に偏ってとりがちになることが原因と考えられています。乳歯の虫歯は永久歯にまで悪影響を与えるので、注意が必要ですよ。

また、虫歯を放置することで、噛み合わせが悪くなり、痛みや嚙みにくさから硬い肉や繊維の多い野菜などを嫌うようになり、さらに偏食がひどくなるという悪循環に繋がることもあります。一生使える丈夫な歯を作るためにも、小さな頃から甘い味に慣れてしまうような味付けは控え、甘いものをダラダラと食べさせず、まんべんなく栄養を摂れるように工夫をしてあげましょうね。

感染症

野菜に含まれるビタミンやミネラルは、私達の身体の機能を維持するために欠かせないものですが、偏食をしているとビタミンやミネラルが充分に摂取できず、皮膚や粘膜が荒れ免疫力が低下し、風邪などをはじめとするさまざまな感染症にかかりやすくなってしまいます。よく、「野菜嫌いの子供は、身体が弱い」といわれるのは、科学的な根拠があることなのですよ。

偏食がひどいと発達も心配…

丈夫な男の子のイラスト

子供の偏食がひどくて栄養が摂れていないと、なにより心配なのは、子供の成長面への悪影響ですね。成長期の子供は大人以上に、次のような栄養を必要としています。

  • タンパク質や鉄分
    肉や血を作り出す材料となる
  • カルシウム
    丈夫な骨や歯の材料となる
  • ビタミンAやβ-カロテン
    体中の皮膚や粘膜を保護し、細菌などから体を守る
  • ビタミンC
    身体機能の活動を促す酵素となり、身体の各機能を調整する役割を果たす
  • 糖質
    体を動かすエネルギー源となる
  • 脂質
    エネルギー源となるだけでなく、各種ホルモンの材料になる
  • 亜鉛
    細胞の成長に役立ち、歯、骨、筋肉、肝臓など臓器の材料になる

これらの栄養はどれも成長に欠かせない重要なもので、幼児期に不足することで骨の発達が抑制されて身長が伸び悩んだり、筋肉の発達を阻害して身体機能の発達が悪くなったりなど、身体の発達に悪影響を及ぼします。他にも、健康や発達に関わる栄養素は多いため、食事は様々な食材からバランスよく摂ることが大切なのです。

偏食がひどいと性格にも悪影響あり

イライラしている子供のイラスト

偏食で悪影響が出るのは、身体だけではありません。ビタミンやミネラルは脳の機能を左右する大事な栄養。不足することで精神の安定が損なわれ、イライラして攻撃的になり、お友達と頻繁にトラブルを起こすといったリスクも心配されます。

その他にも、何をしてもやる気が出ず、集中力散漫になって勉強が手につかなくなるなどの悪影響が出て、周囲の人からの注意が増え、自信をなくし、理解者が得られず自棄になり、人格形成に悪影響を及ぼすこともあります。
子供の健やかな成長をサポートするためにも、好き嫌いへの対策を後回しにせず、早いうちに対応していきましょう。

偏食と発達障害

嫌いな物をみて頭をおさえてる偏食の男の子

牛肉を全く食べない、特定のメーカーのクッキーしか食べられないなど、極端な子供の偏食は、単なる子供の好みや嗜好によるものではなく、自閉症など発達障害が原因となっているケースもあります。発達障害のある子供達は物事への反応が繊細で、考え方にこだわりが強いという性格の凹凸のために、偏食を起こしていることも多いのです。

  • 味が気に入らない
  • 舌触りや臭いが気に入らない
  • 料理が熱すぎる・冷たすぎる
  • パッケージなどの見た目が気に入らない
  • 食材の切り方が変わることが受け入れられない
  • 苦手なイメージを払しょくできない
  • 以前食べたときの、美味しくなかった経験を思い出す
  • メーカーや食べる場所、食べる時間、食器などに独特の強いこだわりがある
  • 新しい食べ物への不信感

発達障害のある子供は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感が際立って敏感な「感覚過敏」という特徴を持っていることが多いのです。そのため、親や周りのお友達からしてみると美味しいものでも、苦痛に感じてしまうことがあります。

感覚過敏とは、子供が悪意を持ってしていることでも、子供のせいでもありません。発達障害のある子供の偏食を無理やり強制しようとすると、子供が食事自体を嫌がるようになってしまう恐れがありますよ。子供の気持ちや考え方を重視しながら、徐々に本人が受け入れられる食事を増やしていくことを心掛けましょうね。

偏食のひどい有名人

お菓子を食べる女の子

子供が小学生になり、テレビなどのさまざまな情報に触れて賢くなってくると、偏食を大人に注意されたときに、「有名選手の○○さんだって偏食だけど、成功しているよ」なんて反抗してくることもありますね。

確かに、子供が憧れるメジャーリーガーのイチロー選手も、野菜嫌いや特定の食べ物しか食べないという本人談が有名。体操の内村航平選手も無類の野菜嫌いで、ブラックサンダーなどの甘いお菓子ばかりを食べているそうですが、偏食をしていても体が資本のスポーツ界で素晴らしい成績が残しています。世界有数の企業家ビル・ゲイツも、ファーストフードばかり食べていたそうですが優秀で、大人ですら偏食しても結果を出せるという印象を受けてしまいます。

ですが、「だから大丈夫」なんてパパやママが安易に考え、子供の偏食に無関心でいることは好ましくありません。私たち人間の体質は人ぞれぞれですので、すべての人が偏食をしても身体に悪影響が出ないわけでないのです。偏食で問題ない人もいれば、重篤な病気を抱え込んでしまう人もいますよ。

後悔先に立たず

病気になってから悔やんでも、取り返しがつかないこともあります!病気の全てが偏食によるものとは言えませんが、偏食によるリスクを考え、できるだけ食生活を改善できるように取り組んでいきましょうね

性格を配慮した偏食への対応5つ

ご飯を美味しく食べる子供

「三つ子の魂百まで」ということわざがあるように、幼児期の抱え込んでしまった食べ物への苦手意識は、大人になっても変わらずに、一生残ってしまうことがあります。人生を通して美味しく、楽しく栄養を摂れるように、早いうちに子供の偏食を改善する工夫をしていきましょう。

何が嫌なのか偏食の原因を知る

子供に偏食がある場合には、まず何が原因なのか、その食べ物の何が嫌なのかをしっかり理解してあげましょう。子供本人に聞くのが一番ですが、幼児や発達障害のある子供の中には、うまく言葉で表現できない子もいますので、そのような場合は無理に聞き出そうとせず、苦手な食材をいくつか比べてみて、何が苦手なのかを観察してみましょうね。

食感を変える

子供の好き嫌いは第一印象によるものが多く、一度食べてみて「イヤ!」と思ったことで、その後なかなか苦手意識を払拭できないことがあります。噛んだ時や飲み込んだ時に嫌な思いをした経験から、苦手になっているということも…。調理方法で工夫して、食感を変えてみましょう。

食感を変える調理の工夫

  • 硬いもの⇒柔らかく茹でる
  • ボソボソしたもの⇒滑らかな食感のペースト状にする
  • やわらかいもの⇒カリッと焼く
  • ポロポロとこぼれやすいもの⇒包んでまとめる など

形を変える

星型の人参が入ってるスープ

子供は警戒心が強く、なかなか新しいものに手が出せなかったり、料理を見た目で判断して「苦手」と思い込んでしまったりしがちです。そのような場合は、形を変えたり、カレーなどの子供の好きな料理の具にしたり、ケーキの材料に混ぜ込んで形を変えたりしてみましょう。

  • 切り方を変える
  • 細かくして食材に混ぜ込む
  • つぶしてマッシュにする
  • 可愛い形に抜く

苦手な食材が入っていることに気付かず食べてしまい、「これなら美味しい」と、苦手を克服できることも多いです。
また、形を子供の興味のある形、男のだったら車に、女の子だったら花の形などに抜いてあげても、子供のテンションはあがりますよ。

好きなものを食べさせ過ぎない

子供が大好きなパンケーキ

子供は甘いものやしょっぱいものなど、味の濃い物を好む傾向があります。そういった好きなものばかりを食べていると、味覚が育たず慣れない味を拒否してしまったり、食材ごとの美味しさに気付けず偏食になったりしがち。そのため、好きなものを食べ過ぎて満腹になってしまい、他の料理に手を出さないことも…。

空腹は最大の調味料ですので、味の濃い物や好きな食べ物の量をほどほどにするように、大人がコントロールしてあげましょう。

ヒロ
34歳

お腹が空いたら食べた!

息子は離乳食の時から偏食の激しい子で、栄養をとらせるのにアレコレ苦労して育ててきました。息子の1歳半健診の時に、医師に相談してみると、「食事を抜いてお腹を空かせてからあげてみたら?」と言われ、帰宅後さっそくお昼ご飯を抜いてみました。

夕方になり息子はお腹を空かせて不機嫌になってきたので、「これ食べる?」とキュウリと人参スティクにマヨネーズとケチャップを混ぜたオーロラソースをつけて出してみました。「チョンチョンして食べると美味しいよ」と、お口に入れてあげると、なんとバクバク食べ始めたのです。しかも、今まで見たことがないほど美味しそうな顔をして、「美味しいね。おかわり!」って…。

それまで、息子の様子をしっかり見ているつもりでしたが、「実はきちんと見ていなかったんだなぁ」と反省しました。

食への関心を育てる

子供の好き嫌いへの意識を変えるためには、子供を調理の段階から関わらせ、食べ物に興味をもたせることも効果的です。「自分が作った!」という楽しい思い出があれば、苦手を書き換えることができますよ。

子供の年齢にもよりますが、レタスを手でちぎってサラダ作りを手伝ってもらったり、調理だけでなく家庭菜園で食材作りの段階から子供に手伝ってもらったりするのも効果的です。積極的に食育を心掛けましょう。

子供の偏食は怒らず褒めて!

子供を褒めるお母さんのイラスト

子供が偏食で食事を食べないと、パパやママはつい怒って「体にいいんだから食べなさい!」「好き嫌いばかりしていると病気になるよ!」と子供を責めてしまいがちですが、指摘されることでさらに子供の苦手意識が強くなってしまい、成長と共に「うるさいなぁ」と親子関係が悪化してしまうことも…。口で教え、頭で考えさせえて偏食を直そうとする教育は、いずれ小学校の家庭科で行ってくれますよ。

子供の偏食克服は、「一歩進んで二歩下がる」と考えるほどの忍耐と根気が必要。ママが心配して神経質になったり不安になったりする必要はありませんが、だからといってあきらめてしまうと、幼児期の味覚が一生を左右してしまうこともあります。家庭では食卓の演出や調理方法を工夫し、一口チャレンジさせてみて、できたら褒めてあげましょう。

働いているママや下の子が小さいママは特に、時間がなくて悲鳴をあげそうな状態かもしれません。でも、食事の時にママが笑顔で「美味しいね」と声を掛けたり、食卓で嫌いなものをご飯と一緒に小さな海苔巻きにしたりと、ほんのひと手間かけるだけでも、子供は美味しそうに見えて食べてしまうことがあるものです。ひと手間ひと工夫で愛情を伝え、子供の気持ちに寄り添い、子供が偏食を克服しやすい環境を整えてあげましょうね。

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