受け口の原因や治療方法に関する記事

受け口~反対咬合で子供が三日月顔に!?自分で治す方法

受け口~反対咬合で子供が三日月顔に!?自分で治す方法

子供の受け口を治してあげたいママ。遺伝だけでなく生活習慣が原因となって子供が受け口になることもあります。矯正治療だけでは元に戻ることもあり自宅でのトレーニングが大切ですので、舌とお口の筋肉を鍛えて反対咬合を防ぎましょう。

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受け口は三日月顔になる!?子供の矯正タイミング~自分で治す方法

顎に両手を当てる少女

歯は顔の印象を決める大切なパーツ。最近は子供の歯並びが重要だという認識が広がり、受け口の歯科矯正を早い段階でさせる親が増えていますが、トレーニングによって自分で治す子もいる反面、折角矯正したのに再発して三日月顔になり、気にしてしまう子もいます。

そこで今回は子供の歯並びの悩みの中でも多い「受け口」について、原因・問題点・自宅でのトレーニング・矯正治療など詳しくご説明していきます。親が子供の受け口を過度にきにしすぎると、子供が必要以上に不安になってしまいますので、子供の気持ちに寄り添うことを忘れずに治療していきましょう。

受け口(反対咬合)とは

受け口解説イメージ

正しい歯並びでは上の歯が下の歯に少しかぶさるようになりますが、受け口の子供は下の歯が上の歯より前に出てしまう歯並びで「反対咬合(はんたいこうごう)」「下顎前突(かがくぜんとつ)とも呼ばれます。e-ヘルスネットによると厚生労働省の歯科疾患実態調査の結果では不正咬合の日本人のうち2.4%の人に反対咬合がみられました。(注1、2)

受け口と顔の印象解説イメージ

受け口は単に歯並びの異常というだけでなく、顔の印象にも影響を与えてしまいます。一般に「しゃくれ顔」「三日月顔」「への字口」と呼ばれる、あごが出ている顔の人は受け口です。

受け口になる原因

子供が受け口になる原因は様々です。また子供によっては色々な原因が重なって受け口になってしまう場合もあります。受け口の原因を突き止めることは、適切な治療をしてあげるために非常に大切になりますので、子供が受け口ではないかと不安な場合には、お子さんの食事の時や普段の姿勢などを一度観察してみましょう。

遺伝

受け口は遺伝することがあり、両親だけでなく祖父母から遺伝することもあります。ですから下あごが突き出ている人の子供が同じようなあごの形をしていることはよくあります。これはあごの形の遺伝だけでなく、受け口という歯並びの遺伝の可能性もあります。

あごの形の遺伝により受け口になっている場合、矯正だけでは治らないこともありますが、あごの形に問題がない場合は一見難しそうでも矯正治療で治ることがあります。(注3)いずれにせよ親や祖父母に受け口の人がいる場合には、子供の歯並びの経過をよく観察しておくことが大切です。

悪い癖

日常生活における悪い癖が原因で、受け口になってしまう子供もいます。その一つが指しゃぶりです。「指しゃぶりは出っ歯になる」とよく言われていますが、逆に受け口になってしまうこともあります。同じように上唇を噛む悪い癖口呼吸がある子供にも注意が必要です。

また食べる時の姿勢の悪い子供や舌を上手に使って食べることが出来ていない子供も受け口になりやすいです。皿をテーブルに置いたまま顔を皿に近づけて食べる、いわゆる犬食いをしている子供は要注意

さらに小学生から多いのが「頬杖」です。頬杖は下あごを外側に押している状態になるので、頻繁に頬杖をしているといつの間にか下あごが前に出てしまいます。(注4)

骨の発育異常

歯並びは下あごと上あごの成長と密接に関係していて、下あごが上あごよりも成長してしまうことにより、受け口になってしまいます。また幼児期には上あごと下あごのバランスがよくても、中学生以上になり身長が伸びるとともに下あごも成長して受け口になるケースもあります。

受け口を予防するためにもよく噛んで食べて上あごをできるだけ成長させておきましょう。

舌の位置が正しくない

舌の位置とハート舌の関係解説イメージ

正しい舌の位置や食べる時の舌の動かし方を普段意識している子供は少ないでしょうが、舌も歯並びに影響を与えます。食べていない時に舌は上あごについているのが正しい状態なのですが、舌小帯(ぜっしょうたい)という舌の裏にある筋が短いと舌がハートやWの形に見えるハート舌になり、舌が上あごにつかず下の前歯を押している状態になってしまうことがあります。

またこの逆で舌が上の前歯を押す癖があるために、出っ歯になる人もいます。

受け口による問題点

受け口はただ歯並びが悪いという見た目の問題だけでなく、子供の成長にも影響を与えてしまいます。受け口をあまり気にせず放置しておくと、子供が成長してから悩んでしまうこともありますので注意しましょう。

食べ物の丸呑み

受け口の子供は上の前歯と下の前歯がきちんと嚙み合わないので、前歯を使って食べ物をかみ砕くことが出来ず、丸呑みしてしまう傾向にあります。丸のみをすると咀嚼できないまま食べ物が胃に届いてしまうことになりますので、消化不良を起こしやすく、子供によっては頻繁にお腹を壊してしまうこともあります。

発音が悪くなる

子供に舌小帯が短い舌小帯短縮症などの先天的な機能の問題があり、舌を正しい位置にキープすることが出来ていない受け口の場合、発音に影響が出る構音障害が起こることがあります。舌が下の歯を押すような状態になっていると、息が漏れて舌足らずな発音になってしまい、特に「サ行」と「タ行」が聞き取りづらくなることが多いのです。

アゴがしゃくれた三日月顔になる

電卓と現金

三日月顔もチャーミングなのですが、子供によっては成長と共にとても気にしてしまうことがあります。
ところが大人になってからの治療は大変で費用も高額。ですから早い段階で治せるものなら治してあげる親が多いです。

ただし親が三日月顔を必要以上にネガティブに捉え、そうした印象を子供に植え付けてしまうのは考えものです。治療を行うにしても悪い所を治すと言うより「今よりもっと素敵になれるように治療しよう」と言ってあげた方が、子供も前向きに矯正に取り組めます。

虫歯や歯周病になりやすい

受け口の人は下あごが大きく上あごが小さいことが多いので、下の歯は歯と歯の間に隙間があり、上の歯は歯が詰まってしまいます。そのため歯磨きがしづらく、虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。

気づいたら子供の歯に大きな虫歯が出ていたということのないように、仕上げ磨きをきちんとするとともに、定期的に歯科検診にいって虫歯のチェックをしてもらいましょう。

受け口は自然治癒する?治療のタイミング

受け口はあごの成長により自然に治ることも稀にありますがほとんどが自然治癒しません。また早期に矯正治療をしても、その後のあごの成長や悪い癖などによって再発することもあります。そのため歯科医によっては「しばらく様子を見ましょう」と言って、経過観察をすることもあります。

ただし受け口の矯正は3歳頃から行えますので、早めにいくつかの歯科医に相談し、納得できる治療をしてくれる歯科医の元でトレーニング指導や矯正を受けるようにすると良いでしょう。

受け口を自分で治す方法

舌を出す女の子

歯並びは上あごと下あごのバランス・舌・口の周りの筋肉など様々な要因の影響により変化していきますが、腹筋や背筋などと同じように口の周りの筋肉はトレーニングすることで強化することが可能です。

そのため子供の年齢や歯並びの状態にもよりますが、骨格など構造の問題がない受け口の場合、すぐに矯正を行わずにまず自宅でする舌や口周りのトレーニングの指導を行う矯正歯科や小児歯科もあります。こうした受け口を自分で治す方法をとり入れている歯科では、月一度の通院でトレー二ング方法の習得と練習を行っていくことが多いです。

舌トレーニング

舌を正しい位置(=上あごの裏側にくっついている状態)にキープできるようにするためのトレーニングです。舌が正しい位置に置かれることで、下の前歯を押し出してしまうことを防ぐことができます。

舌トレーニングは鏡を見ながら良い姿勢で行います。毎日続けることで効果が期待できます。

受け口の舌トレーニングの方法

  1. 舌の先端を前歯の裏側の付け根に触れないあたりにつける
  2. 舌全体を、上あごの裏側(口蓋)に吸い上げる
  3. 口を大きく開けて、舌小帯を伸ばす
  4. 舌を口蓋ではじくような感じで「ポン」と音を鳴らす

ガムトレーニング

チューイングガムを使用して、舌に正しい動きを覚えさせるトレーニングです。できればガムは歯医者さんで販売されている、歯医者さん限定の子供用キシリトールガムを使用しましょう。初めはうまく丸まりませんが、毎日繰り返すうちに、次第に短い時間でできるようになります。

ガムトレーニングの方法

  1. ガムを噛んで口の中で転がし、キレイに丸めて舌の前に乗せる
  2. 舌を持ち上げて、丸めたガムを上あごの裏側に広げていく
  3. 上あごの裏側に広げたガムが落ちないように舌を上に持ち上げたまま、奥歯を噛んで唾液を飲み込む

舌回しトレーニング

舌を口の中の外側の壁と歯の間の部分にそってグルグルと這わせていきます。舌をグルグルと回すことにより、舌の筋肉を強化していきます。初めのうちは上手くできませんが、なれてくると滑らかに回せるようになります。

トレーニングは子供のやる気を引き出すことが重要です!子供が根気強くできるように毎日トレーニングをしたらカレンダーにシールを貼るなどして、積極的に取り組めるようにしてあげましょう

受け口のマウスピース矯正治療と費用

受け口の子供への矯正治療は、子供の年齢や歯並びの状態により治療方法が異なります。また矯正治療は保険が適用されない自由診療になりますので、矯正にかかる費用は歯科医院によって様々です。矯正の説明を受ける時には、費用についても必ず確認しておきましょう。

こちらでは子供の受け口の治療に良く行われるマウスピースによる矯正方法についてご紹介します。歯科医院によっては矯正相談のみなら無料で行っているところもありますので、いくつかの歯科医院で相談してから納得のいく歯科医師の元で治療を開始するとよいでしょう。

T4K矯正

乳歯の時や前歯が完全に生え変わっていない時に受け口の矯正をする場合、T4Kというマウスピースを口に入れることによる矯正治療が行われます。歯並びの改善だけでなく、舌の位置の正常化や筋力の向上が期待できます。
目安となる年齢は、4~7歳になります。

T4Kにはソフトタイプのスターティングトレーナーとハードタイプのフィニッシングトレーナーがあり、ソフトからハードへと移行していきます。装着時間は長ければ長い程いいのですが、無理のない範囲で毎日テレビを見ている時間やゲームをしている時間等の日中1時間程度と就寝中になります。

治療期間には個人差がありますが1年~1年半が目安となります。T4Kの価格は3~5万円程度ですが、毎月の健診費用が3,000円程度かかります。またマウスピースはしっかり噛んで使えている場合壊れることもあるため、買い替えに費用が別途かかることもよくあります。

ムーシールド矯正

T4Kと同じように永久歯への生え変わり前に行われるマウスピースによる矯正治療に、ムーシールド矯正があります。3歳から使用でき、ムーシールドを入れることにより舌が正しい位置におかれるので、舌で下の前歯をおしてしまうことがなくなり受け口が治ります。同時に正常な位置に舌があることで上あごも広がります。こちらも装着時間は長い方がよいのですが、日中無理のない範囲での使用と就寝中になります。

治療期間は個人差がありますが6ヶ月~1年程度となります。ムーシールド装置の費用は5~6万円程度です。装置代に加えて毎月の健診やトレーニングの費用がかかります。

マウスピース装着での矯正が終了しても元に戻らないようにするために、しっかりと舌やお口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングをしっかりと行いましょう!

マウスピースによる矯正治療は痛い?

T4Kやムーシールドは軟らかいシリコンなどの素材でできているため、通常はそれほど痛みがあるものではありません。ところが子供によっては装着後しばらくして激痛を訴えることがあります。

これはマウスピースが既製品のため子供の歯に合わず、無理な力がかかっているために起こっている痛みの恐れがあります。このような場合は無理をさせずに歯科医に相談しましょう。

受け口のまま大人になった子の矯正方法と費用

カウンセリングを受ける女性

受け口は大人になってから矯正することも可能です。大人になってからの受け口の矯正では、子供の頃と異なる治療法がとられることもあります。もちろん子供と同じように抜歯や上あごを広げる矯正もあります。

外科矯正

歯並びだけでなく下あごの出っ張りが気になる場合には、下あごの位置を後ろにひっこめる外科手術による矯正も可能で、歯並びの改善だけでなく見た目の印象も大きく変わります。美容外科での手術では保険が適用されませんが、顎変形症の保険適応基準内であれば保険が適用されます。

セラミック矯正

骨格に問題がなく短期間で受け口を治したい場合には、セラミック矯正という方法があります。街でみかける「審美歯科」という歯科医で行われる治療法で、歯を削りセラミックをかぶせて形を整えます。芸能人にもよく行われる方法です。ただし歯を削る大きさ次第では歯茎に負担がかかることがあります。場合によっては神経を抜く必要があります。

器具を使った矯正治療のように数年間も治療を継続する必要がなく、数回の通院で受け口を治すことができます。費用は、歯1本あたり8~10万円程度になります。

受け口を矯正せず整形手術をする人も…

小児歯科の受診から帰る親子

受け口のコンプレックスを持ったまま大人になった人の中には、あごの形を整える整形手術を受けて受け口を治す人もいます。整形手術はもちろん保険適用外で、100万円を超えることも珍しくありません。

受け口の子供は成長と共に精神的な負担が大きくなっていく傾向が強いため、できるだけ早めに小児歯科を受診し、矯正やトレーニングを積極的に行って子供の負担を軽くしてあげるとよいでしょう。

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