百日咳の症状・予防法に関する記事

百日咳の症状とは?百日咳菌の感染による長引く咳の治療法

百日咳の症状とは?百日咳菌の感染による長引く咳の治療法

百日咳の症状は風邪と似ているので要注意!1歳未満の赤ちゃんは特に重症化しやすいので、よく咳の状態をチェックしてあげてください。百日咳の主な症状や感染経路、予防法をチェック。感染後の登園時期についても解説します。

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百日咳の症状とは?保育園や幼稚園は休ませた方がいいの?

幼稚園の教室

百日咳は、保育園や幼稚園で流行することが多いため、子供の病気というイメージが強いですよね。しかし、最近は大人の感染者が増えています。1歳未満の赤ちゃんが感染すると重症化する可能性が高いため、赤ちゃんがいる家庭では特に注意が必要です。

今回は、百日咳について、主な症状や感染経路、予防接種や病気後の登園時期などについて、分かりやすく解説します。記事を読んで百日咳について知り、周りや家族への感染を防ぐために、しっかり対策できるようにしましょう。

百日咳の主な症状

百日咳とは、「百日咳菌」に感染することで咳が長く続く病気です。乳幼児が感染した場合、肺炎や脳炎を併発する恐れがある怖い病気なのです。百日咳にかかると、次のように4つの期間ごとに症状が変化します。

1潜伏期(7~10日)

百日咳は、菌に感染してからすぐに症状が出るわけではなく、7~10日ほどの潜伏期があります。この期間は、特にこれといった症状が現れないので、百日咳に感染したことには気づきにくいです。

2カタル期(2週間)

百日咳に感染してから2週間程度経った頃をカタル期と呼びます。カタルとは、風邪のような症状のことを指し、咳のほかに鼻水や微熱が出ることがあります。風邪と勘違いする人が多いですが、咳がだんだんひどくなり、症状が悪化していきます

3痙咳期(2~3週間)

夜に咳がひどくなる

痙咳期(けいがいき)とは、百日咳特有の痙咳発作(けいれん性の咳発作)が現れる時期です。息苦しくてつらいため、「普通の風邪とは違う」と感じ、病院を受診する人が多いです。

乳児の場合は、特徴的な咳の症状がはっきりでないこともあります。突然無呼吸状態になったり、けいれん・呼吸停止を起こしたりする恐れがあるので、注意しなければなりません。

大人の場合は、症状が軽く済む場合があります。病院の受診が遅れ、診断まで時間がかかり、気付かぬうちに周りの人にうつしてしまう恐れも。痙咳期の主な症状は次の通りです。

【痙咳期の主な症状】

  • 短い咳を繰り返したあと、「ヒュー」という笛のような音が聞こえる
  • 夜に咳の発作が起こりやすい
  • 吐き気
  • 微熱
  • 顔のむくみ
  • 鼻血
  • 咳で力が入るために毛細血管が切れて、顔に点状の内出血ができる

4回復期(2~3週間)

症状のひどい時期が過ぎ、発病から3週間程度過ぎると回復期に入ります。咳の症状が次第に治まりますが、時々咳の発作が起こることも。昔は、咳が出なくなるまで3ヶ月程度かかったので、「百日咳」と呼ばれるようになりました。治療薬がある現代でも、完全に咳が出なくなるには2、3ヵ月かかるようです。

咳が続くと大変苦しいものですので、咳が1週間以上続く場合は、ただの風邪と軽視せず、かかりつけ医に相談したほうがよいでしょう。

百日咳菌への感染経路

百日咳は、インフルエンザや風邪のように空気感染しません。2つの主な感染経路は次の通りです。

飛沫感染

ばい菌とマスク

百日咳は、飛沫感染により患者が増加する病気です。くしゃみや咳などによって、唾液に含まれる細菌を吸い込むことで感染します。くしゃみをした時、1~2mの範囲に飛沫が飛び散ると言われています。子供は、手で口を覆ってくしゃみをしないことが多いので、集団感染しやすくなります。

百日咳の患者が菌を排出するのは、咳が出るようになってから3週間ほど、ちょうどカタル期のあたりです。この時期に薬による適切な治療を始めることで、5日目には菌の排出が見られなくなることが分かっています。早めの治療で感染拡大を防ぐことができるので、早期発見が重要となるのです。

感染を広げないために

もし、百日咳にかかっていることが分かったら、飛沫感染を防ぐためにマスクを着用しましょう。また、感染予防にもマスクが効果的なので、流行が始まったら大人も子供もマスクをした方がよいでしょう。

接触感染

ポンプ式のハンドソープ

百日咳は、接触感染によって感染が拡大します。接触感染とは、細菌の付いた物を手で触ることにより、口などから細菌が入り感染することです。子供同士の場合、主におもちゃやドアノブなど、汚染された物を介して感染します。

接触感染を予防するには、外出から帰った際や食事の前の手洗いやうがいが大切です。他の病気の予防にもなりますので、子供に習慣づけるようにしましょう。

衛生管理に注意しよう

小さい子供は何でもすぐに口に入れてしまうので、いつ接触感染してもおかしくありません。よく使うおもちゃなど、口に入れやすいものの衛生管理には、特に注意しましょう。

百日咳の流行時期とは?

百日咳は、春にかけて多く見られるほか、夏や秋に増える傾向にあると言われています。2年から5年周期で流行するのもこの病気の特徴です。感染力が強く、家族が1人感染すると、あっという間に家庭内に感染してしまうので、周りで流行が始まったら予防に努めましょう。

百日咳の診断方法

百日咳は、症状だけでの診断が難しいため、喘息以外の咳が続き、流行がある場合に百日咳が疑われます。確定診断するためには血液検査のほか、鼻の奥から粘液を採取する培養検査が行われます。ただし、結果が分かるまでに、1~3週間ほどかかります。

百日咳の治療方法は?

百日咳には、マクロライド系の抗菌剤、気管支拡張剤、去痰剤などが処方されます。再び菌を排出しないように2週間程度服用するのが一般的です。家族にも感染予防のために、抗菌剤が処方されることもあります。

予防接種による赤ちゃんの百日咳の予防

予防接種の注射を受ける赤ちゃん

百日咳は、予防接種で感染を防ぐことができる病気です。百日咳は感染力が強く、赤ちゃんが感染すると重症化する恐れがあります。思わぬ感染を予防するためにも、生後3ヶ月になったら、できるだけ早めに四種混合ワクチンの予防接種を受けましょう。ここでは、百日咳の予防接種について、詳しく解説します。

四種混合(DPT-IPV)ワクチンとは?

四種混合ワクチンは、ジフテリア(D)・百日咳(P)・破傷風(T)のワクチンに、不活化ポリオワクチン(IPV)を加えたものです。国や自治体が接種をすすめている定期予防接種の一つで、ほとんどの地域では無料で受けられます。

保健センターなどで集団接種を行う場合と、指定された病院の予約を取って個人で受ける場合があります。赤ちゃんの予防接種は、自治体から予防接種の案内が配られるので、あらかじめ確認しておきましょう。

乳児期の予防接種の受け方

四種混合ワクチンの接種回数は、初回3回と追加1回の計4回です。生後3ヶ月になったら、まずは3~8週間ごとに3回接種します。3回目の接種から1年後くらいに4回目の接種があります。赤ちゃんにしっかり免疫をつけるために回数を打つ必要があるので、忘れずに受けましょう。

接種スケジュールを立てましょう

四種混合の他にも、生後6ヵ月までに受けなければならないワクチンがたくさんあります。一つのワクチンを受けた後、他のワクチンを受けるまでに間を置かなければならないので、接種スケジュールを立てて置くとスムーズです。自分で考えるのが大変な場合は、かかりつけの小児科でも相談に乗ってくれますよ。

予防接種による免疫効果は約10年

百日咳は、予防接種を受けても10年くらいで効果がなくなってしまいます。そのため、百日咳を防ぐためには、定期的に予防接種を受ける必要があるのです。大人からの感染を防ぐためにも、赤ちゃんがいる家庭では、パパやママも一緒に予防接種を受けたほうがいいでしょう。

幼稚園や保育園の登園時期

もし、子供が百日咳にかかってしまったら、幼稚園や保育園にはいつから登園できるのか気になりますよね。保育園・幼稚園への登園の目安は、次のように決められています。

  • 特有の咳が消失するまで
  • 5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで

百日咳は、「学校保健安全法」で、学校において予防すべき感染症の第二種に分類されている病気なので、自己判断で登園することはできません。治療の終了後、登園が可能になった場合は、かかりつけの医師により、「集団生活に支障がない状態になったので登園可能と判断する」と記載された意見書の提出が必要となります。

長く休むことになるので大変かと思いますが、咳により意外と体力が奪われているものです。無理すると、他の病気に感染してしまう恐れがあるので、しっかり治して元気になってから登園しましょう。

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