要注意!子供にNGな食品添加物の種類
加工食品を手にすると、食品添加物の多さに驚かされることがあります。もちろん含有されている食品添加物は何かしらの意味があって添加しているのですが、中には見た目や味が良くするのと引き換えに健康に害をなす恐れがあるものも存在しているのです。食品添加物の中で特に注意が必要な種類と、子どもにとって特に避けるべき種類について見ていきましょう。
特に注意すべき食品添加物の種類:保存料

ソルビン酸系とパラオキシ安息香酸系の保存料は、注意が必要です。
要注意!ソルビン酸系保存料の成分表示
・ソルビン酸
・ソルビン酸カリウム
要注意!パラオキシ安息香酸系の成分表示
・パラオキシ安息香酸
・パラオキシ安息香酸ナトリウム
ソルビン酸系は魚介が入った佃煮、魚肉ソーセージやかまぼこなどの練りもの、ジャムやワインなどの果実を使った食品に多く含まれています。発育障害や肝臓機能の低下をもたらす恐れがあるだけでなく、亜硝酸ナトリウムと反応してエチニル酸と言う発がん性物質を発生させる恐れもあります。
また、パラオキシ安息香酸系は清涼飲料水や、コンビニやスーパーなどで販売される流通に時間がかかるお弁当やサンドイッチにも含まれていることが多いです。また、果物から作るソースやしょうゆなどの調味料にも含まれています。このパラオキシ安息香酸系の保存料を過剰摂取するならば、発がん性物質になる可能性が大いにあります。
特に注意すべき食品添加物の種類:着色料

時間のたった食品が変色するのは当然のことです。ですが、変色するとおいしそうには見えませんので、人工的な色素を付加する着色料を使用する食品が多いのです。赤色4号や赤色5号、黄色1号など使用が厚生労働省から禁止されている着色料以外にも、常用するのは望ましくない着色料も多く存在します。
例えば、「赤色2号」「赤色104号」「赤色106号」「コチニール」などは、使用は禁止されていませんが発がん性の疑いがあることから、海外では使用を禁止する国も多くある着色料です。かまぼこやソーセージなどの加工肉や、福神漬けや味噌漬け・桜エビなどの赤色が本来の色と思われている食品に、かなりの頻度で含まれています。
要注意!食用タール色素/食用色素
・赤色2号
・赤色104号
・赤色106号
・コチニール
特に注意すべき食品添加物の種類:発色剤

本来の色をはっきりと見せるために、発色剤を添加している食品は多いです。薫製したものや塩や醤油だけで味をつけたものと思われる食品にも、発色剤が添加されていることは少なくありません。
発色剤の中でも、魚に含まれるアミンと反応して発がん性物質「ニトロソアミン」を発生させる恐れがある「硝酸カリウム」や「亜硝酸ナトリウム」は、避けたい食品添加物です。硝酸カリウムや亜硝酸ナトリウムは、ソーセージやハム・ベーコン・コンビーフなどの食肉加工品や、いくら・すじこなどの魚卵加工品に多く含まれています。
特に注意すべき食品添加物の種類:甘味料

人工甘味料の「サッカリン」は発がん性があるという理由により1973年厚生省によって使用が禁止されたのですが、すぐに危険性はないと禁止撤回され、今では一般的に使用される甘味料となっています。そのような経緯はあったものの、やはり子どもの健康を一番に考えるなら、なるべく摂取を避けたい添加物の一つと言えるでしょう。
成分表示では「サッカリン」「サッカリンナトリウム」と記載されています。工場生産のお菓子や漬物、かまぼこやおでんの具などの魚肉練り製品に含まれていることが多いです。
特に注意すべき食品添加物の種類:リン酸塩

リン酸塩は、発色剤・保存料・乳化剤・保水性増強・弾力性増強など、多目的な用途で使用される食品添加物です。非常に使い勝手が良いのですが、体外から排泄される際にミネラルを破壊することが難点として挙げられます。また、多量に摂取すると骨に含まれるカルシウムを溶かしてしまう恐れもあります。特に成長期にある子どもには与えたくない添加物と言えるでしょう。
成分表示では、「リン酸ナトリウム」「ピロリン酸四ナトリウム」「ポリリン酸カリウム」「メタリン酸ナトリウム」と記載されています。缶詰の食品やソーセージ・ハムなどの食肉加工品、インスタントの麺類や市販のソース類、清涼飲料水に含まれていることが多いです。
要注意!リン酸塩の成分表記
・リン酸ナトリウム
・ピロリン酸四ナトリウム
・ポリリン酸カリウム
・メタリン酸ナトリウム
食品添加物を簡単に減らす方法
食品成分表に注意して、なるべくこれらの添加物が含まれていないように避けるのが一番ですが、一つ一つの食品に対して細かくチェックすることは、ただでさえ忙しい毎日の生活の中では非常に困難なことと言わざるをえません。ですが、すでに含まれている食品添加物を簡単に減らす方法があるのです。
湯通しをする
食品添加物はお湯に溶けやすいという性質があります。つまり加工食品を下ゆでするだけで、食品添加物のほとんどを落とすことができるのです。もちろん下ゆでしたお湯には食品添加物がたくさん含まれていますので、しっかり捨てておきましょう。また、お湯の中に酢を味が変わらない程度に少しだけ入れると、より早く食品添加物が流れ出ますよ。